2chの【女勝ち】バトルファックMシチュ【男負け】スレに投下されたSSのまとめwikiです

518 : SF sage 2016/05/22(日) 22:17:52
「どうじゃ、スッキリしたじゃろ?」
「おかげさまで・・・」

ようやく動けるようになったのは、ケツの穴まで飛び散った精液をニーナに拭われ終わった後のことだった。
これも淫気とやらの効果なのだろうか。あれだけイキ狂った後だってのに、体調としちゃ軽い疲労程度で済んだみたいだ。
まあ、溜まってた分をヌカれただけだからかもしれねーが。

「なぁ。俺、これから毎日アンタに抜かれなきゃならね・・・ならないんスか?」

ニーナの足が目に入ると、つい口調を改めてしまう。
・・・ちくしょう。明日香のあの態度の理由がなんとなくわかったぜ。

「いや、おそらくその必要はない。
・・・というか、どうせそんな余裕などなくなるじゃろ」

「は?」

「いや、こっちの話じゃ。
さて。本当はもう少し付き合ってやりたいところなのじゃが、妾も決して暇ではない。
残りは明日香にでも頼むとしようかの」

何か不穏なセリフが聞こえた気がしたが、ニーナが立ち上がったので聞き返すタイミングを逃しちまった。

「さて、海斗よ。約束通り、お主はこれより住み込みで修行をすることになる。
着替えは下の籠の中に入っておるな? さっさとそれを着て、明日香に施設の案内をしてもらってくるがよい」

「案内してもらうほど広い施設なんスよね。
明日香がその中のどこに居るのか、俺知らねーんスけど」

「? まったく、鈍い男じゃの・・・。
心配はない。外に出ればわかるじゃろ」

「?」

そんな広い建物じゃねーってことなのか?
・・・なんかよくわかんねーな。

「まあ、そういうことじゃ。
では、妾はもう行く。早く支度を終わらせるのじゃぞ」

ニーナはそう言うと、妙にニヤニヤしながら部屋を出て行った。
なんだってんだよ、あの満面の笑顔。
ったく、最後の最後まで摑みどころのねーババァだったぜ。

「・・・クソッ、これで俺もコスプレ軍団の仲間入りかよ」

ベッドに背を預け、悪態を吐く。
しばらく頭を抱えて悩みたいところだったが、あのロリババァに早くしろと言われた以上はそんな暇もない。

身を乗り出して、ベッドの下を確認する。
段ボールくらいの大きさの籠が置いてあった。中にはあの日着てた服と財布、携帯電話、そして通学カバンが入っている。カバンは触らなくてもわかるくらいにパンパンに膨らんでいた。

当たり前だ。中には優勝カップが入っているのだから。
この三年間。血反吐を吐く思いで鍛え、体を苛め抜き、俺が死ぬ気で掴み取った優勝カップ――。
でも、これが最後なのだ。
これ以上大きなトロフィーを、俺のこの手が掴むことはもう二度とない。

「――ちくしょう」

いつの間にか、拳を握っていたみたいだ。
爪が手の平に食い込んで、痛い。

・・・、わかってんだよ。
一度もダウンせずに関東、全国まで勝ち続けるなんて無理だってことくらい。
今の俺の体じゃ、もう大会になんか出られねーってことくらいよ。

やるしかねえんだよな、と思った。
どうせ部活はもうできないのだ。淫魔と戦うくらいしか、今の俺にはやることなんてない。
・・・そう言いたいんだよな。だから俺を誘いやがったんだろ? わかってんだよ、ババァ。
・・・、でもよ。

「クソッ・・・!」

早く支度しろっつってたけどよ。
なぁ。5分くらいなら、待ってくれてもいいだろ? 
あと、ほんの5分くらいだったらよ。

「クソッ・・チクショウ・・・ッ!」

せめて5分くれるなら。
この情けねぇ面も、ちったぁマシになるからよ――。
ID:4jjRnPpw0 返信
519 : SF sage 2016/05/22(日) 22:18:45



着替えを済ませ、荷物を持って医務室を出る。
『外に出ればわかる』。あのロリババァは明日香の居場所をそんな風に言っていたが、あまりにもすぐにわかりすぎたので俺は思わず目を丸くした。

「遅い」

医務室の正面だった。通路の壁を背もたれにして、明日香の野郎はしかめっ面で携帯電話を弄くり回してやがった。
・・・、信じられねぇ。
このアマ、まさかあれからずっとここで待ってやがったのか?

「フン。ずいぶん気持ちよさそうだったじゃない」

そうらしい。
栗色の短髪を元気に揺らし、エロ巫女コスプレ女はツカツカと距離を詰めてくる。

「だめ〜、だめ〜、なんて子供みたいに泣き叫んじゃってさ。
そりゃぁニーナ様が相手じゃ、アンタのチンポなんて蛇口と同じだってのは十分にわかってるつもりだけど・・・。
でも、本当にあんな情けない声まで出して喘ぐ必要があったわけ?
ちょっとは堪えなさいよ、この早漏」

「そ・・・!」

目の前が赤く染まったような気がした。

――ち、チクショウ、このアマ!
こっちが反論できねーのをいいことに好き放題言いやがって!
俺にコテンパンにノされた寸胴チビ女のクセによ!」

「ず・・・!」

「あ」

やべ。後半ちょっと声に出ちまってたらしい。
ブチ切れた明日香は頭からヤカンみたいに煙を出し、いつものように必殺の右ストレートを俺の顔面にぶちかまそうと――

「・・・、そうね。
確かに、あたしがアンタに負けたのは事実だもんね」

――せずに、フンと鼻を鳴らしてそっぽを向いた。

「・・・、はぃ?」

思わず首を傾げた。
おかしい。いつもの明日香なら、今の一言だけで俺を2、3発ぶん殴ろうとしてから飛び膝蹴りくらいはかましてきそうなものなのだが。
・・・コイツ、なんか変なモンでも食ったのか?

