２・最後の最後まで抗ってやる！
最終更新：ID:y3uZHvS9sQ 2016年03月12日(土) 03:40:27履歴
210 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 2016/01/15(金) 00:23:19
「誰が…ギブ、アップ、なんて…するかっ」
必殺の武器を捧げ持つミヤノに、ナオヤは奥歯を鳴らしながら答えた。
目を丸くするミヤノ。その後ろで涙を堪える少女を、最愛の妹を見据え、ナオヤは震える右手で拳を作った。
――負けてたまるか。お前のために――
不甲斐ないところを見せてしまった。
1年前の悪夢から、今日の試合まで。
自分の甘さ、弱さのせいで、ミユからは色々な物を奪ってしまった。
もうたくさんだ。ミユを悲しませるのも、辛い目に合わせるのも。
これ以上、情けないところは見せられない。
ここで退くような奴は男じゃない…！
「ギブアップなんて、して、たまるかっ。僕は今日…、お前に、勝つために…！ ここに来たんだよっ！！」
力強いナオヤの声に、会場のナオヤファンから大歓声が上がる。
それに負けないように、ミユも精一杯に声援を送っていた。
だが…
「…それなら、もういいもんっ！」
ナオヤの返事に硬直し、俯いていたミヤノが、きっと顔を上げて声を張った。
突き飛ばすようにナオヤを押し倒し、腰を浮かせる。
もはや満足に動くこともできないナオヤの腰は、あっさりとミヤノの膝の上に抱え込まれた。
そして…
「降参しないなら、もういいもん。
もう一回、しちゃうもんっ。
お兄ちゃんなんか、もうどうなっても知らないもんっ！」
「ぅっ…ぁ…」
ペニスの前で揺れる、あまりにも大きな少女の武器。
またあの快感を味わわされる…そう思っただけで、ナオヤは身震いしそうになった。
ミヤノに、五つも年下の少女に泣いて縋りつき、挟まないでくれと情けなく懇願したい思いが浮かんでくる。
だが…ナオヤはその恐怖を、プライドだけでなんとか噛み殺した。
去年はあまりの気持ち良さに耐えきれず、一年間のリハビリ生活を余儀なくされた二発目の『エンジェル・ボム』。
だが、自分ももう去年までの自分とは違うはずだ。去年と同じようにはいかないはずだ。
ナオヤはこれから来るであろう凄まじい快感に備え、歯を食いしばった。
だが……、
211 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/15(金) 00:23:47
にちゅぅぅ〜…っ！
「〜〜〜〜っ！！」
ミヤノが胸を寄せると、ナオヤは声も出せないほどの快感に白目をむいた。
ナオヤは絶頂していた。あまりにも呆気なく絶頂していた。絶頂しても射精は許されず、皮も海綿体も神経も尿道も、完全におっぱいに潰されたペニスが、なす術も無く断末魔の痙攣を上げる。
壮絶な快感に悶えながら、ナオヤは悟った。
あまりにも、ズルい。こんなものをペニスに擦り付けられ、耐えきれる男などいるはずがない。こんな絶頂を味わわされ続け、屈しない男などいるはずがない。
容赦も、躊躇もなく、ミヤノは力尽きたペニスにさらにオッパイを寄せていく。
快感が、絶頂感が、オーガズムを迎えるたびに加速度的に増していく。
あまりにも、気持ちが良すぎた。終わらない絶頂感がペニスから全身に走り抜け、ナオヤはもう自分が意識を保てているのか、失神しているのかさえもわからない。
明らかに限界を超えた、トドメの絶頂。
ペニスの限界を遥かに超えた、全身が蕩けるような男殺しの快感。
だが…ナオヤは以前、これと同じ快感に苛まれながらも突き上げたはずだった。
最愛の少女の性器を、何度も何度も突き上げたはずだった。
(この、くらい…)
ドライオルガスムスの強烈な快感に焼かれながら、ナオヤは奥歯が砕けそうになるほど歯を食いしばる。
(この、くらい…ミユの、ナカに、比べたら…！)
あまりの快感に涙を流すナオヤの瞳に、一筋の理性の光が戻った。
――ぱちっ。
ミヤノが、驚愕に目を見開いた。
ナオヤは…絶頂し続け、獣のように咆哮しながらも、ゆっくりと上半身を起こしていた。
――ありえない――
『エンジェル・ボム』は、ペニスの限界を超えた快感を叩き込む『男殺し』の『必殺技』。
この天使のパイズリを受けながら正気を保てる男など、ましてや起き上がれる男などいるはずがない。
信じられない光景を打ち消すように、ミヤノが胸の動きを更に加速させる。
一気に跳ね上がった快感に、ナオヤの全身が雷に打たれたようにガクガクと痙攣した。
だが…ナオヤは断末魔の悲鳴を噛み殺し、震える手の平を伸ばしてきた。
そのまま上下するミヤノの胸に触れ…揉みしだき、揉みしだき、揉みしだき…そして、ついに、割り開く。
ミヤノがポカン、と口を開けた。
ただでさえ体力の消耗が大きい『エンジェル・ボム』。その二発目で疲労していた少女の両腕は、知らず知らずのうちに入る力が弱くなっていた。
それを、高校生の男の力が振り払う。
「強く、なったのは…」
乳房の圧力が無くなり、既に敗北していたペニスから精液が迸ろうとする。
ナオヤは前立腺に力を込めることで射精を一瞬だけ押し止め、軽い少女の体を持ち上げた。ほころび始めたばかりの秘裂を、悪魔の剛直の上に持ってくる。
「強くなったのは、僕だって同じなんだよっ！」
「や…っ」
「お兄ちゃんっ！」
息を飲むミヤノ。感極まったようなミユの声。そして、観客の歓声。
怒号のように七色の声が飛び交う中、ナオヤは去年一度として征服することの叶わなかった少女の秘所を、深々と自らの武器の上に叩き落とした。
――インフェルノ・スマッシュ――
212 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 2016/01/15(金) 00:24:22
「きゃっ！？ ひゃっ…あぁぁああああああんっ❤」
甲高い、ミヤノの絶頂の声が響き渡った。
大人の女でもやすやすと最奥まで貫き、溢れるほどに満たして蹂躙しつくすナオヤの必殺の武器。
悪魔の剛直を深々と突き刺され、幼い天使の性器から大量の愛液が迸る。
「うあああああああああああっ！！！！」
同時に、ナオヤも絶頂していた。
とっくに絶頂していたペニスが限界を超え、脳が焼き切れそうな快感と引き換えに少女の中に大量の白濁を放出していく。
そのあまりの衝撃に、ミヤノの体がビクリと跳ね上がった。
ナオヤのペニスが痙攣するたび、精液を打ち付けられた少女の膣は快感に収縮し、その動きが再びナオヤのペニスを痙攣させる。
あまりにも壮絶な同時ダウンだった。
「ダウン！ ニュートラルコーナーへ！」
レフェリーの指示があっても、二人はピクリとも動かなかった。
リングの中央で抱き合ったまま、小さく痙攣を繰り返すのみ。
レフェリーのカウントが進むたび、ナオヤファンとミヤノファンと問わず、観客席からの声援が大きくなっていく。
だが…カウントが１５を過ぎた時、会場が一際大きくどよめいた。
結合部を離し、相手を押し退けるようにして、手足の震えを押し殺して立ち上がる。
果たしてそれはナオヤだった。
二発の『エンジェル・ボム』を受け、更にミヤノの膣内に大量の精を搾られながらの、奇跡の復活。
ミユの『シークレット・ガーデン』を経験し、持ち前の精神力を更に高めたナオヤは、限界を遥かに超えた快感でボロボロにされながらもなお立ち上がって見せた。
震える拳を、天高く突き上げる。
会場に、爆発したような大歓声が響き渡った。
「ぁ……ぅ…うぅ〜……❤」
その大歓声に、ミヤノはようやく意識を取り戻した。
