〜雪椿〜
最終更新：ID:hNfsRlFuxQ 2016年10月24日(月) 11:39:47履歴
711 : 〜雪椿〜 sage 2016/10/04(火) 19:15:50
バトルファック。
男と女がセックスで戦い、力尽きた方が負け。
多少の細かいルールはあれ、実にシンプルでエキサイティングなスポーツだ。
日の当たる場所で行われることは、当然ない。見世物や賭け事にすること自体、風営法で禁止されてしまっている。
だが、アンダーグラウンドで夜な夜な賭け試合が行われていることは、パチンコの換金と同じくらい公然の秘密だ。
行きつけのバーのマスターに、いい加減に溜まったツケを払えと脅された俺は、そんな非合法のＢＦ場のひとつを訪れた。
負ければ安くない参加料をふんだくられて終わりだが、勝てばそれなりにまとまった金が入ってくる。
オバサン共に愛想笑いしながらホストを続けるのがバカらしくなった俺は、気づけば此処に入り浸るようになっていた。
受付のグラサンスーツに声を掛けると、二つ返事で今日の試合を組んでくれた。
女子の勝率が高い傾向にあるＢＦ場で、俺のような『勝つ男』は胴元に重宝されている。
もっとも、ＢＦにおいて男子の勝率が悪い傾向にあるのは、負けてもいいからと風俗代わりに利用する男が少なからず参加するからだ。
別に女の方が男より有利だとか強いとか、そういうワケではない。
常識で考えれば分かると思うが、絶対にそんなことはありえない。
だが、女にはそれが分からないのだろう。
普段何事においても男に劣る女たちは、ＢＦこそが女の土俵と勘違いして群がってくる。
多少顔やカラダに自信のある女は、ホイホイとリングに上がってくるし、そうでない女は観客席に溢れ、女の勝ちに金を賭けていく。
実に好都合だ。
俺は控室に向かいながら、今日のカモの写真を見た。
「……おぉ？」
思わず声が漏れた。
透き通るような白い肌、銀に輝く長い髪。薄紅色の瞳。
アルビノ、というヤツだろうか。
クリーム色のレオタードに身を包んだその姿は、まるで天使か妖精のように綺麗だった。
年は…… よく分からない。若いことは確かだが、写真の中からこちらを見つめる浮世離れした美貌に表情はうかがえず、
大学生のように落ち着いても見え、また小学生のように純真無垢にも見えた。
華奢な腰の上からは、バカデカい乳が丸々と突き出して、レオタードの胸元をパツンパツンに引き伸ばしている。
無残に変形した布地から、凄まじい弾力が見て取れた。
これは、凄い。
小柄で童顔なのが少し残念だが、これほどの上玉はさすがに初めてだ。
プロフィールに目を通していく。
『年齢：１８歳(仮) 身長、１５０センチ(仮) 体重、３５キロ(仮)』。
個人情報の保護をアピールしているプロフィール。その真偽はアテにならないが、
『９５のＩ(仮) − ５５(仮) − ８５(仮)』と、真ん中に大きく書かれた数字の迫力には目を見張るものがある。
リングネームは……『椿』。
なるほど、雪に咲く赤い花か。白い髪と紅い瞳によく似合う。
リングネームは基本的に、選手登録の時に自分で付けるもの。
こいつはかなりのナルシストに違いない。さぞかし自分に自信があるのだろう。
俺の中のＳ心が疼く。
戦績は３勝０敗。なるほど、この女の相手は、さすがにその辺の男じゃ荷が重いだろう。
風俗代わりに抜きに来た男はもちろん、多少腕に憶えがある程度の男ですら、ひとたまりもないはずだ。
この、男を見下したような澄ました顔を、驚愕と屈辱、絶望と悦楽でグチャグチャにしてやれたら、どんな声で喘ぐのだろう。
想像するだけで愉快だ。
試合前に股間が昂るのは久しぶりだ。
俺は上々の気分で控室のシャワーを浴びた。
告げられた試合の時刻まで１時間半余り。俺は他の試合を見て時間を潰すことにする。
客席に続く階段を上ると、品性を失った女たちの狂ったような歓声が耳に飛び込んできた。
耳を塞ぎながらリングを見れば、新社会人くらいの男が、高校生くらいの女に押し倒されている。
女は男の頭を左腕で胸元に抱きしめ、おっぱいを顔面に押し付けながら、右手で男のチンポをシゴいていた。
電光掲示板を見ると、２ラウンド終盤。リングにはすでにそこかしこに精液が飛び散っている。
おそらく、もう決着だろう。男はすでにだらしなくリングに寝そべったまま、女のなすがままになっている。
女が一度胸元を緩め、男の顔を覗く。
詰めの甘い、隙だらけの動作だったが、乳の中から現れた男の顔はゆるみ切った至福の表情で、逆転に賭ける闘志はもはやなさそうだった。
まぁ、どうせあの男に最初から勝つ気などなかったのだろう。
ＢＦのリングでは、女はどんなサービス満点の風俗嬢よりも熱心に男のチンポをシゴいてくる。
風俗嬢より儲けもリスクも大きい分、集まる女も自分に自信のある、ランクの高い子が多い。
女に敗者として見下されることに目を潰れば、ここは理想の高級風俗店。
あの男もさぞかしお愉しみになったことだろう。俺には理解できないが。
ああいう男が女の養分になり、そして女が俺の養分になる。
「ほらぁ、返してみなよ！」
「女にヤられっぱないで悔しくないのぉ？」
「やめてあげなよぉ〜。かわいそぉじゃ〜ん」
「あはっ、ピクピクしてるー！ だらしなーい！」
「やっぱ男なんてこんなもんよねー！」
女共の罵声を浴びながら、授乳手コキを食らって腰を反らせた食物連鎖の底辺に、俺はそっと感謝を捧げた。
どびゅっ！
射精、フォール、スリーカウント。
ゴングが鳴る中、幸せそうに失神している男。勝った女はリングに仁王立ちし、優越感に満ちた笑顔でじっと見下していた。
なんだ、あの女、２週間ほど前に啼かしてやった子じゃないか。
自信満々で仕掛けてきたパイズリを、胸のＧスポットを撫でて返してやったら、この世の終わりみたいな顔してたっけ。
今日はよかったな。おめでとさん。
このＢＦ場の試合は、最長で２０分３ラウンド。
次の試合までの余った時間は、そのままリングの上の二人がエキシビションマッチを行って潰すことになる。
女が、男の頬にビンタし、無理やり引きずり起こした。
……すでに決着のついた二人。敗者は肩も上がらないほど叩きのめされた後だ。
敗者復活戦どころか、まともな試合になることすら稀で、大抵は勝者による敗者のレイプショーになる。
やはり男には、もう抵抗する力も無かった。
２０分足らずのパイズリショーで、さらに３回射精し、２回失神した。
女たちの熱狂が冷めやらぬ中、男が担架で運ばれていく。
男の観客は概ね、勝利した女に惜しみない拍手と称賛を送りながら、こっそりとセンズリにいそしんでいた。
だが、中には女性席を苦々しげに睨んでいる男もいる。
次の試合の時間になり、次の二人がリングに上がると、リベンジしてくれとばかりの野太い声援がリングの男に飛ばされた。
……何をムキになっているのか。
ヤラセみたいなもんだと言うのに。せいぜいチヤホヤしてアイドル気分でも味わわせてやればいいものを。
まぁ、そういう男も金を払う限りは立派な客だ。運営もそれは分かっているようで、次の試合に出てきたのはまともな男だった。
『龍』のリングネームで知られるそいつは、元ヤクザとのウワサで、背中に立派な龍の刺青を背負っている。
男盛りの三十路の体は、鍛え上げた筋肉と小さくない傷跡でデコられている。修羅場をくぐった証だろう。
金を払って女を抱くようなフニャチン野郎とは一味違う、本物の男の登場に、キャンキャン騒いでいた女共も静まり返った。
対する女は……『エリー』か。
この界隈にはよくいる、グラビアアイドル崩れの女だ。
枕営業を拒んで干されていたという現役時代より、この闘技場でセックスしまくっている今の方が
体つきも顔つきもずっとエロくなっているというのは、皮肉なようで当たり前の話だ。
ガキの頃からやってたバレエは本格派だという売り込みに偽りはなく、２０代も半ばを過ぎたはずの腰回りにはまるでたるみが無い。
こいつの腰使いと締め付けは、そこらの女とは一味違った…… 不覚にも、俺は一度この女にイわされたことがある。
まぁ、それから試合で２回、プライベートでも１回、啼かしてやったのだが。
こいつはちょっと、おもしろいショーになるかもしれないな。
十中八九、龍が勝つとは思うが、勝負は時の運でもあるし。
この次が俺の試合だ。十分に場を温めてもらおう。
俺は立見席の壁にもたれて腕組みしながらゴングを聞いた。
勝負は１ラウンド目から、抱き合ってキスしながらの激しいインファイトになった。
お互い体力には自信がある二人の、激しい挿入戦。小細工なしのぶつかり合いに、男からも女からも熱狂的な声援が飛んだ。
それでも第一ラウンドは、やはり龍の優勢で終了。
元モデルらしく、結構な長身のエリーだが、それでも龍の体格には劣る。
引き締まったエリーの筋肉も、盛り上がった龍の筋肉に比べれば、勝負は明らかだ。
上から押さえつけられての苦しい体勢を強いられることが多く、男と女の力の差をモロに見せつけられる形となった。
まぁ、こんなものだろうな。なかなかいい試合だった。
会場の熱気で、すっかり汗ばんでしまっている。試合前にもう一度洗い流しておこう。
俺は、またエリーが龍に押し倒されるのを尻目に、控室のシャワールームへ引き上げることにした。
２０分後。
シャワーを浴びてガウンを纏い、控室を出た俺は、選手用の出入り口から会場に戻る。
花道に続く扉を開けた瞬間、先ほどとはうって変わった甲高い奇声の嵐に鼓膜を破られかけた。
「キャー！！ エリーさーん！！」
「そこだー！ イけイけー！ イかせちゃえー！！」
「見たか男ども！ これが女の実力ってもんよ！」
「ああっ！ リュウーッ！」
「がんばれーッ！！ まだ負けちゃいねぇぞぉーっ！！」
「アニキィ〜 ウソだろアニキィ〜」
女どもはもちろん、男たちまで掠れたキンキン声を上げている。
試合はと見ると…… エリーが龍に跨って、ガンガン腰を振っている最中だった。
龍も下から突き上げて、必死に応戦しているが、時折り「ぐぅ」と呻きながら顔を歪ませている。
相当に気持ちいいのだろう。
エリーも腰を振るたびにマン汁を泡立たせていたが、その顔には優越感に塗れた笑みが浮かんでいた。
ビンビンに乳首が立ったおっぱいを思いっきり揺らしまくり、汗まみれの体で疲れを忘れたように腰を躍らせ続ける。
「ぅぅーーーッ！！」
ついに龍が悲鳴を上げた。エリーの腰を抑えていた手を放し、ロープに向かって指を伸ばす。
エリーは勝利を確信した笑顔を浮かべ、龍の手を取って自分のおっぱいへと押し付けた。
どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ……
エリーの下で、龍の体が無様に痙攣した。
俺がシャワーを浴びている間に、何があったのかは分からない。