「それじゃ、ニーナ様に施設の案内頼まれてるから、手早く終わらせるね?
まずは寮に案内するから、そこでその邪魔くさい荷物を部屋に置いてくる。食堂とか売店とかもあってわりと広いけど、地図とかはないから一発で覚える事。いい?」

「え? いや、そりゃいいけどよ。
テメェこそ、本当にいいのかよ」

「別に。ニーナ様も言ってた通り、あたしは退魔の女だから。
正体知られた以上、アンタのバカ発言にいちいち目くじら立てるのも恥ずかしいと思ったのよ」

「――――」

ほぅ、と感心した。大和撫子の心得ってやつだろうか。
ということは、アレかね。退魔の訓練ってのは、スポーツのBFと違って、やっぱ剣道とか弓道みてぇに小難しい作法がたくさんあるってことなのかね。
・・・うわ、やべぇ。
俺、そういうのにはちょっとついていける気がしねーぞ?

「それじゃ、さっさと済ませよ?
今日中に簡単な訓練まで行きたいし、無駄な時間なんか使えないし」

俺のそこはかとない不安なんざ露知らず、明日香は窓の無い廊下をツカツカと一人で進んでいく。
俺も荷物を抱え、急ぎ足でその後を追うことにした。

『・・・どうせ、すぐに立場を思い知ることになるんだしね』

歩き始めた時。
明日香が、小声で何かを呟いていたような気がした。


    • Succubus Fantasia--
第三章・明日香


ID:4jjRnPpw0 返信
520 : SF sage 2016/05/22(日) 22:19:42
「――というわけで、ここはその世界退魔士連盟の中枢なのよ。
半淫魔になって一線を退いたニーナ様が連盟長に就任して以降、世界中から退魔士の家系や才能のある若者を集めて、日夜淫魔の襲撃に備えてる対淫魔の要ってわけ」

「マジか・・・」

ここが学校の裏山にある神社の地下30メートルだと聞かされて、これまでの話ですでにぶっ飛んでいた俺の脳みそはさらに地平線の彼方へとぶっ飛んだ。

なんでも、ここは淫魔の発生情報を逐一監視する諜報部や、退魔士見習いと退魔士たちの寮を兼ねた詰め所、食堂や売店にジム、訓練場、図書館兼資料室まで備えたアホみたいな建物で、そのサイズたるや驚くなかれ地下10階建て。
まさかのマク○ナルドまで入っていやがった。

・・・なんだよ、このアホ施設。
ここはラク○ン・シティか? アン○レラ・コーポレーションか?
建築法とかどうなってんだチクショウ。

「まぁ、国のお偉いさん達も、それだけ淫魔どもの襲来には困ってるってことじゃないの?
BFが世界的にメジャーになり始めたのも、淫魔の出現数が爆発的に増えたから対抗策として政府が誘致してたから、なんて噂もあるし――」

「マジか・・・」

「・・・ねぇ。アンタ、さっきからそれしか言ってなくない?」

「マジか・・・」

「マジよ、バカ」

はぁ、と、明日香が呆れたように頭を抱える。
・・・そんなチンパンジー見るような目で見るんじゃねぇよ。
テメェの話がぶっ飛びすぎててそれしか言えねぇんだっつーの!
通りがけの自販機で買った栄養ドリンクを一気飲みし、俺は痛み始めた眉間のあたりをグリグリと指で揉んだ。

寮と称されたワンルームのウサギ小屋に荷物を置いて、現在。俺は明日香に俺が運び込まれたこの建物の中を連れ回されていた。
歩いてみてわかったが、建物の中は意外と人が多い。しかも住人は、どいつもこいつも意外なほどに若かった。

・・・まぁ、淫魔とセックスで戦うための機関なんだから当然かもしれんが。
すれ違う連中はほとんどが俺と同年代〜20代くらい。たまに中学生や小学生くらいのガキまで歩いていやがった。
しかも、女はどいつもこいつも例のエロ巫女コスプレ。男の方は漫画に出てくる陰陽師みてーな袴姿だ。ここだけ平安時代かっつーの。

「次は第3区画――ああ、温泉があるところね。
地下から直接引いてるやつで、効能は美肌と疲労回復と精力増強。
露天が無いのが玉に瑕だけど、ハードな修練の後に一っ風呂浴びるのはマジ最高よ?
あと、その前の売店で売ってる『温泉まんじゅう』と『退魔連クッキー』は――」

「・・・、・・・・」

マジでなんでもありだな、もう。


〜〜〜〜〜
ID:4jjRnPpw0 返信
521 : SF sage 2016/05/22(日) 22:20:26


そして、一通り施設の案内が終わった頃。
最後に俺が連れて行かれたのが、その場所だった。

「うぉっ!」

鳥居みたいなデザインの扉をくぐった瞬間、俺は思わず声をあげていた。
スッゲェ広さの部屋だった。俺が明日香と戦った都大会の会場も広かったが、それよりさらに二回りは大きい。
床は柔道場みたいな畳敷きになっており、それが何十箇所もの赤い正方形で区切られていた。

