登場人物

  • ガルゾディア
男の娘になりたい星間怪獣。
スーパー厨二病。

  • 害悪ハンター
「害悪潰し」をする狩人。
みんつくwikiを害悪潰しの拠点にするために、インターネットの奥底より現れる。

  • その他
(募集中。コメント欄に名前書いてね。)

ほんへプロローグ

とても広大なインターネットの海。
その片隅に「みんなで作る世界WIkI」という創作投稿サイトがあった。

過去様々な脅威を退けて、かろうじて平和を維持していたが、その平穏も長くは続かなかった。

「ここを、害悪潰しの拠点にすると宣言する」
突如として平穏を切り裂く声。

その声の主は害悪ハンター。
インターネットの奥底よりいづる、新たなる脅威である。

ほんへ1章

2024年4月17日。
インターネットの海。

その海を黒く染める巨大な影が現れた。
「うーむ、地底世界というのはいいですね!」
声の主の名はガルゾディア。
2019年頃からこの辺りに現れた、体長64mの怪獣である。
中学生の頃から変わらない中二病で、スメラシナ大陸や洞界「スニハラ」関連の物を創作している。

「しかし、次は何作りましょうかね……ん?掲示板が更新されている…害悪ハンター…制圧…ん???なにこれ????」

ガルゾディアが訪れたのは掲示板。
ここはコテハン達が雑談したりする場として使われている。

その掲示板に、奇妙なことが書かれていた。

【全星眼鬼様が…遂に!このwikiに3代目全星眼鬼として舞い降りたのだぁ!!!!
オクソクス帝国の防衛・支配・政治の殆どを任せている。
害悪侵入者が来たら無限倍全知全能の力で抹消してやるのさぁ!!!
その内この世界の他の国に召喚して完全制圧してやろうかなぁ!!

ここ、みんつくwikiは害悪潰しを行う拠点として使わせてもらう。私が望むのは害悪と判断した物全てを排除した上での完璧な平和だ】


「…………は?なにこれ?新手の荒らしかな?」

「………ところで、ここってもう少し活気があったよね…?静かすぎない?」
……静寂。
ガルゾディアの周りからは声が、いや生気を感じることができない。
感じるのは鉄の冷たさと、得体のしれぬ感覚だけであった。
「………ッ!?!?」

突如、ガルゾディアの背中に複数の杭が突き刺さる。

「何奴!?」
(グッ、全く気づかなかった!こいつらどうやって!?)

業者101「対象補足!!オモイッドオリロッドG87を掲げよ!」

飛空艇の上に立つ謎の黒服がそう言うと、周りの人間が謎の機械を掲げる

(これは洗脳波か!意識を保て!この程度、怪獣には、効かないッ!!)

洗脳を振りほどいたガルゾディアは爪で飛空艇を破壊しようとするが、杭が爆発。
強烈な爆風により、64mの巨体は前に倒れ込む。
巨獣は反撃をしようとするが、その瞼はゆっくりと閉じていった。

…それを見下ろす黒服の業者達。
「…全ては、害悪潰しのために。おい!このデカブツを隔離しろ!」

ほんへ2章

ガルゾディア襲撃から2時間後。
「……………ん?ここ、は?」
見渡す限りが黒の部屋。
その中央の台座に、怪獣は固定されていた。
「早く、ここから脱出しないと…」
身じろぎをするが、手足に嵌められた枷はびくともしない。

ガルゾディアが身じろぎし続けて数分後、前方にあるドアが開き、黒服の人が入ってきた。

「ふははは!お目覚めかな?」
素敵な笑みを浮かべた黒い服。
黒服は、自らの影の上で手にしていた大剣から手を離す。
すると、剣は影に飲み込まれるようにして消えていった。
(エクスキューショナーズソード…中世の首切り用の剣。それに、今のは?)
「ああ、自己紹介が遅れた。私の名前は害悪ハンター。」

「ッ!!お前が!?」
ガルゾディアは口から光線を吐こうとするが、周りに牛の形のバリアが張られ、防がれる。

「出会って早々攻撃するとは…ファラリスの雄牛よ!」
バリアは赤く染まっていき、熱を帯び始める。
ガルゾディアは尾や光線でバリアを破壊しようとするも、ヒビすら入らない。

