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「安心した…弟も…カムイも頑張ってるみたいね」



ガスタの集会所でカームは久々に会った友人、ウィンダとリーズと会話に華を咲かせていた。



「うん、とても頑張ってるよ、カムイ君!」

「最近はあたしたちを守るためだ〜って、槍術も積極的に身につけようとして。今日も修練に励んでたぞ?」



それを聞いてカームは安堵する。ウィンダとリーズの二人を嫁にもらったと聞いたときはカムイを心配してしまったカームだが、二人はそんな心配を吹き飛ばすほど幸せなようだ。

カームは紅茶の入ったカップを口に運ぶと、最後にカムイと会った時のことを思い出す。いや、あれを会った時と呼んでいいものか。カームとその夫の初夜をカムイがのぞいていたところ、カームと目を合わせてしまった。

その時、ついカームは夫との空気にのまれ、カムイの視線を気にせずに快楽に酔いしれてしまった。

それ以来、カムイと会うことは半年間一度もなかった。

二人と結婚したことで元気になっていればいいが…



「カムイのこと…よろしくね……ウィンダ、リーズ」



思わず口にしてしまった言葉にウィンダとリーズは一瞬顔を見合わせるが、二人は目を細めてカームを見つめる。



「まったく…何を言うかと思ったら…」

「別にもう二度と会えないってことじゃないんだから……お前も姉としてあいつのことを見てやれよ」

「うん……そうね……」



カームは二人の言葉にうなずく。確かにこの狭い部族の集落ではカムイに会う機会はこの先いくらでもある。そんな当たり前のことを失念していた。



「って、もうこんな時間か、そろそろ帰らないと…」

「ほんとだ…、じゃあカーム……またな!」

「うん、二人ともまたね…」



リーズとウィンダはカムイと三人で暮らす家に向かって歩いて行った。

二人と別れたカームもまた、夫が帰ってくる前に夕食の準備をするために集会所から自分の家へと帰って行った。



「おかえりなさいませ…旦那様」



料理の支度を終えて夫の帰りを待っていたカームは、帰ってきた夫に笑顔で声を掛けた。

カームと夫の関係は良好だった。政略結婚とはいえ族長が私の想いを汲んでくれたおかげだ。



「え…?遠征に同行……私が…?」



夕食を食べながら夫はカームに遠征同行を命じた。いわく、夫と同じ外交官が病に倒れたらしく、人員が足りていないらしい。温厚な部族との外交で、そうかしこまるものではないらしく、ほかにも何人か連れてきてもよいとのことだった。

カームは顎に手を添えて考える。道中の危険を排除できる戦士、外交を円滑に進めることが出来る族長の血縁者、即座に二人、カームの頭に適任者が浮かび上がった。

その二人を連れていくなら当然……









「いや〜ジェムナイトの方々も心優しい方でよかったね!」



遠征の帰り道、ウィンダは笑顔でカームに語りかける。

結局、カームが連れてきたのはウィンダ、リーズ、カムイ夫妻だった。

外交も上手くいき、道中もトラブルはなかった。

特にカームが驚いたのはカムイの働きだ。ジェムナイトの抱えるラヴァルとの対立関係にも意見し、ガスタを含めた三陣営の損害が最も少なく解決に進めるプランを提案したときは、本当に自身の弟の姿か疑ったほどだった。

