ゴッドイーターでエロパロスレの保存庫の避難所です

二度のノックのあとに、ガチャリとドアノブが回る。
滑らかにスイングするドアの影から、橙のベストと藍のニッカーに右手首に無骨な腕輪を付けた青年が姿を表す。
朦朧とする意識の中に『彼』の面影をみた少女は、体を起こして言った
「エリッフ……。やっろ、わらひに会いに来れくれたろれ……。」
薬の一時的な副作用か呂律が上手く回っていない。
「横になったままで良いよ。」
『彼』は少女の額から落ちた暖かくなったタオルを、氷水に潜らせ絞り、少女の額に乗せる。
「エリナ。すまなかったね。君の未来のために、僕が華麗に戦っていたら、帰りが少々手間取ってしまってね。」
別のタオルで顔の拭い、乱れた掛け布団を整えながら『彼』は言った。
「エリッフ…。もう、どこりもいからいよへ?」
哀願の意を込めた言葉とともに、瞳からは涙がこぼれ落ちた。
「大丈夫ここにいるよ。エリナはぐっすり眠って、早く病気を治すんだ。」
『彼』は少女の涙を拭い、頭をなでおろす。そして少女の頬に軽く唇が触れた。
「…エリナ、すまない。僕は極東支部から離れた遠いところで、エリナや人類のために華麗に戦わなければならないんだ。」
と囁き、その場から去った。


――ゅめでも見てんのかぁ?」
そんな隊長の声とともに混濁した意識が明瞭になっていく。
「…わっ、悪かったわねっ…」
身を起こしながら私は答える。
「これが何本に見える?」
目の前に屈んでいた同僚の衛生兵(見習い)が三本指を立てて聞いてきたので、同じ形を作って示す。
「この様子なら大丈夫だ。問題ない。
任務を続けよう。」

――こんな、まだまだ駆け出しのGEだけど、エリナはなんとか生きてます。
エリックの神機と共に。

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