kagemiya@ふたば - ツィオルコフスキー
「さぁ、行きなさい」
「ここからは、あなたの役割なのだから」

基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】ハービンジャー
【マスター】
【真名】コンスタンチン・ツィオルコフスキー
【異名・別名・表記揺れ】宇宙旅行の父
【性別】男
【身長・体重】137cm・29kg
【髪色】白 【瞳色】青
【外見・容姿】丸眼鏡をかけた癖毛白髪の少年。
【地域】帝政ロシア→ソビエト連邦
【年代】19世紀後半〜20世紀前半
【属性】中立・善
【天地人属性】人
【その他属性】人型・研究者
【ステータス】筋力:E- 耐久:E 敏捷:A++ 魔力:E 幸運:B 宝具:EX

作成:Picrew 少年少女好き?
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【クラス別スキル】

天地の開豁:EX

世界を切り開いた功績を持つ者に与えられるスキル。エクストラクラス・ハービンジャーのクラススキル。
自身の相対した未知であるもの、不可能であるもの、非常識であるものの属性を打ち消し、それによって効果を発揮する神秘を消滅させる。
ツィオルコフスキーによる理論的な予言は、後の宇宙開発に於いて実現した技術の数々によって結実し、
実質的に人類の宇宙開拓とは、彼の描いた青写真を辿る旅路と言って差し支えない。
これによってハービンジャーは宇宙という特級の虚無に立ち向かう耐性を有する。

【保有スキル】

論文作成:EX

こいついつも論文書いてんな。
この世を去るまでの一生涯、600近い論文を作成し続けたことに由来するスキル。
ある一つの発想から綿密な情報収集に始まり、理論を実証する演算と実験を繰り返し、
結論を導き出して文書に纏めるまでの時間を非常識なほどに圧縮できる。EXランクであればアイデアの発露から数分かからない。
また、副次効果として高ランクの高速思考を内包する。

一意専心:B+

一つの物事に没頭し、超人的な集中力を見せる。
ハービンジャーの場合は情報処理能力と閃きが求められる思考に対して発揮される。
ツィオルコフスキーは9歳で病により聴力を失い。以来静寂の中で勉学と研究に没頭した。
その姿勢は聴力を取り戻したサーヴァントの姿となっても変わることはない。静かな状況であれば効果に補正がかかる。

千里眼:EX

視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。ランクが高くなると、透視、未来視さえ可能になる。
ツィオルコフスキーが宇宙旅行の父と称された所以。後世に実現した、即ち限りなく正解に近い宇宙工学の予測に由来する。
ハービンジャーは純粋な視力や目に纏わる特殊能力ではなく、理論的に未来を推測する思考が特殊な千里眼と同等の力に至った。
現在の情報からあらゆる可能性を含めた未来を思考領域でシミュレートし、正解の未来を導き出す。

【宝具】

自由空間の運動公式ツィオルコフスカエ・ウラヴネニエ

ランク:C++ 種別:対人宝具 レンジ:1〜30 最大捕捉:20人
作用と逆方向に働く反作用によって進む。無重力における移動手段たるロケットを理論的に実証した公式に基づく宝具。
ハービンジャーと彼と接触している物体は地球重力の影響を離れ、実体のまま見かけの重量を失って宙に浮くことができる。
更に質量の一部を燃料に変換・燃焼することで、ロケット推進を用いた移動が行えるようになる。
変換により霊基は少しずつ薄く脆くなるが、推力効率の高さと軽量化が合わさり、長距離を高速で飛行できる。
また、マスター等の魔力供給源の同行があれば失った質量を順次補いながらの飛行も可能となる。
一方弱点として、スキル発動中はあらゆる「足場」の概念を失い、走行・跳躍・滑空・羽ばたき・プロペラ推進等は行えない。
何をするにしても、ロケット推進か相対的な重力に頼る必要がある。

遙か蒼き宙へノ・ニーヅァ・ヴィエーチヌイ・ジーチ・カルィベーリ

ランク:EX 種別:対星宝具 レンジ:無限 最大捕捉:全生物種
『地球は人類のゆりかごである。しかし人類はゆりかごにいつまでも留まっていないだろう』
ハービンジャーが残した言葉として最もよく知られるもの。地球からの旅立ちと、宇宙に立ち向かう時代を示唆する予言。
今はまだ秘められた状態にある、人が持つ可能性の輝きを、ハービンジャーが垣間見た未来という形で呼び起こす。
未だ人類が到達していない領域故に、それは光の幻となり、見る者によって宇宙を象徴する何かに姿を変える。
遠い星を目指す宇宙船であったり、人々が暮らす方舟であったり、人の能力を拡張する鎧のようにも見える。
真名開放により、星に類する存在、及び虚無に類する存在からのデバフ・バステ効果等、一切の悪意ある干渉を無効化する。

【Weapon】

『ロケット』

宝具により自分や自分が触れたものをロケットとして扱う事ができる。
主にその辺の物体を適切な質量-燃料バランスに整えて射出することで攻撃を行う。
(相手の抵抗がなければ)敵を掴んで質量を燃料に変えて弱体化させたあげく遙か上空に打ち上げる芸当も可能。

