ゴッドイーターでエロパロスレの保存庫の避難所です

女らしさというのは胸や腰の丸みや柔らかさだと、コウタが言っていた。
俺は見下ろして思う。丸みも柔らかさも殆どないが、こいつは確実に女で、女らしい。

骨ばった肌を撫でる。時々食堂で見かけても、半分ほどは誰かに押し付けてしまう彼女を知っている。
もう食べられないのと困ったように言ったのは、演技には思えない。
片手でその胸に触れてみる。手のひらの中で体の一部が少しだけ潰れる。もっと柔らかくならないものかとそれを繰り返すと、ユズは息を詰めて呻いた。
見ると、唇を噛んで横を向いている。暴れて抵抗しないのを不思議に思うくらい、強く手のひらを握っている。
胸から手を離し、力の入って白くなった肩をなぞる。薄い皮膚の下に、骨が浮いている。
衝動に任せてその骨に噛み付く。
骨を噛んで皮膚を吸って、その感触を舐めていると、血の味がした。
驚いて少し離れると、白い肌はその部分だけ、殴られたかのように青くなっていた。

着崩したり他の服を身に着けたりしても誰も文句は言わないだろうに、こいつは几帳面に制服を着ている。
緑色の、軍服を思わせるデザイン。それは入隊当初から、隊長にまでなった今も、続いている。
そう、こいつは隊長だ。こんなに細い体で。ろくに筋肉もついていないように見える。
よくアラガミの固い体を突き、引き裂くことができるものだ。
戦い、勝つだけではなく、この体には殆ど傷がついていない。青あざのようなキスマークが妙に目立ってしまうのも、そのせいだ。
もうとっくに、制服も下着も全部、ベッドの下へ落としていた。

自分の下で震えるこの体は、白く、骨ばっている。
肩、背中、腰。膝、くるぶし。腹やふくらはぎにさえ、余る肉がない。
ごつごつとした体を抱きしめて、自分の服がとても邪魔であることに気づく。
上着は既に脱いでしまっていた。ネクタイを解くのを、ユズは怯えたように見ている。
乱暴にブレードと掛け布団をどかした、平らなだけのベッドの上で、俺は上衣も、下衣も脱ぎ捨てた。

普段は黒い帽子を被っている、くすんだグレーの髪に手を差し込む。
頭を引き寄せるように、自分の肩にうずめる。
鼻が当たって、そこも硬くておかしく思う。
寝転んで向かい合うように体を転がす。まわした腕で腰の骨を撫でる。
眠るには、少なくとも毛布の一枚は必要だろう。もともとベッドにあった布団は、埃やブレードの破片で汚れている。
華奢な体を強く抱きしめる。本当に強く強く力を込めたら、壊れてしまうんじゃないだろうか。
ユズを腕の中から開放して、俺はソファのいつも使っている毛布を取りに歩く。ついでに枕も拾った。
ベッドの上で体を丸めてこちらを見るユズに、その毛布をかけてやる。

「ソーマ、さん……、怖、い、です」

裸のままその中に滑り込んで、もう一度ユズを腕の中に閉じ込める。
体は冷えていて、温めようと手のひらで背中をさすった。

「何もしない。大丈夫だ」

そう言ってから、果たしてこの状態は何もしていないうちに入るのだろうかと自問が浮かんだ。
寒いのか、言葉を信じたのか、ユズは俺の体に頭をこすり付けてくる。
細くて壊れそうで、こいつは紛れもない女だ。守ってやるべき対象だ。
もっと食べないと、体調に響くだろう。スタミナだって持ちやしない。
縮こまっていたユズの足が、ようやく伸びてくる。さりげなく絡める。冷たい末端が温まればいい。
そして何の前触れもなく、ほかの事をごちゃごちゃ考える中で、まるでそれのひとつであるかのように。
俺はこいつが好きだ。と思い浮かんだ。

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