正直心配だった夫とカムイの関係も良好で、今もジェムナイトの戦士たちのモノマネで盛りあがっている。カームの心配は杞憂に終わったのだ。

しかし、カムイと当の本人は未だに気まずいのか、一度も視線が合っていない。



「お〜い!今日寝泊まりするコテージってここだよな〜?!」



リーズか手を挙げて呼びかける。それに気づいたカムイとウィンダが走って木造の建築物に入っていく。

コテージは部屋数こそ二部屋しかないが、かなりの広さがあり、部族の集落から遠くないこともあり、カームたちにとっても遠征の疲れを癒すには十分だった。



「夕食の前にひとっ風呂浴びようぜ〜!」

「その前に夕食は食べておきましょう?」



そう提案するリーズにウィンダとカームは拒否し、夕食の準備を始める。

夕食と言っても保存食がほとんどで、家で出すような豪勢な料理は作れそうになかった。

簡素な食事を終え、カームたちは、義姉妹、幼なじみ水入らずのひと時を過ごし、入浴も終えて寝巻に着替えた3名はそれぞれ夫婦の部屋へと入っていく。

今度はそれぞれ夫婦水入らずの時間。明日の準備をしながら、カムイを絶賛する話を夫の口から聞くことで、カームは口をほころんでいた。

すると…



「ふふっ…カムイ君、今日も一日お疲れ様♡頑張ったご褒美、ウィンダお姉ちゃんに沢山甘えていいよ♡」

「ッ…?!」



隣の部屋から、ウィンダの声が聞こえてきた。カームは思わず自身の部屋と、カムイの部屋を隔てる壁の方に視線を向ける。きっとウィンダもそこまで大きな声を出していない。ただ、そんな声が筒抜けになるほどに、壁が薄いのだ。