「"燃やし尽くせ"!!」
バリアの内部は獄炎に包まれて怪獣を焼き尽くさんとする。
が、突如として炎で燃え盛る赤い牛は、海水で満たされた青い牛となる。

「…!?何が起きた?」
際限なく増えていく海水はバリアを破壊し、部屋内部を満たしていく。

「…僕、ガルゾディアの"前の名前"。知っていたかな?」

「…海洋帝国民のラプトル!お前、海水を操れるのか!」

(…マズイ!一旦退避するとしよう!)
害悪ハンターは突如として現れたポータルに逃げ込んだ。

「……逃げたか」
海水は引き、その中から恐竜が姿を現すが、すぐに怪獣の姿に戻る。

「一体何が起きているんだ…?他のコテハンは無事なのかな…」

変身時に枷が外れた怪獣は、壁を切り裂き外に出た。

眼前に広がるインターネットの海は、こころなしかざわめいていた。

ほんへ3章

……黒い鉄の箱から脱したガルゾディアは、みんつくwikiで何が起きたのかを知るために、夕焼けに照らされた市街地を散策していた。

「うーむ、さっきの黒服の人、害悪ハンターとその協力者達がここを襲撃したというのはわかっているけども…
他のコテハン達はどうなっているんだ?」

「………!人がい…え?」

火炎。超高温の青い火炎がその"漆黒の人型の兵器"から噴出、周囲を灼き尽くしていた。

「…対象、ガルゾディア発見。全ては害悪潰しのために。」
無機質な声で発せられたソレは、この兵器が敵である事を示していた。

漆黒の兵器は青く燃え盛る鞭を振り回し、10m近くあるとは思えないほどの速度で急接近する。

ガルゾディアは腕の外殻を急成長させて盾を生成、鞭を弾く。

兵器は腕を高速でふり、鞭を再度振り下ろすが、再度弾かれる。

(うーむ、困ったな。攻撃を防ぐことは出来るけども、隙がなくて反撃しづらい。尻尾…は切り落とされるだろうな…光線吐くために顔を出しても首を切り落とされそう)

兵器もそれを悟ったのか、バリアを展開しつつ鞭を上に投げ飛ばす。

鋼鉄の鞭は空中で分解、剃刀の刃のようになりガルゾディアに向かって一斉に落下。
落下地点に爆発が起こる。

「爆…発…だと」
分厚い外殻は破壊され、力尽きて横たわる。

「対象、倒れました。…はい…ええ…了解。」

兵器の影がぶち撒けられたインクのように広がり、その中心から一人の人が現れる。

「ご苦労、業者26様下がっていてください。私が処す。」
業者に様をつけて呼ぶ声。
害悪ハンターだ。

「"ギロチンよ"」

「"落ちろ"」

怪獣の首の上に突如現れた巨刃は高速で振り落とされる。
それが首に当たるか当たらないかの既のところで…

巨大な刀がギロチンを弾き飛ばす。
???「ガルゾディアさん!しっかりしてください!」

23式近接長刀。ガルゾディアは、この武器を創作した人を知っている。

「…コンバットフレームさん!」

夕日に照らされた白銀のIF-24「ネメシス」は怪獣の前に立ち、漆黒の人物と対峙する。

「コンバットフレーム…業者様から聞いたことがある…たしかこのwikiのコテハンの一人だったか」

「"リヒトシュヴェーアト"」
害悪ハンターがそう呟くと、自身の影から剣が現れる。
エクスキューショナーズソードのドイツでの名前。
ギロチンが使われるまでは、ヨーロッパの斬首刑で使われていた、処刑人の剣。

そして、剣を掴むと、それを振り回しながらコンバットフレームに突撃するが、コンバットフレームは宙を舞い害悪ハンターに銃撃をする。

「ッ!"アイアン・メイデン"!!!」
害悪ハンターの前方にアイアンメイデンが出現。
銃弾を代わりに受け止める。

「"飲み込め"!!!」
アイアンメイデンは巨大化、胸部の扉が開き、白銀の機体を飲み込もうとする。

コンバットフレームは距離を置き、23式対機動兵器用誘導弾システム「アルテミス」を使用。
アイアンメイデンは赤く光り、一瞬ドロっと溶けたかと思うと内部から爆散した。

「!害悪ハンターは!?」

「ここだ!」
コンバットフレームの影から突如害悪ハンターが出現。
処刑人の剣で切り裂こうとするが、巨大な手に投げ飛ばされる。
「再生星間ガルゾディアァァァッッ!!復活ッッ!!!」