ナオヤが立ち上がっているのが見える。ミヤノは慌てて起き上がろう…として、力なく大寝台のシーツを握り締めた。
小さな身体にまだ残る…今までに経験したこともない、あまりにも凄まじい絶頂の残滓。
膣の奥から蕩けそうな熱が脳髄まで犯し、たまらず呻吟する。
その声に気付き、ナオヤが目を見開いた。
――ありえない――
ナオヤの誇る最強の一撃、『インフェルノ・スマッシュ』。百戦錬磨のトップファイターですら、かつては北米最強の王者ですら粉砕した、どんな逆境でも跳ね除ける一発逆転の必殺技。
化け物のような名器を持つミユならともかく、１３歳の幼い蕾が受け、意識を取り戻せるような代物ではない。
起き上がれるものか。
立ち上がれるものか。
ナオヤは勝利への願をかけるように、突き上げた拳に更に力を込めた。
……だが。
213 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/15(金) 00:25:20
「だい、じょ…ぅ…ぶ…」
消え入りそうな少女の声に、ナオヤはいよいよ硬直した。
少女の大きな目が、快感に潤んだ幼い瞳が、奥に凄まじい『闘志』を湛えてナオヤを睨んでいる。
花びらのような少女の唇が、小さく、動いた。
「お姉ちゃん…絶対、勝つからねっ」
レフェリーが３０のカウントを取ろうとする。
ナオヤが驚愕に目を見開いた。
『インフェルノ・スマッシュ』の直撃を受けたはずのミヤノが、ナオヤの眼の前に立ち上がっていた。
足はガクガク。頬は上気し、幼い花弁はまだ絶頂し続けているかのようにヒクヒクと震えている。
だがその瞳には、まだ眩いばかりの『闘志』の光が残っていた。
挿入と同時に達したナオヤのペニスは、ミヤノのポルチオを突くより僅かに早くその硬度を失い、威力が半減してしまっていた。
その一瞬が、ミヤノに味方した形だった。
理屈の上ではわかる事実。しかしその答えを、ナオヤは心の中で否定する。
『インフェルノ・スマッシュ』の快感は、ポルチオを突けなかった程度で耐えきれるほど生緩いものではない。
認めなくてはならないだろう。目の前の少女の…自分に負けずとも劣らない、勝利への執念を。
でないと…次こそは、確実にやられる。
ナオヤは少女を睨み返した。
その目には、やはり溢れんばかりの『闘志』が輝いていた。
「ファイっ！！」
レフェリーの合図。同時に、二人はよろめくような足取りで駆け出した。
第二ラウンド開始から８分が経過しようとしていた。273 : 名無しさん@バトルファッカー sage 2016/01/29(金) 01:29:50
第二ラウンド開始から７分４０秒――。
時計を流し見たナオヤは、砕けそうな足腰に力を込めて駆け出した。
ゆっくりしている時間は無い。
なんとしても、あと２分で目の前の少女を仕留めなくては。
余裕がないのは少女も同じようだった。
もうステップを踏む余裕もないのか、少女は幼い両脚を引きずるようにしてフラフラと駆けてくる。
大きな瞳は熱病に侵されたように潤み、今にも蕩けてしまいそう。
観客の大歓声が爆発する中、二人は大寝台の中央で組み合った。
満身創痍の二人の体が、快感に震える四本の腕がリングの中央で交錯する。
「ぐ……」
「きゃはっ♪」
その瞬間……、ミヤノが笑い、ナオヤが歯噛みした。
――やはり、おっぱいとペニスの距離が近い。
互いにここまで脱力してしまえば、もう腕力の差など殆どない。
ならば、相手の弱点に自らの武器が近い方が有利なのは当然だった。
この最終局面に追い詰めてなお、ナオヤはミヤノの小さな体に苦しめられる。
ナオヤの焦りを感じ取ったように、ミヤノが意気揚々とおっぱいを前に突き出してくる。
滝のような汗を流しながら、ナオヤは歯を食いしばってミヤノの胸の進撃を防いだ。
――前と同じだ――
1年前の悪夢を思い出し、ナオヤは意識を研ぎ澄ます。
――あの時は、持ち上げられたはずだ。
少女の小さな体は、あまりにも軽い。ここまで脱力してしまった腕でも、去年と同じ体重なら、持ち上げるのは決して不可能ではないはずだ。
少女の体を抱え上げての、駅弁ファック。ここからの最も有効な反撃は、やはりそれしかない。
少女の脇の下に手を差し入れ、ナオヤは両腕に渾身の力を込めた。
だが…
「くっ…」
「ん…」
少女の体は、持ち上がらなかった。
去年よりも、遥かに深刻な快感ダメージ。何より少女は腕に力を込め、今にもペニスにおっぱいを落とそうとしている。
少女の細腕がナオヤの腕の力を押し返し、軽いはずの少女の体を持ち上げることを許さない。
ナオヤは奥歯を噛み締めた。
（…持ち上がれ…）
不利なことなど百も承知。
だが年上として、男として、ここで負けるわけにはいかないのだ。
（持ち上がれ…！）
たとえどんなに快感に痺れていようとも。
体力で、腕力で、１３歳の少女に負けるわけには…！
（持ち上がれぇぇええええ！！！！）
両腕に渾身の力を込めるナオヤ。
高校生の男の最後の意地が、１３歳の少女の最後の抵抗を打ち破る…！
274 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/29(金) 01:30:45
「……♪」
その瞬間…ミヤノの体重が、フッと消えた。
ミヤノは、ナオヤが力を込めると同時に、渾身の力でベッドを蹴っていた。
『インフェルノ・スマッシュ』の余韻で腰が抜け、ステップを踏む余力すら無かった身体は、しかしナオヤの力を逆に利用することで再び天使の羽のように舞い上がる。
「あ…」
惚けたように目を剥くナオヤ。
ミヤノの桜色の弾頭が、その顔面目掛けて火を吹いた。
ぽふっ！ むにゅぅぅうううう！！！！
「むっ！？ ぅううう！？」
ミヤノの爆乳に直撃され、ナオヤの目の前に火花が散った。
あまりの柔らかさと甘い匂いに、脳髄が痺れる。
満身創痍の身体には、あまりにも劇薬じみたパフパフ責め。
「残念だったね、お兄ちゃん♪」
勝ち誇ったようなミヤノの声。
ナオヤは少女を振りほどこうと暴れた。
だが…
むにゅ…！
むにゅにゅにゅにゅにゅにゅにゅ！！
ずにゅうううう！！！
「むっ！？ ぁあーーっ！！」
少女が本格的にパフパフ責めを始めると、ナオヤにはもうどうしようもなかった。
ナオヤの渾身に返礼するかのような、少女渾身の乳撃がナオヤに襲い掛かる。
匂いと柔らかさに頭の中が蕩け切り、ナオヤの腰が、膝が、力を失いガクリと落ちた。
ミヤノの体重を支えきれず、ナオヤの背がベッドに沈んでいく。
「ぅ…ぁ……ぁ………」
「お兄ちゃん！」
「ぁ……ぐ！？」
ミユの悲鳴で、ナオヤはようやく我に返った。
だが…、その時には、もう全てが遅かった。
ナオヤが下半身を見ると、ミヤノはすでにナオヤの腰を抱え込んでいた。
天使の乳房が、怯えたように涙を流す悪魔の剛直を今にも挟み潰そうとしている。
ナオヤは総毛立った。
「や…」
にゅぷ〜〜〜〜っ！！！！
「ぐっ！？ うあああああああああああああっっっ！！！！」
ナオヤの断末魔がリングに響いた。
ミヤノの乳房が、ナオヤのペニスを全て飲み込み、締め上げ、上下する。
ナオヤは…そのあまりの快感に、僅か一揺すりで絶頂していた。
ペニスを挟み潰し、瑞々しい柔肌で容赦なく男の弱点をいたぶってくるミヤノの胸。
しかもミヤノは、ナオヤに射精することを許さない。
ミヤノの乳圧に負けたペニスは精液を吐き出すことができず、男の限界を遥かに超えた快感にナオヤは翻弄される。
今まで一人として受けた男の居ない、3発目の『エンジェル・ボム』。
あまりにも容赦のないミヤノの責めに、観客からも思わずうめき声が上がった。
「あっ！ あっ！？ あがっ！？ あっ！！ あ！！
