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ゴウゴウ ゴウゴウ
グツグツ グツグツ

灼熱の溶岩が辺り一面を覆い尽くす空間。並大抵の生物では生きる事が出来ないこの場所でも、とある種族にとっては聖域とも呼ばれる神聖な場所となる。

そんな聖域で何かを待つ者がいた。燃え盛るような赤い髪をしている女性が一人。だが腕の先には極彩色の翼。脚の先は鋭い鉤爪を持つ鳥のそれであった。
女─炎王妃ウルカニクスはどこか落ち着かない様子で髪や翼の手入れをしていたが、外から大きな羽ばたきが聞こえると嬉しそうにその方向へ顔を向けた。

炎を纏った巨鳥─炎王神獣ガルドニクスはウルカニクスの側に降り立つとそっとその身を彼女に擦り付ける。

待たせてしまってすまない。少し気合いを入れていたら出発が遅れてしまった。ガルドニクスは自らの伴侶に向かって頭を深く垂れた。

「気にしてはいません。ガルドニクス様とお会い出来る、それだけでいつまでも待てます…」
身の丈程もある大きな頭をゆっくり抱き締めてウルカニクスは語る。

「ん…ああ…ガルドニクス様…愛しております…」
嘴の先に口づけをし、愛を伝えるウルカニクス。これからこの聖域で2体は交わりに及ぶ。自らの跡継ぎを作る事も王としての責務だ。自分を受け入れてくれたウルカニクスには感謝してもしきれない。早速取り掛からなくては

「あの、ガルドニクス様…申し訳ないのですが…このままですと…体格差が…」

いけない、それを失念していた。このまま性交に及べば彼女が危険だ。もう少し大きさを縮めなければ。炎王獣の頃にまで戻れば同じ位にはなるだろう。ガルドニクスは自らの力を少しずつ放出していく。それに伴い巨躯は炎に包まれていき…

「きゃあ!?」
「一体何が…あ、ガルドニクス様!ご無事ですか!?」

突如として爆発した。ウルカニクスは困惑からすぐに立ち直るとガルドニクスに声をかける。すると爆炎の中から愛しい伴侶の声が聞こえてきた。

「ああよかった…何かあったらどうしようかと…あら、ガルドニクス様?どちらに?ガルドニクス様ー?え?下…?まぁ!」


ウルカニクスが聞こえてきた言葉通りに下を見ると、炎王獣の頃よりも更に縮んだ姿のガルドニクス─真炎王ポニクスがそこにいた。どうやら調整がうまく出来ず戻り過ぎてしまったようだった。

こんな姿ではとても子作りとは言ってられない。残念だが炎王獣の姿に戻るその時まで待っていてほしい。ポニクスは伴侶にそう告げると飛び去ろうとする。

むぎゅう
「いけませんわ…♡どちらへいかれるのです?」

しかしその身はウルカニクスの腕の中に収まってしまっていた。どういうことかと振り返るポニクスが目にしたのは、うっとりとした表情でこちらを見つめるウルカニクスの顔。

「今日は世継ぎを作りに来たのでしょう?王がその責務から逃げてはいけません♡」
より強く抱きしめられ乳房の柔らかさや体温、匂いを味わってしまうポニクス。やめて欲しいと足掻く彼だが、自らの意思とは関係なく性器が反応してしまう。

「あら♡あらあら♡ちゃんと興奮しているではありませんか♡ガルドニクス様もお人が悪いこと…♡」
性器は体格に伴い大きく縮んでしまっており、勃起してもなお可愛らしさを覚えてしまうような見た目になっていた。
「ふふっ♡可愛らしい…♡れる…」
突然性器を舌で舐められビクンとするポニクスを見て、ウルカニクスは妖艶な雰囲気を強めていく。

「あら…これが好きですのね?」

ちがう!全然好きじゃない!だから離してくれ!

