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ここはでもにっしょんch ぼくの考えたサーヴァントスレに投稿されたサーヴァントを纏めるwikiです。

基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【真名】シャープール一世
【異名・別名・表記揺れ】シャー(フ)プフル、シャー(フ)ブフル、サーブール、シャブル・マルカー
【性別】男性
【身長・体重】182cm・83kg
【外見・容姿】強壮にして輝かんばかりの美男
【地域】イラン 中東から中央アジア、南アジア
【年代】三世紀
【属性】秩序・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型 王
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具A+

【クラス別スキル】

対魔力:D

 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:A+

 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。

【固有スキル】

皇帝特権:A

 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
 ランクA以上ならば、肉体面での負荷(神性など)すら獲得できる。

カリスマ:B

 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

魔力放出(炎&毒):A

 魔力放出の一種。武具に纏わせた魔力は炎や毒煙へと変化。攻撃力・攻撃範囲を上昇させ、さらに確率で毒状態を付与する。
 魔力放出(炎)は『神授の光輪クワルナフ』の所有者に付与されるものだが
 魔力放出(毒)はドゥラ・エウロポス包囲戦で有毒ガスを兵器として用いた事で追加されたと思しい。
 なお炎ないし毒単体でも使用可能。

【宝具】

神授の光輪クワルナフ

ランク:A 種別:対人 対国宝具 レンジ:0〜99 最大捕捉:1国
 ゾロアスター教の善神アフラ・マズダーが生み出した選定の光輪。王権の象徴にして、神代が終わった後にも人界に残された神造兵装。
 民心、国の富、地に豊穣をもたらす力を形として示すものであり、支配者に相応しき者の下に現れ、資格を失えば去っていくという。

 支配下にある霊脈を賦活させ、自陣営の魔力を毎ターン回復させる常時発動型宝具。また、所有者は魔力放出(炎)を獲得する。
 サーサーン朝の皇帝が持つ場合、
 クワルナフの変化とされた『美しく屈強な雄羊』という神獣として使役する事も可能。

新たに写し記す万象アヴェスター

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:不明 最大捕捉:1人
 ゾロアスター教の聖典。その再編。
 オリジナルである『遍く写し記す万象アヴェスター』 は起きた出来事をただ記録するだけの宝具だが
 シャープール一世が再編させた聖典は(異教に対する優位を主張する為に付け加えられたものも含めた)口承を元に作り直したものであり
 その成立経緯からゾロアスター教以外の異教、異文化に由来する信仰の一部を強奪し、自らへ向けられる信仰として取り込む宝具へと変貌している。
 信仰の収奪により自己を強化しながら、信仰を奪われた相手を弱体化させる。バフ・デバフを同時に行える宝具と捉えると分かりやすい。
 さらに判定にクリティカルした場合、相手が保有するスキルを一つ奪う効果もある。
 史実において異文化の知識を柔軟、かつ貪欲に取り込んできたシャープール一世は、奪ったスキルを初めから持っていたかのように使いこなせる。

 オリジナルのアヴェスターは1200枚の牛皮に筆録されていたという(実在を疑う向きもある)がイスカンダルの東征によって失われた。
 その後、口承によって伝わってきたアヴェスターを書物として編纂させたのがシャープール一世だという。
 オリジナルが成立した時期には存在しなかった時代の先進的な知識が記されているのは
「ゾロアスター教には異教の知識・技術と同じものが古くからあったのだ」と主張する為の捏造ではないかとも言われている。

万水留め放つ堰渠アナーヒター・シャディルワン

ランク:A+ 種別:対国宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人
 ローマ人捕虜を動員して建設させ、広く水利をもたらしたダム橋を設置する宝具。
 サーサーン家はエスタフルでアナーヒター神殿に仕える神官の家系だったとされ、それ故にこのダム橋は、女神アナーヒターの神殿としての力も発揮する。
 サラスヴァティーと起源を同じくする水神アナーヒターが持つ権能は、すなわち水を集め、留め、放つ力。
 時に地を水で潤して豊穣をもたらし、時にあらゆるものを激流で飲みこむ水神の権能は、ローマ由来の工学・水理学によって巧みに制御され
 水刃の防衛網、水弾の防空網を構築し、時には波濤という形の砲撃で敵を薙ぎ払う。

