ラクシュマナ
コサラの皇子、ラーマの弟、類稀なる勇士――我が仇敵、ラクシュマナよ!
かつてオレを射殺した弓の技、今もオレは覚えているぞ!
今一度、敵として相見えることがあるならば――その時こそは!
このオレの矢が、お前の命を撃ち貫くだろう!
はは、はははは、ははははははは!
ラーヴァナ
父上! 壮健そうで何よりだ! はははははは!
魔王の戦にオレが必要ならばいつでも呼んでくれ! 出し惜しみなどするなよ!
ああそうだ!
月の刃、ありがたく借りているぞ!
サヨーニ
ははははははは! どうしたインドラ、その姿は!
神々の王たるお前が、随分と愉快な様を見せてくれる!
もはやオレの弓で狙うにも価せず! 精々力を取り戻してから出直してこい!
ははは! ははははは!
フレイヤ・ブライド(?)
気ィ持ち悪いわアァーッ!!
なんだ貴様は! アレの同類か! アレの!
ウルスラグナ
はは、はははは! よく似ているぞ! インドラの奴めにそっくりだ!
悪を討つか! 正義を成すか! ならばオレこそがお前の敵だ!
お前が悪に打ち克つ神ならば、オレは雷を征する羅刹! ははははは!
その黄金の剣、オレの身体に届くかな!
孫悟空
ははははは! 懲りずにやって来たかハヌマーン!
いいだろう、何度でも縛り上げて引き摺り回してやる!
……いや待て、よくよく見れば――人違い、いや猿違いか! これは失礼した、申し訳ない!
それにしてもよく似ている……なんというのか、そう、雰囲気が。
名はなんと――ふむ。
斉天大聖! 孫悟空! と来たか! 天に等しく、空と悟る――いい名前だ!
イヴァン・ヴァシリエヴィチ
ははは、ははは、ははははは!
オレの血肉が欲しいか! オレの苦痛が欲しいか! 雪と氷の大地に立つ雷帝よ!
ははははは! 欲しいのならばくれてやろう、存分に奪って行くがいい!
だが心して挑むがいい、お前が雷帝ならばこのオレこそは
雷の征服者!
そう容易く支配できるなどと思わぬことだ! ははははははは!
伊東一刀斎
――確かに聞こえたぞ! お前、今ガルーダと言ったか! 言ったな! 言っただろう!
さてはお前、ガルーダに連なる人間か――よくもオレの可愛い蛇たちを!
……む? 剣技の名前? ……なるほどこれは称賛に値する素晴らしい剣の冴え、まさに
金翅鳥の翔ぶ姿!
ベンジャミン・フランクリン
聞いたぞ! オレの他にもまた雷を征した男がいると!
まさに新たな時代のインドラジット! やるではないか遠き国の英雄よ!
……それで、如何様にして雷を? 蛇か? やはり蛇だろう?
ふむ、ふむ……。なるほど、科学。実験。はは、はははははは!
うむ! よく分からんが見事! お前の名、人類史に刻むに相応しい!
シヴァいぬ
む、この気配は――紛れもなくシヴァ!
しかし、それにしては随分と――可愛らしい姿になったものだな!
待て、この肉は今日の
儀式に使う予定の……。
……仕方がない、少しだけだぞ!
ははははは、そうか、美味いか! それは良かった!
ヴィシュぬ
そしてこちらはヴィシュヌ……ふむ、まあ、考えてみればこのような
化身の一つや二つあっても不思議では……ない、のか?
……怨敵ラーマとラクシュマナの内にいるものではあるが、それとは別に大恩ある相手でもあるし、この猫にまで恨みがあるでもなし。
よしよし、お前にも肉を――あ痛っ。
――待て! この不死たるオレの肉体になぜ猫の爪が通る! 痛っ!