「ここが性技場。
男女の退魔士が実戦形式の訓練をするところね」

「すごいっしょ」と明日香は続ける。
悔しいが、素直にスゲェと思っちまった。ウチの部も別に弱小ってわけじゃなかったから、練習場はそこそこ広かったし部員も少なくなかった。
でも、流石にここの広さと比べりゃ見劣りすると言わざるをえない。

だが――俺が声を上げた理由は、実はそれとは別にあった。

「ひ、ぁ・・・ぁ・・・!」

入ってすぐの正方形の中で、中学生くらいの男子と女子が交わっていた。
明日香の話からすると、実戦形式の訓練とやらをしているのだろう。
だが俺の目には、それがとても『実戦』になっているようには見えなかった。

「うん、そうだよ。もっと腰振って」

「ぁ・・・ぁ・・・っ!」

「んっ、そう。頑張って」

正常位で女子に突っ込んだまま、男子がへこへこと腰を振る。
だが、その動きはあまりにもぎこちなかった。中学生だということを差し引いても、ピストンがあまりにも遅い。あんな腰振りじゃ、淫魔どころか人間の女の子をイカせるのにも一時間はかかるだろう。
・・・おいおい、大丈夫か? などと心配したのもつかの間。男子はすぐに全身の筋肉を強張らせ、ピタリと動きを止めてしまった。
結合部から大量の白濁が溢れ、女子の太ももに滴っていく――。
二人の下の畳には、既に数発分と思われる精液が水たまりを作っていた。

「あっ、こら! 腰止めちゃ――って、もう・・・」

自分の胸の上に沈み、ピクリとも動かなくなった男子の頬を女子がパチパチとひっぱたく。
何の反応もないことを確認すると、女子は呆れたようにため息を吐いて男子の体を押しのけた。ゴロンと転がされた男子は白目をむき、口角から泡を零している。
うわ、完全に伸びてやがるよ。なっさけねー・・・。

「驚いた?」

俺が頭を抱えていると、明日香が言った。

「あれが退魔士の訓練よ。
部活と違って本当に命に関わるところまでやるから、気絶したり泡噴いたり赤玉搾られたりなんて日常茶飯事。医務室が近いのもそれが理由よ」

明日香の説明を聞きながら、俺は修練場の中を見学していく。
正方形のリングの中で、無数の男女がBFをしていた。
だが、殆どの場合で男子が女子にボコボコにされているようだった。
情けない悲鳴を上げながら射精を繰り返す男。深い胸の谷間に逸物を挟まれ、涙を流して許しを乞う青年。騎乗位で挿入され、白目を向いて気を失っている少年――。
部活の対抗戦でも女子の勝率の方が良かったが、そんなものの比じゃなかった。
殆どの男子が、なぜかまるで女子に太刀打ちできていないのだ。

「なぁ、明日香。コイツら――」

「あーっ、キミもしかして!」

気になったことを明日香に訊ねようとしたが、後ろから誰かに呼ばれたのでタイミングを逃しちまった。
声の方に振り向いて――そして、俺は目を丸くした。
全く同じ顔が三つ並んでいやがったのだ。

三つ子ってやつだろうか。年は高校の1、2年くらい。全員見事なエロ巫女コスプレをしてるところを見ると、コイツらも現役の女退魔士なのだろう。
BF慣れしてる俺には目に毒ってほどじゃなかったが、つい目を留めるくらいには可愛い女の子たちだった。

「千堂海斗くんだよねっ? 初めましてーっ。お話はイロイロ聞いてるよー」
「うわっ、背ーたかーい。カッコイイー!」
「BF強いんだよね? ね、明日香っ! ちょっとつまみ食いしてもいい?」

俺をぐるりと取り囲み、黄色い声ではしゃぎ始める三つ子ちゃんたち。
これは――? っ! ほっほう、そうかそうか。

俺は心の中でガッツポーズをした。
そう。何を隠そう、俺は高校BFの都大会王者様なのだ。やっぱ対淫魔とはいえ、BFやってる女の子たちには憧れの的なのだろう。
カッカッカ! いやぁ、モテる男ってのは辛いねぃ!
ID:4jjRnPpw0 返信
522 : SF sage 2016/05/22(日) 22:21:16

「っ、アンタ、ね・・・っ」

なんて俺が気分良く頬を緩めていると、なんか明日香の目がキツくなったような気がした。

「そこっ! ひっつくな三馬鹿女!」

そんで、飛びかかってくる。
うわっ、スッゲェ大声。怪獣かよ。

「えーっ!」
「ちょっとくらいいいじゃん!」
「明日香のケチーっ!」

「ケチもへったくれもない!
そのバカ猿は一応新入り! アンタらのオモチャでもオヤツでも養分でもないってのよ!
ニーナ様があたしに任せた理由をちょっとは考えなさい!
ほら、散った散った!」

あまりの剣幕に気圧されたのか、哀れな三つ子ちゃんたちは、ひぅ、と小さな悲鳴を零し、そのままズザッと後ずさりしていた。
うぉー、さすがは明日香。危険物女っぷりはここでも健在かよ・・・。

「・・・さて。ということで、施設の案内は以上。
どう? せっかくここに来たんだし、あたしが軽く稽古つけてあげようか?」

――スパーリングか。
まだ本調子じゃねぇが、鈍った体解すにゃちょうどいいかもな。

「おっしゃ。いいぜ、相手してやるよ。
30カウント制でいいか?」

「「「えっ!?」」」

俺が答えると、三つ子ちゃんたちが信じられないものを見るように目をパチクリさせた。
・・・俺、なんか変なこと言ったか?