「嘘はいけませんわ♡それに夫を気持ちよくするのも伴侶の仕事…さぁ私に身を委ねて…♡」

嫌だ!やめ

「はむっ…♡くちゅ…♡ちゅぶっ♡ちゅううう…♡」
小さくなった性器を丸ごと口内に含んだウルカニクスはゆっくりと愛撫する。

「じゅる…♡んん…♡んうっ♡ふふ…♡ひもひよはほう…♡ぢゅうううう…♡♡♡んくっ♡♡んっ♡じゅるっ♡じゅるるる♡」
今まで感じたことのない快感、美しい顔が乱れる程しゃぶりつく伴侶の表情。それを見てポニクスは困惑と快感の中で前兆を告げる間もなく精を放つ。

「んぷっ!?んっ…♡んん…♡ちゅぴっ♡くちゅ…にちゃにちゃ…ぐちゅぐちゅ…あー…♡♡んっ♡ごきゅっ♡はぁ♡」
「もうっ!出すなら一言言ってくださいな!いくら口にだしても世継ぎはできません!」
口内の精子を見せつけて飲み込んだ後で文句を言う伴侶にポニクスは言い返そうとする。それはお前が…

「でもこの日の為に頑張っていたのですね。しっかりと濃くて…美味しゅうございました♡ああ…愛しい人…♡今綺麗にいたします♡ちろ…♡れる…♡」
精液にまみれている伴侶の性器を舌で舐め取っていくウルカニクス。言い返そうとしたポニクスはまたも身体を震わせ快感を味合う羽目になった。

「ちゅぴっ…ふう、綺麗になりましたわね…それでは…♡」
そう言うやいなやウルカニクスはポニクスに跨り、ぬらぬらと光るすっかり出来上がった女性器を見せつける。
「さぁガルドニクス様♡♡準備は出来ているので私に任せて…♡」


いやだ…


「ガルドニクス様?」

やめてくれ…こんなのは嫌だ…情けない姿は見せたくない…
目に涙を浮かべながら懇願するポニクス。そこには王として尊大な振る舞いをしていた頃の姿はなく、容赦なく交わろうとする伴侶に怯える小鳥がいるだけであった。


「ガルドニクス様…」


その言葉を受け、じっと自身を見つめるウルカニクスにポニクスは安堵する。よかった、わかって


「駄目です♡」


ちゅぷぷっ♡ぱちゅん♡

「あうんっ♡はぁ♡あぁ…♡ふふっ♡ぜぇんぶ♡入ってしまいましたね♡」
ポニクスの言い分は聞き入れられなかった。自分の性器が伴侶の膣内にすっかり収まり、にゅるにゅるとした感覚、自分よりも熱い体温が伝わってくる。口内で愛撫された時とは比べ物にならない快楽に脳が焼切れそうになる。

なんで…どうして…

「ああ…その表情…♡とても素敵ですわ♡」

?

「ガルドニクス様。この島の王として君臨してた貴方は何時だって雄々しく、逞しかった…そんな貴方に私は強く惹かれました…」

「でも」

ウルカニクスはふぁさりと自らの翼でポニクスの顔を包み見つめる。
「そんな貴方が今、私の下で怯えてやめてほしいと懇願してる…王の威厳も、何もかも捨てて…」
「こんな一面を見せられたら私…止められません♡」

そう言うとウルカニクスは一心に身体を上下に動かし始める。しかしその動きが伴侶を傷つけることはなかった。
「んっ♡んっ♡あんっ♡ガルドニクス様♡ガルドニクス様♡ガルドニクスさまぁ♡♡♡ちゃんときもちよくできてますから♡♡あんしんしてください♡♡♡うんっ♡んくっ♡♡♡あああっ♡」

頭が ぱちぱちする
もう いやだ きもちよくなりたくない こわい やめて…
肝心のポニクスは安心とは程遠い思いを抱き、その瞳からは大粒の涙が流れ落ちていた。

「ああ♡ガルドニクス様♡ガルドニクス様♡♡そんなもの見せられたら私♡もう♡もう♡♡♡んっ♡あ…♡」

「イッ……♡くっ♡♡うっ♡♡♡ああああぁっ♡♡♡♡♡」

絶頂を迎え、びくんと身体を震わせると伴侶の性器を締め付けるウルカニクス。ポニクスにはもはや耐えられる力など残っておらず、ぴゅくぴゅくと情けなく精を放ってしまった。

「あっ♡はぁ♡ああ…あったかい…♡お疲れ様でしたガルドニクス様♡」
ウルカニクスはうっとりとしながらポニクスに顔を近付け、流れる涙を舌で舐め取った。

「また次も…励みましょう…♡ふふふ♡」

その妖艶な笑みにポニクスはガタガタと震えることしかできなかった。

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