「これあまり聞かないほうが良いんじゃ……」









「んあ〜…つかれた〜」



ほんの数分時が巻き戻り、カムイの部屋。カムイ達は寝間着に着替え、リーズはベッドに横たわって疲労の声を漏らしていた。

カムイもまた、初の外交で神経をすり減らしており、ベッドに横たわって体を弛緩させていた。

ゆっくりと瞼がおりていく。そんな中、ウィンダがカムイの頭を自身の膝にゆっくりと導いていく。



「カムイ君ももうお眠かな…?せっかくなら、かわいいお嫁さんたちの相手もしてほしかったんだけどな〜♡」



カムイに媚びるような声で誘惑するウィンダ。それを聞いたカムイはそのうつらうつらとしていた目をかっぴらく。

それを見て思わず微笑むウィンダとリーズ。ウィンダはバスローブを脱いで、下着をつけていない双丘をカムイに見せつける。



「ふふっ…カムイ君、今日も一日お疲れ様♡頑張ったご褒美、ウィンダお姉ちゃんに沢山甘えていいよ♡」



ウィンダはカムイに向かって自身の胸を両手で持ち上げると、カムイの視線を釘づけにする。



「ほら……おいで♡いつもみたいにおっぱいに甘えていいんだよ♡」



ウィンダに膝枕をされたまま、彼女の胸に顔をうずめるカムイ。その先端の突起を口に含むと、それに吸い付く。

ウィンダはそんなカムイの頭を優しく撫で、愛でる。



「ふふ……かわいい♡カムイ君、ウィンダお姉ちゃんのおっぱいそんなにおいしいの?」

「ほんと…こういうところはかわいいな♡あたしもなでてやるよ♡」



そう言ってリーズもウィンダの反対隣に寝そべると、カムイを抱きしめながら彼の頭を撫でる。

そんな二人に愛でられたことで、眠気が一気に吹き飛び、興奮がカムイを支配する。

気が付けば、疲れはいつの間にか消えてなくなり、代わりに性欲が溢れ出してきた。



「そうそう…まずはちゅうちゅう優しく吸うの♡」



ウィンダの言葉に、カムイは従っていく。ウィンダの乳首を口に含みながら、ゆっくりと吸い上げる。

ウィンダの言葉に従うのがどこか心地よく、彼女に褒められることがどうしてもうれしかった。



「うんっ……上手だよ♡」



そして、カムイはもう一方の乳首を口に含むと、吸い始める。するとそこは徐々に硬くなり始めた。

それを口の中で実感したカムイは吸う速度を速めていく。ウィンダの声も嬌声交じりになり、リーズもそれに感化され、カムイの頭を抱きしめる。



「んっ……ああッ♡いいよ…もっと強く吸っても♡その間……私の手でカムイ君のおちんちん気持ちよくしてあげる♡ほら、もうこんなに大きくなってる♡」

「あたしが脱がせてやるよ♡ん、おちんぽひっかかって、んっ♡よし♡お〜、すっげえバキバキ♡」



ウィンダとリーズがカムイの服を脱がしていく。そして、下半身はすべて脱がされ、カムイのそそり立つ肉棒があらわになった。

その肉棒を、ウィンダは優しくなでまわす。そうすると、どんどんと血液が集まり、硬度を増していく。



「このままおちんちんシコシコしてあげるね♡その間、ウィンダお姉ちゃんのおっぱいたくさん吸ってほしいな♡」

「それじゃああたしはお前のオチンポをよしよししてやるよ♡」



カムイの肉竿をウィンダが優しくしごき、リーズは亀頭をやさしくなでる。

カムイはその間、ウィンダの胸をただ無心でしゃぶっていた。



「ああッ♡んん……いいよ、カムイ君♡とっても気持ちいいよ♡し〜こしこ♡し〜こしこ♡」

「あはっ♡今、ピクンってなったぞ♡おっぱい吸われながらおちんぽしこしこされるの気持ちいいのか?な〜でな〜で♡ウィンダのおっぱい気持ちよくできてえらいぞ〜♡」



鈴口から先走りの汁があふれ出るがリーズの手のひらがそれを全体に塗り広げていく。その刺激が、カムイにさらなる興奮を与え、硬度が上がる。



「おちんちんかっこいいよ♡カムイ君のおちんぽ、ウィンダお姉ちゃん大好き♡」

「ははッ♡お前ほんっとおっぱい好きだな♡あたしも大好きな旦那様のかっこいいところ、もっと見たいな〜♡」



リーズはその双丘をカムイの背中に直接押し付けて耳元でささやく。カムイも体をビクンと跳ねさせて、さらに興奮を高める。



「あ〜、もう我慢できない♡かわいいお嫁さんたちのオマンコにいおちんちん入れたいよ〜♡って顔してる♡」

「でもまだ我慢だ♡まずはあたしたちの手でかっこいい射精決めてからだぞ♡おちんぽシコシコ、なでなで、しこしこ♡」



ウィンダの言葉に、リーズは手の動きを速めていく。それに呼応するかのようにカムイの腰も揺れ始め、喘ぎ声も大きくなっていく。



「もう出そうなの?それじゃあ、私たちのカウントダウンでイかせてあげるね♡」



そう言うと、ウィンダとリーズの手の動きが激しくなる。カムイは必死に我慢するが、リーズの囁き声が聞こえてくると、徐々に力が抜けていくのを感じる。



「さ〜ん♡」

「まだ我慢だ♡一番気持ちいい瞬間まで歯を食いしばって耐えるんだ♡」「に〜い♡」

「ゼロまで我慢出来たらいっぱい褒めてやるから♡」

「い〜ち♡」

「ほら、がんばれ♡あと少しだ♡」



ウィンダとリーズが甘い声で囁き続ける。その声と、肉竿の刺激に耐えながら、カムイは歯を食いしばる。そして、ウィンダとリーズの手が少し激しくなった瞬間……



「「ぜ〜〜ろッ♡♡♡」」



その瞬間、カムイが限界を迎え吐き出された劣情は、二人の手を白く染め上げた。

まるで腰が砕けるような快感。今までの行為とは比べものにならないほどの快楽に、カムイの体は抗えず、ビクビクと震え続ける。



