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軍貫マン
蟲惑魔は秩序の破壊者である

 一人の蟲惑魔農家は警鐘を鳴らす

 人は家畜や植物と共存してきたが、その関係性は友とは言い難い

 かつて人を食していたこの生物を犬猫と同じような既存の法でどうにかできるものなのかと

 富豪は一代にして事業を興し多くの成功を積み重ねたが、反面異性との出会いは恵まれず未だ独身であった

 そんな富豪の目に止まったのは蟲惑魔の存在である

 かつては可憐な少女に擬態して人を欺き喰らうこの生物は品種改良によって人を食べる食性を排し、人と共生する存在へと変化を遂げた

 富豪は農家に注文した、予算は惜しまないから自分の妻となる蟲惑魔がほしいと

 それ以来富豪は度々蟲惑魔農場に訪れては蟲惑魔たちと会話をする

 ストレスに非常に弱い蟲惑魔は相性のいい人間とでないと長く生きられないからだ

 そしてついに富豪の好みと合致した相性のいい蟲惑魔が見つかる

 シトリスである

 シトリスは無邪気で明るい性格の多い蟲惑魔の中では珍しく、落ち着いた佇まいと柔和な笑みは見るものを癒す慈愛に満ちた女性だった

 富豪は迷わずシトリスを購入した

 ガチャリ

 富豪は仕事を終えて帰宅する

 かつてはひとり寂しい場所だったが今は違う

 「おかえりなさい」

 シトリスが夕食の支度をしながら出迎えてくれたのだ

 「今日も一日お疲れさま。後少しでできるから待っててね」

 シトリスの服装は所謂裸エプロンである

 エプロン以外には何も身につけていないその姿は非常に扇情的だ

 胸元はたわわに実った果実のように豊かであり、下半身にはむっちりと肉のついた尻がよく映える

 だが不思議とそこに下品さを感じないのは

 彼女の纏う雰囲気ゆえだろう

 とはいえエプロンの隙間からチラチラと見える肌に思わず視線を奪われてしまうのもまた事実なのだが

 「ふふっ……まだだめよ」

 富豪の心を見透かしたかようにシトリスは微笑んだ

 だが富豪はそんなシトリスに悪戯心が湧いてしまう、ちょっと驚かせてやろうと シトリスの背後に近づきその豊満な乳房に手を伸ばす

 指が沈み込むような柔らかさと弾力を兼ね備えた極上の触感に富豪は感動すら覚える

 「だめって言ったのに」

  富豪はそれでも収まらずもう片方の手で肉付きのいい尻に手を這わせる

 張りのある尻を撫で回すとその手の動きに合わせてムニュッと形を変える

 「もう……あなたったら」

 シトリスは振り返ることなく告げるがその語気は決して怒っておらず、悪戯っ子を窘めるような口調であった

 富豪はいい歳をしてこんなみっともない行動を恥じる気持ちともっとシトリスに構ってほしいという欲求が入り交じり複雑な気分になる

 だが欲望には抗えず、無理矢理顔を動かして唇を奪う

「んっ……」

 舌を差し入れ絡ませるとシトリスもそれに応じてくれた

 甘い

 シトリスとの口づけはまるで蜜のような甘美だ

 「危ないわ」

 怒らないことをいいことに富豪は我慢できないとばかりに、シトリスの太腿に甘えるように肉棒を擦りつける

 シトリスはどこをとっても柔らかく心地よい感触でそれを惜しげもなく晒す裸エプロンはまさに全身が凶器である

 「しょうがない子ね」

 シトリスは優しく諭すように言うと料理を中断してくれた

 今度はシトリスの方からキスを求めてきた

 「んちゅっ……はぁ……れろぉ……じゅぷぅ」

 互いに求め合い貪るような激しい接吻

 シトリスの舌使いは巧みで富豪の興奮はさらに高まる

 家事をこなせるのもそうだが、このような淫靡な行為も、富豪が農家に注文をしてから短い期間で身につけたことを思うと蟲惑魔という生物の学習能力の高さに驚きを禁じ得ない