エリーのフォールを、龍は一度は返した。
だが、それが龍の意地の限界だった。
フィニッシュは対面座位。エリーの胸の中に顔を抱え込まれた龍に、もはや為す術はなかった。
踊るエリーに抱かれ、おっぱいに埋もれたまま、声も無く龍が痙攣する。
そのまま崩れ落ちた龍は、観客席に手を振るエリーに肩を踏みつけられ、３カウントが終わるまでピクリとも動かなかった。
決着は最終３ラウンドの後半。粘ったおかげでレイプショーの時間がなかったのが、龍の唯一の救いだった。
舌を突き出し、よだれを垂らした龍が、担架で運ばれていく。
まさかの結末に、男たちは押し黙ったまま俯いて見送る。まるで通夜のよう。
リングの上でエリーは、精液塗れの体で大胆なポーズを決めながら、女たちの喝采を浴びていた。
……勝負は時の運。いくら大の男といえど、ド素人ではない女相手に百戦百勝とはいかないものだ。
何試合かは、負けることもある。それは身に染みて分かってはいるけれど、今日のこの流れは、あまり良いものでは無いだろう。
『椿』ちゃんには気の毒だが、次の試合は男のいいところを見せつける展開にして、観客席の女どもに静かになってもらわないと、興業的にバランスが取れまい。
掃除が終わったリングが、再びライトアップされる。
俺の出番だ。
花道を歩くと、龍のリングインの時の何倍もの声援が、俺に降り注いできた。
分かってる。逆レイプもたまにはいいけど、やっぱ男はレイプだよな。
たっぷり楽しませてやるから、そう急かすな。
リングに飛び上がると、対角線の方向から、ゆっくりと女が歩いてくるのが見えた。
『椿』……
……思わず息を呑んだ。白い肌、銀の髪、紅い瞳と、緋い唇。
雪山のような、真っ白で大きい乳房。そこに咲いた、赤い花のような可憐な乳首……
写真で見るより、ずっと綺麗だった。
椿は、写真と同じ無表情な澄まし顔のままで、焦らすようにゆっくりとリングに上がり、俺を見る。
写真と違って揺れる乳首が、息遣いを感じる唇が、ヌラヌラと赤くエロく俺の股間を震わせた。
すげぇ。
この女、たまんねぇ。
こんなに泣かしたい、犯したいと思った女、初めてだ。
ひょっとして俺は、ようやく俺の相手にふさわしい女に出会えたのかもしれない。
今日は最高の夜になりそうだ。
ゴングが鳴る。
「アツシー！ 頼むぞアツシー！」
「男の強さを見せつけてくれー！」
「アニキの仇を取ってくれぇー！」
「キャーッ！ アツシが出てきたわよーっ！」
「マグレ勝ちで調子に乗ってんじゃないわよ！」
「今日こそ女の実力を思い知りなさい！」
小うるさい観客どもを、軽く睨み付けて、黙らせる。
静まり返った会場を、俺は椿に向かってゆっくりと歩いて行った。
「……よろしく、お願いします」
椿は近づいてくる俺を、無表情のままでぼーっと見ていたが、不意にぺこり、と頭を下げた。
「へぇ、日本語分かるんだ」
軽い挑発。
「よく言われる」
銀色の髪を軽く梳きながら、澄まし顔のままで返す椿。
「可愛いね、君…… って、これもよく言われる？」
「まぁ、ね」
話しかけながら、さりげなく髪に触れる。
そのまま、髪を梳いていた手を取って、一気に抱き寄せ……
「っ…………！？」
愛撫になだれ込もうとした指が、思わず止まった。
ふにゅっ……
胸板に触れた椿の巨乳が、写真で想像したのとはまるで違い、とろけるように柔らかかったからだ。
写真の中でレオタードを引き延ばし、今も重力に逆らって巨乳を押し上げている弾力は、どこへいってしまったのか。
ビン！ とチンポが突っ張り、跳ね上がった亀頭から先走りが飛んだ。
ヤバい。
俺は反射的に身を離していた。
「……アイドルかモデルにでもなった方がイけるんじゃない？ なんでこんなトコにいるの？」
おっぱいに伸ばそうとしていた手を引っ込め、代わりに口を出して間を繋ぐ。
椿は…… その澄まし顔の唇の端に、ほんのわずかに、しかし確かに、笑みを浮かべた。
「えっち、好きだから」
次の瞬間、猫のように椿が間合いを詰めてきた。
「ぅあっ！？」
唐突な密着。胸の谷間が喰らいついてくる。
それは形を変えながら、俺の横隔膜の辺りへ溶け合うように吸い付き、腰が抜ける様な感触が体の芯まで走った。
「私のおっぱいに見惚れて、ぼーっとしちゃう男の人が好き」
跳ね上がったチンポを、慣れた手つきで椿の白い指がキャッチした。
「私に触わられると、すぐにイっちゃう男の人たちが好き」
性急で力強いストロークは、男の生理を把握している証。
立て続けに先走りが搾りだされ、あっという間にニチャ、ニチャッと粘っこい水音が響き始める。
「感じてる顔、かわいい。もっと見せて」
チャッ、チャッ、チャッ、チャッ、と、リズミカルなスナップ音。
不意を突かれた。
天使のような顔をして、こいつはやはり肉食獣だ。リングに上がる他の女どもと、何も変わりはしない。
男を犯し、屈服して喜ぶドＳ女だ。
「光栄だね。でも……」
俺は密着した椿の体を抱き寄せ、尻から股間へ手を回した。
後ろからだと、足を閉じてもマンコは隠せない。
「あっ」
椿が小さく声を出した。
指先にびくっ、という小さな体の震えが伝わる。俺はその動きに合わせるように、指を奥へ差し込んでいく。
「君の方が可愛いって、絶対」
そのまま一気にＧスポットを突く。
「やんっ」
椿の白い肌に、さぁっと朱が昇った。
そのままＧスポットを執拗に責める…… と見せかけて、指をさらに奥へ滑らせる。
丁寧に深爪しておいた指先を、Ａスポットへ突き立てた。
「ぁっ」
椿の体が、面白いように跳ねる。
Ａスポット責めなど予想してもいなかったのか、それとも、知りもしなかったのか。
Ｇスポットへの刺激に備えて食いしばった歯から、息が抜ける音がした。
……思った通りだ。
椿は、責められ慣れていないのだろう。
今まで相手をしてきた男は、この美人にすり寄られるだけで夢見心地になり、反撃もままならなかったに違いない。
そんな試合を続けていれば、男を見下しているクセに反撃されるとすぐ堕ちる、Ｓ男のために生まれたかのような都合のいいＳ女の出来上がりだ。
残念だったな。お嬢ちゃん。
俺は、その辺の雑魚男とは違うのよ。
ロクに男を知りもしないクセに、調子に乗って俺に可愛いなどと言ってくれたお仕置きは、十分にしないとな。
膣には、ほとんど神経が無い。膣で感じさせるためには、そのヒダの向こうの内臓を刺激するような感じで震動を送り込まないとダメだ。
鍛え抜かれた指から、必殺のフィンガーバイブを放つ。
「ぁっ…… もぅ」
椿は鼻にかかった喘ぎを漏らしながらも、生まれついての気の強さか、俺のチンポを扱いて反撃してきた。
正確にカリの下をスライドさせてくるその手さばきは、これも生まれついての淫乱さが為せる技か。
「なかなか…… やるね。でも、その程度じゃ、私は……」
言葉の途中で、敏感なクリトリスをソフトに弾いてやった。
「っっ！？」
「私は…… なに？」
意地悪く笑いながら、クリへのソフトな刺激と、Ａスポットへのハードな刺激を繰り返す。
翻弄されたヴァギナから、本気汁がどっと溢れたのが、指にまとわりつく感触ではっきり分かった。
「〜〜〜〜！」
思わず喘いだ顔を覗き込まれた椿は、頬を真っ赤にして、ぷい、と視線を反らしてしまった。
なかなか可愛い仕草だ。今後の展開に期待が高まる。
俺のチンポを扱く手が、目に見えて遅くなってきた。
まずは一度、イかせてしまおう。第一ラウンドが始まって５分足らず、あっさりイかされたこの子がどんな顔をするのか、見てみたい。
狙うは、Ａスポットよりさらに奥、子宮近くにある女の最大の弱点、Ｈスポット。
ここはさすがにチンポじゃないと届かない。
俺は椿にトドメを刺すべく、イヤイヤと悶える小さな体を少し乱暴に押し倒した。
「ぁっ…… だ、だめ」
椿は俺を押し返そうとしたが、その細腕はなんの抵抗にもならなかった。
膣から指を抜くと、栓が開いたように愛液が溢れ出す。
「それじゃ、まずは軽く一回目〜」
俺の巨根なら、一瞬で椿のＨスポットまで届くだろう。
俺は見下ろした女に優越感に満ちた笑みを向けながら、かわいそうなほどグショグショになったマンコにチンポを突き込んだ。
「……ぉ、ぅおッ！？」
その瞬間、俺の体を稲妻のような快感が襲った。
チンポから、体の芯をブチ抜いて脳髄までスパークが走り、背中が反りかえって身動きが取れなくなる。
なんだ、これは。
何が、起こった？
「……ふふっ、単純」
椿の笑う声が聞こえる。
「どうしたの？ 腰、止まってるけど」
さっき見た真っ赤な頬は夢だったかのように、澄まし顔の椿。
「あ…… くっ」
俺は朦朧としたまま、反射的に腰を動かそうとして……
「ぐあぁ！！」
……再び、俺の体に電撃が走った。
喉が完全に仰け反って、体が弓なりになった。天井を通り越して、逆さになった観客席が見える。
女どもの顔が見えた…… 笑っている。滑稽な猿回しでも見るかのように。
「ん、いい声♪」
きゅっ……
ぬちゅっ……
「おァっ、アッ！！」
椿のマンコは…… とんでもない名器だった。
とにかく、粘膜が吸い付いてくる。みっちりと、ねっとりと。
そのせいで、擦れる感触が半端ではないのだ。ヒダの一枚一枚を通過するたびに、バキュームフェラをされるような強烈な刺激がチンポを襲う。
「もう１回鳴いてみて…… ほら」
くいっ……
ぬっちゃぁ……！
椿が軽く、腰を送る。
「んぐぉッ！！ ぉおォーーーッ！！」
動きを止めた男に向かって、信じられないほど無慈悲な行為。
俺のチンポに絡みつくような摩擦が走る。
それは、俺が腰を使った時よりもはるかに速く大きいストローク。
まるで蝉の腹を千切る、他人の痛みを知らない子供のような所業だった。
「くす、やっぱり可愛い」
吸い込まれそうな紅い瞳で、俺を見つめる椿。
表情に乏しい童顔の、小さく唇の端を上げるだけの笑みが、あまりにも余裕綽々と言った雰囲気を醸し出していた。
「まだ、大して締めてるわけじゃないのに、どうしてそんなに気持ちいいのかな？」
「このっ…… くぅぅッ！？」
抜こうと引いた腰が、５センチも動かないうちに砕けた。
あっ、と思ったときには、椿の上に崩れ落ちていた。柔らかい胸に受け止められ、無様に震える。
「責められるのには、慣れてないのかしら」
崩れ落ちた俺を抱きしめるように密着すると、椿はくるり、と横転して、こともなげに俺を組み敷いた。
紅い目が、俺を見下ろす。緋い唇が、俺を笑う。
「最初は威勢がいいクセに、ちょっと責められるとすぐ堕ちちゃう…… 女にいじめられるために、生まれてきたみたい」
「て、てめぇ……」
「あら、もう余裕がなくなった？ さっきまで私のこと、可愛いっておだててくれてたのに」
「っ……！ ははっ、冗談！ この程度じゃ、俺は……」
チンポに意識を集中し、歯を食いしばる。