「アンタ・・・、なに言ってんの?」

明日香も、はぁ・・・と、わざとらしく溜め息をつく。
・・・なんかムカつくなオイ。

「あのね・・・。
男のアンタが、女退魔士のあたしとそんな対等な勝負ができるとでも思ってんの?
あたしはスパーリングしようって言ってるんじゃなくって、弱っちぃアンタがちょっとでもマシになるように稽古つけてあげるって言ってんのよ」

――、はぁ?

「・・、悪い。なんか耳がおかしくなっちまったみてぇなんで、もう一回言い直してくれねーか。
テメェ、俺のチンポで白目むいて気絶したこともう忘れたのかよ!」

「あんなの、ただのスポーツでしょ?
手加減抜きのガチのセックスで、アンタごときがあたしの相手になるわけないじゃん」

「・・・、テメェ、なぁ」

自分でも、頬がヒクヒクと震えたのがわかった。
――言ってくれんじゃねぇか。
今までさんざっぱら俺のちんぽで悶え狂ってきたチビ女がよ。
さてはコイツ――後輩どもの前なもんで、俺に負かされたの無かったことにしてカッコつけようとしてやがるな!?
冗談じゃねぇよ! その鼻っ柱へし折ってやらぁ!

「上等だぁ。そこまで言うなら都大会のリベンジ、受けてやろうじゃねーの。
化けの皮剥いでやる! 本気でかかってこいや明日香ぁ!」

「えっ! ちょ、千堂くん・・・!」
「えっと、ね? やめといた方がいいと思うよ?」
「そうだよ! 男の子が明日香に勝てるわけないってっ!」

三つ子ちゃんたちはオロオロと狼狽えていた。
まあ、無理もねーか。ニーナの言ってた通り人手不足なのか、どうにも、ここには女子と戦える強い男が不足しているように見える。
都内最強クラスの女子である明日香が負けるところなんて、コイツらにはきっと想像もできないのだろう。
・・・でも、残念だったな。

「はっ。俺をそこの情けねぇ男どもと一緒にすんなっての」

女退魔士たちに搾られ、ビクビクと痙攣するだけになってる男たちを顎で指し、俺は言った。

「仮にも俺は都内最強の男だ。
あんな一山いくらの雑魚どもとはわけが違うんだよ!」


〜〜〜〜〜
ID:4jjRnPpw0 返信
523 : SF sage 2016/05/22(日) 22:22:48


退魔士の服には、ほんの少しだが淫気抑制効果がある素材が使われているらしい。淫魔と戦うなら気休め程度でもないよりはマシで、慣れるためにも訓練じゃ必ず退魔服を身につける決まりになっているそうだ。

着たくもなかった袴を着せられ、俺は性技場中央の試合場に入った。
ここが俺と明日香の戦いの舞台だ。
いつの間にか、周りには倒れていた男どもや女退魔士たちも集まってきている。大方、新入り退魔士である俺の力を把握しておきたいってところだろう。
クックック。さぁて、そんじゃ御期待に応えてやるとするかね。

「ねぇ、千堂くん。本当に、30カウント制でいいの?」
「イカされてから30秒で立たないといけないんだよ?
明日香から30秒もダウン奪わないといけないんだよ?」
「その、今なら、もうちょっと有利なルールに変えてもらえると思うけど・・・」

「必要ねーよ。十分だ」

三つ子ちゃんたちは知らないだろうが、今年俺はこのルールで明日香に五分以上の勝率を叩き出している。
ギャラリーの杞憂を一笑し、俺は目の前の調子乗ってるクソアマに向き直った。

「おぅ、明日香ぁ。後輩の前で恥晒したくはねーだろ?
やっぱやめとくってんなら今のうちだぜ?」

「プッ、なにそれ」

明日香は思わず吹き出したように笑った。
バレバレの挑発だ。

「そんなこと言って、アンタこそホントはビビってんじゃないの?
ゴメンナサイって素直に言えたら、今ならイジメるのやめたげるけど」

「ほー、そうかいそうかい。
ケッ、もう泣き叫んでも許してやらねーからな」

「あ、そう。――今の言葉、覚えといてあげるわ」

軽口をたたき合いながら、ラインの上でにらみ合う。
俺たちのスパーリングじゃいつものことだった。
――そう。
俺が勝率を五分まで引き上げた、いつものスパーリングと――!

「部活と違って、対淫魔を想定した退魔の立ち会いに審判はいないの。
だから、タイミングはアンタに任せてあげる。
――ほら、いつでもかかってきなさい」

上等だ。
大きく息を吸って、吐き出す。
精神統一を済ませ、俺は足腰の筋肉にタメを作った。

――、試合開始だ!

