ゴッドイーターでエロパロスレの保存庫の避難所です

衝動的に、だったのかもしれない。
人が恋しかった。
生死のやり取りが日常のわたしたちゴッドイーターにとって、
人の肌を恋しく思う欲求は時として自制ができないほど切実に身体を蝕む。
ただ、誰かと寝たかった。
だから、一緒に戦っていたソーマを誘った。彼もまた、寂しそうだったから。
最初は、ほんとお遊びだった。向こうもそう思ってたと思う。
けど…本気になっちゃったのは、わたしのほう。
ばかみたい。


「足、開けよ。見えないだろ」
くっと、喉の奥でソーマが笑う。
わたしはぼんやりとした思考の中で、従うようにゆるりと足を開いた。
触られてもいないのに、どうしようもなく疼く。

「濡れてる」
小さく笑って、ソーマがわたしに覆いかぶさる。
「触れよ。触りてぇだろ?」
耳元に顔を寄せられ、その、低い声で挑発される。
それだけで、背筋をぞくぞくと快感が駆け上る。
欲しい、アナタが、欲しい。
そろりと、指を下に下ろす。
少し、ためらいながらも熱を放つその泉に、指をじゅぷりと沈めた。
身体がのけぞるのが、自分でもわかる。
「は…ぁ……ソー…マ…ッ…」
理性が、手のひらからこぼれていく。
もっと、もっとと急きたてるように身体が刺激を求める。
見られてるのに。目の前の、生死を共にする、背中を預けてきた仲間に。

「あぁんっ…ん、んん…おねが…い…」
自分の意思とは裏腹に、腰は勝手に蠢き、だらしなく開いた口からは浅ましく求める声が溢れる。
ぴちゃぴちゃと、やたらと大きく聞こえる粘着質な音。
「あ…ぁっ、もう、だめ……」
上り詰めようとしたその瞬間、わたしの腕がすごい力でソーマに引き寄せられる。
「や…だっ」
一番欲しかったものを目の前で奪われ、わたしはコホっと乾いた息を吐き出した。
のろのろと顔を上げると、ソーマが目を細めてわたしを見つめている。
いつものように厳しくて、そして、どこか寂しそうな瞳。
「欲しいのか?」
人形のように、こくんと頷く。理解するより早く、本能がそうさせた。
掴まれたままの腕で、頼りなくソーマの肌にカリ、と爪を立てる。
「欲しい…の…おねがい…」

ソーマは少し満足そうに微笑むと、かちゃかちゃと器用に片手でベルトを外して屹立したモノを引きずり出す。
何度か、額にキスをされた。
でも、絶対、ソーマは唇にはキスをしない。
わかっている。彼の心は、今、ここにはいないあの子のものだから。
例え叶うことがなくとも、ずっと、待っているんだろう。
…だから、わたしは代わりでいい。
心は満たされず、身体だけ満たされる、空っぽの入れ物。
それでも、わたしは、ただ彼を求める。はしたないと分かっていても。

「う…っ……はぁっ」
いつになっても慣れない圧倒的な質量がわたしの中に入り込んでくる。
与えられる熱と、絡み合う快楽にぶるっと背筋が震えた。
一番奥までたどり着くと、ソーマはふぅ、と少し息を吐き出す。
腰をがっしりと掴まれたまま、上体を起こされた。自然、ソーマの上に跨るような形になる。

「動けよ」

ほんの少し、欲情した瞳でわたしを見上げて彼はそう呟いた。

「はぁ…っ、あ…ぁん…」
何度か、ソーマとは身体を重ねたことがある。でも、このようにわたしが彼の上に居るのは初めてのこと。
戸惑いと、少しの恐怖がわたしを固まらせる。
腰を揺らされ、促されるままに少し、もぞもぞと動いてみた。
「…ッ…」
ソーマが珍しく、眉をひそめて小さな声を上げた。
いつも何も言わず、表情すらあまり変えない彼のしぐさに、胸が少し締め付けられる。
気持ち、いいんだろうか?
それが嬉しくて、ゆるゆると腰を動かし続けた。
「ぁ…あ……ふ…」
キモチイイ。
下らない嫉妬とか、そんなものを全て忘れて行為に没頭しようとしていたその時、
動きを遮るようにソーマがわたしの腰を抑え付けた。
「ひぁっ!?…ソ、ソーマ…?」
「勝手に…気持ちよくなってんじゃねぇ…っ」
掠れた声が聞こえたと思うと、ものすごい強さで下から突き上げられる。
「んぁああああっ!!…あ、あっ…」

ダメ、もう、何も考えられない。
コツコツと最奥を突き上げられ、抉るように掻き混ぜられる。
繋がったところの感覚はとうに失われて、ただ身体の一番奥だけが恐ろしいほどに熱かった。
「いい……よ…おく、気持ち…いぃ…」
揺らされるまま、自然と言葉がこぼれる。
「あぁ…悪い、俺ももう限界だ」
「い…よ ソーマ……そこ、イイ…っ」
目の前がチカチカする。小刻みに奥を抉られて、息ができない。苦しい。
瞬間、ソーマが一際奥まで腰を押し込んできた。
ぎゅう、とわたしの中が収縮しているのが自分でもわかる。ひくひくと、ソーマを捕らえて離さないように。
「あ…いく……ッ…ソーマあああああああああああっ」
「クッ…」
わたしのなかに全てが注ぎ出される瞬間、ソーマが誰かの名前を呼んだ気がした。
…わたしの名前だったのか、それともあの子の名前だったのか、良く聞き取れなかったけど。

好き。アイシテル。

でも、それは、口には出さない。
なんか、ルール違反な気がするから。
ソーマの心まで月にもってっちゃうなんて、ズルイよね。
もう、わたしじゃあなたに叶いっこないのに。

遠くなる意識の中で、ほろりと、涙がこぼれた。

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