アジ・ダハーカ
共犯者にして同一存在の裏表。確かに人類悪であり人類愛であったアジ・ダハーカとの最大の違いはザッハークが人間を愛していなかったことか。
裏を返せばザッハークが人間を愛する時こそが即ち──
「人間の脳味噌全然効果ないじゃん悪魔超嘘吐きじゃん。マジそういうの迷惑。暴君(わたし)もうほんとショック。」
フェリドゥーン
ザッハーク自身の滅びの予言を自ら実現させてしまった、宿命の仇敵。あるいはすれ違い続けた運命の待ち人。
『簒奪者』としての自らを思えば王権を奪われるのはむしろ期待するところではあったが、『破壊者』としての彼に宮殿をはじめとした全てを壊されたのは納得いっていないようだ。
「お互い天使だか悪魔だかにたぶらかされた者同士として言っちゃうけど、暴君君にはガッカリです。自分の正義もいいけど、それで息子三人も死なせちゃうような王様に彼の世界任せるつもり在りませんでしたよ、暴君。」
ジャムシード
ザッハークが自ら殺害した、嘗てのイランの善王。全てを見ることのできる杯《ジャーメ・ジャム》を持ち民草をあらゆる苦しみから守護する人による人のための統治を行ったものの、最期はその人たる民に背かれ中国まで逃れることになった。
ザッハーク自身が鋸でその永遠とも覚えた生命を断つことになったものの、彼の持つクシャエーダとしてのシャイニーなカリスマには圧倒されており、極度の人間嫌いのザッハークが唯一『好きでも嫌いでもない』と認めるほどである。
「うぇーいお義兄ちゃん見てるー?暴君(わたし)は冥界(そっち)に行けません、今ダマーヴァンドにいるから。」
ロスタム
自らの血統に連なるイランの英雄。侵略者であり簒奪者である自分とは全く異なる救国の英雄としての姿は非常に大きな衝撃であった。
「そうです暴君(わたし)がグランドおじいちゃんです。超応援してるー!うぇーい!」