確かに、こんな名器は初めてだ。今までに戦ったことのある名器自慢の女とは、根本的に膣の構造が違う。
でも、来ると分かっていれば、覚悟を決めていれば、耐えられないことはないはず……
「んぉおおぉぉおお！？」
椿の指が、俺の乳首を弾いていた。
「俺は…… なに？」
呆れるほど基本的な、今時ルーキーにも通じなさそうな、簡単な複合攻撃だった。
屈辱と快感が同時に押し寄せ、俺はたまらず絶叫した。
「そろそろ、動いていい？ じゅっぽじゅっぽって、何回も、続けて」
弄ばれたところに、死刑宣告。
何回も、続けて。じゅっぽじゅっぽと言う響きに、俺の背すじがゾワゾワと泡立った。
「待…… 待っ……」
「なに？ 待ってほしいの？ 待ってください、って言ったら、待ってあげるけど」
どっ、と、観客席の女どもが笑うのが聞こえた。
嘘だろ。なんだこれ。
え？ なんだこれ？ え？ え？ え？
「ふふっ。それじゃ、まずは軽く１回、ね」
なんて言うか、どうしていいか分からなくなってしまった俺の上で、椿が緋い唇を歪めた。
「あっさりイかされた時の顔、私に見せて？」
ぱぁん！ ぱぁん！
くびれた腰が跳ね回り、張りのいい尻が弾む音がリングに響いた。
「うわっ！？ うわっ…… うわぁぁあっ！！」
チンポに熱い衝撃が、立て続けに走り抜ける。
どぴゅっ……
童貞のように何もできないまま…… 俺は椿の中で果てた。
……
…………
………………
女どもの、キンキン声とバカ笑い。
耳障りな刺激で、痺れていた脳がようやく活動を開始した。
「あれ〜、もう終わりぃ？」
「入れてから３分も経ってないのにぃ？」
「こぉらぁー！ しっかりしろよぉー！ つまんねぇぞぉー！」
ハッ、見上げると、紅い瞳が俺を覗き込んでいる。
垂れ下がった銀の髪が俺の頬にかかり、甘く蒸れた香りがまた意識を痺れさせた。
「あ、正気付いたかな」
椿が呟く。その一言で全てをはっきり思い出した。
俺は、試合中に、この女のマンコで……！
慌てて肩を上げる。今、何カウントだ？
と思ってレフェリーを見たが、レフェリーは椿の乳をチラチラ見ているだけで、カウントを取っている様子はない。
椿も俺の腹に座っているだけ。フォールはしていない。
まさか、もう３カウントは終わってしまったのか？ どっ、と汗が噴き出す。
表示板を探して、もがくように首を回す…… １ラウンド、１０分２０秒。
「大丈夫、何もしてないよ」
じっ、と俺を見つめたまま、緋い唇で囁く椿。
その瞬間、俺は本当の意味で全てを思い出した。
椿は、この女は、
フォールも、追撃もせずに、
トばされた俺の顔を、ずっと、じっと。
カァッ、と顔と頭が熱くなるのを感じた。
変わらず俺を覗き込んでいた椿は、ほぅ、と満足気な息を吐いて、立ち上がった。
「続き、しよ？」
「こっ…… このクソアマ……！」
たっぷりとアヘ顔を堪能された、という事実に、奥歯がギリギリと鳴る。
俺は弾かれたように跳ね起きた。
「たかが一発抜いたくらいで調子こいてんじゃねーぞ……！ こんなもん、どうってことねぇんだからな……！！」
さっきまで上から俺を見下ろしていた紅い目が、頭の下３０センチへ移動した。
立ち上がった俺は、椿を見下ろして睨み付けながら、俺はまだギンギンに怒り狂っているチンポを見せつける。
「あは…… もうキレた？ 余裕、なくなっちゃった？」
睨み付けても怯むことなく、むしろ紅い瞳をいっそうキラキラさせる椿。
「ねぇ、それが貴方の素？ ねぇねぇ」
「こッの……！」
……落ち着け、安い挑発だ。
生意気なクソガキの相手なら、ホスト時代に飽きるほどやってきた。
なるほど確かに大した名器だった。だが、それも分かってしまえば問題ない。
隠していた武器で不意を突くことには成功したようだが、それで勝負を決められなかった以上、こいつはもう終わったようなものだ。
その辺のことが分からずに、自分は強いと勘違いしていい気になっているだけに過ぎない。
所詮は女ということだ。
せいぜい、今のうちにお楽しみ気分を味わっておくといい。
「フン……」
俺は軽く鼻で笑って、そのまま突進した。
未だにぼーっとした薄笑いを浮かべている椿。
華奢で小さな体は、あっという間に俺の腕の中へ納まってしまった。
それ見たことか。間抜け面を晒しているからだ。
俺はまたケツから手を回してマンコに指を挿入する。
女の体じゃ、構造上ロクな防御もできない責め方だ。俺の指はたやすく椿の奥へ潜り込み、Ｇスポットに突き刺さる。
「ふーん…… ムキになって、入れてきたりはしないんだ」
抱きすくめられ、動きを封じられながら、椿は動じた様子もない。
その声は客席の女どもの狂ったようなキンキン声とは違い、まるでそこだけ雪の中のように静かだ。
「冷静？ それとも怖い？ どっちにしろ、私のアソコには勝てないって認めちゃった？」
「ははっ、甘く見ないで欲しいね。さっきはちょっと……」
「ちょっと油断した？ まだ本気出してない？ 本番はこれから？」
薄笑いを浮かべたまま、椿は俺を見上げて囁いてくる。
「男っていっつも同じこと言うよね…… くすっ」
「調子に乗ってんじゃねェッ！！」
二本指を差し込んで、ＧスポットとＡスポットを連続で責める。
指を広げて、膣壁から尿道とアナルを同時にエグるイメージだ。
これを喰らえば、女なんてひとたまりも……
「えい」
キュゥッ、とマンコが締まる。
凄い吸着感。肉襞が柔らかく形を変えて指全体にぴったりと貼り付く。
同時に、強烈な圧力。
俺の指は鋳型にでも嵌められたように、ピクリとも動かなくなった。
「なっ……」
「ふふっ」
緋い唇が笑う。
俺は慌てて、逆の手をクリトリスへ伸ばし、刺激して緩めようとする。
「ん……」
濡れた肉芽を剥かれて、椿はかすかに息を漏らす。
だが、それだけだった。膣に入れた指は相変わらずびくともしない。
俺は何度も何度もクリトリスを小突き、抓り、擦り回した。
だが、それだけでは、ナカとソトの二重奏で責め立てたさっきの手マンに比べれば、まるで単調な刺激しか送れない。
椿の腰を震わせることはできなかった。
くそっ、他の責め手を……
「くすっ…… いい焦り方だね。冷や汗も、浅い息も、可愛い」
「なっ」
椿の声が、股間へ落ちていた俺の視線を、強制的に椿の顔へと引き戻す。
「でも、まだ少し、自分の方が強いかもって、思えてる」
そこには、かすかに潤んで妖しく光る、吸い込まれそうな紅い瞳。
「もう少し、崩してあげる……」
椿が俺にしなだれかかってきた。
ふにゅっ……
「お、おあぁ……！？」
俺は緩んだ息を吐き出して、骨が抜けたようにマットにへたりこんでいた。
……なんだ、今の。
すっげぇ、気持ちよかった……
横隔膜が溶けて、中身が流れ落ちたみたいに体に力が入らない。
脳はその柔らかさを反芻しているばかりで、筋肉に指令を送るのを忘れてしまったよう。
「くすっ…… やっぱり、一発でおしまい」
再び椿が俺を見下ろしていた。
茫然と見上げる俺の瞳が、揺れる２点に吸い付けられる。
紅い、乳首。
白い、乳房。
ぷるっ……
たゆっ……
揺れながらゆっくりと落ちてくるソレは、あまりにも美しく艶めかしく、エロすぎた。
俺は初めて落ちているエロ本を見つけたガキのように、ソレを食い入るように見つめることしかできなかった。
つま先から脳天まで、泡立つような官能が走る。
腰の奥がゾクゾクと震え、チンポが狂おしいほど脈打って跳ねた。
ゆっくりと落ちてきたおっぱいが、目の前に届く。
「お…… ぉおォッ！！」
濃厚な、甘ったるく蒸れた香り。俺はたまらず椿のおっぱいにむしゃぶりついていった。
ふわっ……
「おぉお」
手の中で淡雪のように溶ける柔肉を、俺は夢中で揉みしだいた。
むしゃぶりついた顔が埋もれる。舌を這わせると優しさが甘さになって舌が蕩け、頭が痺れた。
すげぇ、これ。
巨乳を揉んだことは山ほどある。メートル越えの爆乳だって征服したことがある。
だが、椿のそれは、そうしたただの脂肪の塊とは一線を画していた。
何が詰まっているのか、はちきれんばかりの丸みがダイレクトに腰にクる。
オスの本能を剥き出しにされる。
「ふふっ…… おっぱいをあげると、男って本当に可愛くなるね」
椿は俺に身を任せながら、ただ軽く微笑んで、胸元の俺を見下ろしていた。
「……でも、せっかく『ツヨいオトコ』とヤってるんだし……」
とん、と椿が、俺を突き倒す。
赤子を転がすように俺は倒れていた。
「ね、悔しそうな顔、見せて」
取り上げられたおっぱいを見上げ、茫然としていた俺は……
椿が胸を隠すように腕を組むのを見て、ハッ、と正気に戻る。
「あっ…… えっ……」
飛んでも無い醜態を晒したことに気が付いて、俺は思わず辺りを見回した。
「何あれー、もう勝負になってないじゃーん」
「仕方ないよ。オトコなんだし」
「今までは相手が良かっただけよねー」
「そうそう、ちょっと強い女と当たったら、あんなもんよ」
女どものクスクス笑いが聞こえる。
「何やってんだよぉ〜……」
「しっかりしてくれよぉ〜…… 女ども、言いたい放題じゃねぇかよぉ〜」
男たちからは、悲痛な応援。
もっとも、それを送っているのは、椿の背中側に座っている連中だけだった。
他の男たちは、みんな椿のおっぱいを見つめ、憑りつかれたようにチンポを捏ねまわしている。
「大丈夫？ 分かる？」
椿はじっと、へたりこんだ俺を見つめている。
嗜虐的な視線に晒され、俺は何か言おうとするも、言葉が出てこない。
くっそ、なんだよ。
なんであんなことしちまったんだ。ウソだろ……
「おっぱい、おいしかった？」
「このガキぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ！！」
緋い唇がからかうように囀ると、俺の中で何かがキレた。
マットを蹴って立ち上がると、そのまま上から叩き潰すかのように椿に襲い掛かる。
このチビガキが！
その細腕に、男の力を教えてやる！
マンぐり返しからの、種付けプレスだ！ 女なんて、男が本気になったら、どうとでも……
「えい」
椿が少し横へずれて、足を引っかけるだけで、俺は派手にリングを転がった。
あまりにも直線的な、あまりにも見え見えの、あまりにも無様な突撃。
「はぁ…… 最高♪」
椿は銀の髪をなびかせて、マットに突っ伏していく俺を目で追いながら、呟いた。
圧倒的な優越感、絶対強者の矜持、捕食者の特権に身を震わせながら。
「もう、分かったよね。貴方と私、どっちが強いか…… 女と男、って言った方がいいかな？」
そこにもはや、天使も妖精もいなかった。
「さ、後は自分を胡麻化しながら、悪あがきをするだけ…… もう少しがんばって？」
悪魔のように、女神のように、椿は言った。
雪のように冷酷な、白い女王がそこにいた。
「くっ…… あ」
「……どうしたの？ ほら、立って」
足がガクガクと震えた。
