kagemiya@ふたば - クィアラル〔水着サンタ〕
"古代において、ゲルマンと北欧の子供達は冬至のイブに炉辺でブーツを脱ぐと、スレイプニルの旅路のために干草と砂糖で満たした。お返しに、オーディンは彼らの親切への報酬としてギフトを贈った。現代においてはスレイプニルはトナカイとなり、灰色髭のオーディンは優しげなサンタクロースとなったのだ"━━━Barbarians Norse Religion『北欧の祝日と祭』より引用*1

「というわけで行くぞスレイプニル。ユール(冬至祭)の季節だ」
「へっ? まだ夏じゃないですか大将」
「何を言うロキの子よ。デンマークや南半球では7月からクリスマスを始めることもあるのだぞ」
「……南半球は季節感の関係でわからなくもないですが、なぜデンマークで?」
「北欧ではクリスマスをユールと呼ぶからな。7月(July,略称Jul)にユール(Jul)をやるというダジャレらしいぞ。それに日本では夏に死者が帰ってくるというではないか。ワイルドハントとしてはむしろ適切な時期だろう?」
「色々言ってますが大将、スクルド姐さんに呼ばれたから来ただけでしょう? そんな薄着で肝心の冬至はどうするんです」
「そんなもの霊基再臨で寒暖対応すればいい。儂は寒さには強いのでこのままでも構わんが。……そういえばユールは正月も含むんだったな。和装も入れておくか。これでちょうど3種類だ」
「まるで盆とクリスマスと正月が一緒に来たようっすね大将……」
「ついでにレースもできるぞ。お前がサポーターでな」

基本情報

【元ネタ】北欧神話
【CLASS】ライダー
【真名】クィアラル〔水着サンタ〕
【異名・別名・表記揺れ】〈竜骨の支配者クィアラル〉(Kjalarr)、キャラル、"食料を与える神"、"養うもの"、"運搬するもの"、"そりを曳くもの"*2ガグンラーズの同項目参照
【性別】可変
【外見・容姿】可変(他の大神サーヴァント各種の水着orサンタ姿。基本形態はガグンラーズ)
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】天
【その他属性】人型
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:B++ 魔力:A+ 幸運:C++ 宝具:EX

【クラス別スキル】

騎乗:EX

神獣クラスも含む幻想種を乗りこなす規格外の騎乗スキル。

対魔力:A+

一部の神代の魔術すら無力化することもある高ランクの対魔力を持つ。

【保有スキル】

魔力放出(霧氷):A++

氷塊より顕現した霊性ブーリの子ボルと、霧氷の女巨人ベストラの間に産まれたライダーは強力な冷気の性質を帯びている。
進路に雪上フィールドを生成してそりの滑走に最適化することも可能。

原初のルーン(氷)

主に氷で形成してルーンを発現する。
夏場はルーン型の氷菓なども提供できる。美味しくルーン文字を覚えよう。
冬にはルーン型の氷の結晶が舞い散るエフェクトやルーン雪像の展示なども可能。

大神の贈り物:B+

冬至祭の子供達にプレゼントを与える能力。
夏場には夏休みの宿題を与える能力としても扱われる。
ライダーはシグムントに聖剣を与えたり、シグルドに馬を与えたり、ダグにグングニルを与えたりしたこともある。

変身術(サンタ):A

北欧の変身術は一説にはフレイヤから伝授されたセイズ魔術に含まれるという。
セイズは女性の魔術とされ、アース神族の男性の変身術の使い手はオーディンとロキに限られる。*3

ライダーの変身術はサンタのプレゼントを待つ子供達に合わせて、他の大神の姿を使い分けるために用いられる。
例えばサンタとしてオーソドックスなのはグリームニルの長髭に毛皮のサンタルック。ケモナー向けにはヒルドルブフラフナグズ。女性層にはミステリアスな男のグリムリーパー。男性層には女性のヴァルティーヴァ
プレゼントを待つ子供達と交流するには外見年齢の近いガグンラーズの姿が重宝するようだ。

【宝具】

大橇宣言クィアラル』Kjalarr

ランク:EX 種別:対霊宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:100人
スレイプニルに騎乗して、鴉や狼と共にそりを牽引しながら突進する攻撃。
ワイルドハントの概念の再現により、一時的に死霊・幽鬼・妖精の軍団も出現する。
【Weapon】欄にあるように、そり形態のスキーズブラズニル、トナカイ役の馬スレイプニル、鴉のフギンとムニン、狼のゲリとフレキで構成されている。