うわあああああああああああああああああああ！！！！」
凄まじい快感に揉みくちゃにされ、ナオヤの全身が痙攣する。
高校生の男が涙も鼻水も垂れ流し、１３歳の少女の胸で悶え狂っていた。
強烈な快感で壊れかけたような、意識があるのが不思議なほどの、あまりにも無様な姿。
だが…
275 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/29(金) 01:31:32
「お兄ちゃん！」
（っ！み…ゆ…！）
気が狂うほどのドライオーガズムに揉みくちゃにされ、何度も失神しそうになりながらも、ナオヤは最後の気力を振り絞って意識をつなぎとめていた。
妹の、唯一の家族の、最愛の少女の声が、今にも悩殺されそうなナオヤの体に限界を超えた力を与える。
――いけるはずだ――
――これまで受けたパイズリのダメージなんて、全て忘れろ――
――既に一度は破った技。なら、何度だって――
喉をひぃひぃと鳴らし、女のような喘ぎ声を上げながら。
奥歯が砕けそうになるほど歯を食いしばり、ナオヤは再びミヤノの胸を割り開くために上半身を起こす――！
にちゅ！
にちゅ！
にちゅっ！
にちゅっ！
にっちゅ〜〜〜〜〜〜っっっ！！！！
「あひ！？ あ！！ ひああああああああああああああっっっ！！？？」
その上半身が……ばね仕掛けのように跳ね返り、ばたりと大寝台に沈んだ。
ミヤノは…ナオヤが体を起こそうとした瞬間、乳房の圧力を更に跳ね上げていた。
ペニスに数倍の快感が流れ込み、既に強烈な絶頂状態にいたナオヤは更にもう一段階高い絶頂へと突き上げられる。
「なんだ、この、パイズリ……っ！？ あっ！ うあああああああああああああっ！！」
経験したことも無い、想像したことすら無いほどの快感を味わいながら、ナオヤはその光景を見ていた。
ミヤノの乳房が、見たことも無いほど卑猥に潰れている。
あまりにも強く寄せられた乳房は隙間なくピッチリと閉じられ、まるでナオヤのペニスと一体化してしまったかのよう。
「く…んっ！」
当然、ここまで乳圧を高めればミヤノ自身とて無事では済まない。
燃え上がるように熱いナオヤの剛直を胸の奥で、乳首の芯で感じ、その熱が幼い体に絶頂の余韻を燻らせているようだった。
「くふぅ…んっ❤」
ナオヤを乳房で責め嬲りながらも、一擦りごとに喘ぎ声が漏れるのを抑えられないミヤノ。
だが…
「ぐああああああああっっ！！！！ ひぃっ！！ ひぃぃっ！ ひぁっ！？」
ナオヤは、もはや喘ぐどころでは済まなかった。
あまりに凄まじいオルガスムスに、もう観客の声援も、妹の声すらも聞こえない。
全身で射精しているように体が痙攣し、壊れたように泣き叫ぶことしかできないナオヤ。
限界を超えて絶頂させられ、やがて、それでもなお耐え切れないほどの快感がペニスに蓄積した時、
277 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/29(金) 01:33:18
ビュクっ！
「がっ！？ あああああああああああああああっっっ！！！！」
ナオヤの体が、背が浮き上がるほど異常に大きく仰け反った。
あまりの圧力に、ガッチリと塞がれているはずの尿道をこじ開け、ペニスから精液が噴き出す。
射精の快感は、尿道を通り抜ける精液の勢いに比例する。
ミヤノの乳圧で無理やりに圧力を高められた律動は、たった一回で普段の射精の数百倍の快感でナオヤを襲った。
「あっ！？ あ！？」
ビュクッ！
白目をむき、舌を突き出し、強烈な快感にナオヤが悶え狂う。
あまりの快感に律動の一回ごとにナオヤは気絶し、次の律動で強制的に目覚めさせられた。
それでも、ミヤノの乳房に捕まったペニスは逃れられない。
全身を襲う異常な絶頂感に抵抗すらできず、ナオヤは嵐に揉まれる小舟のように、ただただ少女の胸の凄まじい快感に翻弄される。
ビュクッ！
「ひぐぅっ！？ ぐぅっ…ぁああああああああああああああ！！！！」
強い意志があれば耐えきれる、などという次元の快感ではなかった。
どんなに強い思いも、自分の限界を引き出してくれるだけにすぎない。
限界を越えてもなお勝てない敵は……
限界を越えても、なお耐えきれない快感は……
ビュクッ！！
「ヒッ！？ アッ！！ アアアアアアアアアアアアッッ！！！！」
「これで…」
尿道を挟み潰されたまま、それでも耐え切れずに脈打ちを繰り返すナオヤのペニス。
それを天使の乳房の芯で抱きしめながら、熱い吐息を押し殺し、ミヤノはトドメを刺すように手の動きを加速させた。
そして、
「終わりよーっ！」
ミヤノは、ナオヤのペニスを思いっきり挟み潰した。
ビュクゥッ！！！！
「あっ、がっっ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ❤❤」
圧倒的摩擦。圧倒的圧力。
ミヤノの胸の凄まじい快感に、とうとうナオヤは屈した。
これまでの快感が子供だましに思えるほどの、壮絶な絶頂感が腰から駆け上がり、ペニスが精液を吹き上げる。
あまりにも高圧で吹き出した精液はミヤノの胸の谷間から間欠泉のように吹き出し、ミヤノの幼い頬に音を立てて飛び散った。
ペニスから出たものとは思えない、あまりにも勢いが強すぎる射精――。
『爆殺天使』ミヤノの最終奥義、『ヘヴンズバスター』。
『男殺し』の『必殺』技、『エンジェル・ボム』の最中に更に思いっきりペニスを挟み潰し、無理やり射精させることでドライとウェットのオーガズムを同時に味わわせる禁断の秘奥義。
本来両立しないこの快感を味わわされ、耐えきれるようになど……そもそも、男の体は作られていない。
皮肉にも、ナオヤの決死の健闘がミヤノの究極のパイズリを完成させてしまった形だった。
「アヒッ…❤ ぁ…ぁ…❤ ぁ……、…………」
「っ！？ ぶ、ブレイク…！ ブレイクだ！！」
第二ラウンド開始から９分５８秒――。
ピクリとも動かなくなったナオヤに、異変を察知したレフェリーが駆け寄る。
ミヤノが慌てて胸を開くと、信じられない量の白濁に混じり、見る影もなく萎れたナオヤのペニスが現れた。
童貞のように真っ赤になったペニスは、もうピクリとも反応しない。
レフェリーはナオヤの呼吸と脈を確かめると、大急ぎで担架を要請し、コーナーに戻りゴングを打ち鳴らした。
カンカンカンカン！！！
「ドクターストップ！
ウィナー、イズ……『爆殺天使』、ミヤノ！！」
あまりにも凄まじい幕引きに、ゴングが鳴ってもスタジアムのざわめきは止まなかった。
レフェリーがミヤノの腕を取り、立たせようとする。
だが…、ミヤノも立つことができなかった。
幼い体で『インフェルノ・スマッシュ』を受け、『ヘヴンズバスター』で自らも快感を受け続けたミヤノには、もう立ち上がる力すら残されていない。満身創痍だった。
頬を紅潮させ、ぷるぷると震えることしかできないミヤノ。
その時……、警備員の制止を振り切り、小さな人影がリングに飛び込んできた。
人影はミヤノの肩を抱き、肩を貸して立ち上がらせる。
「ったく、しっかりしろよなー。勝ったのにそんなヘタってちゃ、カッコつかねーだろ」
キョトンとしていたミヤノは、その観客の顔を見ると一転、年相応の無邪気な表情を浮かべた。
その観客に――愛する家族に体重を預けたまま、高々と腕を突き上げる。
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！
一拍置いて、BFスタジアムが熱狂の渦に包まれた。
テレビカメラが近づいてくるのが見える。
ミヤノはリングサイドで救命措置を受けているナオヤをチラリ、と見ると、小さくかぶりを振って、インタビューに答えるべくカメラの方に歩き出した。