「ね、ほら。大丈夫。相手はこんな小さな女の子だよ」
胸元を手ブラで隠しながら、椿はじっと俺を見る。
震える足も、泣きそうな目も、心の中まで全て焼き付けるように。
「『女なんかに負けるわけがない、俺は男だ』って、自分に言い聞かせて。 ……男の意地、見せよう？」
「そーだ、がんばれー！」
「男でしょー！」
「カッコいいところ見たいなー！」
アツシ！ アツシ！ アツシ！
がんばれ、がんばれと、女どもが手拍子を叩いて囃し立てる。
フザけんな！ ブッ殺すぞ！
俺は猛然と立ち上がろうとして……
あんな細腕じゃ隠しきれるはずもない椿の巨乳に目を奪われながら、腰を震わせてチンポを抑えうずくまることしかできなかった。
「あ…… 現実逃避？ いじめすぎちゃったかな」
椿は軽く肩をすくめると、うずくまった俺の方へゆっくり歩いてきた。
「テクはそれなりだったけど、精神力は普通の男か。期待して損しちゃった」
普通の男。
その一言が、俺のプライドに火を点けた。
歯を食いしばって、椿を見上げ、睨み付ける。
「あはっ…… 上出来。それで許したげる」
俺の上にかがみこみ、椿が顔を近づけた。
白い頬、銀の髪。紅い瞳、緋い唇。
す…… げぇ……
コイツ、本当に綺麗だ……
「それじゃ……」
目が合った瞬間、息もできないほど硬直した俺を、椿は易々と仰向けにひっくり返した。
「これで最後…… 男のプライド、全部壊してあげる」
股に割って入り、フトモモの上へ俺を引き上げると、足で俺の胴を挟みつける。手馴れた所作であっという間に終わらせた。
「私にボコボコにされて、許してって泣くところも、出させてっておねだりするところも、全部見てあげるね？」
魅入られた俺の、張り裂けそうなチンポを、
椿のおっぱいが、包み込んだ。
「ぅはっ……」
緩んだ声しか出せなかった。
白いおっぱいがたっぷりと雪崩のように落ちてきて、俺のチンポがすっぽり埋まって、消える。
信じられないほどエロい光景を、食い入るように見つめる。
視界から消えたチンポが、本当に溶けて消えてしまったかのような快感に襲われた。
柔らかくきめ細かい乳肌は、自在に形を変えてチンポにぴったりと吸いついてくる。
椿の名器の感触に似ていた。だが、その柔らかさと圧力は、比較にならない。
椿のおっぱいに取り込まれ、一体化してしまったしまったチンポは、俺のモノではなくなってしまったかのように一方的な快感を容赦なく送り込んでくる。
そのまま、勝手にビクビクと断末魔の痙攣を始めた。
「あっ……」
まだおっぱいに軽く手を添えただけで、動いてもいなかった椿は、胸元に目をやって小さく声を上げた。
「アソコで測った時は、もう少し持つと思ったけど…… 予想以上に、心が弱かったね」
呆れたように呟くと、谷間を開いて体を起こす。
どろぉっ……
白い乳房に比べると汚物のような、大量の白濁が谷間から滴り落ちた。
精液とカウパーでグチョグチョになった無残なチンポが衆目に晒される。
「あははっ！ 秒殺〜！」
「オトコってホント、おっぱいに弱いよね〜！」
「そんなトコに出しても、遺伝子は残せないぞ〜！」
女どもの笑い声に耳を塞ごうとしたが、体はやはり余韻に浸るばかりでいうことを聞こうとしなかった。
グチョグチョに濡れた惨めなチンポが、奪われた、犯されたという事実を伝えて来る。
なんだ、これ……
パイズリって、こんな気持ちいいもんか？
刺激は弱くて単調だし、すぐに胸から飛び出すし、女はすぐに疲れるし…… 全然気持ち良かった憶えが無いんだが。
「おっぱいのこと、あまり知らないんだ」
椿が軽く胸を揺らして、精子をふるい落としながら、俺を見る。
感情の見えない紅い目、軽く歪んだ緋い唇。
微笑んでいるのか、嘲笑っているのか、よく分からない。
「パイズリ童貞、奪ってあげる」
犯されたチンポをじっくりと眺めてから、椿がまた、胸を捧げ持つ。
ヤバい。これはヤバすぎる。何か、何かしないと……
ぷるんっ……
「ぉふ」
目もチンポも、何もかも椿に奪われたように、俺はまた呆気なく胸の谷間に飲み込まれる。
どぷっ……
鈴口とケツ穴がどうしようもないほど緩んだのが分かった。
俺はまた、椿のおっぱいにくるまれただけで、イっていた。
「ふふっ、ぼーっとしちゃって」
脳みそがハチミツ漬けになってしまったかのような俺の顔に、椿が紅い目を向けている。
「気持ちよすぎて、悔しいとか恥ずかしいとか、考えられない？」
その言葉に、強制的に意識が現実に引き戻される。
そうだ、今は戦いの最中だ。リングの上で、観客の目の前だ。
龍の不運をカバーしてやらなければ。女を犯して男の強さを客にアピールしなければ。
勝って賞金を貰い、マスターにツケを払わなければ……
こんなメスガキにいいようにされて、アヘアヘ言ってる場合じゃねぇ！
俺はもう一度目に力を込めて、椿を睨み付ける。
「ん…… ダメか。やっぱりおっぱいだと、即堕ちしちゃうな」
俺は椿のおっぱいを睨んだだけに終わった。
紅い乳首がふるふると揺れるのを見て、生唾を飲み込む。
「まぁ、いいか。それはそれで、可愛いし」
そう言って、また少し緋い唇を歪めた椿は……
ずちゅっ！
むにぃっ！！
「は、はぁあぁぁあ！？」
何の前触れもなく、いきなり高速でおっぱいを上下に弾ませ始めた。
チンポが爆発したかと思った。
写真で見た椿の、スケスケになるまで引き延ばされたレオタードの胸元を思い出す。
やっぱ、凄ぇ弾力じゃねぇか！？
今までどうなってたんだ、この乳！？
「ぉあっ、ぅぉぁあっ！！」
体の奥の、一番敏感でデリケートな部分を直に捏ねまわされるような、暴力的な快感。
どぴゅっ！
どばばっ！！
快感に耐えるとか快感を反らすとか、そういう次元ではなかった。
どんなささやかな抵抗も許されず、俺は強制的に精液を搾られていた。
「うん、いい声」
椿はおっぱいを揺らし続ける。
暴力的な快感がまったく途切れることなく続き、俺は悶え狂った。
「がぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」
「いいよ…… 情けなくて、だらしなくて、可愛い」
紅い目が俺を見つめている。
緋い唇の下で、赤い乳首が咲き乱れる花のように踊った。
「やめっ…… 出て…… 出てるっ……！ もぅ、出てるぅっ！！」
聞くに堪えない声が、俺の口から飛び出すのを遠くに聞いた。
お前、女の前でなんて声出してんだ…… そう思っても、どうにもならない。
明らかに正常な感覚を越えていた。
チンポ良すぎて、おかしくなる。ブッ壊れる！
「あ、大丈夫。射精とか、あんまり関係ないから」
俺が恥も外聞もない悲鳴を上げたというのに、椿は涼しい顔でおっぱいを弾ませ続ける。
デカいおっぱいの一揺れごとに、体の芯をねじ切られてバラバラになりそうな、狂った快感が送り込まれ、涙とよだれが噴き出した。
「男の子は、アソコでイっても、子種が出るだけだけど」
椿はじっと俺を見つめている。紅い目が妖しく潤み、耳がピクピクと小動物のように動いている。
「おっぱいでイく時は、女の子と同じようにイけるから。射精とかおまけだよ」
なんだ、それ。
そんなの聞いたこともない。何言ってんだ、この女。
男が、女みたいにイくなんて、そんなこと、あるわけが……
「ゆっ、許してっ！ 死ぬ、死ぬぅぅ！！」
頭も心もついていかなかったが、体が勝手に叫んでいた。
「大丈夫、手加減するから」
椿の細長い脚が、俺の胴に絡んでくる。
むっちりとしたフトモモの感触が、やけに息苦しい。
逃げ出そうと暴れても、もはや体がどう動いているのか、さっぱり分からなかった。
分かるのは、とにかくおっぱいが気持ちいいということだ。
「えい」
椿が小さな両手を大きなおっぱいに添えて、器用に両側から挟み潰した。
溢れんばかりの柔肉が、底無しの弾力でチンポを破壊していく。
「ィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ！！」
この世のものとも思えない、変な声が出た。裏返った奇声は、女どものキンキン声よりさらに甲高い。
「あはっ♪」
緋い唇が楽し気に笑った。
おっぱいが火照り、チンポに熱が走る。パイズリがさらに気持ち良くなる。
「やめーーっ！！ やめてぇーーーーッ！！」
全身に得体の知れない違和感。恐怖の余り、俺は絶叫した。
リングで啼かしてやった女が、似たような声を出していたが、それよりもっとひどい。
恨みを込めて、特に念入りにイかせてやったエリーでも、こんな声は出していなかった。
「嘘。やめてほしくなんかないくせに。自分から私のおっぱいにおちんちん擦りつけてるよ」
そんなこと言われたって、もう自分じゃ分からない。
全身を椿に支配されている。この女に全てを奪われている。
おっぱいに飲み込まれたチンポ、男の象徴と女の象徴が織りなす構図が、全てを物語っていた。
「今は、思いっきり乱れていいよ。もっとえっちな声を聞かせて。もっと泣いてる顔を見せて？」
クッチュ、クッチュと卑猥な水音を立て、おっぱいを上下させながら、椿が囁く。
おっぱいは一定のリズムで動いているのに、その内部は自由自在に形と硬度を変えるため、チンポには予想を越えた刺激が予想もできないタイミングで襲い掛かる。
絶対に耐えることのできない快感が、メチャクチャに詰め込まれる。
もうダメだ。
もう、パンパンだ！
ハジけてしまう！！
「まだ、２ラウンドも３ラウンドも残ってるから…… エキシビションマッチ、いっぱいできるよ」
息も絶え絶えな俺に、椿が囁く。
「その時は、もっとゆっくり責めてあげるから…… いっぱいおしゃべりしよ？ 私にボロ負けした感想、じっくり聞かせてね？」
ははっ…… もっと、責めてもらえるのか。
そいつは、いいやぁ……
「ほら、オスアクメしちゃえ♪」
とっくに精液を射ち尽くし、変な汁を撒き散らしているチンポ。
椿は一際大きくおっぱいを揺らすと、その振動を閉じ込めるように、ぐっとおっぱいを寄せて、止めた。
「ェヒッ……」
度を越えた快感の波に、俺の体と心がとうとう弾け飛んだ。
白と赤が混ざって、全てがピンク色に溶けていく。神経のリミッターがブッとんだような快感が全身をチンポにする。
体が空へ浮き上がる感覚、凄まじい多幸感。かなりヤバい脳内麻薬がブシャッといった感じ。
「これが、パイズリだよ…… って言っても、３割くらいかな」
女神の啓示のように、椿の声が聞こえた。
「私より上手な子もいっぱいいるけど…… まぁ、とりあえずは、こんなとこで」
疑う余地などなかった。
これが、これがパイズリ…… こんなに凄いのに、本当はもっと凄いなんて。
凄すぎる。
何も知らなかった。女って、こんなに強かったのか……
「１０分、休ませてあげる。負け男のだらしない寝顔、ゆっくり見せてね」
椿の手が、俺のまぶたに軽く触れると、俺の意識はすとん、とブラックアウトした。