俺は明日香めがけて全速力で駆け出した。
スピードなら男の俺に分がある。開幕で明日香を組み伏せ、一方的に責め立ててリードを奪うのが俺のいつもの必勝パターンだった。

当然、それを知っている明日香は易々と組み伏せられてはくれないだろう。
都大会でそうしたように、今回もフェイントを織り交ぜて俺の攻撃を躱そうとしてくるに違いない。
あと一歩の距離まで詰めたところで、俺は明日香の狙いを見極めるために一拍だけ突進のスピードを落とした。
明日香は――動かない。両腕を軽く広げたまま、ステップすら刻まず、ただ俺が責めてくるのを無防備に待っている。
・・・小細工なしで正面からやり合おうってか? 上等だ!

俺は肉食獣のように明日香に飛びかかった。
俺より頭一つ小さな明日香の体を搔きよせ、折るように強く抱きしめる。
この刺激が嫌いな女子はいない。左腕を巻きつけるように明日香に絡め、圧迫刺激で胸と背中の性感帯を責めながら明日香の利き手を拘束した。
――ケッ、手応えもねぇ。
空いた右手を使い、乱暴に明日香の顎を持ち上げる。
俺は明日香の口内を徹底的に蹂躙してやるべく、柔らかいゼリーのような唇に自分のそれを近づけた。
ID:4jjRnPpw0 返信
524 : SF sage 2016/05/22(日) 22:23:41
「――っ?!」

――その時、背筋に妙な感覚が走り抜けた気がした。
この感覚には、覚えがある。これまで明日香を抱いた時、俺は何度か似たような感覚を味わったことがあった。

記憶を辿る。
俺が前にこの感覚を覚えたのは、いつだっただろう。
入部したての頃、初めて明日香のナカに挿入しようとした時?
二年の模擬戦で、初めて明日香の谷間にペニスを囚われた時?

――、よく、思い出せなかった。
ただ、一つだけわかるのは。今の俺は、そのどちらよりも遥かに強い『その感覚』を感じていた。
胸でも、膣でもなく。明日香の唇から、感じていた。

・・・バカか。
コイツは、明日香だぞ? 淫魔の奈保でも、化け物のニーナでもない。今まで何度も抱いてきた、同じ学校のクソ生意気な女だ。
そんな女とのキスごときに、俺はいったい何をビビってる?

唇が、震える。前に進まない。
明日香が鼻で笑っている。「この女には勝てない」。本能が煩く警鐘を鳴らし、俺の唇を凍りつかせる。
・・・、クソッ。動け。動け。動け!
明日香は、そんな俺の努力をあざ笑うように。
軽く、背伸びをするように、自分から唇を近づけてきた。


――、チュッ。


――ガクガクガクッ!


膝が、笑っていた。
ありえないほど柔らかい舌が、ネットリと唾液を絡ませながら、舌のツブツブを一個一個レイプするように俺の舌の上で踊りまわる。
恐ろしいキスだった。
舌がチンポにでもなってしまったかのよう。応戦しようとして舌を動かすほど、隠れていた性感帯を明日香に炙り出され、波のように襲いかかる快感にめまいがする。


――ビクッ!


――ビクビクッ!


――ゾクゾクゾク!


「く・・・はぁ・・・っ!」


あっという間に、腰が抜けた。
全身を内側から舐めまわされるような、甘すぎるキス。
これまで俺が味わった中で、ダントツで気持ちが良い――反則級に、あまりにも気持ちが良すぎるキスだった。
気づいた時には、目の前に明日香の足があった。
水揚げされたタコのように、俺は明日香の足元にぐったりと倒れこんでいた。

「ふふっ、どうしたの?」

蕩けた俺の顔を見下ろして、明日香が獲物をいたぶるネコのように笑っていた。


〜〜〜〜〜
ID:4jjRnPpw0 返信
525 : SF sage 2016/05/22(日) 22:26:22
「さて、チンポは――っと。
うん、流石にキスだけじゃイッてないか」

「頑張るじゃん」。そう言って俺のペニスを、明日香が足先でちょんちょんとつつき回す。
窮屈な袴の中で、ドロドロになっている先端から先走りが跳ねたのがわかった。

「それじゃ、さっさとトドメ刺しちゃいますか。
これ以上弱い者イジメしてもかわいそうだしねー」

――「弱い者イジメ」。
ハンマーで殴られたかと思った。
ニヤニヤと笑う明日香。
三つ子ちゃんが、心配そうに俺を見ている。
女退魔士どもが、呆れ顔で俺を見下ろしている。

・・・クソッ、こんなはずがねぇ。
相手は明日香だ。こいつとのキスなんて、それこそ数えきれないくらいやってきただろうが。
慌てて立ち上がろうとして、俺は呻いた。腰の奥から甘い痺れが込み上げてきて、体が動かない。神経が蕩けちまったみたいに、指一本動かせない。

――なんだよ、これ。
俺の体、コイツに何されちまったんだよ。

「ショック受けなくていいよ? 当たり前のことだから」

添い寝するように、明日香が体を絡めてくる。
ヤバい。早く反撃しねーと。
でも、どうやって・・・?