278 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/29(金) 01:35:11
〜〜〜〜〜
ナオヤが目を覚ましたのは、試合から一週間以上も経ってからだった。
体はまだ全く動かない。ミヤノの新技、『ヘヴンズバスター』の威力はあまりにも凄まじく、ナオヤは意識を取り戻してからも三日間は射精が止まらなかった。
そして、試合から二週間。
少し体が落ち着いたナオヤは、ようやく会話ができる状態にまで回復した。
「奇跡的に、後遺症の心配はありません」
ナオヤの脈拍を測り終えた医師は、端的に容体を説明した。
医師によると、快感が強すぎたためにすぐに意識を失ったことが、かえって功を奏したらしい。
強すぎる力で割られた岩というのは、中途半端な力で砕かれるよりも意外と各部の損傷は少ないものだ。
もしも、あと数秒でも長く『ヘヴンズバスター』の快感を味わっていたら……ナオヤは、選手生命どころか命すらも危なかっただろう。
「前回ほどは掛かりませんが、多少のリハビリは必要です。お大事に」
淡々とそう告げ、医師は病室から立ち去った。
ナオヤは天井に吊られた蛍光灯を眺め、目を細めた。
再び少女に負けた、という事実は受け入れている。
選手生命が辛うじて守られたことも、理解はしている。
つまり……いま考えるべきは、残るこの問題をどうするかということだ。
体はピクリとも動かないので、ナオヤは首だけを回して隣を見た。
「…お兄ちゃんのバカ」
ベッドの隣の丸椅子には…不機嫌そうに頬を膨らませたミユが座っていた。
その静かな迫力と妖艶さに、冷や汗を流すナオヤはつい顔をそらしてしまいそうになる。
――グイッ。
その頬を両手で押さえつけ、ミユはジッとナオヤの瞳を覗き込んできた。
「…ぜったい勝つ、って言ってたのに」
「…………」
病室のテレビから、夕方のニュースが流れてくる。
軽快な口調のBF解説アナウンサーは、先のリーグをナオヤが棄権したこと、ナオヤvsミユの兄妹対決は実現しなかったこと、ミユとミヤノが同率一位を獲得したことなどを矢継ぎ早に語っていた。
ナオヤのこめかみに、タラリと汗が滴る。
「…お兄ちゃん、ほんとはただロリコンなだけなんじゃないの？
リョーコさんにはちゃんと勝ってるし。
お兄ちゃんが負けるの、私とかミヤノちゃんとか、いっつもちっちゃい子ばっかりだし…」
ミユのジト目にいたたまれなくなり、ナオヤの目が泳ぐ。
一度目を逸らし、再び視線を戻すと…ミユは一転、柔和な笑みを浮かべていた。
朗らかな表情なのに、見ていると何故か背筋が寒くなる。
「…でも、別にいいよ」
秋晴れのような笑みを浮かべたまま、ミユは和やかに続けた。
「お兄ちゃんがちっちゃい子に弱いロリコンでも、別にいいの。
だって……そんなの関係なくなるくらい、私がみっちり鍛えなおしちゃうから。
ふふ…退院したら覚悟してね、お兄ちゃん❤」
「……、…………」
――果たして、自分は生き延びることが出来るのだろうか。
妹の笑みに『ヘヴンズバスター』以上の選手生命と命の危機を感じながら、ナオヤは静かに目を閉じた。
279 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/29(金) 01:35:44
〜〜〜〜〜
――美味しい。
ミディアムレアのステーキを頬張り、ミヤノは大きな目をぱちくりと瞬いた。
一口目を飲み込まないうちに、慣れない手つきでキコキコとナイフを動かし、少し大きめにカットした肉の塊を急いで口に追加する。
ミヤノの小さな口には大きすぎたのか、ステーキソースが少し口の端に付いてしまった。
「あーあー、だらしねーなー」
それを見ていた弟が、対面から面倒臭そうにナプキンを突き出す。
口元を拭われたミヤノは、口いっぱいのステーキ肉をゴクリと飲み込むと、「美味しいんだから、しょうがないじゃん」と頬を膨らませた。
『祝勝会』と称して弟が選んだレストランは、一週間前から予約が必要なだけあって、食べたこともないくらい美味しい料理を出してくれた。
デビュー2年目となり、ミヤノのファイトマネーはかなり安定してきている。
それでも来年、再来年の生活を考えるとまだまだ貯金が足りないと考えていたミヤノは、弟の余計な気遣いと無駄遣いに多少の不満を覚えていなくもなかったのではあったが……こうも美味しい料理を食べさせられると、「年に一回くらいなら、まあいいか」という気分にもなるのだった。
付け合わせのフレンチフライにフォークを伸ばすミヤノを、弟が仏頂面で見つめている。
ミヤノが小首を傾げると、弟は「ねーちゃん、ようやく調子戻ってきたな」と快活に笑った。
「これでも、ほんのチョビっとは心配してたんだぜ？
ここんところ、ねーちゃんちょっと元気なかったからなー。
ナオヤさんとの試合の時から、なんか少しおかしかったし…」
「そ、そんなこと、ないもんっ」
「本当かー？
だってねーちゃん…、あの時ナオヤさんにギブアップ迫ってただろー？
…あれ、どう考えでもねーちゃんらしくねーんだよなー」
「……、…………」
むぐっ、と口を噤んだミヤノに、弟は苦笑しながら続けた。
「あれ、『エンジェル・ボム』。ナオヤさんに二発目使いたくなかったからだろ」
わけ知り顔で宣う弟に、ミヤノはむすっとしながらフレンチフライを口に放り込んだ。
1年前のあの試合の後……試合中の鬼気迫る表情がどうしても気掛かりだったミヤノは、ナオヤの身辺について少しだけ聞いて回ったことがあった。
狭いBF界のこと。ある程度名の通ったバトルファッカーであれば、関係者と言わずファンと言わず、それなりに出自が知れ渡っている。
両親が他界していることや、自分と同い年の妹が居ること。そしてナオヤの休業により、その妹が中学受験を断念したことなどはすぐに分かった。
もともと、スタジアムは生きるか死ぬかの勝負の世界だ。
勝負に敗北したナオヤがどういう末路を辿っていたとしても、それ自体について詫びるつもりはミヤノには無い。
だが……まだ幼いミヤノにとっては、それは決して気持ちの良い話とは言えなかった。
「…おいおい、そんなので大丈夫かー？
ったく、しっかりしろよなー。
ねーちゃん、オレがいねーとほんとダメなんだから…」
「うっさい。あんまり生意気だと、帰ってから『ヘヴンズ・バスター』だからっ」
「うわっ…、か、勘弁してくれよー」
――冗談に決まっているのに。
本気で怯える弟を見て、ミヤノは少しだけ鬱憤が晴れた。
爽やかな気持ちで次の一口をフォークに刺そうとして…自分の『武器』が視界に入り、思わず唇を引き締める。
先日のリーグでも並み居る男たちを搾り尽くした、ミヤノ必殺の『武器』。
未だに成長を続けるその桜色の弾頭は…大きさが増すに連れて、心なしか女性的な柔らかさを増しているように思えた。
身長も、少しずつだが伸びてきている。
いったい…自分は、いつまで今のスタイルを続けられるのだろう？
また、もしも続けられなくなった時。今に代わるスタイルを、果たして自分は確立することが出来るのだろうか。
それはミヤノ自身にも、まだわからなかった。
あの試合だって、何か一つ間違えていたら、ナオヤと自分の立場が逆になっていた可能性だって十分にあるのだ。
ただ、それでも…、
ミヤノは、目の前でご馳走を頬張る弟を見る。
弟は口に入りきらないくらい大きくカットしたステーキを無理やり口にねじ込んで、「マジうめーっ！」と聞こえなくもないくぐもった鳴き声を上げていた。
その様子を眺め、ミヤノは幸せそうに微笑んだ。