「よしよし♡よく頑張ったな〜♡」

「ふふっ……私たちの手でこんなにいっぱい射精してもらえて、とってもうれしいよ♡」



そう優しく微笑みながら語りかける二人。二人の手についた精液を舐めとり、それを二人は交互に口づけをして分け合う。

その時見せた淫靡な表情は、カムイの劣情を再び刺激し、すぐに肉棒は硬さを取り戻す。

だが、カムイはもう少し2人に甘えようと、2人の乳首をしゃぶり続けるのだった。









気まずい。少し前まで、会話に花を咲かせていたというのに。今ではどちらも黙りこくって口を開こうとしない。どんな話題であろうともこの気まずさを加速させるだけだった。

あの日のカムイも同じ気持ちだったのだろうか。あの日の罪悪感がよりカームの中で強くなる。

そんな中、夫が小さな声で呟いたのをカームは聞き逃さなかった。

「カームにもあれをやって欲しい」

致命的な聞き間違えをしていなければ、確かに夫はそう言った。

隣の部屋にまで聞こえてるんじゃないかと思えるほどに心臓の音が大きくなる。

カームは一度唾を飲むと、バスローブを脱ぐ。半年前の初夜のように全てをさらけだし、夫の方を見る。



「ウィンダのようには行かないでしょうが…旦那様がしたいのであれば…私もしたいです……♡」



夫の顔を胸元によせ、服を脱がせる。

いつもしていることと何も変わらないと、自分に言い聞かせて、夫の大きく膨張したそれをしごき始める。

それに合わせて、夫もカームの胸を舌で優しくこねくり回す。



「ッ……♡」



カームの口から嬌声が漏れる。普段とは違うシチュエーションに、感じ方が違うのは自分でもわかっていた。しかし……



「だ、旦那様……♡もっと強くしても大丈夫ですから♡」



夫の頭を空いた手で撫で、より強い刺激を求める。

夫もそれを聞いて乳首を口に含んで吸い上げる。



「アアッ♡旦那様ッ♡もっと私を求めてください…♡」



喘ぎ声がより大きくなるカームだが、夫に快感を与えることは忘れない。夫のそれを扱く手は止めないが、手コキをしたことがないカームはこれで気持ちいいのか正直不安だった。



「旦那様…♡少し趣向を凝らしてみますね……♡」



一旦扱く手を止めたカームは、荷物の中から何かを取り出す。それを夫の肉竿に巻き付ける。そのきめ細やかな生地は夫のそれにまた新鮮な刺激を与える。



「私がついさっきまで履いていた下着です…♡拙い手コキなので…せめてこうして普通とは違う快感をお楽しみください…♡」



そして、再び手を上下に動かし始める。夫のそれは先走りでぐしょぐしょに濡れており、手を動かす度に水音を立てている。その音を聞いていると、カームはゾクゾクとした感覚に襲われていた。その快感のボルテージはどんどんと上昇していく。



「はぁ♡はぁ……♡どうでしょうか…私のおっぱいで癒されてますか…?こうして甘える旦那様もとても愛らしいです♡もっと甘えてください♡」



胸の中で甘える夫を抱きしめ、頭を撫でて耳元でささやく。その声と吐息がさらに夫の興奮を高めていく。

カームもまた、幸せの絶頂だった。普段どちらも情事において願望を口にすることはなかった。互いを気遣ってか、言うのを憚ってしまうかのどちらかだったからだ。しかし、今この時だけは、ウィンダとリーズが先に一線を越えたこともあり、素直に甘えることができた。

実際の所、二人とももっと相手を求めたいと感じることがほとんどだった。遠慮というタガが、先ほどの夫の一言で外れたことを、二人は言葉を交わすことなく察していた。



「夜はまだまだ長いんです♡遠慮せずに私の下着にいっぱい射精してください♡旦那様の精液、全部受け止めますから♡」



そう言って再び夫のそれをしごき始めるカーム。夫も、それに応えるように乳首をしゃぶる。すでに乳首だけではなく、カームの乳輪まで夫の唾液がついており、それほどこの行為に興奮していることが見て取れる。時折「カーム」と声を漏らしており、その声がよりカームの興奮を加速させる。



「ああっ♡旦那様、もっと強くして…一緒にイキましょうッ♡」



カームの胸をしゃぶる夫の舌遣いが激しさを増す。それと同時に、強く吸い上げ、もう片方の胸を指でつまむ。その刺激に思わず声を上げてしまいそうになるカームだが、夫のそれをしごく手を休めることは決してなかった。

そしてついにその時が来る。二人は身体をのけぞり、その身を襲う快感を味わう。元から白かった下着は夫の固形交じりの白濁液でさらに白く汚される。



「旦那様…♡こんなに興奮されたのですね……♡」



カームがそう言葉にするが、夫は息を整えるのに精いっぱいで返答することはできなかった。そんな夫を見て、カームは愛おしさすら感じてしまっていた。

カームはもう自分を偽ることはできない。息を整えた夫に寄り添うと…



「もう我慢できません…続きを…子づくりを……」

「プハッ…♡本当にお前はキスハメが好きだな♡…あぁ…あたしも好き♡お前とするセックスなら何でも大好きだよ♡」



「してください」と言い切る前に再び隣から声が聞こえる。今度はリーズの声だ。

また二人はその声を聴いて顔を見合わせる。不思議と笑みがこぼれ、口づけを交わした。









再び数分前のカムイの部屋。壁の薄さに一切気付いていないまま、ウィンダとリーズはカムイに乳首を差し出していた。カムイも徐々に腰をヘコヘコと動かしており、繁殖欲を高めていた。