明日香の胸が、ゆっくりと俺の顔に近づいてくる。
力なく振る首を押さえつけられ、抱きしめるように、顔が谷間の奥深くに埋められる。頭の中が真っ白になった。
――、コイツの胸、こんなに柔らかかったのか?
汗と石鹸の匂いが入り混じったような、甘酸っぱい匂いにクラクラする。
明日香の手が、俺の体を撫で回し始めていた。
うなじ、背中、脇腹。そして最後に、袴の中に入ってきて俺のペニスを取り出した。

「ガマンなんてしなくていいよ?
どうせ、ムリだから♪」


――しゅっ。


「あ・・・っ」

一擦り。たった一擦りで、チンポが溶けた。
決して速い動きじゃない。でも明日香の手は俺のチンポの弱い所を、一番気持ちの良い力加減で完璧に擦り上げていた。
男の性機能を知り尽くしたような、男である限り絶対に悶絶せざるをえない、エロすぎる刺激。
声すらあげられず、虫けらみたいに身悶える。

「どう? 初めて退魔士の手コキを味わった感想は」
「ぁ・・・あぁ・・・っ」

たまらない。
明日香が手を動かすたびに、前立腺がキュンキュンと疼いてどうしようもなくなる。
――平気だ。全然効かねーよ。
甘酸っぱい快感に負けて、そんな軽口すら考えられなくなっていた。
頭に浮かぶのは、たった一言だけ。

「気、持ち、いぃ・・・」
「・・・、あ〜あ。堕ちちゃった❤」

明日香が小馬鹿にするように笑ったのが見えた。
チンポへの刺激が、少しだけ強くなる。
細い指が俺の弱点にピンポイントで食い込み、先走りをまぶしながらチュコチュコと蠢きだした。

「あ・・・っ!?」

ペニスが震えたのがわかった。
我慢しようと思った時には、もう射精が始まっていた。
脳みそが一瞬で沸騰し、脱力していたはずの全身がひきつけを起こしたように痙攣する。
不意に襲いかかる、凄まじい快感。
目の前が真っ白に光って、すぐに真っ黒に暗転した。


〜〜〜〜〜
ID:4jjRnPpw0 返信
526 : SF sage 2016/05/22(日) 22:31:20
「14・・・15・・・」
「ぅ・・・ぁ・・・?」

目が覚めた時には、明日香のカウントはもう半分以上進んでいた。
失神させられたらしい。
試合ならTKOになるところだが、見逃されたのか。
慌てて起き上がろうとするが、指先がピクピクと痙攣するだけで体は動かなかった。

「20・・・21・・・っと。まぁ、これでわかったでしょ?」

下半身が、小便でも漏らしたみたいに真っ白に染まっている。
一発で5回分の精液を抜き取られたみたいな、恐ろしいダメージ。高校三年間の部活でも、ここまで重いダウンを食らったのは初めてだった。
クソッ。マジで、動けねぇ――っ。

「あたしたちの技って、淫魔の性技を基準に鍛えてるから。
淫魔と戦う女退魔士の性技に、男のアンタがまともに耐えられるわけないじゃん。
・・・あれ、カウントいくつだっけ?
まあいいや。1・・・2・・・」

俺をニヤニヤと見下ろして、明日香が嫌になるほどのロングカウントを再開する。
体は動かなかった。ただプルプルと情けなく震えるだけ。

――、クソッ。
なんだよそれ。こんなのって、ありかよ。
俺がテメェに勝つために、三年間どれだけ頑張ったと思ってんだ。
都大会決勝。やっとテメェに勝ったって、俺がどれだけ喜んだと思ってんだよ。

なのに――なぁ。こんなのってねぇだろ。
これまでのは、お前にとっちゃただのお遊びスポーツだったのか?
お前がこんなに強かったなんて――。
まだ胸も、膣も使ってねぇってのに、ただのキスと手コキだけでこんなに気持ちよくされて、俺なんかじゃ指一本動かせなくなるほど犯されちまうなんて――なぁ、そりゃねぇだろ。

明日香――。
テメェ、今までずっと手加減してやがったのかよ!

「――え? あたし、あれでも結構本気だったけど」

ガキをあやすみたいに、俺の頭を撫でながら、明日香は言いやがる。

「剣道の試合で真剣使わないのは当たり前でしょ? 退魔士の技なんて、危なくってBFで使えるわけないじゃん。
――それにあたしが部活やってたのって、ぶっちゃけ有望な男探してスカウトするって任務の一環だったから。
退魔の淫技で責めたりしたら、男なんてみんな早漏すぎて差がわかんなくなっちゃうしねー・・・」

「・・・っ」

はは。なんだよ、それ。
本気でヤッたら俺が壊れちまうから、ちゃんと勝負になるように手加減してあげてましたってか?
本気ならキスだけで余裕だけど、それだと真剣使うようなもんで勝負にならねーから、三年間ずっと手加減してライバル演じてあげてましたってか?
・・・、ふざけんなよ。こっちはずっと全力だったんだぜ。
そんなの――認めてたまるかっ!

「だいたい、淫魔と一度でもイッたらアウトの勝負してる女退魔士が、獲物の淫魔よりセックス弱いはずがないでしょ?
あたしに責められたら、淫魔にあんだけフルボッコにされてたアンタがそうなっちゃうのは当たり前ってこと。
――ぷくくっ。さーて、それじゃ身の程を知っちゃったところで?
アンタはさっさとゴメンナサイしてギブアップしちゃいなさ――って、へ?」

明日香が目を丸くしていた――ような気がした。
見てる余裕はない。今よそ見なんかしたら、俺はまたぶっ倒れちまうだろう。
歯を食いしばって、拳を握る。うめき声すら飲み込んで、動かない体を無理やりに動かす。
俺は、立ち上がった。意地一つで。

――わかってるよ。
この女、俺が思ってたよりも恐ろしく強い。今さら立ち上がったって、勝ち目なんてほとんどねぇってことくらいよ。
でもよ。片手間の手コキだけでKOなんて、そんな情けない結果だけは残しちゃいけねぇだろ。
三年間、仮にもコイツと張り合ってきたライバルとしてよ――!

