ゴッドイーターでエロパロスレの保存庫の避難所です

「――そういや、今日がハロウィンだったか」
俺の呟きに少し考え、
「あー、そう言えばそうですねー。
シオちゃんがいるときに、仮装は無しで『お菓子をくれなきゃいたずらするぞ!』
だけはやりましたよねー」
そのときの様子を思い出したのか、第一部隊のリーダー――カエデは目を細める。
「シオちゃん、ターミナルでハロウィンのことを知って
『シオもお菓子欲しいぞ!』とか言い出しちゃって。
お菓子だったら私のを上げますよって言っても、
とにかくトリックオアトリートが言いたくてしかたがなかったみたいです。
……でもいたずらの餌食になったのって、ソーマと私だけですよね?」
「ああ」
「ソーマはくすぐられても平然としてましたし……」
シオのする「いたずら」は、わき腹をくすぐると言う極々単純なものだったのだが、
今自室のソファーで俺に隣に腰掛け、のんびりと好い加減
冷めたコーヒーを飲んでいるうちのリーダーには苦しいものだったらしい。
「お前が騒ぎすぎただけだろ」
「そ、そんなことないです!
苦手な人だったらあれくらいきゃーきゃー言いますよ、多分」
多分なのかと笑うと「だって私の周り平気な人しか居ないですし」と溜め息をつく。
隣に座るカエデの腰に手を伸ばすとじりじりと距離をとられた。
「何で逃げるんだよ」
「何だか身の危険を感じて……こしょこしょは嫌です」
「パーカー着ててもだめなのか?」
訊くと「どうなんでしょう?」とカエデは首を傾げる。
「あのとき着てたのはF制式でしたっけ。
あれ、生地結構厚いんですよね……じゃあこれでも駄目かもしれません」
「やってみるか」
「今人の話聞いてましたかソーマ」
「そんなに嫌か?」
「だから苦手だって……あ、ちょ、ちょっと!」

今まで座っていた場所から離れ、カエデの正面に立つと焦ったような声が上がった。
「だから人の話を……やっ」
腰にあてた指を軽く動かすと、小さくカエデは声を上げた。
「だ、だからくすぐるのだめですって……!」
首に手を添えると、
「あ、やっ……く、首はもっと駄目です……っ!」
と声があがる。
意に介さず撫で上げると、猫のように目を細めて笑い声を漏らす。
足をばたばたさせながら笑うリーダー。
たまに上がる「や……!」だとか「んっ」だとか言う声が妙に扇情的で。
――そういや、こいつがシオにされてたときはアリサが途中で鼻血を出して
大騒ぎになったな。
手を止め、掴んでいた腕を離すとカエデは大きく息を吐き、
「笑い死ぬかと思いました……」
そう言って、目尻の涙を拭った。
「だからお前が過敏すぎるだけだ」
「そんなことないです……」
「――そういや言い忘れてたな」
その言葉に、何の事かとリーダーは首を傾げる。
「トリックオアトリート」
「!! あ、飴の1つくらいは……っ!」
俺が体をどかすと、カエデは戸棚まですっ飛んで行きあちらこちらを
ひっくり返しはじめた。
自らを「ハイブリッド」と称するこいつは、朝昼夜以外に物を食べると
その後の食事が入らなくなるのだと言う。
飴、ガムの類は平気だと言うが、食べている場面に遭遇したことは無い。
ふと思い出し、引き出しをあけたり閉めたりするその背に、
「……前、瓶に金平糖詰め込んでたよな?」
「はい。綺麗だったので」
「あれはどうしたんだ?」
「アリサとかコウタとかがつまんでました。
あとはコーヒーとか紅茶に入れて食べ……飲みました」
後の方の消化の仕方は間違ってないか……?

「――で、何かあったのか」
「ない、です……」
カエデは振り返り、眉を下げて俺を見る。
「そうか」と頷いて歩み寄った。
「あの、さっきのはいたずらに――」
「入ると思うか?」
「思いません」
見上げるカエデを抱き締め耳に口を寄せ「安心しろ」とささやく。
にゃっと声があがった。
……そういや耳もだめだったか、こいつ。
けれども構わず、
「次は別のことをしてやるよ」
言うと、腕の中の体が小さく震えた。そして、
「……全然安心できないのはどうしてでしょうね……」
と言われた。
「酷いリーダーがいたもんだな」
「絶対、私のことリーダーとか隊長だとか言う風には思ってな……っ」
口付け、舌をさしいれると、焦げ茶色の大きな瞳の目が閉じられる。
舌を絡めとると「んっ……」とくぐもった声が漏れた。
唇を離すと、は、と熱のある息が両方から吐き出された。
「……普通にしちゃ、いたずらにならねえよな」
「ソーマ、妙なところで頑固ですよね……」
そうでもないと思うのだが。
どうしようかと考えながらリーダーの頭に手を回し、
真っ白な髪を留めている黒い髪留めを外した。
さらさらとした髪の毛を指で梳きながら何か無いだろうかと部屋を見る。
ふと、ベッドの隅に畳んで置いてあるタオルが目に入った。
身体を離しそれを手にとる。

