ぁιヵヵ゛データベース

蕨市(わらびし)は、埼玉県南東部にある市。さいたま市(南区)?川口市?戸田市?に隣接。

概要

全国の市の中で面積が最も狭く、人口密度は最も高い。2000年代前半時には東京特別区より高かった時期もあった。
主に住宅地からなるが江戸時代には蕨宿が置かれ、中山道の宿場町として非常に栄えていた。
この地で1946年(昭和21年)から開催されている成年式が成人式の起源といわれている。
2009年11月まで全国的に珍しい有料公衆便所条例が存在していた。

地理

埼玉県の「中央地域」と呼ばれる県南東部京浜東北線沿線地域の市の一つ。北をさいたま市、西を戸田市、東を川口市に接する。市域は荒川低地に属し、平均海抜4.8メートル。おおむね平坦で、大きな山や川などはない。土地利用は主に住宅地からなる。
蕨駅は川口市に近接する市東部に存在し、この周辺が蕨市街である。蕨駅東口の繁華街は川口市域と一体化する形で市街地が形成されている。

人口

古くから中小の町工場が軒を連ねている事から外国人労働者が多く、外国人への偏見が少ない土地柄と言われる。特に中東の民族問題や戦争から逃れたイラン人やクルド人が多く、彼らは第二の故郷として、蕨市をワラビスタンと呼ぶ。また、最近では中国人居住者の比率が埼玉県で最も高い地域になっている。

行政

市長

6代 頼高英雄(よりたか ひでお) 2007年6月 -
5代 田中啓一(たなか けいいち) 1975年6月 - 2007年6月
4代 金子吉衛(かねこ きちえい) 1967年6月 - 1975年6月
3代 広田達雄(ひろた たつお) 1963年6月 - 1967年6月
2代 岡田徳輔(おかだ とくすけ) 1959年6月 - 1963年6月
初代 高橋庄次郎(たかはし しょうじろう) 1959年4月 - 6月

広域行政

戸田競艇組合 - 川口市、戸田市と共に競艇関連の事務を行なう
蕨戸田衛生センター組合 - 戸田市と共にごみ処理及びし尿処理を行なう
埼玉県南4市まちづくり協議会 - 川口市、草加市、蕨市、戸田市で構成される

姉妹都市/提携都市

姉妹都市
エルドラド郡(アメリカ合衆国カリフォルニア州) - 1975年3月26日 姉妹都市提携
友好都市
リンデン市(ドイツ連邦共和国ヘッセン州) - 1979年1月 蕨独リンデン市民交流協会発足

町名一覧

北町? きたまち 1-5丁目
中央 ちゅうおう 1-7丁目
塚越? つかごし 1-7丁目
錦町? にしきちょう 1-6丁目
南町 みなみちょう 1-4丁目

歴史

「蕨(わらび)」という地名がいつごろ生じたのかは不明であるが、文献上の初出は1352年8月17日(観応3年6月29日)付の「賀上家文献」で、「蕨郷上下」と記されている。蕨市役所付近には古来の日本住宅など多く残されており、旧中山道沿いに栄えた当時を偲ばせる建物も多い。
上蕨村と下蕨村を合して蕨宿を称した。
1889年(明治22年)4月1日 - 蕨宿・塚越村が合併し、北足立郡蕨町となる。
1959年(昭和34年)4月1日 - 埼玉県内で23番目に市制施行。現在に至る。

地名の由来

蕨という名前は歴史が古く地名の由来は文献にも残されていないが、諸説伝わっているうちの主に2つの説が有力とされている。
源義経が立ちのぼる煙を見て「藁火村」と名付けた、在原業平が藁をたいてもてなしをうけたところから「藁火」と命名したという「藁火」説。
僧慈鎮(じちん)の「武蔵野の草葉にまさるわらびをげにむらさきの塵かとぞみる」の歌をもって名付けた近隣の戸田市や川口市にもある地名の青木、笹目、美女木などの植物にならって命名したという「蕨」説。

合併構想

川口市、旧・鳩ヶ谷市との新設合併案があった。新市庁舎の位置や合併予定期日も決定していたが、住民投票で5位だった「武南市」の市名が合併協議会で可決されたことに対し市民の反発があったとして、川口市は法定合併協議会からの離脱を決定。合併構想は消滅した。
「川口市」(1万4778票)は「武南市」(579票)の26倍の得票を獲得していた(人口1人あたりの新市名公募アンケート投票数は川口市の方が他の2市より高かった)。
経緯
1983年(昭和58年)11月 - 県南5市協議会(川口、草加、蕨、戸田、鳩ヶ谷)発足。
2002年(平成14年)12月26日 - 合併協議会設立。会長は蕨市長、副会長は川口市長、鳩ヶ谷市長。
2003年(平成15年)
戸田市が川口、蕨、鳩ヶ谷との合併協議会に不参加を表明。
12月24日 - 合併協議会解散、法定合併協議会設立。
2004年(平成16年)
2月19日 - 住民投票を求める蕨市民の会が、18,393名の署名を集め蕨市に提出。6月の議会で投票率50%以下の場合は開票しないことが可決された。
7月12日 - 新市の名称として前回の協議会で1位、2位となった「川口市」と「武南市」の決選投票を実施、22対19で「武南市」が可決された。
7月21日 - 川口市議会で全員協議会を開催。「川口市」が選ばれ法定協議会を離脱する方針を決定。
8月1日 - 蕨市で予定されていた住民投票が中止。
8月2日 - 川口市で臨時市議会が開催され、合併協議会からの離脱を決定。
9月30日 - 法定合併協議会が正式に解散。
川口市議会においても新市名が「川口市」もしくは「かわぐち市」ではなく「武南市」とされたことなどを嫌悪し合併反対という結果が出た為、合併構想は破綻した。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

アンケート実施中

メンバーのみ編集できます