神坂シヅキ:システィナとしては珍しい、しっかりした親交のある相手。
独立派である彼女の考えとは共通項を見出だしており、その技術力や固い意思、高潔な志を評価している。
破壊したロストHCUや無人兵器のパーツの提供や、回収業者についての情報を与えるなど手をかけている……が、その理由が単なる能力評価だけでないことをシスティナ自身はまだ理解できていない。
…未だしっかりと組織化されていない独立派において主導的に動く立場同士であるため、どうしても真面目な話をすることが多いが、主にシヅキの提案で一緒に出掛けることなどもある。
天使ラーメンもシヅキにより薦められたもの。なおシスティナがハマったのは裏メニューの天使つけ麺だった。
「シヅキ、今回はそれなりに活用できそうなものが拾えましたよ。……ん、どういたしまして」
「アレの製造は順調ですか?…そうですか。…引き続き、頑張りましょう」
皇ハルナ:天使町にいる回収業者の女性。
戦闘中に付近にいるとロストHCUを破壊しきらずに譲ったりするが、天使町ではあまり会話しない。
「皇。コレ、足は潰しておいたので。あげます」
阿南宮ヨハネ:天使町にいるアイドル的存在の少女。
基本、会話は少ないが、天使町の動向を左右できる存在として多少意識はしている。
「元気なようですね、阿南宮。今日も羽のまっ白いことで大変結構」
氷橋静雄:天使町にいる回収業者の花火男。
シヅキがよく絡んでいるので存在は認識しているが、喧しいのであまり好いてはいない。
「…シヅキが迷惑をかけていますね、氷橋」
メリー:天使町にいる…らしい。
視認段階で全力で逃げられるため実際に関わった試しがない。
回収中に見かけたこともあるが、避けられている以上無用な接触は面倒事を起こすかと敬遠している。
「メリー……?あぁ、いるらしいですね」
他回収業者:基本的に見てもお互いに関わらない。
HCUを双眼鏡で一方的に脅していることもあって、彼ら、特に直営回収業者からはシスティナへの干渉もほぼないのもある。
違法回収業者や盗掘者についてはシスティナはそこまで目くじらを立てないが、邪魔ならば魔眼を発動し殺害している。
『ナシヴ』:目下、最も興味を持つ対象。
限定的ながらも凄鋼を制御するその能力はシスティナが喉から手が出るほど欲しがっているものである。
だが、システィナにとって最大の交渉手段である魔眼による恫喝が効果を為さず、またナシヴの精神性が発展とは相違しているために難儀している。
「アレを手中に収めれば、すべては…」
「……或いは、ワタシがアレになれば…?」