こうして、俺は椿の胸の谷間で、完全に昇天したのだった。
バトルファック。
男と女がセックスで戦い、力尽きた方が負け。
多少の細かいルールはあれ、実にシンプルでエキサイティングなスポーツだ。
日の当たる場所で行われることは、当然ない。見世物や賭け事にすること自体、風営法で禁止されてしまっている。
だが、アンダーグラウンドで夜な夜な賭け試合が行われていることは、パチンコの換金と同じくらい公然の秘密だ。
行きつけのバーのマスターに、いい加減に溜まったツケを払えと脅された俺は、そんな非合法のＢＦ場のひとつを訪れた。
負ければ安くない参加料をふんだくられて終わりだが、勝てばそれなりにまとまった金が入ってくる。
オバサン共に愛想笑いしながらホストを続けるのがバカらしくなった俺は、気づけば此処に入り浸るようになっていた。
受付のグラサンスーツに声を掛けると、二つ返事で今日の試合を組んでくれた。
女子の勝率が高い傾向にあるＢＦ場で、俺のような『勝つ男』は胴元に重宝されている。
もっとも、ＢＦにおいて男子の勝率が悪い傾向にあるのは、負けてもいいからと風俗代わりに利用する男が少なからず参加するからだ。
別に女の方が男より有利だとか強いとか、そういうワケではない。
常識で考えれば分かると思うが、絶対にそんなことはありえない。
だが、女にはそれが分からないのだろう。
普段何事においても男に劣る女たちは、ＢＦこそが女の土俵と勘違いして群がってくる。
多少顔やカラダに自信のある女は、ホイホイとリングに上がってくるし、そうでない女は観客席に溢れ、女の勝ちに金を賭けていく。
実に好都合だ。
俺は控室に向かいながら、今日のカモの写真を見た。
「……おぉ？」
思わず声が漏れた。
透き通るような白い肌、銀に輝く長い髪。薄紅色の瞳。
アルビノ、というヤツだろうか。
クリーム色のレオタードに身を包んだその姿は、まるで天使か妖精のように綺麗だった。
年は…… よく分からない。若いことは確かだが、写真の中からこちらを見つめる浮世離れした美貌に表情はうかがえず、
大学生のように落ち着いても見え、また小学生のように純真無垢にも見えた。
華奢な腰の上からは、バカデカい乳が丸々と突き出して、レオタードの胸元をパツンパツンに引き伸ばしている。
無残に変形した布地から、凄まじい弾力が見て取れた。
これは、凄い。
小柄で童顔なのが少し残念だが、これほどの上玉はさすがに初めてだ。
プロフィールに目を通していく。
『年齢：１８歳(仮) 身長、１５０センチ(仮) 体重、３５キロ(仮)』。
個人情報の保護をアピールしているプロフィール。その真偽はアテにならないが、
『９５のＩ(仮) − ５５(仮) − ８５(仮)』と、真ん中に大きく書かれた数字の迫力には目を見張るものがある。
リングネームは……『椿』。
なるほど、雪に咲く赤い花か。白い髪と紅い瞳によく似合う。
リングネームは基本的に、選手登録の時に自分で付けるもの。
こいつはかなりのナルシストに違いない。さぞかし自分に自信があるのだろう。
俺の中のＳ心が疼く。
戦績は３勝０敗。なるほど、この女の相手は、さすがにその辺の男じゃ荷が重いだろう。
風俗代わりに抜きに来た男はもちろん、多少腕に憶えがある程度の男ですら、ひとたまりもないはずだ。
この、男を見下したような澄ました顔を、驚愕と屈辱、絶望と悦楽でグチャグチャにしてやれたら、どんな声で喘ぐのだろう。
想像するだけで愉快だ。
試合前に股間が昂るのは久しぶりだ。
俺は上々の気分で控室のシャワーを浴びた。
告げられた試合の時刻まで１時間半余り。俺は他の試合を見て時間を潰すことにする。
客席に続く階段を上ると、品性を失った女たちの狂ったような歓声が耳に飛び込んできた。
耳を塞ぎながらリングを見れば、新社会人くらいの男が、高校生くらいの女に押し倒されている。
女は男の頭を左腕で胸元に抱きしめ、おっぱいを顔面に押し付けながら、右手で男のチンポをシゴいていた。
電光掲示板を見ると、２ラウンド終盤。リングにはすでにそこかしこに精液が飛び散っている。
おそらく、もう決着だろう。男はすでにだらしなくリングに寝そべったまま、女のなすがままになっている。
女が一度胸元を緩め、男の顔を覗く。
詰めの甘い、隙だらけの動作だったが、乳の中から現れた男の顔はゆるみ切った至福の表情で、逆転に賭ける闘志はもはやなさそうだった。
まぁ、どうせあの男に最初から勝つ気などなかったのだろう。
ＢＦのリングでは、女はどんなサービス満点の風俗嬢よりも熱心に男のチンポをシゴいてくる。
風俗嬢より儲けもリスクも大きい分、集まる女も自分に自信のある、ランクの高い子が多い。
女に敗者として見下されることに目を潰れば、ここは理想の高級風俗店。
あの男もさぞかしお愉しみになったことだろう。俺には理解できないが。
ああいう男が女の養分になり、そして女が俺の養分になる。
「ほらぁ、返してみなよ！」
「女にヤられっぱないで悔しくないのぉ？」
「やめてあげなよぉ〜。かわいそぉじゃ〜ん」
「あはっ、ピクピクしてるー！ だらしなーい！」
「やっぱ男なんてこんなもんよねー！」
女共の罵声を浴びながら、授乳手コキを食らって腰を反らせた食物連鎖の底辺に、俺はそっと感謝を捧げた。
どびゅっ！
射精、フォール、スリーカウント。
ゴングが鳴る中、幸せそうに失神している男。勝った女はリングに仁王立ちし、優越感に満ちた笑顔でじっと見下していた。
なんだ、あの女、２週間ほど前に啼かしてやった子じゃないか。
自信満々で仕掛けてきたパイズリを、胸のＧスポットを撫でて返してやったら、この世の終わりみたいな顔してたっけ。
今日はよかったな。おめでとさん。
このＢＦ場の試合は、最長で２０分３ラウンド。
次の試合までの余った時間は、そのままリングの上の二人がエキシビションマッチを行って潰すことになる。
女が、男の頬にビンタし、無理やり引きずり起こした。
……すでに決着のついた二人。敗者は肩も上がらないほど叩きのめされた後だ。
敗者復活戦どころか、まともな試合になることすら稀で、大抵は勝者による敗者のレイプショーになる。
やはり男には、もう抵抗する力も無かった。
２０分足らずのパイズリショーで、さらに３回射精し、２回失神した。
女たちの熱狂が冷めやらぬ中、男が担架で運ばれていく。
男の観客は概ね、勝利した女に惜しみない拍手と称賛を送りながら、こっそりとセンズリにいそしんでいた。
だが、中には女性席を苦々しげに睨んでいる男もいる。
次の試合の時間になり、次の二人がリングに上がると、リベンジしてくれとばかりの野太い声援がリングの男に飛ばされた。
……何をムキになっているのか。
ヤラセみたいなもんだと言うのに。せいぜいチヤホヤしてアイドル気分でも味わわせてやればいいものを。
まぁ、そういう男も金を払う限りは立派な客だ。運営もそれは分かっているようで、次の試合に出てきたのはまともな男だった。
『龍』のリングネームで知られるそいつは、元ヤクザとのウワサで、背中に立派な龍の刺青を背負っている。
男盛りの三十路の体は、鍛え上げた筋肉と小さくない傷跡でデコられている。修羅場をくぐった証だろう。
金を払って女を抱くようなフニャチン野郎とは一味違う、本物の男の登場に、キャンキャン騒いでいた女共も静まり返った。
対する女は……『エリー』か。
この界隈にはよくいる、グラビアアイドル崩れの女だ。
枕営業を拒んで干されていたという現役時代より、この闘技場でセックスしまくっている今の方が
体つきも顔つきもずっとエロくなっているというのは、皮肉なようで当たり前の話だ。
ガキの頃からやってたバレエは本格派だという売り込みに偽りはなく、２０代も半ばを過ぎたはずの腰回りにはまるでたるみが無い。
こいつの腰使いと締め付けは、そこらの女とは一味違った…… 不覚にも、俺は一度この女にイわされたことがある。
まぁ、それから試合で２回、プライベートでも１回、啼かしてやったのだが。
こいつはちょっと、おもしろいショーになるかもしれないな。
十中八九、龍が勝つとは思うが、勝負は時の運でもあるし。
この次が俺の試合だ。十分に場を温めてもらおう。
俺は立見席の壁にもたれて腕組みしながらゴングを聞いた。
勝負は１ラウンド目から、抱き合ってキスしながらの激しいインファイトになった。
お互い体力には自信がある二人の、激しい挿入戦。小細工なしのぶつかり合いに、男からも女からも熱狂的な声援が飛んだ。
それでも第一ラウンドは、やはり龍の優勢で終了。
元モデルらしく、結構な長身のエリーだが、それでも龍の体格には劣る。
引き締まったエリーの筋肉も、盛り上がった龍の筋肉に比べれば、勝負は明らかだ。
上から押さえつけられての苦しい体勢を強いられることが多く、男と女の力の差をモロに見せつけられる形となった。
まぁ、こんなものだろうな。なかなかいい試合だった。
会場の熱気で、すっかり汗ばんでしまっている。試合前にもう一度洗い流しておこう。
俺は、またエリーが龍に押し倒されるのを尻目に、控室のシャワールームへ引き上げることにした。
２０分後。
シャワーを浴びてガウンを纏い、控室を出た俺は、選手用の出入り口から会場に戻る。
花道に続く扉を開けた瞬間、先ほどとはうって変わった甲高い奇声の嵐に鼓膜を破られかけた。
「キャー！！ エリーさーん！！」
「そこだー！ イけイけー！ イかせちゃえー！！」
「見たか男ども！ これが女の実力ってもんよ！」
「ああっ！ リュウーッ！」
「がんばれーッ！！ まだ負けちゃいねぇぞぉーっ！！」
「アニキィ〜 ウソだろアニキィ〜」
女どもはもちろん、男たちまで掠れたキンキン声を上げている。
試合はと見ると…… エリーが龍に跨って、ガンガン腰を振っている最中だった。
龍も下から突き上げて、必死に応戦しているが、時折り「ぐぅ」と呻きながら顔を歪ませている。
相当に気持ちいいのだろう。
エリーも腰を振るたびにマン汁を泡立たせていたが、その顔には優越感に塗れた笑みが浮かんでいた。
ビンビンに乳首が立ったおっぱいを思いっきり揺らしまくり、汗まみれの体で疲れを忘れたように腰を躍らせ続ける。
「ぅぅーーーッ！！」
ついに龍が悲鳴を上げた。エリーの腰を抑えていた手を放し、ロープに向かって指を伸ばす。
エリーは勝利を確信した笑顔を浮かべ、龍の手を取って自分のおっぱいへと押し付けた。
どぴゅっ、どぴゅっ、どぴゅっ……
エリーの下で、龍の体が無様に痙攣した。
俺がシャワーを浴びている間に、何があったのかは分からない。
エリーのフォールを、龍は一度は返した。
だが、それが龍の意地の限界だった。
フィニッシュは対面座位。エリーの胸の中に顔を抱え込まれた龍に、もはや為す術はなかった。