 農家曰く蟲惑魔が興味を引くものであれば直接指導せずとも学びを得る機会さえ与えれば自主的に研鑽をして成長していくらしい

 「ぷはっ…」

 唇を離すとその間で繋がる糸を引くような唾液がたいへん扇情的だ

 やがてシトリスの手が富豪の股間に伸びる

 「ここが苦しそうね」

 シトリスはその豊満な肉体とは裏腹に細い指先で器用にチャックを開けると、そそり立った肉棒を取り出して手で上下にしごく

 「すごい熱くて硬い……」

 シトリスはうっとりとした表情で呟く

 すべすべした指先は触れるだけで射精してしまいそうなほどで、敏感な亀頭を刺激する

 シトリスは富豪の耳元に顔を近づけると

 「いっぱい出していいのよ?」

 と囁いた

 その声音は甘く蕩けるようで富豪は限界を迎えると精液は勢いよく飛び散った

 「きゃっ」

 シトリスの顔にまでかかるほどの量であった

 「こんなにたくさん……溜まってたのね」

 シトリスは自分の出したものを指ですくうと、そのまま口に含んで舐めとっていく

 「つまみ食いしちゃった。あなたもお腹空いたでしょう。今度はいい子にしててね」

 シトリスは料理を再開する、富豪も空腹であるため今度は素直に待つことにした

 「どう?おいしい?」

 シトリスが作った食事を富豪の口に運ぶ

 「よかった」

 シトリスは嬉しそうに微笑む

 富豪の舌はかなり肥えていると自負していたがシトリスの料理は今まで食べたものの中でも最上位の美味さだ

 それは自分の妻という贔屓目を抜きにしてもだ

 シトリスが素晴らしいのは家事や性技だけではない

 彼女は非常に聡明で多くの事業に携わった富豪相手でも対等な目線で会話をする

 これまで結婚できなかったのはある種相手とのレベルの違いからくるストレスや自身のことを単なる資産家としてしか見てもらえないことも原因の一つだった

 だがシトリスは違った

 富豪の事業への理念や情熱にも目を向けてくれる

 このような女性に出会ったのは生まれてはじめてだ

 シトリスが自分にとって最高の伴侶であると改めて実感する

 「農場であなたと出会って運命を感じたわ。あなたのために私が存在するんだって」

 食事を終えたシトリスは食器を片付けながら言った

 それは富豪も同じだった

 彼女を買うための金額は一般人が手を出せるものではなく

 それが貯まる頃には恐らく結婚して家庭を築いているだろう

 自分のような人間だからこそ彼女と夫婦になって共に歩めるのだと

 「ねえあなた、さっきの続きしない?」

 先程からシトリスの裸エプロン姿に目が釘付けになっていたため、再び欲望が湧き上がる

 二人はそのまま寝室へと赴くとベッドの上に乗る

 「私のこと好きにしていいのよ」

 富豪は再びシトリスのたわわに実る乳房へと手を伸ばす

 今度は揉みしだくだけではなく乳首を摘んだり引っ張ったりしてみる

 「あんっ」

 シトリスは艶やかな声で喘ぐ

 今度は乳首を口で吸ってみるとより一層反応がよくなった

 「おっぱいがいいのね」

 富豪は赤ん坊のように吸い付き母乳を求める

 「ふふっ可愛い」

 シトリスは富豪の頭を撫でる

 「食いしん坊なんだから…こっちも欲しいのね」

 そういうとシトリスは乳首から母乳のような蜜を滴らせていた

 富豪はそれを無我夢中になりしゃぶりつく

 「ああっ……いいのよ……好きなだけ飲んで……」

 シトリスの母乳は甘美でいつまでも飲んでいたくなるような中毒性を秘めていた

 シトリスも富豪の頭を抱え込み胸に押し当てるように抱きしめる

 「いい子いい子」

 シトリスは富豪の頭を撫でてあやす

 富豪はまるで赤子に返ったかのように安心感を覚える

 「あらあら、さっき出したばかりなのにもうこんなに大きくして」

 富豪の下半身は既に臨戦態勢となっており、シトリスはそれを見て妖しく笑う