「クソッ、いつの間に!」

投げ飛ばされた害悪ハンターはその勢いのまま建物の影にダイブ。
ガルゾディアの影から勢いよく上空に飛び出す。
ガルゾディアは光線を吐き撃墜を試みるも、全て躱され、ハンターは落下の勢いでガルゾディアを叩き切ろうとする。

ガルゾディアは外殻を再度成長、盾のようにして斬撃を弾く。

「ッ!」
空中に弾かれた害悪ハンターを、その銃口は逃さなかった。
24式機動兵器用狙撃用電磁投射砲。
その一撃は害悪ハンターを直撃した。
しかし…

「ヵㇵッ……ただの小手調べのつもりだったが…ここは一旦引くか」

「逃すか!」
22式突撃砲と飛ばされた外殻は害悪ハンターに当たることはなく、ただ影にあたっただけであった。

ほんへ4章

害悪ハンターを一時撤退へと追い込むことに成功したガルゾディアとコンバットフレーム。
二人は誰もいない市街地を歩き、情報整理をしていた。
「うーむ、それにしても、全星眼鬼って何なんでしょうかな?それに、業者というのも不可解な…」

「そういえば、街のページが荒らされているけど、ガルゾディアさんは何か知っていますか?」

「うーむ、わからん。(だからボロボロの廃墟街になっていたのか)」

(時期的に害悪ハンターの仕業っぽいけど…害悪を潰すとか言ってる奴がヒイラギシティのページを荒らすか?いや、制圧とか言ってたしやるか…)

「知りませんか…………ん?今日だけで……20…40…100以上のページが更新されている?下手すると1000以上は更新されている?」

「え?マジで?」
(編集差分ログを見てみると、本当に大量更新されていて、その中には見知った物もあった。)

「今日はこの辺で。僕はページを荒らされてないか確認しにいきます。」

「ああ…(僕も確認しにいきますか、)」

コンバットフレームを見送ると、ガルゾディアは自らが創作した大陸、スメラシナへと向かった。

ースメラシナ大陸ー
ガルゾディアが原神や世界各国の神話・伝承に影響を受けて創作した大陸である。

現在のスメラシナは崩壊寸前で、各地で屍山血河が築かれている…が、これは公式設定である。

「着いた。ここは…クム(魔法の森)のページ……え?」
スメラシナ大陸はその全土が、まっさらな砂漠となっていた。

「え?は?………え?……………荒らしの仕業?」

神秘が色濃く残る大陸の面影はなく、眼前にはどこまでも続く砂原と燦々と光り輝く太陽、そして…
「フハハハハハハハハッッッッッッ!!!!!!」

空から飛来してきた一人の女だけだった。

ほんへ5章

(その笑い声は……ホルン!?)
太陽神ホルン。
ガルゾディアが創作した神の内の一柱で、スメラシナの国を統治する統治十神の中でも屈指の強さを誇る。

「フハハハハハハハハハッッッッッッ!!!!害悪には死をッッッッッ!!!!」

(アカン洗脳されてる逃げないt)
大爆発。
創作物とはいえど神の力は絶大なもので、作者であるガルゾディアですら御し難かった。

「今のままでは逃げることしか…しかし、どうやって?速度的に逃げられる未来が見えん…」

「フハハハハハハハハハハハハハハッッッッッッ!!!独り言は終わりかッッッ!?!?では………死ねいッッッッッッ!!!!!」

ホルンが手を前方にかざすと巨大な火球が生成。

ホルンの焼けの一言と共に、ガルゾディアに襲いかかる。

(自分の創作物に殺されるとはな…)

火球は怪獣に近づくと共に熱さを増していく。
熱により生まれた蜃気楼はまるで空間を歪ませているようにも見えた。

「………ムッッッッッ???アレはッッッッ………」

突如、蜃気楼を切り裂いて一つの野球ボールが出現、そのまま火球を貫く。

ガルゾディアが飛んできた方を向くと、
そこには海に浮かぶ巨大な氷山とそれに佇む影。

魔導氷山空母「グランドスラム」。ガルゾディアはこの空母を創作した人を知っている。

「…研ぎ澄まされたグランドスラムさん!」

「邪魔はさせんッッッッッッ!!!!」
火球を生成。豪速球で氷山に飛んでいく。

突然、開口部が開いたかと思うと、その中からスポーツカーが颯爽と現れ着陸。
魔法使いにより破壊された火球の爆炎を背後に、砂漠を駆ける。
ソニッククラフト SC1800。ガルゾディアは、このスポーツカーを創作した人を知っている。