踊るエリーに抱かれ、おっぱいに埋もれたまま、声も無く龍が痙攣する。
そのまま崩れ落ちた龍は、観客席に手を振るエリーに肩を踏みつけられ、３カウントが終わるまでピクリとも動かなかった。
決着は最終３ラウンドの後半。粘ったおかげでレイプショーの時間がなかったのが、龍の唯一の救いだった。
舌を突き出し、よだれを垂らした龍が、担架で運ばれていく。
まさかの結末に、男たちは押し黙ったまま俯いて見送る。まるで通夜のよう。
リングの上でエリーは、精液塗れの体で大胆なポーズを決めながら、女たちの喝采を浴びていた。
……勝負は時の運。いくら大の男といえど、ド素人ではない女相手に百戦百勝とはいかないものだ。
何試合かは、負けることもある。それは身に染みて分かってはいるけれど、今日のこの流れは、あまり良いものでは無いだろう。
『椿』ちゃんには気の毒だが、次の試合は男のいいところを見せつける展開にして、観客席の女どもに静かになってもらわないと、興業的にバランスが取れまい。
掃除が終わったリングが、再びライトアップされる。
俺の出番だ。
花道を歩くと、龍のリングインの時の何倍もの声援が、俺に降り注いできた。
分かってる。逆レイプもたまにはいいけど、やっぱ男はレイプだよな。
たっぷり楽しませてやるから、そう急かすな。
リングに飛び上がると、対角線の方向から、ゆっくりと女が歩いてくるのが見えた。
『椿』……
……思わず息を呑んだ。白い肌、銀の髪、紅い瞳と、緋い唇。
雪山のような、真っ白で大きい乳房。そこに咲いた、赤い花のような可憐な乳首……
写真で見るより、ずっと綺麗だった。
椿は、写真と同じ無表情な澄まし顔のままで、焦らすようにゆっくりとリングに上がり、俺を見る。
写真と違って揺れる乳首が、息遣いを感じる唇が、ヌラヌラと赤くエロく俺の股間を震わせた。
すげぇ。
この女、たまんねぇ。
こんなに泣かしたい、犯したいと思った女、初めてだ。
ひょっとして俺は、ようやく俺の相手にふさわしい女に出会えたのかもしれない。
今日は最高の夜になりそうだ。
ゴングが鳴る。
「アツシー！ 頼むぞアツシー！」
「男の強さを見せつけてくれー！」
「アニキの仇を取ってくれぇー！」
「キャーッ！ アツシが出てきたわよーっ！」
「マグレ勝ちで調子に乗ってんじゃないわよ！」
「今日こそ女の実力を思い知りなさい！」
小うるさい観客どもを、軽く睨み付けて、黙らせる。
静まり返った会場を、俺は椿に向かってゆっくりと歩いて行った。
「……よろしく、お願いします」
椿は近づいてくる俺を、無表情のままでぼーっと見ていたが、不意にぺこり、と頭を下げた。
「へぇ、日本語分かるんだ」
軽い挑発。
「よく言われる」
銀色の髪を軽く梳きながら、澄まし顔のままで返す椿。
「可愛いね、君…… って、これもよく言われる？」
「まぁ、ね」
話しかけながら、さりげなく髪に触れる。
そのまま、髪を梳いていた手を取って、一気に抱き寄せ……
「っ…………！？」
愛撫になだれ込もうとした指が、思わず止まった。
ふにゅっ……
胸板に触れた椿の巨乳が、写真で想像したのとはまるで違い、とろけるように柔らかかったからだ。
写真の中でレオタードを引き延ばし、今も重力に逆らって巨乳を押し上げている弾力は、どこへいってしまったのか。
ビン！ とチンポが突っ張り、跳ね上がった亀頭から先走りが飛んだ。
ヤバい。
俺は反射的に身を離していた。
「……アイドルかモデルにでもなった方がイけるんじゃない？ なんでこんなトコにいるの？」
おっぱいに伸ばそうとしていた手を引っ込め、代わりに口を出して間を繋ぐ。
椿は…… その澄まし顔の唇の端に、ほんのわずかに、しかし確かに、笑みを浮かべた。
「えっち、好きだから」
次の瞬間、猫のように椿が間合いを詰めてきた。
「ぅあっ！？」
唐突な密着。胸の谷間が喰らいついてくる。
それは形を変えながら、俺の横隔膜の辺りへ溶け合うように吸い付き、腰が抜ける様な感触が体の芯まで走った。
「私のおっぱいに見惚れて、ぼーっとしちゃう男の人が好き」
跳ね上がったチンポを、慣れた手つきで椿の白い指がキャッチした。
「私に触わられると、すぐにイっちゃう男の人たちが好き」
性急で力強いストロークは、男の生理を把握している証。
立て続けに先走りが搾りだされ、あっという間にニチャ、ニチャッと粘っこい水音が響き始める。
「感じてる顔、かわいい。もっと見せて」
チャッ、チャッ、チャッ、チャッ、と、リズミカルなスナップ音。
不意を突かれた。
天使のような顔をして、こいつはやはり肉食獣だ。リングに上がる他の女どもと、何も変わりはしない。
男を犯し、屈服して喜ぶドＳ女だ。
「光栄だね。でも……」
俺は密着した椿の体を抱き寄せ、尻から股間へ手を回した。
後ろからだと、足を閉じてもマンコは隠せない。
「あっ」
椿が小さく声を出した。
指先にびくっ、という小さな体の震えが伝わる。俺はその動きに合わせるように、指を奥へ差し込んでいく。
「君の方が可愛いって、絶対」
そのまま一気にＧスポットを突く。
「やんっ」
椿の白い肌に、さぁっと朱が昇った。
そのままＧスポットを執拗に責める…… と見せかけて、指をさらに奥へ滑らせる。
丁寧に深爪しておいた指先を、Ａスポットへ突き立てた。
「ぁっ」
椿の体が、面白いように跳ねる。
Ａスポット責めなど予想してもいなかったのか、それとも、知りもしなかったのか。
Ｇスポットへの刺激に備えて食いしばった歯から、息が抜ける音がした。
……思った通りだ。
椿は、責められ慣れていないのだろう。
今まで相手をしてきた男は、この美人にすり寄られるだけで夢見心地になり、反撃もままならなかったに違いない。
そんな試合を続けていれば、男を見下しているクセに反撃されるとすぐ堕ちる、Ｓ男のために生まれたかのような都合のいいＳ女の出来上がりだ。
残念だったな。お嬢ちゃん。
俺は、その辺の雑魚男とは違うのよ。
ロクに男を知りもしないクセに、調子に乗って俺に可愛いなどと言ってくれたお仕置きは、十分にしないとな。
膣には、ほとんど神経が無い。膣で感じさせるためには、そのヒダの向こうの内臓を刺激するような感じで震動を送り込まないとダメだ。
鍛え抜かれた指から、必殺のフィンガーバイブを放つ。
「ぁっ…… もぅ」
椿は鼻にかかった喘ぎを漏らしながらも、生まれついての気の強さか、俺のチンポを扱いて反撃してきた。
正確にカリの下をスライドさせてくるその手さばきは、これも生まれついての淫乱さが為せる技か。
「なかなか…… やるね。でも、その程度じゃ、私は……」
言葉の途中で、敏感なクリトリスをソフトに弾いてやった。
「っっ！？」
「私は…… なに？」
意地悪く笑いながら、クリへのソフトな刺激と、Ａスポットへのハードな刺激を繰り返す。
翻弄されたヴァギナから、本気汁がどっと溢れたのが、指にまとわりつく感触ではっきり分かった。
「〜〜〜〜！」
思わず喘いだ顔を覗き込まれた椿は、頬を真っ赤にして、ぷい、と視線を反らしてしまった。
なかなか可愛い仕草だ。今後の展開に期待が高まる。
俺のチンポを扱く手が、目に見えて遅くなってきた。
まずは一度、イかせてしまおう。第一ラウンドが始まって５分足らず、あっさりイかされたこの子がどんな顔をするのか、見てみたい。
狙うは、Ａスポットよりさらに奥、子宮近くにある女の最大の弱点、Ｈスポット。
ここはさすがにチンポじゃないと届かない。
俺は椿にトドメを刺すべく、イヤイヤと悶える小さな体を少し乱暴に押し倒した。
「ぁっ…… だ、だめ」
椿は俺を押し返そうとしたが、その細腕はなんの抵抗にもならなかった。
膣から指を抜くと、栓が開いたように愛液が溢れ出す。
「それじゃ、まずは軽く一回目〜」
俺の巨根なら、一瞬で椿のＨスポットまで届くだろう。
俺は見下ろした女に優越感に満ちた笑みを向けながら、かわいそうなほどグショグショになったマンコにチンポを突き込んだ。
「……ぉ、ぅおッ！？」
その瞬間、俺の体を稲妻のような快感が襲った。
チンポから、体の芯をブチ抜いて脳髄までスパークが走り、背中が反りかえって身動きが取れなくなる。
なんだ、これは。
何が、起こった？
「……ふふっ、単純」
椿の笑う声が聞こえる。
「どうしたの？ 腰、止まってるけど」
さっき見た真っ赤な頬は夢だったかのように、澄まし顔の椿。
「あ…… くっ」
俺は朦朧としたまま、反射的に腰を動かそうとして……
「ぐあぁ！！」
……再び、俺の体に電撃が走った。
喉が完全に仰け反って、体が弓なりになった。天井を通り越して、逆さになった観客席が見える。
女どもの顔が見えた…… 笑っている。滑稽な猿回しでも見るかのように。
「ん、いい声♪」
きゅっ……
ぬちゅっ……
「おァっ、アッ！！」
椿のマンコは…… とんでもない名器だった。
とにかく、粘膜が吸い付いてくる。みっちりと、ねっとりと。
そのせいで、擦れる感触が半端ではないのだ。ヒダの一枚一枚を通過するたびに、バキュームフェラをされるような強烈な刺激がチンポを襲う。
「もう１回鳴いてみて…… ほら」
くいっ……
ぬっちゃぁ……！
椿が軽く、腰を送る。
「んぐぉッ！！ ぉおォーーーッ！！」
動きを止めた男に向かって、信じられないほど無慈悲な行為。
俺のチンポに絡みつくような摩擦が走る。
それは、俺が腰を使った時よりもはるかに速く大きいストローク。
まるで蝉の腹を千切る、他人の痛みを知らない子供のような所業だった。
「くす、やっぱり可愛い」
吸い込まれそうな紅い瞳で、俺を見つめる椿。
表情に乏しい童顔の、小さく唇の端を上げるだけの笑みが、あまりにも余裕綽々と言った雰囲気を醸し出していた。
「まだ、大して締めてるわけじゃないのに、どうしてそんなに気持ちいいのかな？」
「このっ…… くぅぅッ！？」
抜こうと引いた腰が、５センチも動かないうちに砕けた。
あっ、と思ったときには、椿の上に崩れ落ちていた。柔らかい胸に受け止められ、無様に震える。
「責められるのには、慣れてないのかしら」
崩れ落ちた俺を抱きしめるように密着すると、椿はくるり、と横転して、こともなげに俺を組み敷いた。
紅い目が、俺を見下ろす。緋い唇が、俺を笑う。
「最初は威勢がいいクセに、ちょっと責められるとすぐ堕ちちゃう…… 女にいじめられるために、生まれてきたみたい」
「て、てめぇ……」
「あら、もう余裕がなくなった？ さっきまで私のこと、可愛いっておだててくれてたのに」
「っ……！ ははっ、冗談！ この程度じゃ、俺は……」
チンポに意識を集中し、歯を食いしばる。
確かに、こんな名器は初めてだ。今までに戦ったことのある名器自慢の女とは、根本的に膣の構造が違う。
でも、来ると分かっていれば、覚悟を決めていれば、耐えられないことはないはず……
「んぉおおぉぉおお！？」
椿の指が、俺の乳首を弾いていた。