【解説】

物理学者、数学者、SF作家。そして世界初の宇宙ロケット研究者。
ロシア帝国で生まれた彼は幼少期に猩紅熱で難聴を患うが、静寂の中でも前向きに独学で数学、物理学、天文学を修めた。
そして1897年に「ツィオルコフスキーの公式」を発表。1903年には自身のロケット理論を「反作用利用装置による宇宙探検」という
論文を発表する。その中でツィオルコフスキーは宇宙旅行を行うためにどうすればいいか、どうやったら宇宙に定住できるのか、
そして宇宙に行くための「ロケット」とはどのようなものか。それを一挙に発表した。
彼が提唱したロケットは液体水素と液体酸素を燃料とする、順次下部を切り離して軽量化される二段式のロケットであり、
その理論が正しく現在において実際のロケットに用いられることとなる。宇宙工学の基本原理を固めた画期的なものであった。
帝政ロシア時代の彼の評価は芳しくないものであったが、ロシア革命によって共産主義が技術者を求める需要に乗って躍進。
ソ連科学アカデミー会員という名誉ある立場となり、ロケットの研究に専念するようになった。
1935年没。晩年には彼を宇宙旅行の父として称え、その意志を継がんとする後継者達の姿があった。

【人物・性格】

物腰柔らかく、学びを尊びマスターに対しても教師のように振る舞う人格者。
ハービンジャーのクラスとして、現代に生きる人類の科学進歩を後押しし、その障害から守ることが自らの使命と自認している。
いつか人類が宇宙に漕ぎ出す遠い日が、幻となって消えてしまわないように、彼は人類のための戦いにこそ姿を現す。
仮に個人のマスターに召喚される場合、その主は未来の歴史におけるターニングポイントの候補たる素質を秘めているだろう。
他方、プライベートでは重度の本の虫で研究室暮らしで宇宙バカ始祖。とかく現代の知識、生前触れなかった知識に飢えており、
いなくなったと思ったら概ね本か紙に埋もれた状態、稀にディスプレイに頭を突っ込んだ状態で発見される。
そのため理論と同時に人を魅了する浪漫に対しても理解があり、その手の提案にはかなり前のめりで協力の姿勢を見せる。

9歳ごろの姿で召喚されているが、これは彼の研究者としての本質が開花し始めた時期と一致する。
先述の通り病で難聴となる直前の時期らしく、今のハービンジャーは相手の言葉を聞き取ることに不自由はない。

イメージカラー:白
特技:論文
好きなもの:黒パン、読書、宇宙、静かなところ
嫌いなもの:慣れない音
天敵:頭の固いお偉いさん
願い:未来を担う研究者を育てたい

【一人称】私 【二人称】君 【三人称】
「さぁ、今日は物理学の勉強をしましょう。前回の課題は解けましたか?」
「人が宇宙に出るまでに、概ね16の段階を踏むこととなります。まずは翼付きの飛行機を翼無しのロケットに発展させ、地表に帰還する技術を確立する、その次は秒速8キロのスピードを発揮し、徐々に宇宙の滞在時間を延ばすことで宇宙の住居を……アレ?起きてますか?」
「できました、タイトルは『宝具の投射による長距離運送』。この角度で君の宝具を撃って、指定した順序で皆のスキルを使っていけば目的地に安全に着陸できます。早速実証してみませんか?」
「魔術……これが魔術というものですか?生前は全く縁がありませんでしたが、これは中々立派な学問で……他にも本があれば読みたいのですが。構いませんか?構いませんね読みます」
「……たすけて……本が崩れて出られなくなりました……」
「全く、君はまたそんな考えなしで……最高ですね!やりましょう!!」

「ここに地は無く、空は無く。在るのは無為の真空と解放されし無重力。火を靡かせ、鉄の槍をここに―――『自由空間の運動公式ツィオルコフスカエ・ウラヴネニエ』」

【因縁キャラ】

セルゲイ・コロリョフ:次代のロケット技術者。液体酸素+液体水素ロケット信仰の伝承者であり、孫のような存在。
その境遇から同僚と確執を生む面もあったが、実際にソ連で宇宙開発の最前線に立ち続けた姿勢を高く評価している。
最近なんかユーチューバーになったらしいので、とりあえずチャンネル登録して正座で視聴している。
「やぁ。飛ばしていますかガキ大将」
「相変わらず豪快で何よりです。ところで新しい論文が書けたのですが、折角ですのでそちらのチャンネルに投稿してよろしいでしょうか?」

"宇宙機"サーヴァント:自分の理論も一部取り入れられた、後世の人類が生み出した最先端の輝きたち。
いずれ全ての人類を引っ張り、遥かなる星の旅路へと誘う方舟へと至る道標。
ハービンジャーにはいつも彼ら彼女らがキラキラと輝いているように見える。
「いつか、貴方達の辿った道を彼らが追いかけていきます。その時は素敵なお友達を連れてきてくださいね」

ジュール・ヴェルヌ:作品のファン。「月世界旅行」はハービンジャーの人生を決定づけた原典であり、
また彼の言葉「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」を意識したかのように、宇宙探検の論文には
「今日の不可能は、明日可能になる」と書き残している。
出会った時の反応は割と淡泊だったが、感情がオーバーフローしただけで実際には英霊になってから一番喜んだ。
「あの……はい、サイン、頂けますか……はい、隅の方に「ツィオルコフスキーへ」って書いてください……フランス語で構いませんので……」

泥新宿のバーサーカー(2):ロシア革命を成し、帝国に共産主義の風を吹かせた男……男?
ともあれ、技術者を重んじる政治方針によりツィオルコフスキーが今日語られるような名誉に預かった恩人ではある。
「それはイメチェンですか?同志?」



AS:宿敵のようなもの、宇宙への道を閉ざすものと、宇宙への道を拓くもの。
「ダメと言われても、聞くことはできません。―――私はその先について知っています」
「それでも行くのです。星の海に漕ぎ出して、彼ら一人一人が星になる」
「私は先駆者ハービンジャー彼らの旅を導くものなのですから」



王冨
「残念ですが、椅子に花火をくくり付けるのはあまり効率は良くないし危険です」

【コメント】

なんでこの時期にこんなの思いつくの……怖……で構成されたお爺ちゃん。未来見えてるよこれ。