ゴッドイーターでエロパロスレの保存庫の避難所です

静かに響く、ノックの音。
「…カレルだ。入るぞ」
扉をくぐると、シンプルな家具に囲まれて、あいつが佇んでいた。
「あら、あなたがわたしになんの用かしら?」
同僚のジーナ。いつも儚げで危うい雰囲気を湛えた女だ。華奢な体格に似合わず、こいつ
も俺と同じようにゴッドイーターである。今日は任務の後だろうか。いつもの戦闘服では
なく、薄手の部屋着をまとって、椅子に座っていた。
「フン。ちょっと話があってな。どうだ、任務の後で疲れてるなら、ご遠慮させてもらう
がね?」
「職務放棄している人がたくさんいるからね。ちょっと最近は忙しいのよ」
「チッ…」

ジーナが言わんとしていることは分かっている。
アーク計画の公表によって、アナグラの人間達は大混乱に陥っていた。
箱舟のチケットを、喜んで手にする者。
箱舟のチケットを、かっこつけて捨てようとする者。
様々な葛藤の中にいる者。
第一部隊のやつらのように、何かわからない別の焦燥の中にいる者。

俺はといえば、早々にチケットを手にしたクチだ。とすれば、この大地でアラガミと泥臭
い戦いをして金銭を得る意味などない。刻一刻と迫る出立の時を待ち、新しい世界に思い
を馳せていたところだ。
「単刀直入に言おう。アーク計画に乗らないか?長年付き合ってきた仲間として、もう一
度誘いにきた」
「へえ…」
自他共に認めるエゴイストである俺の口からそんな言葉が出るのが、うさんくさいといっ
た顔だ。
「前にも言ったはず。わたしは、支部長の誇大妄想に付き合ってやるつもりはないわ。わ
たしは、いつも通りにアラガミと戦うことに、喜びを見出しているんだから」
ジーナは、いつものように淡々と語る。だが、戦うという言葉を発しながら、うっとりし
た顔を見せる。
そうなのだ。こいつは独特の価値観を持って、戦いに挑んでいる。生と死の交錯だとか、
心の触れ合いだとか、ワケわかんねえ話だ。こいつにとってアラガミとの戦いのために、
報酬なんか深い意味はないらしい。その辺で、俺とこいつとは、仲間でありながら、絶対
に埋められない意識の隔たりがあると言えた。

「心は変わらないってわけか。ま、お前さんらしいな」
「あなたも、わたしに声なんてかけずに、お友達と一緒に出発すればいいじゃない。いつ
ものあなたなら、迷わずにそうしたはずよ?」
少し癪に障るが、こいつは俺のことをよく分かっている。ならば、これから俺がするだろ
う事も、説明するのは楽だろう。
「そうだな…。だが、ちょっとお前に用事があるんでなっ!」

俺はポケットに隠していたスタンガンを取り出し、ジーナの体に先端を押し付ける。
「うああっううッ!!」
戦場では敵の気配に敏感な女だが、自室にいる今は油断していたようだ。着衣を乱し、華
奢な体を崩れ落ちさせる。
「カレル…あなた、何を…」
「そうだなあ、お仕事ってやつさ。支部長直々のな」
俺は、見かけどおり軽いジーナの体を抱え上げ、ベッドに放り投げる。
改めてみると、美しい体だ。
陶磁器のように白く滑らかな柔肌が、服の隙間から俺の目に飛び込んでくる。そして、折
れそうな腰から背中にかけてのライン。最後に、控えめな胸。どれをとっても、強引に取
り扱えばすぐに壊れてしまいそうで、かつまた、壊してしまいたくなる代物であった。

「ついさっきのことだが、支部長に、映像回線で呼び出されてな」
「何ですって。今度は何をするつもりなのよ…うぁぁんっ!」
うつぶせに組み敷いたジーナの首筋に、俺は舌を這わせる。
「曰く、アーク計画に女が足りないんだとよ」
「はぁ…女ですって?」
「単純な話、男連中ばかり新世界に残っても、子孫が残せないんだと。何で俺にって聞き
返してやったら、支部長のヤツ、いつも通りに腕を目の前で組みながら、真顔で言いやが
るんだぜ。…他に適任がいるかね?バレンタインには、君は女性陣から両手に抱えきれな
いほどのチョコレートを貰っていたと報告にあるが。…だとよ。どうやら支部長の中では
俺は極東支部屈指のプレイボーイらしい」