「……嫌な予感しかしないんですけど」
「気にするな」
「気にするなと言う方が無理ですよ……目隠しは嫌です!」
細長くなるよう折りながら理由を訊いたが「それは、その……」と言うだけだった。
一体何だと言うのだろう。
カエデの目を覆うようにタオルを巻く。
「見えるか?」
「見えてたら、こんなに怖い思いしてないです……」
「怖い?」
妙な単語だと思う。
何をされるか分からないから怖いのかと思ったのだが、
「怖い、ですよ……ちゃ、ちゃんとそこいるんですよね、ソーマ……?」
そんな答えが返ってきた。
「……暗いの苦手だろ、お前」
「……苦手な物が多くてごめんなさい……」
うなだれるカエデを抱き抱えると「きゃっ」と声が上がった。
見えないのは本当らしい。
「お、重くないですか……?」
「平気だ。……よくこの状況で他人の心配ができるな」
「他人の心配と言うか何と言うか……重いとか思われてたら嫌ですし……」
ベッドに華奢な身体を横たえ、覆いかぶさる。
パーカーのファスナーを下ろしシャツと下着をたくし上げる。
胸に触れると、カエデはびくりと体を震わせた。
肌に口付け軽く吸う。唇を離すと赤い痕が残った。
突起を舌で弄び、軽く歯を立てる。
上がった甘い声に目を細め、腰を撫でる。
スカートを捲り、下着を下ろした。
「っ……あっ!」
既に湿っていた部分に触れて指を動かすと、粘着質な音が聞こえた。
胸から顔を上げ、カエデの顔を眺める。
小さく開いた口から零れる甘い声。吐息。紅潮した肌。
目隠しされたその顔は妙に艶かしく見えた。

指を止めて、足を開かせる。
「そー……あっ! なっ……ああっ」
リーダーの体が大きく震えた。
「あっ、やっ! 舌っ、はっ、だ、だめっ、です……っ!」
普段しない攻め方に、カエデの息が今までよりも激しく乱れていく。
漏れる声の甘さが増していく。
もっと聞きたくなって、繰り返すと「も、もうだめっ!」と悲鳴交じりの声が上がった。
「あっ、もっ……あ!」
顔を離すと、上下する胸が見えた。
「あ……」
「だめ、なんだろ?」
耳元で囁く。
「……っ! ど、どうして、そこでその言葉を拾……ああっ!」
甘い悲鳴。
「あっ、あ、い、今、動かれたら……っ」
は、と息を吐きながら腰を動かす。
「だ、だめっ! あっ……ああああっ!」
嬌声と共にびくりとカエデの体が跳ね、きゅと締め付けられた。
息をつくぐったりとした体。
目隠しを外してやると、熱に潤んだ瞳にぼんやりと見上げられた。
僅かに開いた口に口付けて舌を絡める。
「んっ……ふっ、んんっ!?」
唇を離すと「だ、だめですっ!」と言う声が上がった。
「ま、まだ動いちゃ…… あっ!」
耐えるように細められた目と寄せられた眉が欲情を煽る。
こいつが一番好きなところを突いてやると、こちらにも快楽がかえってくる。

「は、んっ、ああっ、そ、そこっ!」
「っ、好き、だろ?」
「ぅ……んっ」
素直に頷いたのがなぜか嬉しいやら、口調がいつもと違うのが可愛らしく
愛しいやらでひたすらそこだけ攻め立てると、ただただ甘い声が
小さな口から漏れ出す。
もっとしてほしいとばかりに収縮する膣内。
吐息と声と、水音が響く。
「っ、は」
「あっ、そっ、そーまっそーまっ、もっ、わたしっ」
「っ、俺も、まずい……っ」
「う、んっ……いい、よっ?」
腰の動きを早めれば、きゅと締め付けられる。
「あ、あああああっ!」
「っ!」
カエデの体が大きく跳ねるのと同時に、俺も全て吐き出した。


