ラブライブ!派生キャラ のんたぬのAA・SS・イラスト等を保管していきます

のんたぬ「…やん?」

―耳掃除である
のんたぬは毎日風呂に入っているので清潔であるが、
耳の内部まではあまり手入れをしていない

医学的、免疫学的に耳掃除はあまりしない方が良いとされている
しかし、乳幼児は耳垢栓塞になりやすいので、適度に手入れをする必要があるのだ

絵里はポンポンと自分の太腿を叩いた

絵里「さぁ…ここに頭を乗せて」

のんたぬ「ぅやん?なにするん?えぃち」
絵里「お耳の手入れよ」
のんたぬ「うちのお耳さんきれいきれいやん」
絵里「耳の中をきれいにするの」
のんたぬ「みみのなか?やんやん、ちょっとこわいやん」

のんたぬはその大きな耳をパタパタと動かした
のんたぬの耳は人間のものより大分大きいが、耳孔のサイズは人間大であった

絵里「うふふ…のんの耳は大きいわね」
のんたぬ「うちのじまんのおみみさんやん」
絵里「では失礼して中を見せてもらうわよ…ちょっとじっとしててね」
のんたぬ「や〜ん」

のんたぬの耳からリンスの匂いがする。絵里が使っているものと同じ匂い
さて…耳の中は―割ときれいであった
毎日風呂に入っているので、水蒸気が耳垢などを洗い流しているのだろう

のんたぬ「おみみさんどうやん?」
絵里「きれいよ。これなら…綿棒でよさそうね」

絵里はそう言うと、傍らから綿棒を取り出した
この綿棒は凹凸があり、耳垢を巻き取りやすい形になっている
また、従来の綿棒とは違い黒い色なので、付着した耳垢を視覚的に確認しやすい


絵里「じっとしててね。でも…痛かったら言うのよ」

のんたぬは少し緊張しているようであったが
絵里は慎重にのんたぬの耳に綿棒を入れてみる

そっと…耳の側面を撫でる。撫でる度に耳先がピクリと動く
撫で付けながら、綿棒をゆっくり引き出す
すると、固く握っていたのんたぬの手が少し弛緩する
綿棒を入れるとのんたぬはにぎりこぶし。以下、繰り返し

絵里「痛い?」
のんたぬ「や〜ん。痛くないやん。でも…ちょっとくすぐったいやん」
絵里「ふふ。直ぐ慣れるわ」

のんたぬ「うちのおみみさん…きちゃない?」
絵里「実は…ちょっと期待していたのだけれど、きれいなものよ」
のんたぬ「やん?きれいじゃないほうがええん?」
絵里「そんなことないわ…でも…」
絵里「掃除し甲斐のある耳。というものがあるのよ」
のんたぬ「や〜ん?へんなえぃち」

絵里「はい。右耳はおしまい。今度は左耳よ」
のんたぬ「りょーかいやん。それにしてもえぃち」
絵里「ん?なに?」
のんたぬ「こんどはうちがえぃちのおみみさん、そうじしてあげるやん」

絵里「えっ!?…アハハハ…い、いつかね」

絵里は苦笑した。のんたぬは絵里が笑い出した意味が分からなかったが
絵里に耳掃除されている内に、そのようなことはどうでもよくなったのであった(完

管理人/副管理人のみ編集できます