簡単な説明だが、要点は伝わったようだ。
俺にされるがままのジーナだが、苦しそうに頭だけ振り返っては、こちらを睨み付ける。
「わたしを、支部長に売るつもりなの」
「色気はないが、女は女だ。無理やりにでも、俺たちについてきて貰うぜ。そうすりゃ、
後で支部長から報酬でも出るだろうからな。捕縛して連れて行こうと思ったが、動けなく
したお前と、一発くらいやらせてもらおうと思ってよ」
布越しに、ジーナの太ももを擦ってやる。
普通の女性なら、純潔を奪われる恐怖に顔を震わせるだろう。

「やれるものなら、やってみなさい」
「何っ」
だが、ジーナの反応は、俺の予想していたものとは違った。いつも刹那的に生きてきただ
ろうこいつが、普段に発するのと同じように、容認の意を示したのだ。
「即物的で単純なあなたには、わたしがアラガミといつもしているやり取りがわからない
でしょうね。わたしの体は、極限状態での心と命のやりとりをするための、ターミナルに
過ぎないの。死ぬのも怖くないし、女性として汚されるのも怖くない」
「つ、強がるんじゃねえ!」
「強引に肉体関係を結びたいなら、やってみなさい。むき出しになった心と心の交錯は、
わたしの一番好きなもの…。あなたの心に咲く花がどんな花なのか、わたしに感じさせて
くれるかしら?」
「てめえっ、また変なポエムをべらべらと!」
「…怖くなった?」
挑発するようなジーナの視線。不愉快だ。そんなに言うなら、やってやろうじゃねえか。
「フン、どうなっても知らんぞ」

普段は無駄に手の込んだデザインの戦闘服を着ているジーナだが、部屋着を脱がせるのは
それほど難しくはなかった。恋人同士の行為なら、いたわるようにゆっくりと脱がしてい
くのだろうが、今は俺が満足すればいいだけの行為だ。俺は、果物の皮を剥くように、機
械的にジーナの服を剥いていった。
程なくして、ジーナは生まれたままの姿になり、俺の前に全身を曝け出すことになった。

「最初に言っておくか」
俺は、ポケットから取り出した銀色の刃を、あいつの目の前にちらつかせる。
「ヘタに騒いだら、こいつで黙ってもらうぜ。スタンガンの効果なんて、いつまで続くか
わかんねえからな」
「あら、可愛いナイフじゃない。強がっちゃうお年頃の男の子が好きそうね」
この期に及んでも、こいつは余裕を見せやがる。
「…お前、まだ自分の状況がわかんねえ、バカか?」
「ふふっ、思ったまま口にしただけよ。じゃあ、好きなようにやってみなさい。お姉さん
はじっとしてるからね?」
「チッ…」
体格も、普段の関係も、同等か俺のほうが上だっていうのに、こんな時だけこいつは…

「男に無理やりされても、余裕と言うわけか。だが、いつまでそんな顔をしていられるか
ね」
俺はポケットから、小瓶に入った薬品を取り出して、あいつの目の前に再びちらつかせる。
「世の中には色んな事で商売しようとするヤツがいるもんでな。こいつは、シュンのツテ
で闇市から手に入れた代物だ。オラクル細胞をヤバい薬物で強制的に活性化させ、感覚を
鋭敏にする薬…。まあ全うな使い道もあるだろうが、早い話が強力な媚薬になりうる薬っ
てわけだ。こうして使うときが来るとは思ってなかったがな」
「ふふ、準備がいいのね」
ぐちゃりと、指先に粘液を絡ませる。
「いつも自分の世界に浸って物静かに構えてるお前が、どんなにアンアンよがってくれる
のか、見せてもらおうかね」