「…かねやん丸さん!」

「何奴ッッッッ!!!!!」
ホルンは火球を大量に飛ばして車を破壊しようとするが、空母の魔法使い達により更に強化されたスポーツカーは韋駄天の如き速度で全てを躱していく。

氷山空母の魔法使いたちは氷の礫や砲弾を飛ばし、スポーツカーはホルンを煽りつつ攻撃を全て避けていく。

しかし、強大な太陽神の前では氷の礫や砲弾は届く前に蒸発し、強烈な暑さにより氷山は溶けていく。

(氷山が溶けていく、長期戦では勝ち目がない…あの空母は水をかければ修復できるけど、海水を汲むのは時間がかかり過ぎる………水?水ならここにあるじゃないか!!)

砂漠に横たわる怪獣は恐竜の姿となり、氷山に向かって走る。

「ガルゾディアさん!!!」
並走してきたスポーツカーに飛び乗ると、二人はそのまま空母の中に入っていく。

「ガルゾディアさん!あいつどうするんですか!」

「氷山修復の水は僕が工面します。魔法使いの皆さんはこのバットにありったけの魔力を!」
ガルゾディアは新規制作から鳥の羽毛を固めたようなバットを作り出す。
アパーナ。スメラシナ神話に於いて、万物創造の源、原初の海から現れて太陽を破壊しようとする混沌の魔鳥。
ホルンの不倶戴天の敵
その鳥の羽毛で作られた文字通りの魔球を打てるバットである。

「グランドスラムさんにはこのバットでホルンの火球を打ち返して欲しいです。かねやん丸さんには僕達2人を乗せてスポーツカーでホルンになるべく近づいてほしいです。」

「威力はアレですが…どんな攻撃をするか僕は知っています。あれの攻撃は全部無効化します。」

了承した2人は準備に取り掛かる。

数分後…
突如として氷山空母が海水で包まれたかと思うと、その中からスポーツカーが現れた。
魔術師による魔力支援がなくなっているため、先程よりは遅くなっていると思われるが、代わりに水のバリアで覆われている。

「ハハハハハハッッッッッッ!!!ようやく来たかッッッッッッ!!!」

太陽に照らされギラギラと光るその車はエンジンを蒸す。
車は加速し、前方に次々と作られていく水の橋を走ってホルンに向かって一直線に向かう。

ホルンは火球を撃ち、撃墜しようとする。

(よし、この距離なら!)

スポーツカーに向かうごうごうと燃え盛る火球。
水のバリアがあるからか、不思議と熱くはない。
グランドスラムは息を整え、その目線はボールを捉える。
ここだ。そう思うと同時にバットを全力で振るい、
火球を打ち返す。

氷山空母の魔術師たちの支援、ガルゾディアが火球に瞬時に施した対神エンチャント、魔鳥アパーナの怨念。

それらにより研ぎ澄まされたその一撃は、神を貫いた。

ほんへ6章

貫かれたホルンが霧散したのを見送った三人は魔導氷山空母「グランドスラム」にのり、とある場所に向かっていた。

〜少し前〜

「そういえば、二人は何でここに?」

「実は、ガルゾディアさんを呼びに来たんです。」

「北城さんとモミジさんが洗脳されていること知ってました?今回は二人の奪還作戦のために多くのコテハンを集めるように言われていて。」

「敵の本丸に突撃…害悪ハンターとの戦いもそこで決着がつくでしょうね…」

…………………
………………
……………

インターネットの海を渡って数分、みんつくwikiから離れ、とある場所に着いた。
ぼんだいと呼ばれるその場所は、みんつくwikiからもたらされた様々な兵器や人達により要塞と化していた。