年相応の、無邪気な笑顔だった。
（完）
「誰が…ギブ、アップ、なんて…するかっ」
必殺の武器を捧げ持つミヤノに、ナオヤは奥歯を鳴らしながら答えた。
目を丸くするミヤノ。その後ろで涙を堪える少女を、最愛の妹を見据え、ナオヤは震える右手で拳を作った。
――負けてたまるか。お前のために――
不甲斐ないところを見せてしまった。
1年前の悪夢から、今日の試合まで。
自分の甘さ、弱さのせいで、ミユからは色々な物を奪ってしまった。
もうたくさんだ。ミユを悲しませるのも、辛い目に合わせるのも。
これ以上、情けないところは見せられない。
ここで退くような奴は男じゃない…！
「ギブアップなんて、して、たまるかっ。僕は今日…、お前に、勝つために…！ ここに来たんだよっ！！」
力強いナオヤの声に、会場のナオヤファンから大歓声が上がる。
それに負けないように、ミユも精一杯に声援を送っていた。
だが…
「…それなら、もういいもんっ！」
ナオヤの返事に硬直し、俯いていたミヤノが、きっと顔を上げて声を張った。
突き飛ばすようにナオヤを押し倒し、腰を浮かせる。
もはや満足に動くこともできないナオヤの腰は、あっさりとミヤノの膝の上に抱え込まれた。
そして…
「降参しないなら、もういいもん。
もう一回、しちゃうもんっ。
お兄ちゃんなんか、もうどうなっても知らないもんっ！」
「ぅっ…ぁ…」
ペニスの前で揺れる、あまりにも大きな少女の武器。
またあの快感を味わわされる…そう思っただけで、ナオヤは身震いしそうになった。
ミヤノに、五つも年下の少女に泣いて縋りつき、挟まないでくれと情けなく懇願したい思いが浮かんでくる。
だが…ナオヤはその恐怖を、プライドだけでなんとか噛み殺した。
去年はあまりの気持ち良さに耐えきれず、一年間のリハビリ生活を余儀なくされた二発目の『エンジェル・ボム』。
だが、自分ももう去年までの自分とは違うはずだ。去年と同じようにはいかないはずだ。
ナオヤはこれから来るであろう凄まじい快感に備え、歯を食いしばった。
だが……、
211 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/15(金) 00:23:47
にちゅぅぅ〜…っ！
「〜〜〜〜っ！！」
ミヤノが胸を寄せると、ナオヤは声も出せないほどの快感に白目をむいた。
ナオヤは絶頂していた。あまりにも呆気なく絶頂していた。絶頂しても射精は許されず、皮も海綿体も神経も尿道も、完全におっぱいに潰されたペニスが、なす術も無く断末魔の痙攣を上げる。
壮絶な快感に悶えながら、ナオヤは悟った。
あまりにも、ズルい。こんなものをペニスに擦り付けられ、耐えきれる男などいるはずがない。こんな絶頂を味わわされ続け、屈しない男などいるはずがない。
容赦も、躊躇もなく、ミヤノは力尽きたペニスにさらにオッパイを寄せていく。
快感が、絶頂感が、オーガズムを迎えるたびに加速度的に増していく。
あまりにも、気持ちが良すぎた。終わらない絶頂感がペニスから全身に走り抜け、ナオヤはもう自分が意識を保てているのか、失神しているのかさえもわからない。
明らかに限界を超えた、トドメの絶頂。
ペニスの限界を遥かに超えた、全身が蕩けるような男殺しの快感。
だが…ナオヤは以前、これと同じ快感に苛まれながらも突き上げたはずだった。
最愛の少女の性器を、何度も何度も突き上げたはずだった。
(この、くらい…)
ドライオルガスムスの強烈な快感に焼かれながら、ナオヤは奥歯が砕けそうになるほど歯を食いしばる。
(この、くらい…ミユの、ナカに、比べたら…！)
あまりの快感に涙を流すナオヤの瞳に、一筋の理性の光が戻った。
――ぱちっ。
ミヤノが、驚愕に目を見開いた。
ナオヤは…絶頂し続け、獣のように咆哮しながらも、ゆっくりと上半身を起こしていた。
――ありえない――
『エンジェル・ボム』は、ペニスの限界を超えた快感を叩き込む『男殺し』の『必殺技』。
この天使のパイズリを受けながら正気を保てる男など、ましてや起き上がれる男などいるはずがない。
信じられない光景を打ち消すように、ミヤノが胸の動きを更に加速させる。
一気に跳ね上がった快感に、ナオヤの全身が雷に打たれたようにガクガクと痙攣した。
だが…ナオヤは断末魔の悲鳴を噛み殺し、震える手の平を伸ばしてきた。
そのまま上下するミヤノの胸に触れ…揉みしだき、揉みしだき、揉みしだき…そして、ついに、割り開く。
ミヤノがポカン、と口を開けた。
ただでさえ体力の消耗が大きい『エンジェル・ボム』。その二発目で疲労していた少女の両腕は、知らず知らずのうちに入る力が弱くなっていた。
それを、高校生の男の力が振り払う。
「強く、なったのは…」
乳房の圧力が無くなり、既に敗北していたペニスから精液が迸ろうとする。
ナオヤは前立腺に力を込めることで射精を一瞬だけ押し止め、軽い少女の体を持ち上げた。ほころび始めたばかりの秘裂を、悪魔の剛直の上に持ってくる。
「強くなったのは、僕だって同じなんだよっ！」
「や…っ」
「お兄ちゃんっ！」
息を飲むミヤノ。感極まったようなミユの声。そして、観客の歓声。
怒号のように七色の声が飛び交う中、ナオヤは去年一度として征服することの叶わなかった少女の秘所を、深々と自らの武器の上に叩き落とした。
――インフェルノ・スマッシュ――
212 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 2016/01/15(金) 00:24:22
「きゃっ！？ ひゃっ…あぁぁああああああんっ❤」
甲高い、ミヤノの絶頂の声が響き渡った。
大人の女でもやすやすと最奥まで貫き、溢れるほどに満たして蹂躙しつくすナオヤの必殺の武器。
悪魔の剛直を深々と突き刺され、幼い天使の性器から大量の愛液が迸る。
「うあああああああああああっ！！！！」
同時に、ナオヤも絶頂していた。
とっくに絶頂していたペニスが限界を超え、脳が焼き切れそうな快感と引き換えに少女の中に大量の白濁を放出していく。
そのあまりの衝撃に、ミヤノの体がビクリと跳ね上がった。
ナオヤのペニスが痙攣するたび、精液を打ち付けられた少女の膣は快感に収縮し、その動きが再びナオヤのペニスを痙攣させる。
あまりにも壮絶な同時ダウンだった。
「ダウン！ ニュートラルコーナーへ！」
レフェリーの指示があっても、二人はピクリとも動かなかった。
リングの中央で抱き合ったまま、小さく痙攣を繰り返すのみ。
レフェリーのカウントが進むたび、ナオヤファンとミヤノファンと問わず、観客席からの声援が大きくなっていく。
だが…カウントが１５を過ぎた時、会場が一際大きくどよめいた。
結合部を離し、相手を押し退けるようにして、手足の震えを押し殺して立ち上がる。
果たしてそれはナオヤだった。
二発の『エンジェル・ボム』を受け、更にミヤノの膣内に大量の精を搾られながらの、奇跡の復活。
ミユの『シークレット・ガーデン』を経験し、持ち前の精神力を更に高めたナオヤは、限界を遥かに超えた快感でボロボロにされながらもなお立ち上がって見せた。
震える拳を、天高く突き上げる。
会場に、爆発したような大歓声が響き渡った。
「ぁ……ぅ…うぅ〜……❤」
その大歓声に、ミヤノはようやく意識を取り戻した。
ナオヤが立ち上がっているのが見える。ミヤノは慌てて起き上がろう…として、力なく大寝台のシーツを握り締めた。
小さな身体にまだ残る…今までに経験したこともない、あまりにも凄まじい絶頂の残滓。
膣の奥から蕩けそうな熱が脳髄まで犯し、たまらず呻吟する。
その声に気付き、ナオヤが目を見開いた。
