- モーチセン・デュヒータ
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紋章院復興派の精神的支柱。革命派からの離反者。
戦前から事実上『第二呪詛・海綿』を掌中に収めている有力な"名家"として知られる彼の影響力は計り知れない。
革命派の調査では他にも多数のグロース製礼装や『第一呪詛・明月』の持ち出しが確認され、これら『遺産』の奪還が復興派の主目的の一つ。
尚、彼ら復興派が潜伏する『神戸』は藤咲造船所の存在から、船を取り扱う玄武海運経由の圧力を掛けにくい。
その上、荒廃した『神戸』の環境は自然の要害となり、陸路からの侵攻を大変阻まれやすくなっているため悩みの種と化している。
- ガフ・V・K・ボネリ
戦後に行方を晦ました『偽典・第四呪詛』製の
敗軌物、『
金朱孔』。
デュヒータ同様、グロースの『遺産』である『第四呪詛・盲人』を奪い去り、紋章院から持ち出している。
第四は『第六呪詛』を構成する基幹部の一つで、グロースの工房そのもの。これを失うことはグロースの魔術の喪失を意味する。
革命派では『第四呪詛・盲人』の奪還を最優先事項に据えており、ガフの行方を追い続けている。
- ザイシャ=アンディライリー
姉。父、グロース=アンディライリーの跡を継ぐに最も相応しい人物であろう『第三呪詛・逆流』こと『
雁来紅』。
自身の滅びの尽くを『終点の魔眼』で回避できたグロースと真っ向から対立し打ち克った唯一の作品例である。
紋章院から離れた『ディアスポラー』たちの中には、当主を殺し自分たちの呪いを解いた彼女を英雄視するものが多々存在し、
革命派を統括するイザークは『ディアスポラー』勢力の取り込みを期待して姉の協力を仰ごうとしている。
が、彼女は戦前から自身の足取りを微かほどもグロースに感知させなかったほどの電子戦の申し子。
当然ながらグロース殺害後の消息は不明で計画は難航している。彼女の捜索も復興派の主目的の一つとされている。