「ガルゾディアさん!」
コンバットフレームや超合金のスープ、てぃろるーななどの知っている人もいれば、おそらくコテの無い、知らない人もいた。

ガルゾディアがそこに歩いていくと、突然スピーカーから声が聞こえた。

「お前らがここに呼ばれた理由は言うまでもないが、念の為に言う。みんつくwikiの副管理人、紅葉と北城が害悪ハンターに洗脳された。」

「今回の任務は、2人の奪還だ。」

「これより、2つの班に分け、片方に北城、片方は紅葉奪還の方に行ってもらう。これから配られる紙に書いてある数字の部屋に各自行くように。」

人々の手の中にはいつの間にか紙が握られていた。

「うーむ、これは…2?」
ガルゾディアの紙には2の形をした髪の毛が貼り付けられていた。
その髪の毛はまるで、髪の毛がどんどん抜け落ちている最中、1本だけ残っている髪の毛のような、力強く、それでいて寂しい、そんな雰囲気の髪の毛だった。
きっと、この髪の持ち主は今頃髪の毛の1本も生えていないだろう。

ほんへ7章

2とデカデカと書かれた青い扉の先には
Bis、超合金のスープと快速準急、そしてコテなしの人たち数人が居た。

(……まって、今までのコテハンって自分の創作物出してた…ってことは北城さんも…?)

そして、ガルゾディア(ラプトル形態)が部屋に入り込んだと同時に後ろのドアが閉まり、部屋全体が揺れる。

「この電車は害悪ハンター方面、北城行きです」
快速準急が指を前の運転席の方向に指しそう言うと、部屋だと思っていたそれはガタンゴトンと音を鳴らしながらインターネットの海を走る。

…………………
………………
……………
数分後。
「見えました!あれが北城さんのいる場所です!」

害悪ハンターの部下の飛空艇が周りを幾つも飛び交う、巨大な漆黒の城。

気付いた飛空艇は一斉砲撃をするが、電車は龍のようにうねり、砲弾を避けていく。

(……?何か白いのが?)

高速で飛ぶ砲弾を足場に白い少女が近づいてくる。

「平和のために…命令を完遂する…!」

酸漿 美空。ガルゾディアは、この少女を創作した人を知っている。

「…Yb素材集さん!」

「………ん?もしかして、洗脳されてる?」

少女は窓を突き破り、一番前の車両に乗り込み、ドアをなぎ倒しながら高速で近づいてくる。
ガルゾディア達がいる一番後の車両までもう少し。

「……今だ!ソシエール!」

ガルゾディアがそう言うと、一番後ろの車両と前の車両全体を砂が覆う。

「…ッ!」
砂は剣戟を弾き、酸漿 美空を此処から一歩も出さなかった。

(たしかあのキャラは軍一の腕前を…こんな狭い所では躱せそうにない。敵も本気だな…)

そうこうしているうちに電車は砲撃を躱しつつ城の入口に到着、乗っていた人全員が下車し、

城の内部に通じる扉を開くと…



ーーそこに広がるのは宇宙空間ともう一つ。

害悪ハンターが作ったのだろうか。
宇宙戦艦が何個も物理的に合わさってできた全長数キロの超巨大空母。いや、これはもはや空母ではなく小惑星と言ったほうが正しいのかもしれない。

「デカすぎんだろ…」

「ミリタリー系の話題が出たので遠回しに見物させていただきます」
Bisといっしょに居た鯛はそう言うと、体から水を飛ばしながらビチビチと飛び跳ねて扉からでていった。
……鯛の通った跡に残された水はどんどん凍結していく。

(……えっ、宇宙クソ寒い…)

「ッ!ガルゾディアさん!!来ます!」
ツギハギに合わさった宇宙戦艦の砲は一隻にガルゾディア一行の方を向き、エネルギーを高速でチャージ、宇宙を埋め尽くすばかりのビームが一行に飛んでくる。

「アーヒリシャーナ!!」
ガルゾディアがそう叫ぶと、一行の背後に4mを超える多腕の女が現れ、全員を掴むとビームを躱して高速で戦艦に近づく。

「見えた!…Yb素材集さんだ!」

Yb素材集を見つけた一行は甲板に降り立ち、相対する。

「害悪…潰す…害悪……」

「うーむ、こういう時ってテレビみたいに叩けば治るかな?洗脳。」

「えぇ…(困惑)そんな簡単なものですかね?」

「えい!叩けばなおr」
突如ガルゾディアを襲う剣戟。
酸漿 美空だ。


ー数分前ー
「ミリタリー系の話題が出たので遠回しに見物させていただきました」
海水をほとばしらせながらビチビチと飛び跳ねる鯛。
この海水は魚が陸地でも動けるようにガルゾディアが作ったものだ。

主人の帰りを持つために電車に乗り込む鯛。

……この電車にはもう2人乗客がいた。
酸漿 美空と、それを封じ込めているソシエールである。

砂の魔女ソシエール。
体が砂で構成されており通常の物理攻撃は無効化できるが水に弱く、水が体にかかるとそこが泥となり攻撃が通るようになる。
席の上で帰りを待つ鯛。
その間もビチビチと飛び跳ね、その水飛沫は近くにいるソシエールにかかる。
(は!?何この……鯛!?ここ動いたらコイツ出てきちゃう…けどこのままじゃ…!)