――ありえない――
ナオヤの誇る最強の一撃、『インフェルノ・スマッシュ』。百戦錬磨のトップファイターですら、かつては北米最強の王者ですら粉砕した、どんな逆境でも跳ね除ける一発逆転の必殺技。
化け物のような名器を持つミユならともかく、１３歳の幼い蕾が受け、意識を取り戻せるような代物ではない。
起き上がれるものか。
立ち上がれるものか。
ナオヤは勝利への願をかけるように、突き上げた拳に更に力を込めた。
……だが。
213 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/15(金) 00:25:20
「だい、じょ…ぅ…ぶ…」
消え入りそうな少女の声に、ナオヤはいよいよ硬直した。
少女の大きな目が、快感に潤んだ幼い瞳が、奥に凄まじい『闘志』を湛えてナオヤを睨んでいる。
花びらのような少女の唇が、小さく、動いた。
「お姉ちゃん…絶対、勝つからねっ」
レフェリーが３０のカウントを取ろうとする。
ナオヤが驚愕に目を見開いた。
『インフェルノ・スマッシュ』の直撃を受けたはずのミヤノが、ナオヤの眼の前に立ち上がっていた。
足はガクガク。頬は上気し、幼い花弁はまだ絶頂し続けているかのようにヒクヒクと震えている。
だがその瞳には、まだ眩いばかりの『闘志』の光が残っていた。
挿入と同時に達したナオヤのペニスは、ミヤノのポルチオを突くより僅かに早くその硬度を失い、威力が半減してしまっていた。
その一瞬が、ミヤノに味方した形だった。
理屈の上ではわかる事実。しかしその答えを、ナオヤは心の中で否定する。
『インフェルノ・スマッシュ』の快感は、ポルチオを突けなかった程度で耐えきれるほど生緩いものではない。
認めなくてはならないだろう。目の前の少女の…自分に負けずとも劣らない、勝利への執念を。
でないと…次こそは、確実にやられる。
ナオヤは少女を睨み返した。
その目には、やはり溢れんばかりの『闘志』が輝いていた。
「ファイっ！！」
レフェリーの合図。同時に、二人はよろめくような足取りで駆け出した。
第二ラウンド開始から８分が経過しようとしていた。273 : 名無しさん@バトルファッカー sage 2016/01/29(金) 01:29:50
第二ラウンド開始から７分４０秒――。
時計を流し見たナオヤは、砕けそうな足腰に力を込めて駆け出した。
ゆっくりしている時間は無い。
なんとしても、あと２分で目の前の少女を仕留めなくては。
余裕がないのは少女も同じようだった。
もうステップを踏む余裕もないのか、少女は幼い両脚を引きずるようにしてフラフラと駆けてくる。
大きな瞳は熱病に侵されたように潤み、今にも蕩けてしまいそう。
観客の大歓声が爆発する中、二人は大寝台の中央で組み合った。
満身創痍の二人の体が、快感に震える四本の腕がリングの中央で交錯する。
「ぐ……」
「きゃはっ♪」
その瞬間……、ミヤノが笑い、ナオヤが歯噛みした。
――やはり、おっぱいとペニスの距離が近い。
互いにここまで脱力してしまえば、もう腕力の差など殆どない。
ならば、相手の弱点に自らの武器が近い方が有利なのは当然だった。
この最終局面に追い詰めてなお、ナオヤはミヤノの小さな体に苦しめられる。
ナオヤの焦りを感じ取ったように、ミヤノが意気揚々とおっぱいを前に突き出してくる。
滝のような汗を流しながら、ナオヤは歯を食いしばってミヤノの胸の進撃を防いだ。
――前と同じだ――
1年前の悪夢を思い出し、ナオヤは意識を研ぎ澄ます。
――あの時は、持ち上げられたはずだ。
少女の小さな体は、あまりにも軽い。ここまで脱力してしまった腕でも、去年と同じ体重なら、持ち上げるのは決して不可能ではないはずだ。
少女の体を抱え上げての、駅弁ファック。ここからの最も有効な反撃は、やはりそれしかない。
少女の脇の下に手を差し入れ、ナオヤは両腕に渾身の力を込めた。
だが…
「くっ…」
「ん…」
少女の体は、持ち上がらなかった。
去年よりも、遥かに深刻な快感ダメージ。何より少女は腕に力を込め、今にもペニスにおっぱいを落とそうとしている。
少女の細腕がナオヤの腕の力を押し返し、軽いはずの少女の体を持ち上げることを許さない。
ナオヤは奥歯を噛み締めた。
（…持ち上がれ…）
不利なことなど百も承知。
だが年上として、男として、ここで負けるわけにはいかないのだ。
（持ち上がれ…！）
たとえどんなに快感に痺れていようとも。
体力で、腕力で、１３歳の少女に負けるわけには…！
（持ち上がれぇぇええええ！！！！）
両腕に渾身の力を込めるナオヤ。
高校生の男の最後の意地が、１３歳の少女の最後の抵抗を打ち破る…！
274 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/29(金) 01:30:45
「……♪」
その瞬間…ミヤノの体重が、フッと消えた。
ミヤノは、ナオヤが力を込めると同時に、渾身の力でベッドを蹴っていた。
『インフェルノ・スマッシュ』の余韻で腰が抜け、ステップを踏む余力すら無かった身体は、しかしナオヤの力を逆に利用することで再び天使の羽のように舞い上がる。
「あ…」
惚けたように目を剥くナオヤ。
ミヤノの桜色の弾頭が、その顔面目掛けて火を吹いた。
ぽふっ！ むにゅぅぅうううう！！！！
「むっ！？ ぅううう！？」
ミヤノの爆乳に直撃され、ナオヤの目の前に火花が散った。
あまりの柔らかさと甘い匂いに、脳髄が痺れる。
満身創痍の身体には、あまりにも劇薬じみたパフパフ責め。
「残念だったね、お兄ちゃん♪」
勝ち誇ったようなミヤノの声。
ナオヤは少女を振りほどこうと暴れた。
だが…
むにゅ…！
むにゅにゅにゅにゅにゅにゅにゅ！！
ずにゅうううう！！！
「むっ！？ ぁあーーっ！！」
少女が本格的にパフパフ責めを始めると、ナオヤにはもうどうしようもなかった。
ナオヤの渾身に返礼するかのような、少女渾身の乳撃がナオヤに襲い掛かる。
匂いと柔らかさに頭の中が蕩け切り、ナオヤの腰が、膝が、力を失いガクリと落ちた。
ミヤノの体重を支えきれず、ナオヤの背がベッドに沈んでいく。
「ぅ…ぁ……ぁ………」
「お兄ちゃん！」
「ぁ……ぐ！？」
ミユの悲鳴で、ナオヤはようやく我に返った。
だが…、その時には、もう全てが遅かった。
ナオヤが下半身を見ると、ミヤノはすでにナオヤの腰を抱え込んでいた。
天使の乳房が、怯えたように涙を流す悪魔の剛直を今にも挟み潰そうとしている。
ナオヤは総毛立った。
「や…」
にゅぷ〜〜〜〜っ！！！！
「ぐっ！？ うあああああああああああああっっっ！！！！」
ナオヤの断末魔がリングに響いた。
ミヤノの乳房が、ナオヤのペニスを全て飲み込み、締め上げ、上下する。
ナオヤは…そのあまりの快感に、僅か一揺すりで絶頂していた。
ペニスを挟み潰し、瑞々しい柔肌で容赦なく男の弱点をいたぶってくるミヤノの胸。
しかもミヤノは、ナオヤに射精することを許さない。
ミヤノの乳圧に負けたペニスは精液を吐き出すことができず、男の限界を遥かに超えた快感にナオヤは翻弄される。
今まで一人として受けた男の居ない、3発目の『エンジェル・ボム』。
あまりにも容赦のないミヤノの責めに、観客からも思わずうめき声が上がった。
「あっ！ あっ！？ あがっ！？ あっ！！ あ！！
うわあああああああああああああああああああ！！！！」
凄まじい快感に揉みくちゃにされ、ナオヤの全身が痙攣する。
高校生の男が涙も鼻水も垂れ流し、１３歳の少女の胸で悶え狂っていた。
強烈な快感で壊れかけたような、意識があるのが不思議なほどの、あまりにも無様な姿。