見てろよ、明日香。
泣かす。テメェ、ゼッテーに泣かしてやる!

「ちょ、ウソでしょ!? まだヤる気!?」
「ったり、めぇ、だろが! テメェ、まだ30カウント取れてねーぞ!」
ID:4jjRnPpw0 返信
527 : SF sage 2016/05/22(日) 22:34:45
砕けた腰に鞭打って、俺はポカン口開けてる明日香にタックルをぶちかます。
明日香はそれを悠々避けると、すれ違いざまに俺の着物に手を入れ、乳首をクリクリと責め嬲ってきた。

「ぐあぁ・・・っ!」

絶妙な力加減に、前立腺で快感が爆発する。
下半身が蕩け、俺はまた畳に膝をつく。

「・・・ったく。そんなフラフラな体で立ち技勝負なんかできるわけないでしょ?
ほら、素直に寝てなさい。そんなにいたぶられたきゃ、気が済むまで寝技で付き合ってあげるから」

「く・・・うぅ・・・っ!」

満身創痍の俺は、簡単に仰向けに押し倒されていた。
俺の上に、明日香が逆向きになって跨ってくる。
シックスナインの体勢だ。俺がこの体位で明日香と戦った勝率は――部活の時ですら、三割以下。
だが――

「ほらほら、責めてみなよ。
五秒だけ待ったげる。今なら舐め放題だよー?」

「く・・・そぉ・・・!」

エロ巫女の赤いスカートが、挑発するように俺の顔の前で揺れる。
このまま勝負しては、明らかに俺が不利な体位。
だが――この挑発に乗れないようなら、そもそも俺は立ち上がっちゃいねーんだよっ!
エロいスカートをたくし上げ、俺は明日香の秘裂に向かって舌を伸ばす。
奈保に一矢報いた、あのペッティング。勝負になるのはこれしかない。

だが。俺の股間に『ソレ』が触れた瞬間、俺はもう何もできなくなっていた。

「はい、時間切れー」
「くっ・・・ぅぅ・・・っ」

『三割以下の理由』が押し当てられていた。
明日香の胸が、自慢のDカップ美乳が、俺の相棒をみっちりと挟み込み、包み込む。
しかも、部活の時とは威力が桁違いだ。気持ちが良すぎた。
俺のチンポの弱いところに余すことなく乳圧がかかり、ただ挟まれてるだけで神経が快感に咽び、吐精しそうになる。
――クソッ。負けてたまるか。
負けてたまるかぁ――!

「む・・ぅ・・・ちゅっ・・・チュプ・・・」
「おっ? 頑張るじゃん」

明日香の秘所に舌を押し込み、愛撫する。
技巧もクソもない。こんな胸にチンポ犯されたままじゃ、舌が震えてまともに舐めることなんてできない。
快感をかみ殺して必死に舐めるだけの、童貞のガキみたいなペッティング。
だが、俺に最後に残った男の意地だった。

「ほら、男子たち? 見てみなよ。
コイツ、あたしの胸に挟まれてんのに責め返してきてるよ? すごくない?」
「くっ・・・うぅ・・・っ!」

明日香はそれを、涼しい声で受け流す。
まだ、挟まれてるだけ。パイズリすらされていない。その状態で我武者羅に舌を動かすだけの行為を褒めながら。
「ぅぁっ! あぁ〜〜っ!!!!」
それすら、明日香が乳圧をわずかに上げただけでダメになる。
仰け反り、悶え狂う俺の姿を、男どもが悔しげに見つめているのが見えた。

「明日香ー。もうやめてあげようよー」
「そうだよっ。男の子、そんなにイジメちゃ可哀想だよっ」
「私たちには壊すなって言ってたクセにー」

「あ・・・ゴメン、つい♪」

明日香の笑い声が聞こえたような気がした。

「さてと。それじゃ、そろそろ負けちゃおうか。
あとの練習もつかえてるし――」

・・・、ふざ、けんなよ。
俺は、まだ負けねぇ。
テメェを泣かすまで、俺はゼッテーに――!

「・・・へー、そう。
にひひ。それじゃ、ちょっとだけ本気出してあげる。
こんなことしたら、気持ちよすぎてアンタすぐに負けちゃうだろうけど――でも、自分で言ってたもんね?
泣き叫んでも許さない、とかって」
ID:4jjRnPpw0 返信
528 : SF sage 2016/05/22(日) 22:37:05
シュル・・・


「ひっ!?」


谷間の中で、ペニスが布で拭われたような気がした。
たぶん、巫女服の胸元で拭かれたのだろう。

信じられないことが起きた。
先走りと精液を拭われ、明日香の胸に直接触れた瞬間。ペニスに襲いかかる快感が跳ね上がったのだ。
明日香の――退魔士として鍛えられた美乳にとっては、潤滑油などむしろ邪魔。
これまで部活で先走りや精液をたっぷりまぶしてパイズリしていたこと自体、明日香にとっては手加減に過ぎなかったのだと知った。
ほんの数ミリ。呼吸のわずかな動きによる肌の摩擦だけで、とんでもない快感がペニスの芯を犯し尽くしてくる。


――ヤベェ。


――この乳は、マジでヤベェ。


こんな乳で、チンポ擦られたりしたら――


「ちょ、明日香っ!」
「そ、ソレはマジやばいって!」
「海斗くんになんか恨みでもあるの!?」

「恨み――? う〜ん・・・」

明日香が喋るたびに、乳の芯がプルプル震える。
柔らかい振動にチンポの奥が直接犯され、あまりの快感に目眩がした。
そして――

「・・・別に? あんなの、ただのスポーツだしぃ?
この前コイツに負けたこととか、これっぽっちも恨んでなんかいませんから・・・ねっ! っと」


――むにぃっ!