「もうそろそろセックスしたいって顔になってるな♡」

「それじゃあ最初はリーズの方から♡ほら、カムイ君も行ってあげて♡」



ウィンダはカムイを起こすと、リーズのもとへ誘導する。リーズも両手両足を開いて、カムイを受け止める姿勢になっている。女陰もテラテラと光りながらも物欲しそうにパクパクと開閉している。

カムイは我を忘れてリーズに抱き着く。そのまま肉槍を挿入すると、思いのままに腰を動かす。



「んぁ♡もう、遠慮ってものを知らねえのかよ♡」



リーズもまた、口では文句を言いながらも、嬉しそうにカムイを受け入れる。結婚当初は恥ずかしそうにしていた彼女だが、何度も何度もカムイの相手をしているうちに、真正面からカムイの愛を受け取るようになっていた。

カムイはリーズの唇を奪う。驚きこそするがすぐにそれを受け入れるリーズは、舌でカムイの口内を蹂躙する。



「プハッ…♡本当にお前はキスハメが好きだな♡…あぁ…あたしも好き♡お前とするセックスなら何でも大好きだよ♡」



それを聞いてカムイはリーズを押し倒し、上から押しつぶすようにピストンする。リーズの子宮に精液を流し込むためだけの乱暴な行為だが、それでもリーズは快感に顔をゆがめるだけ。



「あんッ♡そんなにがっつくな♡」

「そうだよ〜♡そんなにかっこいい腰振りをしても、もっと私たちが君のことを好きになるだけなのに♡」



背後からウィンダもカムイを抱きしめる。普段から味わっている背中に当たる乳房の感触は、カムイに安らぎすら与える。



「ほら、カムイ君♡ムチュッ…♡あむっ♡れろぉ♡」

「あぁ…♡ズルいぞ、ウィンダ♡あたしも……ちゅ♡むちゅう…♡んちゅぅ……♡」



時折方から顔を出してウィンダはカムイにキスする。そして毎回のようにリーズは嫉妬してその二人に割り込むようにキスをする。

一心不乱に舌を絡ませ、今当たっているのは誰の舌か、それすらわからない程に激しく舌を動かす。



「ぷはっ♡…ククッ♡わかるぞ、その顔♡イキそうだけどもっと我慢したいって顔だ♡」

「も〜♡我慢なんてする必要ないのに〜♡それじゃあいつもの「アレ」してあげるね♡」



ウィンダとリーズは淫靡な笑顔を浮かべて「アレ」を始める。



「好き♡カムイ君大好き♡毎晩私たちの相手をしてくれるところ優しくて好き♡毎日仕事頑張って帰ってくるのかっこよくて好き♡」

「あたしも大好き♡あたしたちの弟として一杯甘えてくるところはかわいくて好きだし、あたしたちの旦那様として子づくりセックスしてるところがかっこいいから好きだぞ♡」



二人はカムイの耳元で、彼の好きなところを囁き始め、それを聞くとビクンとカムイの体が跳ねる。パブロフの犬というのだろうか。毎日のように体を重ねて、その絶頂のたびに耳元で愛を囁かれ、カムイは彼女らの愛の囁きに反応する身体になっていた。