【Weapon】

滑走するものスレイプニル

角を装備してトナカイに変装した8本足の神馬。ロキとスヴァジルファリの息子。
ライダーは神性を持っていないが、スレイプニルは高ランクの神性を持っている。
幻想種のカテゴリにも属するが、単独の英霊でもある。
一般的なサンタとは違い、ライダーはそりではなくこっちに騎乗する。

雄鹿の角ヒャルタルホルニ』hjartarhorni

"良い剣"をスキールニルに譲渡したフレイが代わりに使って巨人ベリを倒した角。
スレイプニルがトナカイに変装するため借りて来た。

樹の薄片スキーズブラズニル

折り畳み可能な船。オーディンやフレイの所有物と語られる。
折り畳んでそり形態に変形させ、プレゼントや氷菓類などを運ぶ荷台として使用している。
夏場では帆を屋根状に展開して氷屋さんの露店にも変形する。

そりの足枷スレザ・フョトルム』sleða fjötrum

『シグルドリーヴァの歌』にてルーンが刻まれているものとして挙げられるひとつ。
『グリームニルの言葉』でグリームニルが「そりを曳く時はクィアラルと呼ばれる」と語っており、現存しない物語にオーディンがそりを曳くエピソードがあるのではないかと思われる。
ライダーはスキーズブラズニルを牽引するために用いている。

思念フギン』『記録ムニン

オーディン直属の鴉。
今回はスキーズブラズニルに上述の牽引具で結び付けられ、上から引っ張り上げてスレイプニルとそりの高度を合わせる役目を担う。

凶悪なるものゲリ』『貪欲なるものフレキ

オーディン直属の狼。
今回はスキーズブラズニルに上述の牽引具で結び付けられ、スレイプニルの左右で牽引を補助する。

【解説】

クィアラルとは、『グリームニルの言葉』にてオーディンが名乗る異名のひとつ。
「ここゲイルロズの館では儂はグリームニルと呼ばれている。アースムンドは儂をイヤールクとして知っている。そりを引く時はクィアラルと呼ばれる」
現存はしていないが、該当するそれぞれのエピソードを含む神話がかつて存在していたのではないかと推測されている。

この泥では、民間伝承にあるサンタクロースの原型としてのワイルドハント、その元ネタとなった失われた神話でのエピソードと仮定している。


ユール(冬至祭)とは現代の北欧でクリスマスを指す通称として使われる名前で、
ローマのサトゥルヌスの祭と並ぶ、クリスマスの原型のひとつとされる古代北欧の祭である。
オーディンの別名にヤルファズル(ユールの父)、ヨールニル(ユールのもの)があり、オーディンと深い関係がある祭として伝えられている。
現代のクリスマスのサンタの特徴のうち、トナカイ、そり、プレゼント作りの小人などのモチーフはユールから来ていると推測される。
すなわちトナカイはスレイプニル、そりはオーディンの異名"そりを曳くもの"クィアラル、小人はドヴェルグ……といった具合である。

そして一説にはユールは先祖の魂が一時的に帰参する時期……日本で言うお盆のようなものとも言われ、その魂を引き連れるのはワイルドハント、オーディンであるという。



……といった小難しい話はとりあえず置いておこう。
簡潔に説明すると各種シーズンイベント仕様のガグンラーズである。
夏休み、お盆、冬至、クリスマス、正月、レースなどに対応している。

【人物・性格】

スクルド【水着】に呼ばれたので霊基を整えてやってきたガグンラーズ
口調はだいたいガグンラーズから据え置き。
レースできると言ってるがあまり参加する気はない。

イメージカラー:ウォード(紺?)
特技:製氷、授業
好きなもの:ぐだぐだ空間
嫌いなもの:シリアス
天敵:フリッグ
願い:お祭りを楽しんでもらおう

【一人称】儂、俺、など 【二人称】お前 【三人称】あやつ、あれ、やつ

セリフ


【因縁キャラ】

大神s(グリームニルグリムリーパーガグンラーズフラフナグズヴァルティーヴァヒルドルブ)
自身の異相。姿とか借りてる。
スクルド【水着】
海に誘って来た同僚。氷菓売りに来たらかぶった。
レギンレイヴ【水着】
別に夏休みの宿題の進捗を見に来たわけではないぞ? ところでこの一粒一粒がルーン文字になっているかき氷でも食べるかね?
ヘルフィヨトル(夏)
ストレス発散中の壊れた部下。遠見のルーンで見守っている。
ヒルドル(夏)
休暇中の部下。妙なことをしているようだが、レギンレイヴ【水着】の宿題が終わるか微妙だしちょうどいいと放置。
ロキ
スレイプニルの母親。