体の一部が泥となり、弱体化したソシエールは酸漿 美空を抑えることができずに脱出を許してしまう。

ー今ー
「ソシエール、封じ込めに失敗したのか…」

「そうよ!まさか鯛にやられるなんて!」
酸漿 美空の服に纏わりつき、動きを鈍らせようとするソシエールだったが、払い除けられてしまう。

「…ガルゾディアさん、超合金、ここは僕と快速準急と非コテ達がなんとかします。二人は北城を!後、アーヒリシャーナ貸してください!」

「Bisさん!?」
戸惑う2人だったが、アーヒリシャーナを甲板に起き、この場を託して船内へ入って行った。
「害悪…潰す…害悪…!!!」

「…激寒北城」
そうつぶやくと、北城に似た人が現れる。
「激寒北城が来きたじょー!」
激寒北城のギャグにより甲板は氷と寒気に包まれる。
もはやここは甲板ではなく、極地と化していた。

ほんへ8章

Yb素材集とBisが看板で激闘をする中、ガルゾディアと超合金のスープは宇宙船内で北城を探していた。

害悪ハンターの業者をスメラシナの魔法で打ち倒すガルゾディア。
(超合金さんには「アレ」がある。ここのラスボス…北城さんか害悪ハンターかはわからないけど、それとの戦いにぶつけたい。無駄なダメージは受けたくないな。)

船内を彷徨うこと数分後、ひときわ豪華で巨大な扉を見つけた。
ガルゾディアが扉を押すと、ギギギギと音を立てながらゆっくりと開く。
扉の先はメカメカしい空間で、その中心にいたのは………

黒い服を身にまとった人物。害悪ハンターだ。

「ふはははは!また会ったなガルゾディア!」

「ガルゾディアさん、こいつが!」

「害悪ハンターです!」

「これで出会うのは3度目か…3度目の正直、ここで決着をつけようではないか!」
害悪ハンター。単純な戦闘能力ではガルゾディアを超えている。しかし、今のガルゾディアには仲間がいる。
勝機はある。

超合金のスープは編集からこのページにある物を追加した。

次の瞬間、空中で青白い光が発生した。

...光の中から、一機の巨大なBAが現れる。

害悪ハンター「...…面白い!」

その声に応じるかのように轟く一つの叫び声。

「ガァァイアッ!ダッシャァァッ!!」

五つのBAを一つに合わせ、今ここに最強の機体が誕生した。
その名は、「ガイアダッシャー」!








(現在執筆中。暫し待たれよ)

このページへのコメント

出演ありがとうございます!!
美空ちゃんかっこいい……

0
Posted by Y素 2024年06月20日(木) 00:16:23 返信

今読んだけど自分性別不詳なんですが…
コテハンページとか閲覧してから作って頂きたい。

0
Posted by 害悪ハンター 2024年06月10日(月) 14:35:08 返信数(9) 返信

確かに作中では男として扱われてるな……

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Posted by てぃろるーな 2024年06月10日(月) 18:59:28

すまんね
ディスコとかツイッターとかから完全に男だと思ってて、設定上は性別不明なこと失念してた。

0
Posted by ガルゾディア 2024年06月10日(月) 20:43:27

次回は気をつけてください

0
Posted by 害悪ハンター 2024年06月10日(月) 20:48:51

上から過ぎてまじ草

2
Posted by 名無しのごんべえ 2024年06月10日(月) 22:09:08

それにどうせ男だろ。

3
Posted by 名無しのごんべえ 2024年06月10日(月) 22:10:42

すごいと思ってみていたらだんだん出たくなってきました
これに出演したいです お願いします!

1
Posted by Bis 2024年06月10日(月) 13:09:54 返信

出たい
というわけで出演をお願いしたいです🙏

1
Posted by 超合金 2024年06月07日(金) 16:46:52 返信

自分も出してほしいです。(脇役でいいので)

1
Posted by 快速準急 2024年06月07日(金) 15:29:08 返信

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