風呂場から戻ってみれば、カエデはベッドの上に座ってタオルケットにくるまっていた。
ベッドの端に腰を下ろした俺の顔を見るなり首を傾げて、
「ソーマに言わなきゃいけないことがあった気がするんですけど……何でしたっけ?」
と訊いてきた。
「俺に聞くな」
「うーん……とりあえずシャワー浴びてきます。
冷蔵庫の中に水とか入ってますから――」
「勝手に飲んでていい、だろ? 何度聞いたと思ってんだそのセリフ」
俺が言うと「えへへ」とカエデははにかんだ。
――聞いた回数が「した」回数か。
タオルケットにくるまったまま風呂場に向かうカエデの背を見送って、
水でも貰おうと冷蔵庫をあける。
「ん……?」
目に入った物を取り出して眺め、思わずふきだした。
封の開いていない配給品のチョコレート。
――ああ、そういやあいつ、冷蔵庫見てなかったな。
あいつのことだから純粋に忘れていたのだろうが、それにしても、
「妙なところで抜けてんな……」

しばらくして寝間着を着たカエデが出てきた。
「言わなきゃいけないこと思い出しました!」
とにこにこしながら言う。
俺が首を傾げると、「トリックオアトリート!」と言われた。
しばらく考え、俺の隣にちょこんと座ったカエデにチョコレートを手渡す。
「……え?」
「冷蔵庫の中にあったぞ」
「……えっ?」
しげしげとチョコレートを眺めるリーダー。
溜め息をついて、
「……何で私忘れてたんでしょう……」
と呟いた。
「菓子、それじゃ駄目か?」
「これもともと私のじゃないですかっ! ……もう、覚えてたらされなかったのに…」
「嫌だったのか?」
それからそうと抵抗してくれれば。
「あ、いや、そう言うわけじゃ……」
「……目隠しか」
カエデは俯いた。
「暗いの苦手、つったな」
「あー……うー……それも、あるんですけど……」
またもや歯切れが悪い。
「言ってみろ」
「うー……」
じっと顔を見つめると、渋々、
「……笑わないでくださいね?」
保証は出来ないが、とりあえず頷く。
「その……か、顔が見えないじゃないですか」
「? そりゃそうだが……」
「だから……ソーマの顔が見えないのは、嫌、だな、と……」
「……は?」
「だっ、だからっ!」
みるみるうちにカエデの顔が真っ赤になっていく。
「す……好きな人の顔が見えないのは嫌だったんですっ!」
そう言って、カエデは寝転がり枕に顔を埋めた。
言われた自分の顔に血が上るのが分かる。

「お前、よくそんな恥ずかしいことをさらっと……」
「さらっと言えたように見えたなら、
ソーマはお医者さんに看てもらった方がいいです……」
もごもごと言葉が返される。
だがまあ確かに、
「――言われてみれば、顔が見れねぇのは嫌かもな」
そう言うと、カエデは体を起こし、まじまじと俺の顔を眺める。
「……んだよ」
「そ、そんなこと言われたら、せっかく考えたいたずらができないじゃないですか!」
「何考えたんだ?」
予想はつくが。
「だからあの……さっき私がされたことをそのままやりかえそうかな、と……」
やっぱりか。少し笑い「残念だったな」と言ってやる。
カエデは「うう」と小さく唸り、
「な、何でこんなに悔しいんでしょう……」
「知るか」
抱き寄せ、寝転がる。
「……こうなったらわがままを1つきいてもらいます」
「ハロウィンと関係ない域に達してるぞ」
「いいんですー」
カエデは言い返し、俺の肩に頭をすりよせてきた。
「今日、私の隣で寝てください。できれば、この格好で」
最早いたずらでも何でもない気がするが。
「ふふ、一人用ベッドだから狭いですよ? 寝返りうてませんよ?」
「お前もだよな、それ」
「……朝起きても寝たときと格好が全く変わってないときってありません?」
どうだろうか。
考えていると、ふわとカエデは欠伸をした。

「もう寝るか?」
「はい……」
電気を消そうかとベッドを離れると
「豆電球はつけておく人ですか? 消す人ですか?」
と訊かれた。
「消す方だが……つけておくぞ。お前、暗いのだめなんだろ?」
「そうですけど……でも、明るかったらソーマが眠れないでしょう?」
なかなか眠れないだろうが、こいつが怖い思いをするよりましだ。
「……た、多分大丈夫ですから、消しちゃってください」
「根拠は?」
「無いですけど、ソーマがいてくれるなら……」
そこまで言って、カエデは突如真っ赤になる。
言った後に言った本人が恥ずかしくなると言うのも妙なものだ。
言われた方はもっと恥ずかしいが。
それを紛らわそうと溜め息をついた。
「……そこまで言うなら、消すぞ」
「はい……」
電気を消してベッドに潜り込むと、リーダーはぎゅっと目をつぶっていた。
抱きしめると「おやすみなさい」とリーダーは目を薄く開けて俺を見上げ、微笑んだ。
「ああ」
軽く頭を撫でてやると、リーダーは俺の胸に額を当て、
その数秒後にはすうすうと寝息をたてていた。
全く。
「……おやすみ」
呟き、目を瞑った。
腕の中の体温が心地好く、あれこれと考える間もなく眠りについた。

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