粘液まみれの指先を、両足の間からゆっくりと差込み、ジーナの秘部に沿わせる。まずは
外側から、ゆっくりと染み込ませていく。
「うっ…」
ジーナは気味の悪い感触に、声を押し殺しているようだ。
すりすりと指を動かし、外縁部から責めていく。俺の指にまとわりつく粘液が、ジーナの
ヘアに絡み付いて、糸を引く。
「強がるつもりなら、そうするがいいさ。薬はすぐに効いてくるからな」
そうして外側をなぞっているうちに、やがてジーナの入り口が開いてくる。俺は、無遠慮
に指を突き入れた」
「ひゃん!」
普段はなかなか出さないような声をジーナが出すのを、俺は聞き逃さない。
「フン。お前もなかなかいい声で喘ぐじゃねえか」
「お気に召したようで光栄ね…ッ!あああん!」
ジーナの言葉が終わらないうちに、俺は突き入れた指を、グチュグチュと激しく動かす。
ジーナの秘肉は、自らも粘液を絶えず染み出させ、俺の指を離さない。
薬の効果は予想以上だ。それに気を良くした俺は、どんどん指の責めをエスカレートさせ
ていく。
「くうっ!ひあっ!ああああっ!」

だが、絶頂がこいつの体を包み込む直前、俺は指を抜いてしまう。
「あ、ああん…」
「いい乱れっぷりだな。ジーナよ」
俺は目を細めて、横たわるジーナを見やる。
「止めないで、お願い…。あなたをもっと、感じていたいの。もっと、あなたの命を感じ
させて」
「ああん?そんな言い方じゃあわからんな。俺にも分かるような言葉で説明してくれや」
俺はわかっている。
分かっていて、言わせてやるのだ。
「…ほしいの」
「ああ?」
「入れて、欲しいの!カレルのぉっ!」
普段の姿からは想像もできないような熱情を帯びて、男を求めるジーナ。
いいじゃないか。俺はこういうのを見たかったんだ。
俺は準備万端のモノを、ズボンから取り出す。
「いいだろう。めちゃくちゃにしてやるよ!」

後ろから、獣のように繋がる。
俺の先端の粘膜から、快楽が波のように押し寄せてくる。
さんざん指で責めてやったジーナの裂け目は、滑らかに俺の剛直を受け入れるかに見えた
が、内部に入ったところで、ギチギチと自身を締め付けられる感触に気づく。
「ジーナ、てめえ、初めてだったのか?」
「ふあっ…えっ?」
「遠慮なく、貰ってやるよ」
一気に突き上げる。何かを押し破る感触。
「あぐっ!ひゃああああん!」
これが、破瓜というやつなのか。旧時代のアーカイヴを漁っていたときに見つけた、素人
の書いた官能小説に似たようなことが書かれていた。
あれが本当なら、こいつの体には相当痛みが走っているのかもしれないが、俺にとっては
そんなことはどうでもいい。
俺には、快楽しかないのだから。

「さあ、獣のように愛し合おうぜ。ジーナよ」
俺は最深部まで突き刺さっていた剛直を、ピストン運動させ始めた。文字通り獣のように、
激しく。
俺の体にもまた、薬は侵食しているらしく、さっきまでとは比べ物にならない速さで、快
楽が増幅していく。
どうせ終わりが目の前に迫っているのなら、お互い狂っちまうくらいに、激しくやってみ
るか。こいつも、そんなのがお望みだろう?
「ふああああんっ!あっ、ああっ!」
激しい腰の動きを受けて、ジーナはもはや、声を殺すことさえ忘れているように見えた。
全身で悶え、男を誘惑する女になっている。
「ジーナよ、お前、胸が小さいのがコンプレックスだったそうだな…」
「そ、そんな事言わないで…」
俺は腰の動きを止めないまま、手を胸にやってそっと撫でてやる。
「だけどお前は女だ。俺の手で、間違いなく女にしてやるんだよっ!」

一気に腰を押し出す。
ジーナの最奥で、俺の剛直が破裂し、白濁を吐き出す。
「う、うおおおおおっ!」
「くっ…んんんっ!」
ジーナもまた、達したのだろうか。俺よりもたっぷり薬を塗りたくってやったからな。
ビクビクと背中を痙攣させ、俺の放出を受け止めていく。