 「どうしてほしいの?えっ…おっぱいで?ふふっ、ほんとうに好きね」

 富豪がシトリスを購入したのは落ち着いた雰囲気の女性が好みだからという理由もあるが、

 一番の理由は彼女の持つ豊満な肉体だ

 故に執着も強い

 「じゃあいくわよ」

 シトリスは富豪の肉棒を掴むと自らの豊満な胸に挟み込んだ

 柔らかな感触に包まれて富豪は快楽に身を委ねる

 「気持ち良さそうね。このまま続けるわね」

 シトリスはゆっくりと動かし始める

 「どうかしら?挟まれた感想は」

 シトリスの問いに富豪は答える余裕などなかった 柔らかい肉質で包み込まれてはたまらない

 「すごいビクビク震えてる……そんなに良いのね」

 シトリスは嬉しそうに言うとさらに動きを加速させる

 「んっ……また大きくなった」

 シトリスの奉仕はさらに激しさを増す

 「どうする?このまま射しちゃう?それともおまんこがいい?」

 シトリスは富豪の耳元で囁く

 富豪はシトリスと本番までしたいと訴える

 「それじゃあ、我慢しないとね」

 そういって奉仕を再開する

 富豪は射精しまいと歯を食いしばり耐えようとする

 富豪は何度も限界を迎えそうになったが、なんとか堪える

 「私としたくてそこまで頑張ってくれたの?素敵」

 もしかしたらギリギリで加減してくれたのかもしれないが、シトリスのうっとりとした眼差しは富豪の自尊心を大いに満足させた

「あなた、我慢したぶん全部私にぶつけて」

 富豪は限界までいきりたった肉棒をシトリスの秘所にあてがい挿入していく

 「ああぁっ!」

 シトリスは歓喜の声を上げる

 「あなたの大きいのが入ってくるぅ」

 本来、昆虫や植物の一種である蟲惑魔は人間の用にこのような形での性行為は必要ではない

 だがらこそ相手を悦ばせることのみに特化した膣内の感触は人間の女性とは比べ物にならず

 ましてやこれまで出合いに恵まれなかったに富豪にとっては極上の名器だ

 「いっぱい突いて。私があなたの妻だって証を刻み込んで」

 その言葉を皮切りに富豪は獣のように激しく腰を打ち付ける

 肌と肌が激しくぶつかり合う音が響く

 「あんっ……激しいぃっ!もっと奥まできてぇっ」

 シトリスの要望に応えるべく富豪は最深部まで到達すると子宮口をこじ開けるような勢いで突き上げる

 「そこぉっ……すごすぎるぅっ」

 シトリスはだらしなく舌を出しながら喘ぎ声をあげる

 「イクッ……イッちゃう……あなたも一緒にイキましょう?」

 シトリスは手を伸ばすと、富豪はその手を掴み指と指が絡み合う恋人繋ぎの状態でシトリスの膣内に大量の精液を吐き出す

 「ああっ熱いのきたっ……たくさん出てる……」

 二人は絶頂を迎えた余韻に浸る

 「ねえあなた」

 シトリスが富豪の唇を塞ぐ

 「愛してるわ」

 翌日

 「ちゅっ、れろ、はむ、んん……」

 富豪は目を覚ますとシトリスは富豪の肉棒を舐めていた

 「おはよう。ふふっ、びっくりした?昨日は悪戯されちゃったからその仕返し」

 シトリスは楽しげに笑いかける

 その動きに激しさはないが亀頭から根元まで丁寧かつ丹念にしゃぶりつくしている

 「んっ、まだ元気みたいね。嬉しい」

 富豪の陰茎はまだ萎えることはなく朝からでも十分に戦えそうなほどだ

 「だめよ。これからお仕事があるんだから、夜まで待ってて」

 シトリスは肉棒から口を離すとベッドから降りる

 お預けを喰らいもどかしいが仕事もあるので素直に従い朝食を取り職場に向かう支度をする

 「あなた、いってらっしゃい。今日も頑張ってね」

 シトリスは富豪の頬にキスをして送り出す

 職場にて

 富豪は仕事の合間に何度も時計を見てはまだ帰れないのかと心の中で嘆く

 元来仕事熱心な富豪であったがシトリスを飼いはじめてからはすっかり彼女にハマってしまい早く帰りたくて仕方がないのだ

