kagemiya@ふたば

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】フランシス・グリフィス＆エルシー・ライト
【異名・別名・表記揺れ】
【性別】女
【身長・体重】10cmくらい・?g
【肌色】透き通るような美白　【髪色】白系の金髪　【瞳色】緑
【スリーサイズ】幼児体系
【外見・容姿】緑色の服を着た、蝶のような羽根を持つ妖精
【地域】イギリス
【年代】20世紀
【属性】中立・中庸
【天地人属性】人
【その他属性】人型・バーチャル・妖精
【ステータス】筋力：E　耐久：D　敏捷：A　魔力：A+　幸運：A++　宝具：D〜

妖精の姿を借りているため他人からは見えず、隠密行動に優れている。
完全に気配を断てば発見することは不可能に近い。
自らが攻撃態勢に入ると気配遮断のランクは落ちる。

妖精として、自らに有利な陣地を作成する。
同じスキルでも別のユーチューバースキルに変化することがあるという一例。

抑止力の端末の末端である妖精などといった幻想の存在を目視する浄眼の一種。
から発展した、それをカメラなどで撮影し画像に残すことができる魔眼。
八枚の写真を撮影した彼女らだが、最後の一枚の撮影でこの力に目覚めた。
……それ以降は使っていないが。

物品を加工するなどして、偽物を作る技能。
彼女の場合は「写真・映像の偽造」。
ただし写真そのものを合成するのではなく、本物と見紛う絵を描いて、
それを撮影するという手法を取る。

数多くの大衆、市民を導く言葉と身振りを習得できるスキル。
――ではなく、自身の発言や行動が、本人の元を離れて人々を騒がせてしまうスキル。
無辜の怪物を内包するスキルであり、
何気ない発言で大衆を暴走させてしまうこともある危険なスキル。

ユーチューバー時のスキル欄には存在しない秘匿スキル。
特定の人間と共闘する際に、どれだけ戦闘力が向上するかを示すスキル。
彼女たちの場合、二人で協力して作る「エルフラン・ライトグリーン」とその動画の出来に恩恵がある。
本来はCランクだが、同一の霊基に詰め込んだことでEXランクになった。

ランク：C　種別：対衆宝具　レンジ：―　最大捕捉：―
世界一長い間、多くの人々を騙した写真。
妖精の姿を映した写真――コティングリー妖精事件の逸話の具現。

現実世界に調和する、本物と見紛う妖精の絵を描いて実体化することができる。
絵であるがゆえに画像情報としてパソコンなどの情報端末の中にも入りこませることができる。

ランク：A　種別：対幻想宝具　レンジ：1　最大捕捉：1人
彼女らが撮影した写真の、最後の一枚。妖精たちと日光浴の繭。
捏造を認め、そのトリックを暴露した彼女らが、死ぬまで「これだけは本物」と言い続けた唯一の写真である。

幻想種。抑止力の端末。英霊。亡霊。そういった、写真には写らない幻想の存在を、写真に残す宝具。
幻想を映像と音声で記録することで、神秘をないものとするエジソンの宝具とは真逆。
幻想を幻想のままで、神秘を神秘のままで、その姿を写真に写す。
翻せば、科学的手段によって神秘が大衆の目にさらされても、その神秘性を損なわせない宝具でもある。

ランク：D(目指せEX)　種別：対インターネット宝具　レンジ：インターネット環境のある範囲　最大捕捉：チャンネル登録者数次第
以上を組み合わせて作成した宝具。
神秘をまとった妖精の絵に二人の霊基を融合させ、
それを幻想のままで写真に──映像に記録し、動画化する。

彼女らが描く妖精は抑止力の末端であるそれの存在に近く、
高い気配遮断能力──ゲリラ配信能力はそれに由来する。

フランシス・グリフィスとエルシー・ライト。彼女たちはごく普通の仲良し姉妹だった。
森で遊ぶのが大好きだった彼女たちは、いつも泥だらけで遅くに帰り、両親を困らせていた。

「どうしてこんなに泥だらけで帰ってくるんだい？」
「妖精さんとあそんでいるの」
「とっても楽しいのよ」
と言ってももちろん大人たちは信じてくれない。

「はっはっは。それなら、このカメラで撮ってごらんなさい」

父にカメラの使い方を教わると、早速写真を撮って帰ってきた。
なんとそこには、大きな羽の生えた小さな妖精がグリフィスとともに確かに映っていたのだ。

驚いたが、初めは二人のいたずらだと思い信じなかった。
だが二か月後、またしても妖精を激写した写真を持ってきたのだ。
これには驚き、ほかの人に相談してみることにした。
その相手こそ、シャーロック・ホームズの作者――アーサー・コナン・ドイルである。
彼は二重写しがなく、幼い子供たちに偽造技術があるわけないと、この写真を本物であると判定した。

これがすべての始まりだった。
瞬く間に世間に広まり、あのドイルが本物だと言っているのだから本物に違いないと、多くの人が信じ始めた。
同時に、妖精の映り方が不自然だと、偽物だと言うものもたくさんいた。
その後60年以上もの間、老婆となった彼女たちが真相を告白するまで、人々は論争を続けた。

──これがコティングリー妖精事件。ギネスブック認定、世界で最も長い間人々を騙し続けた捏造写真のあらましである。
そう、子供のいたずらが、幼気な夢物語が。多くの人々を騙した嘘に──事件になってしまったのだ。


外でもっと遊びたかったことと、実際に見ていた妖精の姿を、みんなにも見てもらいたかったという気持ちで、
実際に見たままで──描くのは難しかったので、その妖精とほとんど同じ見た目をしていた「プリンセス・メアリーのギフトブック」の挿絵を模写して、この写真を撮っただけだった。
それだけだったのに、大事になってしまった。その恐怖は、60年以上もの間少女たちを苛み続けた。
ドイルの名誉のためにも、不用意なことは口にできなかった。

捏造写真は合計8つ。でも、最後の一枚だけは本物だと、死に際に彼女は残した。



このような人生を歩んだ以上、彼女らの幸運はE。良くてDが妥当だろう。
実際英霊となった彼女らの幸運はEランクだった。

しかし、そんな彼女らが現界すると、バーチャルYoutuberなる存在に出会う。
リアルではないが、フェイクでもない。
誰よりも自由で、人々に夢を与える存在。
まさにそれは天啓。彼女らにはそれが輝いて見えた。

早速、あの時と同じように──サーヴァントとなって強化されている画力で妖精の絵を描き、
二人の霊基をその中で融合させた。
二人の名前を組み合わせてもじり、エルフラン・ライトグリーンと名乗り、バーチャルの世界に足を踏み入れた。

本物だ偽物だと責められることもなく。みんなが妖精を見てくれて。楽しく遊べる。
こんなに素晴らしい「バーチャルYoutuber」という存在に出会えたことは、彼女らにとってこの上ない幸運だったのだ。
それこそ幸運のランクをA++にする程度には。

故にこそ、彼女らはどんなに炎上しようと、どんなに責められようと、どんなに叩かれようと、病み落ちしようと。
バーチャルYoutuberをやめるつもりだけは絶対にない。

生前の事件から、炎上にはトラウマがある。
これがエルフランが炎上を誰よりも嫌う理由であり、
同時に炎上を跳ね除けるレイしゃまやセミョールカくんに憧れる理由でもある。

子供らしく純真無垢だが、自分たちの悪戯を騒ぎ立てた大人たちを恐れている。
そのことで若干擦れており、限界に達すると病みモードに移行してしまう。

とはいえ、「空想が嘘としてではなく、空想として認められる」
バーチャルYoutuberの活動には生前の後ろめたいそれでは考えられない楽しさがあり、
クールな口調とは裏腹の奔放さは本物。バーチャルYoutuberになれてよかったと、心から思っている。

イメージカラー：黄緑
特技：撮影、合成、身体を張った芸、お絵かき
好きなもの：森で遊ぶ
嫌いなもの：炎上、無粋な人
天敵：炎上
願い：そうね。バーチャルで幻想だけど、みんなの隣にいる。そういう存在になりたいわ

【一人称】私　【二人称】あなた、人間さん、さん付け　【三人称】あの人、さん付け、あの人間

アーサー・コナン・ドイル：あの時はごめんなさい、おじさま。
――おじさま？　どうしたんです、その姿……。まさかおじさまもVtuberに？

エルシー・ライト＆フランシス・グリフィス：あれは……私たち！？
もう一人……もう二人の自分たち。同一人物だがところどころスタンスの違いもあり、
たとえばあちらは生前の騒動から大人を冷めた目でみているところがあるが、こちらは大人を若干恐れている。
また、あちらが妖精事件的に全盛期である子供の姿で召喚されているがゆえに子供の精神性を持ち、同時に打たれ弱いという弱点になっているのに対し、
こちらも子供の状態で召喚され、バーチャルyoutouber化してはいるが、バーチャルyoutuberとして世間に揉まれている（生前の経験も色濃く出ている）ため、精神的には結構打たれ強い。
要するに良くも悪くもあちらよりも精神的に大人になっている。あちらが使う妖精魔術もこちらは使えないし、
(使っているかのような演出はできるが)、良くも悪くも加減を知らないいたずらもできないだろう。
……もっとも、いたずらのブレーン担当である妖精が居ない(いたとしても精神が表出していない)というのも影響しているのだろうが。
平たく言えばあちらは本物の子供で、こちらは子供を演じているといったところだろう。
しかしそれでも、森で遊ぶのが大好きで無粋な大人が嫌いなところは変わっていない。やはり同一人物なのである。

扇動(偽)：EXの自身の発言や行動が、本人の元を離れて人々を騒がせてしまうという性質上、
自分たち自身である彼女たちの言動もこのスキルの範囲内であり、要するに炎上に影響してしまう。
よってメスガキトリオの言動をはらはらしながら見ている。
その一方で、あのキャラ演ってみたらウケるかなー、とか強かに考えてたりもする。

色々と長々と書いたが、エルフランは彼女たちを「2、3年くらい活動したVtuberが自身の初配信を見る時」のような気持ちで見ている。

宝具名は仮