だが…
275 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/29(金) 01:31:32
「お兄ちゃん！」
（っ！み…ゆ…！）
気が狂うほどのドライオーガズムに揉みくちゃにされ、何度も失神しそうになりながらも、ナオヤは最後の気力を振り絞って意識をつなぎとめていた。
妹の、唯一の家族の、最愛の少女の声が、今にも悩殺されそうなナオヤの体に限界を超えた力を与える。
――いけるはずだ――
――これまで受けたパイズリのダメージなんて、全て忘れろ――
――既に一度は破った技。なら、何度だって――
喉をひぃひぃと鳴らし、女のような喘ぎ声を上げながら。
奥歯が砕けそうになるほど歯を食いしばり、ナオヤは再びミヤノの胸を割り開くために上半身を起こす――！
276 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/29(金) 01:32:39
にちゅ！
にちゅ！
にちゅっ！
にちゅっ！
にっちゅ〜〜〜〜〜〜っっっ！！！！
「あひ！？ あ！！ ひああああああああああああああっっっ！！？？」
その上半身が……ばね仕掛けのように跳ね返り、ばたりと大寝台に沈んだ。
ミヤノは…ナオヤが体を起こそうとした瞬間、乳房の圧力を更に跳ね上げていた。
ペニスに数倍の快感が流れ込み、既に強烈な絶頂状態にいたナオヤは更にもう一段階高い絶頂へと突き上げられる。
「なんだ、この、パイズリ……っ！？ あっ！ うあああああああああああああっ！！」
経験したことも無い、想像したことすら無いほどの快感を味わいながら、ナオヤはその光景を見ていた。
ミヤノの乳房が、見たことも無いほど卑猥に潰れている。
あまりにも強く寄せられた乳房は隙間なくピッチリと閉じられ、まるでナオヤのペニスと一体化してしまったかのよう。
「く…んっ！」
当然、ここまで乳圧を高めればミヤノ自身とて無事では済まない。
燃え上がるように熱いナオヤの剛直を胸の奥で、乳首の芯で感じ、その熱が幼い体に絶頂の余韻を燻らせているようだった。
「くふぅ…んっ❤」
ナオヤを乳房で責め嬲りながらも、一擦りごとに喘ぎ声が漏れるのを抑えられないミヤノ。
だが…
「ぐああああああああっっ！！！！ ひぃっ！！ ひぃぃっ！ ひぁっ！？」
ナオヤは、もはや喘ぐどころでは済まなかった。
あまりに凄まじいオルガスムスに、もう観客の声援も、妹の声すらも聞こえない。
全身で射精しているように体が痙攣し、壊れたように泣き叫ぶことしかできないナオヤ。
限界を超えて絶頂させられ、やがて、それでもなお耐え切れないほどの快感がペニスに蓄積した時、
277 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/29(金) 01:33:18
ビュクっ！
「がっ！？ あああああああああああああああっっっ！！！！」
ナオヤの体が、背が浮き上がるほど異常に大きく仰け反った。
あまりの圧力に、ガッチリと塞がれているはずの尿道をこじ開け、ペニスから精液が噴き出す。
射精の快感は、尿道を通り抜ける精液の勢いに比例する。
ミヤノの乳圧で無理やりに圧力を高められた律動は、たった一回で普段の射精の数百倍の快感でナオヤを襲った。
「あっ！？ あ！？」
ビュクッ！
白目をむき、舌を突き出し、強烈な快感にナオヤが悶え狂う。
あまりの快感に律動の一回ごとにナオヤは気絶し、次の律動で強制的に目覚めさせられた。
それでも、ミヤノの乳房に捕まったペニスは逃れられない。
全身を襲う異常な絶頂感に抵抗すらできず、ナオヤは嵐に揉まれる小舟のように、ただただ少女の胸の凄まじい快感に翻弄される。
ビュクッ！
「ひぐぅっ！？ ぐぅっ…ぁああああああああああああああ！！！！」
強い意志があれば耐えきれる、などという次元の快感ではなかった。
どんなに強い思いも、自分の限界を引き出してくれるだけにすぎない。
限界を越えてもなお勝てない敵は……
限界を越えても、なお耐えきれない快感は……
ビュクッ！！
「ヒッ！？ アッ！！ アアアアアアアアアアアアッッ！！！！」
「これで…」
尿道を挟み潰されたまま、それでも耐え切れずに脈打ちを繰り返すナオヤのペニス。
それを天使の乳房の芯で抱きしめながら、熱い吐息を押し殺し、ミヤノはトドメを刺すように手の動きを加速させた。
そして、
「終わりよーっ！」
ミヤノは、ナオヤのペニスを思いっきり挟み潰した。
ビュクゥッ！！！！
「あっ、がっっ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ❤❤」
圧倒的摩擦。圧倒的圧力。
ミヤノの胸の凄まじい快感に、とうとうナオヤは屈した。
これまでの快感が子供だましに思えるほどの、壮絶な絶頂感が腰から駆け上がり、ペニスが精液を吹き上げる。
あまりにも高圧で吹き出した精液はミヤノの胸の谷間から間欠泉のように吹き出し、ミヤノの幼い頬に音を立てて飛び散った。
ペニスから出たものとは思えない、あまりにも勢いが強すぎる射精――。
『爆殺天使』ミヤノの最終奥義、『ヘヴンズバスター』。
『男殺し』の『必殺』技、『エンジェル・ボム』の最中に更に思いっきりペニスを挟み潰し、無理やり射精させることでドライとウェットのオーガズムを同時に味わわせる禁断の秘奥義。
本来両立しないこの快感を味わわされ、耐えきれるようになど……そもそも、男の体は作られていない。
皮肉にも、ナオヤの決死の健闘がミヤノの究極のパイズリを完成させてしまった形だった。
「アヒッ…❤ ぁ…ぁ…❤ ぁ……、…………」
「っ！？ ぶ、ブレイク…！ ブレイクだ！！」
第二ラウンド開始から９分５８秒――。
ピクリとも動かなくなったナオヤに、異変を察知したレフェリーが駆け寄る。
ミヤノが慌てて胸を開くと、信じられない量の白濁に混じり、見る影もなく萎れたナオヤのペニスが現れた。
童貞のように真っ赤になったペニスは、もうピクリとも反応しない。
レフェリーはナオヤの呼吸と脈を確かめると、大急ぎで担架を要請し、コーナーに戻りゴングを打ち鳴らした。
カンカンカンカン！！！
「ドクターストップ！
ウィナー、イズ……『爆殺天使』、ミヤノ！！」
あまりにも凄まじい幕引きに、ゴングが鳴ってもスタジアムのざわめきは止まなかった。
レフェリーがミヤノの腕を取り、立たせようとする。
だが…、ミヤノも立つことができなかった。
幼い体で『インフェルノ・スマッシュ』を受け、『ヘヴンズバスター』で自らも快感を受け続けたミヤノには、もう立ち上がる力すら残されていない。満身創痍だった。
頬を紅潮させ、ぷるぷると震えることしかできないミヤノ。
その時……、警備員の制止を振り切り、小さな人影がリングに飛び込んできた。
人影はミヤノの肩を抱き、肩を貸して立ち上がらせる。
「ったく、しっかりしろよなー。勝ったのにそんなヘタってちゃ、カッコつかねーだろ」
キョトンとしていたミヤノは、その観客の顔を見ると一転、年相応の無邪気な表情を浮かべた。
その観客に――愛する家族に体重を預けたまま、高々と腕を突き上げる。
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！
一拍置いて、BFスタジアムが熱狂の渦に包まれた。
テレビカメラが近づいてくるのが見える。
ミヤノはリングサイドで救命措置を受けているナオヤをチラリ、と見ると、小さくかぶりを振って、インタビューに答えるべくカメラの方に歩き出した。