 早朝にシトリスに舐められた肉棒は未だに疼いており、今すぐシトリスの身体を抱きたいと強く願っていた

 そしてようやく仕事を終えて帰路につく

 いままでは面倒に思っていた職場から帰宅することが待ち遠しくてたまらない

 「おかえりなさい」

 玄関を開けるとシトリスが出迎えてくれる それだけで富豪の疲れは吹き飛ぶ

「きゃっ」

 富豪は思わずシトリスを押し倒してしまう

 「どうしたの?」

 心配そうに声をかける彼女に富豪は欲望の赴くままお預けを喰らった肉棒をシトリスの口にねじ込む

 「んぶっ!?」

 突然のことに驚くシトリスだったが、決して拒まずに口内へ迎え入れると優しく包み込みながら舌を這わせる

 「んふぅ……じゅるっ、はぷ、ぢゅぱっ」

 富豪は無我夢中でシトリスの頭を掴んで前後に動かす

 「んぼっ、おごっ」

 シトリスは苦しそうにしているが富豪は構わず喉の奥まで肉棒を突き入れる

 富豪は堪らずシトリスの口の中に大量に射精する

 「んんっ!」

 シトリスは出されたものを一滴残らず飲み干していく

 「はぁ、はあ、大丈夫?」

 強引にされたにも関わらずシトリスは気遣うような表情を浮かべる

 我に返った富豪は何度もシトリスに謝罪をした

 彼はシトリスとの関係性を単なる飼い主とペットの関係ではなく本物の夫婦として捉えており、彼女を大切にしたいと思っているからだ

 たとえ彼女が受け入れてもシトリスを単なる性欲の捌け口にしたくはなかった

 「いいのよ。私はあなたの妻なんだもの。遠慮なんてしないで」

 そう言って微笑みかけてくる彼女の姿はとても美しく慈愛に満ちたものだった

 富豪はもう二度とこんなことをしないと誓う

 「あなたは優しいのね。そこまで想ってくれて嬉しいわ」

 シトリスは微笑むが話はそこで終わりではなかった

 「でもあなたも我慢するのは辛いでしょう。それで抑えきれなくなってまた同じことをしてしまったらあなたは傷ついてしまう、それは私にとっても悲しいことなの」

 シトリスは俯くがすぐに何かを思いついたように手を叩く

 「そうだ、そうしましょう。もうあなたは職場に行かなくてもいいの。ずっとお家にいれば好きなときに私を抱けるわ」

 富豪はそんなことは出来ないと首を振る

 だがシトリスの提案は富豪の想像とは異なるものだった

 「仕事を辞めてって言ってるわけではないの。いまやってることを全部お家でできるようにするの」

 シトリスの考えはこうである

 現在の富豪の事業に携わるものは起業時と比べて規模も人員も増えた

 そのため指示役に徹して人員を再編成し適切な管理体制で効率化を図れば富豪が職場に赴かなくともこれまで通りの経営はできるという

 「どうかしら?あなたが望むなら私も協力するわ」

 富豪は悩んだ末、シトリスの提案を受け入れることにした

 こうして富豪の生活は大きく変わることとなる

 「あなた、おはよう。よく眠れたみたいね」

 まず変わったのは起床時間だ

 移動を考える必要なくなったため、以前は早起きして早朝から働いていたが、今ではシトリスと一緒にゆっくり寝ることができるようになった

 その分有り余った体力は彼女との情事で発散される

 冷静に考えるといままでは仕事に執着していたのは家に帰る孤独を紛らわすために効率を度外視していた面があったのかもしれない 

 だがらシトリスの提案は自分を見つめ直すいい機会になったのかもしれない

「市場調査をもとに新しい商品を考えたのだけどどうかしら?」

 自宅で仕事を行うようになってからシトリスは富豪の事業を手伝うようになり、その手腕は富豪の想像以上で、富豪が数年かけて積み上げたノウハウを瞬く間に吸収して自身のものにしていき、そこから生まれる柔軟かつ独自性のある発想は富豪の舌を巻いた