 シャープール一世がローマ人捕虜とその技術を用いて行った土木事業は都市、道路、神殿なども含めて多岐に渡るが
 このダム橋が宝具となったのは、
 皇帝橋Band-eKaisarという異称からも分かる通り、ローマ皇帝ウァレリアヌスをも捕虜としたエデッサの戦勝を象徴するものであり、
 またローマの土木技術、灌漑技術、水理学をサーサーン朝に取り込み世界帝国へと躍進した証とも言うべきものである為だと思われる。

【Weapon】

『剣』

『槍』

『弓』

『軍馬』

『戦象』

【解説】

 サーサーン朝ペルシア帝国の(アルダシール一世を開祖と捉える場合の)二代目皇帝。
 西はローマ帝国、東はクシャーナ朝に勝利し、サーサーン朝の領土を大きく広げた覇者である一方、異国の学問・技術を取り入れるなど内政面にも功績を残す。
 文化面でも度量が広く、自身は拝火教(ゾロアスター教)を信仰したが、異教の思想や文化にも理解を示したという。

 †

 父アルダシール一世は周辺諸国を次々と征服した英雄であり、息子であるシャープール一世は父の征服事業に付き従い活躍したと考えられている。
 アルダシール一世はシャープール一世を「最も優しく、賢く、勇敢で有能である」と評価し、サーサーン朝を開いた後は王朝の後継者として遇するようになったという。
 やがてシャープール一世は父の後見の下、共同統治者となり、政戦両面において辣腕を振るった。

 この頃、都市国家ハトラ王国を陥落させた事は(この国がトラヤヌス帝も含めたローマ帝国軍の攻撃を度々退けてきた事を思えば)特筆すべき功績と言える。
 伝説によればハトラ王国の王女アル・ナディラが、敵将シャープール一世に惚れ込み裏切った事によって陥落したと伝えられる。
 シャープール一世はアル・ナディラと結婚したものの、彼女が父から厚く遇されていた事を知り、忘恩の徒として処刑したという。

 父アルダシール一世の没後は西方戦線(対ローマ帝国)を縮小し、不穏な動きを見せる属国を征伐するなどして東方の地盤を固める。
 その後、深入りしてきたローマ帝国の軍勢とマッシナの地で激突。
 皇帝ゴルディアヌス三世を討ち取る(味方に暗殺されたともいう)大勝利を収め、莫大な賠償金と引き換えに和平条約を結んだ。

 以後、東部への侵攻を進めていたシャープール一世であったが、ローマ帝国が約定を破ってアルメニアを侵攻したのを契機に、ローマ帝国への再侵攻を開始する。
 自ら軍を率いたバルバリッソスの戦いでローマ軍に大勝し、ローマの属領を焼き払い、ローマ帝国の凋落とサーサーン朝の威勢を示す。
 さらに捲土重来を計るローマ帝国をエデッサの戦いで破り、ローマ皇帝ウァレリアヌスをはじめとするローマ人達を捕虜とした事で、サーサーン朝の国威は決定的なものとなった。
 シャープール一世は捕虜たちを厚遇してローマの工学、技術、思想を取り込み、サーサーン朝を文化面においてもローマ帝国に比肩する帝国へと発展させていく事となる。

 一方、ローマ帝国へのさらなる侵攻はローマ帝国属州の有力者セプティミウス・オダエナトゥス(ゼノビアの夫)によって阻まれた。
 以後、シャープール一世は軍を東部戦線へと転じ、クシャーナ朝やサカ族などの領土の征服を推し進めた。

 †

 シャープール一世はギリシア・インドの思想・学問を研究、翻訳させた事で有名だが、個人としても思想的な度量が広い人間だった事で知られる。
 自身はゾロアスター教徒であったが、異教に寛容であり、新興宗教のマニ教、民族宗教であるユダヤ教とも良好な関係を築いた。(政治的ツールとして用いる目論見もあっただろうが)
 また、ユダヤ教のラビであるネハルディアのサミュエルとは友人だったともいう。

【人物像】

 イケメン。父アルダシールもイケメンであったそうだが、息子であるシャープール一世もまた空恐ろしいほどのイケメンである。
 何しろ難攻不落のハトラ王国との戦いでは、王女に一目惚れされて内部から国を陥れてもらえたという伝説があるんだから凄まじい。
「最も優しく、賢く、勇敢で有能」と父に評価されただけあり、人格、魂までイケメン。アフラ・マズダーもこれにはニッコリ。
 ──まあそんな美青年も史実では髭もじゃのおっさんになり、メンタルも世間擦れしていったのだが「英霊だから若々しい姿でも問題ないよね!」とは本人の弁。