カムイもまた弱弱しくも二人に向けて愛の言葉を口にする。

それを聞いた二人は再び淫靡な笑みを浮かべて腰を動かし始める。



「あぁ……もうイキそうなのか♡いいぞ♡遠慮なくあたしの中でぶちまけろッ♡」

「はぁ♡必死に好き好き言ってるカムイ君もかわいい♡もう無理でしょ?出していいよ♡いっぱいリーズの中にピュッピュしよ♡」



その瞬間、二人は腰を深く押し付け、子宮口に押し付けるようにして射精する。



「〜〜〜〜〜ッッッッ♡♡♡♡♡」



声にならない喘ぎ声が漏れる。カムイは全身を痙攣させて快感に身体を震わせる。長い射精が終わると、カムイはウィンダとリーズの頭を抱き寄せて唇を貪る。そして……



「ふふっ…♡次は私の番だねぇ♡」

「ちゃんと、あたしもサポートしてやるよ♡」



二人の身体をむさぼるのはまだまだ終わりそうになかった。









向こうも本格的におっぱじめたのか、リーズの嬌声がこちらにも漏れる中、カームたちは優しくキスをしていた。ついばむように何度も何度も唇を重ね、その身体を抱き合う。



「旦那様……♡」



キスの合間に、カームが甘い吐息を漏らす。夫はそれがまた愛おしくなり、今度は少し長めのキスを何度も繰り返す。



「本当に……お慕いしております……愛しています♡」



唇から離れると、今度は耳元で囁く。肌を重ねるたびに同じようなことを伝えているがそれでも言い足りないほどに想いが募っていた。



「今日は旦那様の顔を見ながら子づくりをさせていただいてもかまいませんか…?」



遠慮することをやめ、カームは初めて夫に要求した。きっとこの人は叶えてくれると確信していた。

笑顔で了承した夫はカームに再び口づけをする。胡坐の姿勢になると、その上にカームを座らせてそのまま挿入させる。いわゆる対面座位と呼ばれる体位だ。



「あぁん♡旦那様ぁ♡ごめんなぁいっ♡腰が勝手に動いちゃうっ♡」



カームは快感で顔を歪ませたまま、本能のままに腰を上下させる。



「旦那様のっ♡おちんぽがっ♡奥まで届いてぇ♡」



夫は下から何度も突き上げ、そのたびに胸を揺らしながら嬌声を上げる。その姿は夫をより興奮させていく。

二人の目が合い、二秒ほど見つめあう。そのまま今夜何度目かわからないキスをする。

今度は舌を絡ませて、肉欲に身を任せた激しいキス。鼻息が顔にかかり、その熱に浮かされるように徐々に思考能力が奪われていく。



「ぬちゅ…♡くちゅ…♡んあっ♡…愛しています…♡……んちゅ…♡」



時折、息継ぎ交じりに愛をささやくカーム。十分伝わっているとわかっていても口にしないという選択肢はない。

腰を打ち付けるたびに好きと言いたくなってしまう。目が合うたびに好きと言いたくなってしまう。

その手を顔に、体に、抱きしめるように回してその愛情を味わう。



「愛して……いますッ♡旦那様ぁ♡」



快楽で徐々にろれつが回らなくなる中で、絞り出すような愛の告白。

もう、夫も限界だった。下から突き上げるだけではなく、カームの腰の動きに合わせて自分も腰を上下させる。その動きは二人の絶頂へと急速に導いていく。



「出して♡いっぱい出してぇ♡孕ませてくださぃいぃぃっ♡」



その言葉を最後に、二人は絶頂を迎えた。カームの腰をつかんで鈴口を子宮口に密着させる。膣から子宮へ伝わるように大量の精液が流し込まれていく。それと同時にカーム自身もビクンと身体を跳ねさせ、その吐き出された愛情をその身に受け取る。

お互いは息を切らして、見つめ合う。

これでも物足りないと、二人は言葉を交わさずに想いが一致する。



「旦那様…」

「カーム…」



お互いを呼ぶだけでまた、二人は二人だけの世界に入る。

夜が更ける中、コテージではいつまでも交わる音と声が聞こえ続けるのだった。









翌日。5人が起きたのは太陽が空の頂点を通って2時間を過ぎた頃だった。全員が前日の疲れを顔に浮かべて、ぼーっとしながら身支度を調える。

カームとその夫はカムイたちと顔を合わせた時に思わず気まずそうにしていたが、それも30分もしないうちにその隔たりもなくなる。



「ねぇカムイ…あの二人と結婚できて幸せ?」



カームは帰路に就く中で、ふとカムイに問いかける。カムイは少し驚いた顔を見せて笑顔でうなずく。



「それもそうか。昨日もあれだけ二人とエッチしてたんだから幸せなわけないわよね」



その言葉にカムイは顔を赤らめて眼を見開く。カームは思わず笑みをこぼし、カムイの頭をなでる。

この子はきっとあの日のことから立ち直っている。それが出来たのはきっとあの二人がいてくれたからなのだろう。

そして何よりカムイはカームが思っていたよりも大人になっている。それがわかっただけでもこの遠征に収穫はあったのだ。

実際は夫との関係がさらに進展したのも収穫なのだが…



「安心した…カムイも頑張ってるみたいね」



これなら安心と言わんばかりの表情で、カームは故郷に帰るのだった。

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