「俺は…… なに？」
呆れるほど基本的な、今時ルーキーにも通じなさそうな、簡単な複合攻撃だった。
屈辱と快感が同時に押し寄せ、俺はたまらず絶叫した。
「そろそろ、動いていい？ じゅっぽじゅっぽって、何回も、続けて」
弄ばれたところに、死刑宣告。
何回も、続けて。じゅっぽじゅっぽと言う響きに、俺の背すじがゾワゾワと泡立った。
「待…… 待っ……」
「なに？ 待ってほしいの？ 待ってください、って言ったら、待ってあげるけど」
どっ、と、観客席の女どもが笑うのが聞こえた。
嘘だろ。なんだこれ。
え？ なんだこれ？ え？ え？ え？
「ふふっ。それじゃ、まずは軽く１回、ね」
なんて言うか、どうしていいか分からなくなってしまった俺の上で、椿が緋い唇を歪めた。
「あっさりイかされた時の顔、私に見せて？」
ぱぁん！ ぱぁん！
くびれた腰が跳ね回り、張りのいい尻が弾む音がリングに響いた。
「うわっ！？ うわっ…… うわぁぁあっ！！」
チンポに熱い衝撃が、立て続けに走り抜ける。
どぴゅっ……
童貞のように何もできないまま…… 俺は椿の中で果てた。
……
…………
………………
女どもの、キンキン声とバカ笑い。
耳障りな刺激で、痺れていた脳がようやく活動を開始した。
「あれ〜、もう終わりぃ？」
「入れてから３分も経ってないのにぃ？」
「こぉらぁー！ しっかりしろよぉー！ つまんねぇぞぉー！」
ハッ、見上げると、紅い瞳が俺を覗き込んでいる。
垂れ下がった銀の髪が俺の頬にかかり、甘く蒸れた香りがまた意識を痺れさせた。
「あ、正気付いたかな」
椿が呟く。その一言で全てをはっきり思い出した。
俺は、試合中に、この女のマンコで……！
慌てて肩を上げる。今、何カウントだ？
と思ってレフェリーを見たが、レフェリーは椿の乳をチラチラ見ているだけで、カウントを取っている様子はない。
椿も俺の腹に座っているだけ。フォールはしていない。
まさか、もう３カウントは終わってしまったのか？ どっ、と汗が噴き出す。
表示板を探して、もがくように首を回す…… １ラウンド、１０分２０秒。
「大丈夫、何もしてないよ」
じっ、と俺を見つめたまま、緋い唇で囁く椿。
その瞬間、俺は本当の意味で全てを思い出した。
椿は、この女は、
フォールも、追撃もせずに、
トばされた俺の顔を、ずっと、じっと。
カァッ、と顔と頭が熱くなるのを感じた。
変わらず俺を覗き込んでいた椿は、ほぅ、と満足気な息を吐いて、立ち上がった。
「続き、しよ？」
「こっ…… このクソアマ……！」
たっぷりとアヘ顔を堪能された、という事実に、奥歯がギリギリと鳴る。
俺は弾かれたように跳ね起きた。
「たかが一発抜いたくらいで調子こいてんじゃねーぞ……！ こんなもん、どうってことねぇんだからな……！！」
さっきまで上から俺を見下ろしていた紅い目が、頭の下３０センチへ移動した。
立ち上がった俺は、椿を見下ろして睨み付けながら、俺はまだギンギンに怒り狂っているチンポを見せつける。
「あは…… もうキレた？ 余裕、なくなっちゃった？」
睨み付けても怯むことなく、むしろ紅い瞳をいっそうキラキラさせる椿。
「ねぇ、それが貴方の素？ ねぇねぇ」
「こッの……！」
……落ち着け、安い挑発だ。
生意気なクソガキの相手なら、ホスト時代に飽きるほどやってきた。
なるほど確かに大した名器だった。だが、それも分かってしまえば問題ない。
隠していた武器で不意を突くことには成功したようだが、それで勝負を決められなかった以上、こいつはもう終わったようなものだ。
その辺のことが分からずに、自分は強いと勘違いしていい気になっているだけに過ぎない。
所詮は女ということだ。
せいぜい、今のうちにお楽しみ気分を味わっておくといい。
「フン……」
俺は軽く鼻で笑って、そのまま突進した。
未だにぼーっとした薄笑いを浮かべている椿。
華奢で小さな体は、あっという間に俺の腕の中へ納まってしまった。
それ見たことか。間抜け面を晒しているからだ。
俺はまたケツから手を回してマンコに指を挿入する。
女の体じゃ、構造上ロクな防御もできない責め方だ。俺の指はたやすく椿の奥へ潜り込み、Ｇスポットに突き刺さる。
「ふーん…… ムキになって、入れてきたりはしないんだ」
抱きすくめられ、動きを封じられながら、椿は動じた様子もない。
その声は客席の女どもの狂ったようなキンキン声とは違い、まるでそこだけ雪の中のように静かだ。
「冷静？ それとも怖い？ どっちにしろ、私のアソコには勝てないって認めちゃった？」
「ははっ、甘く見ないで欲しいね。さっきはちょっと……」
「ちょっと油断した？ まだ本気出してない？ 本番はこれから？」
薄笑いを浮かべたまま、椿は俺を見上げて囁いてくる。
「男っていっつも同じこと言うよね…… くすっ」
「調子に乗ってんじゃねェッ！！」
二本指を差し込んで、ＧスポットとＡスポットを連続で責める。
指を広げて、膣壁から尿道とアナルを同時にエグるイメージだ。
これを喰らえば、女なんてひとたまりも……
「えい」
キュゥッ、とマンコが締まる。
凄い吸着感。肉襞が柔らかく形を変えて指全体にぴったりと貼り付く。
同時に、強烈な圧力。
俺の指は鋳型にでも嵌められたように、ピクリとも動かなくなった。
「なっ……」
「ふふっ」
緋い唇が笑う。
俺は慌てて、逆の手をクリトリスへ伸ばし、刺激して緩めようとする。
「ん……」
濡れた肉芽を剥かれて、椿はかすかに息を漏らす。
だが、それだけだった。膣に入れた指は相変わらずびくともしない。
俺は何度も何度もクリトリスを小突き、抓り、擦り回した。
だが、それだけでは、ナカとソトの二重奏で責め立てたさっきの手マンに比べれば、まるで単調な刺激しか送れない。
椿の腰を震わせることはできなかった。
くそっ、他の責め手を……
「くすっ…… いい焦り方だね。冷や汗も、浅い息も、可愛い」
「なっ」
椿の声が、股間へ落ちていた俺の視線を、強制的に椿の顔へと引き戻す。
「でも、まだ少し、自分の方が強いかもって、思えてる」
そこには、かすかに潤んで妖しく光る、吸い込まれそうな紅い瞳。
「もう少し、崩してあげる……」
椿が俺にしなだれかかってきた。
ふにゅっ……
「お、おあぁ……！？」
俺は緩んだ息を吐き出して、骨が抜けたようにマットにへたりこんでいた。
……なんだ、今の。
すっげぇ、気持ちよかった……
横隔膜が溶けて、中身が流れ落ちたみたいに体に力が入らない。
脳はその柔らかさを反芻しているばかりで、筋肉に指令を送るのを忘れてしまったよう。
「くすっ…… やっぱり、一発でおしまい」
再び椿が俺を見下ろしていた。
茫然と見上げる俺の瞳が、揺れる２点に吸い付けられる。
紅い、乳首。
白い、乳房。
ぷるっ……
たゆっ……
揺れながらゆっくりと落ちてくるソレは、あまりにも美しく艶めかしく、エロすぎた。
俺は初めて落ちているエロ本を見つけたガキのように、ソレを食い入るように見つめることしかできなかった。
つま先から脳天まで、泡立つような官能が走る。
腰の奥がゾクゾクと震え、チンポが狂おしいほど脈打って跳ねた。
ゆっくりと落ちてきたおっぱいが、目の前に届く。
「お…… ぉおォッ！！」
濃厚な、甘ったるく蒸れた香り。俺はたまらず椿のおっぱいにむしゃぶりついていった。
ふわっ……
「おぉお」
手の中で淡雪のように溶ける柔肉を、俺は夢中で揉みしだいた。
むしゃぶりついた顔が埋もれる。舌を這わせると優しさが甘さになって舌が蕩け、頭が痺れた。
すげぇ、これ。
巨乳を揉んだことは山ほどある。メートル越えの爆乳だって征服したことがある。
だが、椿のそれは、そうしたただの脂肪の塊とは一線を画していた。
何が詰まっているのか、はちきれんばかりの丸みがダイレクトに腰にクる。
オスの本能を剥き出しにされる。
「ふふっ…… おっぱいをあげると、男って本当に可愛くなるね」
椿は俺に身を任せながら、ただ軽く微笑んで、胸元の俺を見下ろしていた。
「……でも、せっかく『ツヨいオトコ』とヤってるんだし……」
とん、と椿が、俺を突き倒す。
赤子を転がすように俺は倒れていた。
「ね、悔しそうな顔、見せて」
取り上げられたおっぱいを見上げ、茫然としていた俺は……
椿が胸を隠すように腕を組むのを見て、ハッ、と正気に戻る。
「あっ…… えっ……」
飛んでも無い醜態を晒したことに気が付いて、俺は思わず辺りを見回した。
「何あれー、もう勝負になってないじゃーん」
「仕方ないよ。オトコなんだし」
「今までは相手が良かっただけよねー」
「そうそう、ちょっと強い女と当たったら、あんなもんよ」
女どものクスクス笑いが聞こえる。
「何やってんだよぉ〜……」
「しっかりしてくれよぉ〜…… 女ども、言いたい放題じゃねぇかよぉ〜」
男たちからは、悲痛な応援。
もっとも、それを送っているのは、椿の背中側に座っている連中だけだった。
他の男たちは、みんな椿のおっぱいを見つめ、憑りつかれたようにチンポを捏ねまわしている。
「大丈夫？ 分かる？」
椿はじっと、へたりこんだ俺を見つめている。
嗜虐的な視線に晒され、俺は何か言おうとするも、言葉が出てこない。
くっそ、なんだよ。
なんであんなことしちまったんだ。ウソだろ……
「おっぱい、おいしかった？」
「このガキぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ！！」
緋い唇がからかうように囀ると、俺の中で何かがキレた。
マットを蹴って立ち上がると、そのまま上から叩き潰すかのように椿に襲い掛かる。
このチビガキが！
その細腕に、男の力を教えてやる！
マンぐり返しからの、種付けプレスだ！ 女なんて、男が本気になったら、どうとでも……
「えい」
椿が少し横へずれて、足を引っかけるだけで、俺は派手にリングを転がった。
あまりにも直線的な、あまりにも見え見えの、あまりにも無様な突撃。
「はぁ…… 最高♪」
椿は銀の髪をなびかせて、マットに突っ伏していく俺を目で追いながら、呟いた。
圧倒的な優越感、絶対強者の矜持、捕食者の特権に身を震わせながら。
「もう、分かったよね。貴方と私、どっちが強いか…… 女と男、って言った方がいいかな？」
そこにもはや、天使も妖精もいなかった。
「さ、後は自分を胡麻化しながら、悪あがきをするだけ…… もう少しがんばって？」
悪魔のように、女神のように、椿は言った。
雪のように冷酷な、白い女王がそこにいた。
「くっ…… あ」
「……どうしたの？ ほら、立って」
足がガクガクと震えた。
「ね、ほら。大丈夫。相手はこんな小さな女の子だよ」
胸元を手ブラで隠しながら、椿はじっと俺を見る。
震える足も、泣きそうな目も、心の中まで全て焼き付けるように。
