日本軍が戦争の終わる約1年前に作った即席戦車。

新しい兵器を1から開発すると、開発が完了して実際に兵士たちに渡されるまで、どんな国でも約1年以上かかる。

しかしこの三式中戦車は元からあった(完成していた)兵器を強引に組み合わせることで、約半年間という異例の短期間で完成させ、量産化した。

即席ゆえに不具合まみれの糞まみれだったが、当時は新兵器の開発のための資材や予算・設備のほとんどを航空機や輸送艦艇にとられていたため、ゼロから新しく戦車や大砲を開発して、それを生産することはお上が許さなかったんや。

当時できることといえば、余り物を利用して、今ある兵器の改造以外の選択肢はなかった。この三式中戦車って奴は、こういう状況の中で開発された兵器の一つだったんやな。

三式中戦車は本土決戦の切り札の評されていたが、それは戦車隊内のお話で、実際の役目は旧式化したが主力だった九七式中戦車や一式中戦車に対し、大火力を生かした補助・サポートを行うことである。

ぶっちゃけ陸軍上層部からは大して期待されていなかったんや。
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