「ヒッ!」
「うわぁ・・・」


男たちの悲鳴が聞こえたような気がした。
よくわからない。自分の叫び声以外、音が全部消えて無くなっていた。
明日香の胸が上下する。
気持ちがいいなんてもんじゃなかった。一往復どころか、摩擦されている間中、延々と凄まじいオーガズムが俺の下半身を貫き続ける。
イッている。間違いなく絶頂してるってのに、あまりにも快感が連続しすぎているためか、チンポは射精する余裕すらない。
精液を打ち出すための前立腺の動きすら麻痺させられ、解放されない絶頂感が無限にペニスの芯に溜まり続ける。

気が、狂う。
こんな乳、これ以上くらい続けたら――マジで、狂う。
狂っちまう!

「大丈夫。ちゃ〜んと、マジでぶっ壊れる寸前で止めてあげるから。
・・・あと5秒くらいかな?
ま、いっか。さ〜ん、に〜い、い〜ち・・・」

「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!!」

「限界かな?
ほら、イッてらっしゃい。――ゼロ❤」

俺の気持ちいいところを狙い撃ちして、殺人的な感触の胸が暴れまわる。
それが一際強く擦り降ろされ、根元を押しつぶすように止まった瞬間。チンポに溜まりに溜まった快感が一気に大爆発した。
ID:4jjRnPpw0 返信
529 : SF sage 2016/05/22(日) 22:38:46
「〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ!!!!」

あまりの快感に、声すら出せなかった。
数十回分、三桁に届こうかという絶頂の波が決壊したダムのように下半身に押し寄せ、うねりになって全身を蹂躙していく。
全身で射精しているように身体中がビクビクと痙攣し、気持ちよすぎて失神すらできない、地獄のような快楽に俺は身も世もなく悶え狂った。

「『淫技・無精乳擦』。
淫魔の技を元にしてるだけあって、信じられないくらいキクでしょ?
・・・言っとくけど。このくらいの技なら、女退魔士は他にもいくらでも持ってるからね」

「ぅ・・・ぁ・・・」

まだイッている俺を放置して、明日香が立ち上がる。
自慢の美乳は白桃みたいに真っ白になり、白濁は下半身の方までたっぷりと垂れていた。
その姿を見ただけで、またペニスが怯えるようにビクつきを始める。

「・・・しっかし、ほーんと弱々で情けないチンポだこと。
アンタ、こんなの自慢してたなんて恥ずかしくないの?
もう、チンポじゃなくっておちんちんって言ってあげた方が似合うんじゃない?」

――ゲシッ!

「アヒッ・・・!?」

まだ射精し続けているチンポを、明日香が軽く蹴る。
体がもう明日香に屈服しているのか、そんな刺激ですらまた簡単に絶頂した。

「さて。いくらアンタがバカでも、いい加減立場を思い知ったでしょ?
これに懲りたら、これからは女の子様への口のきき方には気をつけることねっ。
フンッ」

「ぁ・・・ぁ・・・」

「TKO」。一言そう残して、明日香は正方形のリングから悠々と出て行った。
女退魔士どもが呆れ顔で去っていく。男退魔士どもが、同情するような目線を投げてから元の訓練に戻っていく。

「千堂くん、大丈夫っ!?」
「立て――ないよね、そりゃ・・・」
「明日香が先生呼びに行ったから、もうちょっとの辛抱だから、ね?」

三つ子ちゃんが、大慌てで駆け寄ってくるのが見えた。
一人が俺を膝枕し、二人が両隣から応急処置のマッサージを始める。
俺は、恐ろしい寒気に身震いした。

「千堂くん。あんまり女の子に生意気なこと言っちゃダメだよぉ・・・」
「そうだよ。こんな風におちんちん壊されちゃうから、ね?」
「女の子はと〜っても怖いんだから」

女の子特有の甘い匂い。
触れているだけでもわかる、あまりにも気持ちが良い柔肌の感触。
俺の性感を完全に把握しているような、このチンポへのマッサージの腕。与えられる快感がちょっとずつ弱くなり、射精が徐々に落ち着いてきている。
そして何より、明日香と同じ女退魔士の服――

都大会王者である俺のファンにすぎないと思ってた、可愛い三つ子ちゃん。
まさか、コイツら全員――

「「「ね、千堂くん。今度は私たちと稽古しようか❤」」」

「あ・・・は、は・・・は・・・」

絶望的な予想が立った、次の瞬間。
限界が訪れた俺の意識は、泥沼に沈むように途切れていった――。
ID:4jjRnPpw0 返信

二章に戻る目次へ四章に進む

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます