kagemiya@ふたば

【元ネタ】史実
【CLASS】ウォッチャー
【真名】セルゲイ・コロリョフ
【異名・別名・表記揺れ】ソ連のフォン・ブラウン、赤きファウスト博士
【性別】男性
【身長・体重】180cm・75kg
【髪色】黒　【瞳色】赤色
【外見・容姿】白衣を身に付けた、穏やかだが確固たる笑顔を浮かべた青年
【地域】ソビエト連邦
【年代】第二次世界大戦末期〜冷戦時代
【属性】中立・中庸
【天地人属性】星
【ステータス】筋力：D　耐久：D　敏捷：B　魔力：E　幸運：D　宝具：B

　万物を見通す神の視線。心眼、千里眼、戦術眼……「眼」に通じるスキルを遍く内包する。
　初めて地球を“外宇宙そとがわ”から観測した衛星に通づる眼。地球に対しての観測であれば随一の性能を持つ。

　ウォッチャーが保有するスキル。生前仕えていた場所により名称は変化するが、概ね効果は同一。
　冷戦下のソ連にて、技術力の高さを証明することで他国を牽制させた彼の偉業。科学的に一歩先を行くことで相手陣営を恐慌状態とする。

　人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
　あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
　世界で初めて衛星を打ち上げ、人類で初めて己の功績を宇宙へ残した。文字通りの“星の開拓者”。

　材料さえあればたちまちロケットを制作できる。　
　ソ連製ロケットの代名詞であり、世界で初めての大陸間弾道ミサイルであるR-7を設計した彼の功績の証左。

　国や主君、社会、集団に尽くした誉れの証明。功績を称える、或いは讃えられた者が持つ勲章。
　「ソビエト連邦」に属する者との交渉に於いて有利に働く他、同陣営の味方にのみ同ランクの「カリスマ」として機能する。
　いわば英雄性の証明であり、冷戦期に宇宙進出を達成し、米国との開発競争で一歩先を行った名誉の証明。

ランク：B　種別：対宇宙宝具　レンジ：-　最大捕捉：-
　人類で初めて衛星の打ち上げに成功させ、技術革新を成し遂げた彼の偉業。
　地球というゆりかごの中で過ごし続け、多くの技術を培ってきた人類が……初めて、自らの意志で這い出た瞬間。
　その時、人類史に新たな男の名が刻まれ、科学史は新たな位置ページを迎え、宇宙に新たなる存在が記された。
　冷戦という諍いの中で達成された偉業。その英雄の業績は、祖国では偉大なる躍進だと評され……米国では、畏怖を以て評された。
　スプートニク・ショック。冷戦下の資本主義国家を震撼させた、人類文明の大いなる一歩。

　コロリョフは常に、衛星下に存在する全てのモノを知覚し、把握することが出来る。
　人類が初めて手にした“星の外側からの目”。敵国からも確認された、ソビエト連邦の技術力と発明力の証明。
　現在の衛星と比べれば性能は低いものの……ウォッチャーとしては秀でた性能を誇っている。
　座標を確認することでその地点へミサイルを発射する事も出来るなど、まさにあの時代を震撼させた「ソ連の技術」の結晶であると言えよう。

ランク：C　種別：対地宝具　レンジ：衛星の捕捉範囲　最大捕捉：1000人
　コロリョフが開発した、世界初の大陸間弾道ミサイル「R-7」。
　第二次世界大戦時代に設計されたV2ロケットをも凌ぐ、宇宙開発の礎ともなった傑作ロケット。
　7セミョールカ、西側では白太サップウッドの呼称で知られる、嘗て米国を射程圏に収めたソ連側が誇る“切り札”。
　世界で初めて太平洋を横断する能力を備えたミサイルであり、上述のスプートニク1号の打ち上げの際に用いられたのもこのミサイルの派生系。
　即ち、このロケットは宇宙に衛星を届かせる性能を持っており、同時に衛星の監視下にミサイルを届かせる性能も持っているのだ、という技術の証明。
　冷戦下の米国では、空に燦然と輝く衛星を見るたびに、いつミサイルが飛んでくるのかという恐怖に苛まれたという。

　現在でもロケット開発の基盤となっており、多くの派生系がR-7より産み落とされている。
　当時だけでなく、現在に至るまで残された彼の偉業……ロケットという概念を生み出した男に並ぶ、冷戦下における“天才”の発明。

　ウォッチャーであるため効果は抑えられているが、アーチャーや他クラスでの召喚ならば「対国宝具」として換算される。

セルゲイ・コロリョフ。
冷戦期のソビエト連邦に於ける技術者。
V-2ロケットの発展型にして、世界初の大陸間弾道ミサイル「R-7」を開発した兵器開発者であり
人類で初めて、ロケットを大気圏外へと届かせ人工衛星を軌道上に乗せた。即ち、人類文明にて初めて“宇宙に手を伸ばした”人物。
この偉業は冷戦下の世界を震撼させ、宇宙より届くスプートニク1号の信号を受け取ったアメリカは、その技術格差に恐怖を抱いた。
スプートニク・ショック……そこから始まる宇宙開発競争。そのきっかけともなった人物こそ、このセルゲイ・コロリョフである。

その後、とある犬を乗せたスプートニク2号を打ち上げ、初めて生命体を宇宙へと旅立たせることに成功。
そして1961年4月12日―――――――偉大なる男が搭乗したボストーク1号は大気圏を突破し、人類は自らの意志で歩み出た。
宇宙開発に於いて、常に最先端を歩き続けた彼。言い表すのならば、彼は―――――「宇宙を人間のものとした男」である。

同じく宇宙開発のスペシャリストにして、西側の宇宙開発の第一人者、フォン・ブラウンとは度々並んで語られる。
しかし両者に面識はなく、ソ連の情報統制もあってか、ブラウン側はコロリョフという男の存在すら知らなかったという。
初の有人宇宙飛行を終えた彼は、次に有人月旅行を目標とするものの、1966年に志半ばで病死。

……皮肉にも、或いは幸運にも、その夢は生涯のライバルであった男の手によって達成された。

彼の発明したR-7ロケットは現在でも使用されており、高い安全性で知られている。
1500回以上の打ち上げに成功している、世界で最も安全なロケット……ある者は、ロケット界のフォルクスワーゲンであるとも評した。
今もなお続く彼の偉業。星を目指し、手を伸ばした男の意志は……現在でも尽きる事無く、あの無限の彼方へと挑み続けている。

宇宙へ挑み続けた男。
あの無限の彼方に至るため、学び続けた男。
やがてロケットを造り出し、宇宙へと手を伸ばした男。
宇宙へ旅立たせる手立てを作り、それを証明した男。
人類を宇宙へと旅立たせ、人類文明を一段上へ高めた男。
今もなお受け継がれるロケットを造り上げた男。
その偉業を成し得た理由が……宇宙が好きだから、というただ一点であった男。
そんな男の性格など、決まっている。

――――――――そう。ただの馬鹿てんさいだ。


イメージカラー：点火された赤
特技：宇宙開発全般
好きなもの：宇宙、ロケットやミサイル、現代のテクノロジー
嫌いなもの：資本主義、フォン・ブラウン、停滞した文明
天敵：フォン・ブラウン
願い：宇宙開拓時代の再来

【一人称】私　【二人称】君、キサマ、同志　【三人称】彼/彼女、あいつ、あの男/女、あの野郎

フォン・ブラウン：西側の天才。V2ロケットの開発者にして、人類を月へと導いた男。
　生涯のライバルであり、同じ志を抱いたロケット馬鹿。
　口ではこっぴどく叩き続けるし動画では酷い扱いをするものの、その根底にあるものは同類としてのシンパシーである。
　R-7の原型の原型、V2ロケットの開発者でもあるため尊敬の念も抱いているが、それはそれとして気に入らないので一発ぶっ飛ばしておく。
　叶うことがなかった自分の夢……有人月旅行を達成させたことに関しては羨ましさ6割、悔しさ2割、尊敬2割。なので8割ぶんぶっ飛ばしておく。
　何だかんだで一番繋がりの深い人物だが、実は未だに面識はなく、であえば借りてきたミサイルのように大人しくなってしまうものと思われる。

ユーリイ・ガガーリン：人類で初めて宇宙へと至った男。
　あいつが宇宙へ行けて私も鼻が高いよ。宇宙が青いことと神が居ないこと、あと人類は宇宙にも行けることを証明した。
　ソ連随一の英雄と認識しており、後方技術者面で見守っている。ちなみに彼がコックピットにぶら下げている熊のぬいぐるみは今も伝統として受け継がれている。
　英霊となった今、直々に会って褒め称えたいところではあるが……自分にその資格はないだろう、と思っている。

ライカ：地球で初めて宇宙へと至った犬。
　もし時間があったのなら、猶予があったなら、知識があったなら、彼女を“帰還させる”事ができただろう。
　だが、そうではなかった。その帰還させるための技術を得るために、彼女という一匹は犠牲となった。
　その罪を、彼女を始めとした多くの“犠牲”を積み上げた末に、今のR-7ロケットが存在する。その安全性の証明こそが、彼女たちへの手向けとなると信じている。

ウラジーミル・コマロフ：宇宙を目指し、そして堕ちた男。
　コロリョフが抱き続ける悔恨。未完成に近いソユーズ1号を、政府の都合によって打ち上げねばならなかったという後悔。
　ライカとは異なり“失わずに済んだ命”を犠牲にしてしまった。その一点に関して深い苦悩を抱えており、彼がアヴェンジャーとして在ることにも負い目を感じている。
　だからこそ、コロリョフは英霊となって尚、宇宙を目指すことを諦めない。その進歩を止めることはない。
　彼のような犠牲を二度と生み出さないために。そして、彼の犠牲が無駄とならぬように――――――ただひたすら、宇宙を目指す。

“はやぶさ”：星の神秘を解き明かした可能性の光。
　彼女の姿に、嘗て自身が初めて打ち上げたスプートニク1号の面影を見た。その有志、その旅路に賞賛を送る。
　そして技術者として、彼女にどんなテクノロジーが用いられているのか解析したくなる。けっしてやましい意味ではない。

王冨：宇宙を目指し、そして弾け飛んだ男。
　その生き様には敬意を表する。あとコメディ面でもその激しさと勢いの良さに感銘を抱いている。
　実はユーチューバーとしてのクラスを得るにあたり、真っ先にアドバイスを貰いに行ったのが彼であったりする。

キニチ・ハナーブ・パカル1世：嘗て宇宙へ達したという男。マジで？
　真偽を訪ねようにも本人すら困惑している自体。何があったんだ。
　それはともかくとして、興味があるなら連れて行ってあげるのも吝かではない。英霊ならミサイルにしがみついてれば宇宙に行けるので楽だね。