事がすんだ後、お互いに脱力する。萎えた俺自身をジーナから抜いてやると、ヒクヒクと
痙攣する部分からは、赤の混じった白濁が流れ落ちた。
「フッ、お互い初めてにしちゃ、楽しめたんじゃないのか」
「ふふ。あなたの心に咲く花、堪能させてもらったわ…」
…こいつは。あんなによがっていたのに、もう元の口調に戻ってやがる。

「だけどね…」
普段のジーナがアラガミに向けるような、冷ややかな感情が放出される。
だが、俺がそれに気づくのは、少し遅すぎた。
脱力気味の腕が捻り上げられ、ナイフがジーナの手に奪われる。すばやい動きで、ジーナ
は俺をベッドの横の床へと蹴落とした。
ジーナの手に握られたナイフが、俺に向けられる。
「わたしにはまだ、この大地でやることがあるの。あなたたちに無理やり連れて行かれる
わけにはいかない」
ジーナの感情は、俺に向けられた表情からは読み取ることが出来ない。
だが、拒絶されているという事実は間違いないのだろう。
「…何故、俺の選択に賛同しない?俺は、求めたいものがあるなら、自らの手で手に入れ
る。お前の体も、この先の未来も、そうやって手に入れるつもりで、選択してきた。それ
が俺の生き方なんでね」
「そうね。ならばわたしも同じ。自分の思うようにやっていくだけ」
「いいや、違うな」
いつも一緒に行動しながら、何を考えているのか分からなかったこいつの考えについて、
今の俺の中にはひとつの見立てがあった。

「お前は、死ぬのが怖くないなんて言っているが、死にたいのに自分で死ねないだけだろ。
お前の欲しい物を、お前にも分かるように教えてやるよ。それは、美しい死だ。それをア
ラガミがいつか、戦いの中で与えてくれるのを待っているんだろう」
「さあ…どうかしらね」
ジーナは相変わらず、目線を横に逸らして、明言を避ける。
「フン。俺は自分自身がエゴイストなのは分かってる。お前にもいつか、同じように自分
のことが分かる日が来るだろうよ」
「いつか…ね。わたし達のいずれにせよ、いつかが与えられるかは神様のご機嫌しだいと
いったところね。でも、今夜の関係は一度きり。わたしは何も言わずに忘れることにする。
そして、あなたが生き延びたとしても、絶対に心の中に止めておくことね」


ジーナの部屋を辞し、俺は今、自室に戻ってきた。
「クソッ!」
暗い中で、なんとも言えない気持ちを胸にして、壁を叩く。
何なんだ、あいつは。
自分で生きていく気力もないくせに、俺を笑うような顔をしやがって。それでいて、どこ
か俺を哀れんでいたような視線も感じた。
あいつに、俺の何が分かるっていうんだ。
いつも戦線で互いを守りあってきた俺たちだが、最後までお互いの心は平行線のままだっ
た。分かり合えることなんて、なかった。
「…フン。そろそろお迎えが来るようだな」
部屋のターミナルを見やると、支部長からの着信履歴。そして、シュンや他の部隊の友人
達、アーク計画に賛同した者からの着信履歴が見て取れた。

結局、ジーナを無理やり連れてきて支部長に売るという俺の計画は、失敗に終わった。
他にもアナグラに残っている女なら、いくらでもいただろうが、何故か俺はそれ以上誰か
の元を訪ねる気にはなれなかった。
そのまま俺は、出立の日を迎える。


荷物を持ち、廊下に出ると、見慣れた向かい側のドアが目に留まる。
【第三部隊 ジーナ・ディキンソン】
表札を見ながら、俺は今までの日々を思い返す。
シュンと俺とジーナ。我が強くまとまりの無いチームだったが、今思えば、悪くない集団
だったかもしれない。
ならば、最後に仲間が下した決断を尊重し、お互いの進む道に進むことが、望ましいこと
なのだろう。今までは素直になれなかったが、今ならそう思える。
閉ざされたドアを背中に、俺は歩き出す。
「じゃあな。今まで楽しかったぜ。ジーナ」

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