 「今日はどんな風にして欲しいの?」

 家事全般を完璧にこなし、料理はもちろんのこと掃除や洗濯といった細やかな作業から富豪の健康管理まで平行して行う

 シトリスと共にあれてよかったと改めて実感する

 深夜

 「んふっ、ちゅ、れろ、んちゅ……」

 富豪はシトリスを抱き寄せて唇を重ねる

 「はあっ、んん、ちゅ、れる……」

 舌を絡ませあい唾液を交換する

富豪はシトリスの豊満な乳房を揉みしだき乳首を摘まんだり引っ張ったりするとシトリスは甘い吐息をあげる

 「じゃあ挿れるわね」

 シトリスは富豪の上に跨り騎乗位の体勢で挿入する

 「んっ、ああ、入ってきた……」

 シトリスはゆっくりと腰を落としていき全て収めると上下運動を始める

 「あんっ、あ、すご、いぃっ!」

 シトリスは快感に打ち震えながらも動きを止めない、腰の動きに合わせて縦横無尽に揺れる乳房を眺めながら富豪は愉悦に浸る

 「あ、だめ、イクッ……イッちゃうっ!」

 絶頂を迎えたシトリスはビクビクと痙攣しながら膣内を締め付け精液を搾り取ろうとしてくる

「はぁ、はあ、気持ち良かった?」

 満たされている

 確かな感覚と同時に不安も襲ってくる

 最近は寝て起きて、シトリスと交わることだけが日常になっている

 徹底的な効率化で富豪の出る幕はほぼなくなっていたのだ

 別にそれで健康を害したわけでも、事業になにか影響があるわけでもないがなんだか堕落しているみたいだ

 それを思わずシトリスに吐露すると彼女は笑って答えた

 「そんなことないわ。いまのあなたがあるのはこれまでがんばってきたご褒美なのよ。でなければ私と一緒にはなれなかったし、あなたの分まで働いてる人たちだってあなたが築いたものがあってこそなのよ。だからもっと自信を持って。あなたのような素敵な人のお嫁さんになれて私はすごい幸せなのよ」

 富豪の目から涙が溢れる、こんなことを言ってもらったのは生まれてはじめてだった

 「あらどうしたの?どこか痛かったりする?」

 シトリスは心配そうな顔でこちらを見る 自分は幸せ者だと改めて感じた

 富豪はふと蟲惑魔農家の言葉を思い出す

 蟲惑魔は人を食べずとも心の隙間に入り、欲望を満たす狡猾な生き物だと

 だが恐らく杞憂だろう、シトリスはいつだって自分のために尽くしてくれるのだから

 その後

 「あなた、やったわ。ついにあの企業との業務提携が成立したわ」

 シトリスの言葉に富豪は驚愕する

 その業務との提携は事業の発展において重要だとわかっていたが、経営者同士のソリが合わず難航していたからだ

 なんでも相手側の企業も大胆な再編成が行われていたらしく、シトリスが富豪名義で交渉のすえにようやく話がまとまったらしい

 「そうね、後継者を用意してみないかしら?私達では子供は作れないし、今のうちに信頼のできる人に後を託したほうがいいと思うの。それにもう不労所得だけでも十分な生活水準を維持できるわ。この子なんかが……」

 富豪の事業と業務提携を行った企業にて

 「やったねダーリン。私に任せて正解だったでしょ」

 そう言ってフレシアは愛人であり飼い主である男に笑顔で告げた

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