イツラコリウキ:契約したサーヴァント。
全く縁もゆかりもないアステカの神様だと思っていたが、とりあえず立場を利用して社……もとい神殿を用意してみたが居着いて貰えなかった。しかし夜はちゃんと家に帰ってくるし時折店の手伝いもしてくれているので、やや距離があるものの悪くない相方として認識している。
「権能レベルでの冷蔵ってのがまた中々ありがたいんだよねー。試薬の販売が出来るようになったのもそのお陰だし。まぁ……あんま売れてないけど」
宮盛博之:大社に勤める同僚……というよりは、立場的には上司。
彼個人の直属と言うわけではないが、アーリンの職務は神職の補佐としての巫女の面が強いためお手伝いで動く事は多い。
アーリン自身は特段真面目を心がけている訳ではないが、彼の実直さを見ていて悪い気はしないので割と素直に従っている。
「とはいえ宮盛さんは妻子持ちですからね……職場に居る若い女……これは恐ろしい物語の語り出しとしては余りにも定番ですよ。ちゃんとご家庭顧みてます?」
神ヨリエ、
神タヨリ:こちらも立場上上司。
三者共見てくれは巫女であるが、本庁に所属し美輪神社を管理する神職である2人とそれを補佐するのみに留まる純粋な巫女であるアーリンでは立場に大きく開きがある。繰り返すが、姉妹の方が遥かに年下である。
「まだ若いのに立派だよねぇ。私があのくらいの歳の時は……んー……あれー……?結構血生臭かった気がしてきたぞ……?」
シスター・トーレス:立場上1番近い相手。
とはいえかなり立派な肩書きを表に出す事なく生活している彼女と、自ら変な職業を増やして多忙を極めているアーリンとでは結構対極に近く、そもそも聖堂教会系の組織の立派な人と魔術協会から溢れてきたような魔女くずれに対立関係を抜きにした接点がそこまであるのだろうか。
アーリンは同じ施設に勤める人間同士、程度の距離感で見ている。
「……あの人結構な使い手じゃない?シスターっていうか、あの様子だと……代行者とかそういうのなんじゃ」
埋火、
スコル:語彙力熔解。
うわっすっげ。何アレ。超可愛いじゃん。え、やっぱりなんかの神様なのかな。いや凄いよこれ。超すごい。こんなもこもこの……もこもこの神様か。八百万の神ってこんなのもいるのか。すごいぜ神。すごいぜ出雲。
「まあ……いざと勇んでモフりに行ったら逃げられたけど。顔が怖かったかな……?」
標木凪澪:道具店の客。
夜間営業の店にやってくるあたり成人近い年齢ではあるはずだがその割には小柄、喋りかけても全く話が返って来ないしなんだか居た堪れないなと最初は悩んでいたが、どうやら話を聞いてくれてはいるらしいので近頃は一方的に喋り倒している。
「なんか言って欲しいかなとは思うけど……道具の説明もちゃんと聞いてくれてるみたいだし、ついでに適当な駄弁りも聞いてくれるし。悪い子じゃあないんだよね。それ以上どんな子かは……あんまり分かんないんだけど」
紅雨曇黒:細い人。
あまりにもざっくりとした、外見だけ見た感想から分かる通り彼女とアーリンの間にはほぼ全くと言っていいほど接点がない。
だが2人は知らなかった。
医者でありながら私生活の何割かを他者に依存する不健康ドクターと、自ら仕事を増やして身体的にギリギリな生活をお得意の薬物で乗り切っている巫女……私生活がダメな女が自分の他にもう1人いる事を。