あにまん掲示板の各種スレッドに掲載されているR-18小説を保管するためのwikiです。

作者:魔の性癖破壊ウィルス

キスキルとリィラが列強国で配信者してる設定があります。
受け付けない方はブラバ、お願いしますね。






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私たちはLive twin、キスキルとリィラ。

最近人気のVtuberってヤツをやってるの。
アバターっていう電子の身体で配信したりするのが趣味なんだ。結構見てくれる人が多くて最近は「人気Vtuberトップ5!」みたいな記事をよく見るんだ。


でもそれは表の顔。
裏の顔は「謎の怪盗コンビ、evil twin」。

これは最近始めたの。
最近はちょくちょく色んなお宝を拝借してるわ。

今のところevil twinは順調かな、始めて2ヶ月しか経ってないからまだまだおぼつかないとこあるけどね。
リィラったら任務中に眠いとか言い出すしさ…まぁカワイイからいいけど。


そんなこんなで今回頂きに入るのはとあるオークション。そこですごい珍しいものが取り引きされるって情報が入ったわ。

何やらすごい珍しいコップらしいのよ。神様の宝物庫?ってとこにあったんだけど、紆余曲折あって地上に渡ったそうなの。神なんてホントかしら。中に入った水は神様さえもダメにされちゃうってウワサがあるわ。

水は飲む気はないけど、コップは欲しいわ。
欲しいのは珍しいモノだから。

そういうわけで今回行くことにしたの。

会場はそれなりに大きいけどセキュリティは厳しくはないみたい。
それならチョチョイのちょいね。んじゃ、行ってこようかしら。
ホラ、起きなさいリィラ!お仕事よ!



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最後の警備員を処理したわ。
後はここの通路を越えれば「勝ち」ね。騒ぎを起こさないよう、とっとと頂いてズラかりましょ。

ここの扉はこう開けてっと…

見えたわ、あの保管庫ね!
パスワードブレイカーを使って…


ヴヴー!ヴヴー!ヴヴー!


マズい!警報!?
捕まったらオワリよ!とっととここを出るわ!
え?何、リィラ?
階段から足音ですって!?



今回はミッション失敗ね…



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リィラと一緒に捕まりました。
持ち物は全て没収。
幸いLive twinとしての顔はバレてないからそっちは大丈夫そう。しばらく配信できないなぁ…


まぁとりあえずこの状況をなんとかしないと。

ここはこの国の判決待ちの犯罪者を収容してる施設らしいわ。他にも何やら事情ありの人も多いみたい。
その人たちは優しくて色々助けて貰ったわ。配信者と怪盗しかできない自分を初めて悔やんだわ。


今日も今日とて暇。
部屋には質素な家具しかない。隣で寝てるリィラもダルそう。
いつまでこんな日が続くのかな…




ドカーン!

何かが爆発した音!?

ガラガラ…ドーン…

壁が崩れ、土煙が立ち昇る。



な、何よ…!?


見上げると真紅の装甲を見に纏った人がこちらを見ていた。



「大丈夫ですか?」


女の人だった。


白い髪、熱せられた鋼の如く赤く輝く刀。



それは私のココロを、正確に、そして一撃で撃ち抜いた。



「怪我はないですか?そろそろ私たちの部隊がこちらに来るのでその指示に従ってください!」


あ、貴女の名前は…?


聞こうとしたが、それを言い終わる前に赤い女の人は空に飛び上がっていった。



夕方の空に、夕焼けにも負けず赤く煌く流れ星のよう。



ああ、カッコいいな…



いつか貴女のように輝く存在になれるだろうか…?




不意に頬をツンツンされて意識が現実に変える。


「キスキル、何かいいモノ見たの?」


相棒がこちらを不思議な顔で見てくる。



「えぇ、そうね。
コップは手に入らなかったけど、それ以上のモノが見れたわ。」


「そう、後で聞かせて。それよりも早くここを出るよ」


リィラに引かれて施設を脱出する。



あの光を一生の宝物として心に刻みながら。


>>>>


「作戦は成功ですね…」


単騎で留置所に殴り込んだ閃刀姫カガリ、そのパイロットであるレイは呟いた。


あの施設は列強の施設。
犯罪者やそれと関係ない身寄りのない人達を収容し、人体実験を繰り返したという情報があり、今回人々の解放に向かったのだ。
今頃各地のメディアが列強政府に殺到しているだろう。


最後の建物には最近連れてこられた人達が集まっていたが、そこで小柄な少女が自分の事をずっと見つめていたのが印象的だった。


「私はあの娘みたいな人がごく普通の生活をできるよう、これからも戦います…!」


あの少女が笑顔になれる未来を夢見てこれからの決心を固めた。



・・・・・

5年後、レイ達と列強の戦いは新たなステージに入った。


徐々に戦線を固める列強、新装備ハヤテとカイナを開発し応戦するレイ。

そこに列強についての新しい情報が舞い込んできた。

何やら従来とは比べ物にならない凶悪な兵器が投入されるとのこと。

ハッキングなどで情報を探るが中々出てこきそうに無い。

事前に対策を取るため何としても詳細な情報が欲しい。
幸い新兵器の朧な外観は見つかった。黒いロボットのような見た目らしい。

しかし肝心の性能や搭載された機能はない。


作戦まで後2日。
レイの不安は募るばかりだった。






その夜、レイが作戦本部との定期連絡を終え就寝しようとした時のことだった。

一通のメールが届いた。


レイの使う仕事用のパソコンは上位のプロテクトがかかっている。個人用とは異なり、普通のメールだけでも苦労するはずだ。

「作戦案の変更かしら…」


レイは布団から出てメールの内容をチェックする。


見てレイは目を見開いた。


昼間に話題になっていた新兵器の詳細が事細かに書かれたファイルが添付されていたのだから。


「こっ、これは…!?」


しかも「豪華特典」と見出しのついたページには列強の機密情報を管理しているサーバーとそのアクセス方法が何行も羅列されている。


「これは、罠…?でしょうか…」



余りの展開に寝る前のレイの脳が追いつかない。

最後のページを見ると何やら手書きのサインがしてあるのに気づいた。

そこにはキレイな書体で

「お届けモノです byキスキル&リィラ」
というサインと2人の顔のイラストが添えられていた。

キスキル…?リィラ…?
名前は聞いたことがある。
最近幅広く活動しているという誰も顔を知らない怪盗コンビ。
その2人だ。

そしてレイの目はイラストに目が止まる。


それは5年前収容所から助け出した赤髪の女の子、キスキルだった。


思いがけない巡り合わせにレイの表情が和らぐ。


「…ありがとうございます。『お届けモノ』、レイがしっかり受け取りました。」







end

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