 拝火教の信徒として、アフラ・マズダー神の加護を受ける皇帝として強い矜持を持つ一方、異教、異文化に対する偏見は持たず、有用な知識、技術、思想を取り入れる柔軟さを持つ。
 生前は立場や責任もあった為、支配者として振る舞ったが、英霊となった後は明るく人好きのする個人としての志向が前面に現れる。
 また、お調子者で知識欲が強くフットワークも軽い為、喚ばれた時代や状況によってはリチャード一世並にやらかしかねない。

 ただし、自身が一度“悪し”と断を下した相手は決して許さず、ペルシアの征服者らしい苛烈さを見せる。
 先述したハトラ王国の王女が、父や国に苦しめられていたが故に裏切ったのではなく、深く愛されていながら身勝手な恋情で裏切ったのだと知り、惨たらしく処刑した時のように。
 逆らう都市を残忍に破壊し燃やし尽くした時のように。
 あるいはドゥラ・エウロポス包囲戦で瀝青や硫黄の結晶を燃やし、地下道を通じて有毒のガスを送り込んだ時のように。
 害悪と見做した相手に対しては手段を選ばない、残虐な暴君としての一面は、平時の人好きのする側面を知る者には信じがたいもののように映るだろう。

【関連人物】

ギリシア・ローマ英霊

英霊となった後はそこまで敵意を持たない。むしろ彼らの在り方・思想に興味津々。ただ、なんでもかんでもローマ認定するロムルスには辟易気味。
ちなみに戦闘を行う場合、伝承の影響でローマの皇帝とは優位に戦える。

インド英霊

インドの哲学、思想に興味津々。その信仰に帰依する事はないが積極的に学びたがる。
ゾロアスター教においてインドの神々が悪神アンリマユ傘下の邪神として取り入れられている事を考えれば、その柔軟さは特筆に値しよう。

ダレイオス三世

サーサーン朝が「アケメネス朝の栄光を再び」をスローガンにした帝国であることから、シャープール一世はアケメネス朝の皇帝に敬意を示す。

イスカンダル

ゾロアスター教徒としては怨敵。アケメネス朝の繁栄を終わらせ、アヴェスターさえも焼き払った、悪神アンリマユの化身のごとき男として捉える。

アーラシュ

偉大なる弓手として尊敬する先達。シャープール一世は弓の腕前にも自信を持っているが「さすがにかの御仁の神業には及ばないよー」との事。

アヴィケブロン

ユダヤ教のラビと友人だっただけあってフランクに接したがる。アヴィケブロンの方はちょっと引き気味。

ゼノビア

夫のセプティミウスはシャープール一世の征服事業を頓挫させた名将。
曰く、セプティミウスはシャープール一世に使者を送ったものの、あまりに無礼な対応を取られて激怒し、以後ローマの味方をし続けたという。
そうした経緯もあり、セプティミウスの妻であるゼノビアもシャープール一世に対しては塩対応で接する。

アンデルセン

彼の作品の一つ『エンドウ豆の上に寝たお姫さま』の源流は、シャープール一世に惚れて自らの国を滅ぼしたハトラ王国の王女アル・ナディラにあるという説がある。
伝説と絵本の物語の違いはそのまま彼らの人間観の違いを表すものでもある。
父王の愛され大切にされながら恋を理由に裏切ったアル・ナディラを、シャープール一世は排除すべき害と見做し、アンデルセンは持ち前の毒舌で愚かと断じながらも憐れむだろう。

イシュタル アプロディーテ アルテミス

アナーヒターはバビロニアにおいてはイシュタルと、ギリシャにおいてはアプロディーテと、リディアにおいてはアルテミスと習合されたという。
元々アナーヒターの神官の家柄なだけになんとなく頭が上がらない。

メルトリリス

アナーヒターがサラスヴァティーと起源を同じくする女神である為か、なんとなーく既視感を覚えてしまう。

アンリマユ

「悪光輪者(ドゥシュクワルナフ)が英霊だって!?」と驚愕するが、その役割を押し付けられた人間だと知ると痛ましそうな顔をする。
彼が押し付けられた役回り、責任の重さは、英霊としても拝火教の信徒としても容認できるものではないからだ。
無論、それが見当違いの哀れみであることも理解しているのだが。

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