「『女なんかに負けるわけがない、俺は男だ』って、自分に言い聞かせて。 ……男の意地、見せよう？」
「そーだ、がんばれー！」
「男でしょー！」
「カッコいいところ見たいなー！」
アツシ！ アツシ！ アツシ！
がんばれ、がんばれと、女どもが手拍子を叩いて囃し立てる。
フザけんな！ ブッ殺すぞ！
俺は猛然と立ち上がろうとして……
あんな細腕じゃ隠しきれるはずもない椿の巨乳に目を奪われながら、腰を震わせてチンポを抑えうずくまることしかできなかった。
「あ…… 現実逃避？ いじめすぎちゃったかな」
椿は軽く肩をすくめると、うずくまった俺の方へゆっくり歩いてきた。
「テクはそれなりだったけど、精神力は普通の男か。期待して損しちゃった」
普通の男。
その一言が、俺のプライドに火を点けた。
歯を食いしばって、椿を見上げ、睨み付ける。
「あはっ…… 上出来。それで許したげる」
俺の上にかがみこみ、椿が顔を近づけた。
白い頬、銀の髪。紅い瞳、緋い唇。
す…… げぇ……
コイツ、本当に綺麗だ……
「それじゃ……」
目が合った瞬間、息もできないほど硬直した俺を、椿は易々と仰向けにひっくり返した。
「これで最後…… 男のプライド、全部壊してあげる」
股に割って入り、フトモモの上へ俺を引き上げると、足で俺の胴を挟みつける。手馴れた所作であっという間に終わらせた。
「私にボコボコにされて、許してって泣くところも、出させてっておねだりするところも、全部見てあげるね？」
魅入られた俺の、張り裂けそうなチンポを、
椿のおっぱいが、包み込んだ。
「ぅはっ……」
緩んだ声しか出せなかった。
白いおっぱいがたっぷりと雪崩のように落ちてきて、俺のチンポがすっぽり埋まって、消える。
信じられないほどエロい光景を、食い入るように見つめる。
視界から消えたチンポが、本当に溶けて消えてしまったかのような快感に襲われた。
柔らかくきめ細かい乳肌は、自在に形を変えてチンポにぴったりと吸いついてくる。
椿の名器の感触に似ていた。だが、その柔らかさと圧力は、比較にならない。
椿のおっぱいに取り込まれ、一体化してしまったしまったチンポは、俺のモノではなくなってしまったかのように一方的な快感を容赦なく送り込んでくる。
そのまま、勝手にビクビクと断末魔の痙攣を始めた。
「あっ……」
まだおっぱいに軽く手を添えただけで、動いてもいなかった椿は、胸元に目をやって小さく声を上げた。
「アソコで測った時は、もう少し持つと思ったけど…… 予想以上に、心が弱かったね」
呆れたように呟くと、谷間を開いて体を起こす。
どろぉっ……
白い乳房に比べると汚物のような、大量の白濁が谷間から滴り落ちた。
精液とカウパーでグチョグチョになった無残なチンポが衆目に晒される。
「あははっ！ 秒殺〜！」
「オトコってホント、おっぱいに弱いよね〜！」
「そんなトコに出しても、遺伝子は残せないぞ〜！」
女どもの笑い声に耳を塞ごうとしたが、体はやはり余韻に浸るばかりでいうことを聞こうとしなかった。
グチョグチョに濡れた惨めなチンポが、奪われた、犯されたという事実を伝えて来る。
なんだ、これ……
パイズリって、こんな気持ちいいもんか？
刺激は弱くて単調だし、すぐに胸から飛び出すし、女はすぐに疲れるし…… 全然気持ち良かった憶えが無いんだが。
「おっぱいのこと、あまり知らないんだ」
椿が軽く胸を揺らして、精子をふるい落としながら、俺を見る。
感情の見えない紅い目、軽く歪んだ緋い唇。
微笑んでいるのか、嘲笑っているのか、よく分からない。
「パイズリ童貞、奪ってあげる」
犯されたチンポをじっくりと眺めてから、椿がまた、胸を捧げ持つ。
ヤバい。これはヤバすぎる。何か、何かしないと……
ぷるんっ……
「ぉふ」
目もチンポも、何もかも椿に奪われたように、俺はまた呆気なく胸の谷間に飲み込まれる。
どぷっ……
鈴口とケツ穴がどうしようもないほど緩んだのが分かった。
俺はまた、椿のおっぱいにくるまれただけで、イっていた。
「ふふっ、ぼーっとしちゃって」
脳みそがハチミツ漬けになってしまったかのような俺の顔に、椿が紅い目を向けている。
「気持ちよすぎて、悔しいとか恥ずかしいとか、考えられない？」
その言葉に、強制的に意識が現実に引き戻される。
そうだ、今は戦いの最中だ。リングの上で、観客の目の前だ。
龍の不運をカバーしてやらなければ。女を犯して男の強さを客にアピールしなければ。
勝って賞金を貰い、マスターにツケを払わなければ……
こんなメスガキにいいようにされて、アヘアヘ言ってる場合じゃねぇ！
俺はもう一度目に力を込めて、椿を睨み付ける。
「ん…… ダメか。やっぱりおっぱいだと、即堕ちしちゃうな」
俺は椿のおっぱいを睨んだだけに終わった。
紅い乳首がふるふると揺れるのを見て、生唾を飲み込む。
「まぁ、いいか。それはそれで、可愛いし」
そう言って、また少し緋い唇を歪めた椿は……
ずちゅっ！
むにぃっ！！
「は、はぁあぁぁあ！？」
何の前触れもなく、いきなり高速でおっぱいを上下に弾ませ始めた。
チンポが爆発したかと思った。
写真で見た椿の、スケスケになるまで引き延ばされたレオタードの胸元を思い出す。
やっぱ、凄ぇ弾力じゃねぇか！？
今までどうなってたんだ、この乳！？
「ぉあっ、ぅぉぁあっ！！」
体の奥の、一番敏感でデリケートな部分を直に捏ねまわされるような、暴力的な快感。
どぴゅっ！
どばばっ！！
快感に耐えるとか快感を反らすとか、そういう次元ではなかった。
どんなささやかな抵抗も許されず、俺は強制的に精液を搾られていた。
「うん、いい声」
椿はおっぱいを揺らし続ける。
暴力的な快感がまったく途切れることなく続き、俺は悶え狂った。
「がぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」
「いいよ…… 情けなくて、だらしなくて、可愛い」
紅い目が俺を見つめている。
緋い唇の下で、赤い乳首が咲き乱れる花のように踊った。
「やめっ…… 出て…… 出てるっ……！ もぅ、出てるぅっ！！」
聞くに堪えない声が、俺の口から飛び出すのを遠くに聞いた。
お前、女の前でなんて声出してんだ…… そう思っても、どうにもならない。
明らかに正常な感覚を越えていた。
チンポ良すぎて、おかしくなる。ブッ壊れる！
「あ、大丈夫。射精とか、あんまり関係ないから」
俺が恥も外聞もない悲鳴を上げたというのに、椿は涼しい顔でおっぱいを弾ませ続ける。
デカいおっぱいの一揺れごとに、体の芯をねじ切られてバラバラになりそうな、狂った快感が送り込まれ、涙とよだれが噴き出した。
「男の子は、アソコでイっても、子種が出るだけだけど」
椿はじっと俺を見つめている。紅い目が妖しく潤み、耳がピクピクと小動物のように動いている。
「おっぱいでイく時は、女の子と同じようにイけるから。射精とかおまけだよ」
なんだ、それ。
そんなの聞いたこともない。何言ってんだ、この女。
男が、女みたいにイくなんて、そんなこと、あるわけが……
「ゆっ、許してっ！ 死ぬ、死ぬぅぅ！！」
頭も心もついていかなかったが、体が勝手に叫んでいた。
「大丈夫、手加減するから」
椿の細長い脚が、俺の胴に絡んでくる。
むっちりとしたフトモモの感触が、やけに息苦しい。
逃げ出そうと暴れても、もはや体がどう動いているのか、さっぱり分からなかった。
分かるのは、とにかくおっぱいが気持ちいいということだ。
「えい」
椿が小さな両手を大きなおっぱいに添えて、器用に両側から挟み潰した。
溢れんばかりの柔肉が、底無しの弾力でチンポを破壊していく。
「ィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ！！」
この世のものとも思えない、変な声が出た。裏返った奇声は、女どものキンキン声よりさらに甲高い。
「あはっ♪」
緋い唇が楽し気に笑った。
おっぱいが火照り、チンポに熱が走る。パイズリがさらに気持ち良くなる。
「やめーーっ！！ やめてぇーーーーッ！！」
全身に得体の知れない違和感。恐怖の余り、俺は絶叫した。
リングで啼かしてやった女が、似たような声を出していたが、それよりもっとひどい。
恨みを込めて、特に念入りにイかせてやったエリーでも、こんな声は出していなかった。
「嘘。やめてほしくなんかないくせに。自分から私のおっぱいにおちんちん擦りつけてるよ」
そんなこと言われたって、もう自分じゃ分からない。
全身を椿に支配されている。この女に全てを奪われている。
おっぱいに飲み込まれたチンポ、男の象徴と女の象徴が織りなす構図が、全てを物語っていた。
「今は、思いっきり乱れていいよ。もっとえっちな声を聞かせて。もっと泣いてる顔を見せて？」
クッチュ、クッチュと卑猥な水音を立て、おっぱいを上下させながら、椿が囁く。
おっぱいは一定のリズムで動いているのに、その内部は自由自在に形と硬度を変えるため、チンポには予想を越えた刺激が予想もできないタイミングで襲い掛かる。
絶対に耐えることのできない快感が、メチャクチャに詰め込まれる。
もうダメだ。
もう、パンパンだ！
ハジけてしまう！！
「まだ、２ラウンドも３ラウンドも残ってるから…… エキシビションマッチ、いっぱいできるよ」
息も絶え絶えな俺に、椿が囁く。
「その時は、もっとゆっくり責めてあげるから…… いっぱいおしゃべりしよ？ 私にボロ負けした感想、じっくり聞かせてね？」
ははっ…… もっと、責めてもらえるのか。
そいつは、いいやぁ……
「ほら、オスアクメしちゃえ♪」
とっくに精液を射ち尽くし、変な汁を撒き散らしているチンポ。
椿は一際大きくおっぱいを揺らすと、その振動を閉じ込めるように、ぐっとおっぱいを寄せて、止めた。
「ェヒッ……」
度を越えた快感の波に、俺の体と心がとうとう弾け飛んだ。
白と赤が混ざって、全てがピンク色に溶けていく。神経のリミッターがブッとんだような快感が全身をチンポにする。
体が空へ浮き上がる感覚、凄まじい多幸感。かなりヤバい脳内麻薬がブシャッといった感じ。
「これが、パイズリだよ…… って言っても、３割くらいかな」
女神の啓示のように、椿の声が聞こえた。
「私より上手な子もいっぱいいるけど…… まぁ、とりあえずは、こんなとこで」
疑う余地などなかった。
これが、これがパイズリ…… こんなに凄いのに、本当はもっと凄いなんて。
凄すぎる。
何も知らなかった。女って、こんなに強かったのか……
「１０分、休ませてあげる。負け男のだらしない寝顔、ゆっくり見せてね」
椿の手が、俺のまぶたに軽く触れると、俺の意識はすとん、とブラックアウトした。
こうして、俺は椿の胸の谷間で、完全に昇天したのだった。
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