278 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/29(金) 01:35:11
〜〜〜〜〜
ナオヤが目を覚ましたのは、試合から一週間以上も経ってからだった。
体はまだ全く動かない。ミヤノの新技、『ヘヴンズバスター』の威力はあまりにも凄まじく、ナオヤは意識を取り戻してからも三日間は射精が止まらなかった。
そして、試合から二週間。
少し体が落ち着いたナオヤは、ようやく会話ができる状態にまで回復した。
「奇跡的に、後遺症の心配はありません」
ナオヤの脈拍を測り終えた医師は、端的に容体を説明した。
医師によると、快感が強すぎたためにすぐに意識を失ったことが、かえって功を奏したらしい。
強すぎる力で割られた岩というのは、中途半端な力で砕かれるよりも意外と各部の損傷は少ないものだ。
もしも、あと数秒でも長く『ヘヴンズバスター』の快感を味わっていたら……ナオヤは、選手生命どころか命すらも危なかっただろう。
「前回ほどは掛かりませんが、多少のリハビリは必要です。お大事に」
淡々とそう告げ、医師は病室から立ち去った。
ナオヤは天井に吊られた蛍光灯を眺め、目を細めた。
再び少女に負けた、という事実は受け入れている。
選手生命が辛うじて守られたことも、理解はしている。
つまり……いま考えるべきは、残るこの問題をどうするかということだ。
体はピクリとも動かないので、ナオヤは首だけを回して隣を見た。
「…お兄ちゃんのバカ」
ベッドの隣の丸椅子には…不機嫌そうに頬を膨らませたミユが座っていた。
その静かな迫力と妖艶さに、冷や汗を流すナオヤはつい顔をそらしてしまいそうになる。
――グイッ。
その頬を両手で押さえつけ、ミユはジッとナオヤの瞳を覗き込んできた。
「…ぜったい勝つ、って言ってたのに」
「…………」
病室のテレビから、夕方のニュースが流れてくる。
軽快な口調のBF解説アナウンサーは、先のリーグをナオヤが棄権したこと、ナオヤvsミユの兄妹対決は実現しなかったこと、ミユとミヤノが同率一位を獲得したことなどを矢継ぎ早に語っていた。
ナオヤのこめかみに、タラリと汗が滴る。
「…お兄ちゃん、ほんとはただロリコンなだけなんじゃないの？
リョーコさんにはちゃんと勝ってるし。
お兄ちゃんが負けるの、私とかミヤノちゃんとか、いっつもちっちゃい子ばっかりだし…」
ミユのジト目にいたたまれなくなり、ナオヤの目が泳ぐ。
一度目を逸らし、再び視線を戻すと…ミユは一転、柔和な笑みを浮かべていた。
朗らかな表情なのに、見ていると何故か背筋が寒くなる。
「…でも、別にいいよ」
秋晴れのような笑みを浮かべたまま、ミユは和やかに続けた。
「お兄ちゃんがちっちゃい子に弱いロリコンでも、別にいいの。
だって……そんなの関係なくなるくらい、私がみっちり鍛えなおしちゃうから。
ふふ…退院したら覚悟してね、お兄ちゃん❤」
「……、…………」
――果たして、自分は生き延びることが出来るのだろうか。
妹の笑みに『ヘヴンズバスター』以上の選手生命と命の危機を感じながら、ナオヤは静かに目を閉じた。
279 : ナオヤvsミヤノ・二戦目 sage 2016/01/29(金) 01:35:44
〜〜〜〜〜
――美味しい。
ミディアムレアのステーキを頬張り、ミヤノは大きな目をぱちくりと瞬いた。
一口目を飲み込まないうちに、慣れない手つきでキコキコとナイフを動かし、少し大きめにカットした肉の塊を急いで口に追加する。
ミヤノの小さな口には大きすぎたのか、ステーキソースが少し口の端に付いてしまった。
「あーあー、だらしねーなー」
それを見ていた弟が、対面から面倒臭そうにナプキンを突き出す。
口元を拭われたミヤノは、口いっぱいのステーキ肉をゴクリと飲み込むと、「美味しいんだから、しょうがないじゃん」と頬を膨らませた。
『祝勝会』と称して弟が選んだレストランは、一週間前から予約が必要なだけあって、食べたこともないくらい美味しい料理を出してくれた。
デビュー2年目となり、ミヤノのファイトマネーはかなり安定してきている。
それでも来年、再来年の生活を考えるとまだまだ貯金が足りないと考えていたミヤノは、弟の余計な気遣いと無駄遣いに多少の不満を覚えていなくもなかったのではあったが……こうも美味しい料理を食べさせられると、「年に一回くらいなら、まあいいか」という気分にもなるのだった。
付け合わせのフレンチフライにフォークを伸ばすミヤノを、弟が仏頂面で見つめている。
ミヤノが小首を傾げると、弟は「ねーちゃん、ようやく調子戻ってきたな」と快活に笑った。
「これでも、ほんのチョビっとは心配してたんだぜ？
ここんところ、ねーちゃんちょっと元気なかったからなー。
ナオヤさんとの試合の時から、なんか少しおかしかったし…」
「そ、そんなこと、ないもんっ」
「本当かー？
だってねーちゃん…、あの時ナオヤさんにギブアップ迫ってただろー？
…あれ、どう考えでもねーちゃんらしくねーんだよなー」
「……、…………」
むぐっ、と口を噤んだミヤノに、弟は苦笑しながら続けた。
「あれ、『エンジェル・ボム』。ナオヤさんに二発目使いたくなかったからだろ」
わけ知り顔で宣う弟に、ミヤノはむすっとしながらフレンチフライを口に放り込んだ。
1年前のあの試合の後……試合中の鬼気迫る表情がどうしても気掛かりだったミヤノは、ナオヤの身辺について少しだけ聞いて回ったことがあった。
狭いBF界のこと。ある程度名の通ったバトルファッカーであれば、関係者と言わずファンと言わず、それなりに出自が知れ渡っている。
両親が他界していることや、自分と同い年の妹が居ること。そしてナオヤの休業により、その妹が中学受験を断念したことなどはすぐに分かった。
もともと、スタジアムは生きるか死ぬかの勝負の世界だ。
勝負に敗北したナオヤがどういう末路を辿っていたとしても、それ自体について詫びるつもりはミヤノには無い。
だが……まだ幼いミヤノにとっては、それは決して気持ちの良い話とは言えなかった。
「…おいおい、そんなので大丈夫かー？
ったく、しっかりしろよなー。
ねーちゃん、オレがいねーとほんとダメなんだから…」
「うっさい。あんまり生意気だと、帰ってから『ヘヴンズ・バスター』だからっ」
「うわっ…、か、勘弁してくれよー」
――冗談に決まっているのに。
本気で怯える弟を見て、ミヤノは少しだけ鬱憤が晴れた。
爽やかな気持ちで次の一口をフォークに刺そうとして…自分の『武器』が視界に入り、思わず唇を引き締める。
先日のリーグでも並み居る男たちを搾り尽くした、ミヤノ必殺の『武器』。
未だに成長を続けるその桜色の弾頭は…大きさが増すに連れて、心なしか女性的な柔らかさを増しているように思えた。
身長も、少しずつだが伸びてきている。
いったい…自分は、いつまで今のスタイルを続けられるのだろう？
また、もしも続けられなくなった時。今に代わるスタイルを、果たして自分は確立することが出来るのだろうか。
それはミヤノ自身にも、まだわからなかった。
あの試合だって、何か一つ間違えていたら、ナオヤと自分の立場が逆になっていた可能性だって十分にあるのだ。
ただ、それでも…、
ミヤノは、目の前でご馳走を頬張る弟を見る。
弟は口に入りきらないくらい大きくカットしたステーキを無理やり口にねじ込んで、「マジうめーっ！」と聞こえなくもないくぐもった鳴き声を上げていた。
その様子を眺め、ミヤノは幸せそうに微笑んだ。
年相応の、無邪気な笑顔だった。
（完）
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