- アーチャー
契約サーヴァント。
マスターとサーヴァントの関係は、あくまで利用し利用され合うものとして考え、態度も他と接するのに変わりないが、共に戦ううちに内心で信頼を寄せるようになる。
己の境遇に何の感情も抱けなかった自分と、決して憎悪を抱かなかった彼との間に一種の共感に近い情を抱くが、一方で根底にある物が決定的に異なる事も理解している。
やがて、誰よりも優しかった故に誰一人憎むことの無かった彼の在り方をして人生の先達として敬い、その孤独に憐憫を抱くようになっていく。
- カノン・フォルケンマイヤー
カノン君。協調するマスター。
当初は丁寧に接しながらも利用価値を低く見ていたが、後に戦闘に関してなら父親よりも幾らかマシ、として評価を上方修正する。
戦争そのものへの抵抗と言う点において目的意識は共通するものの、自身の空虚な感情では、彼の苦悩と葛藤については理解出来ずにいた。
だが、共に行動するうちに、其処に人間性の光を感じ、自身の目的にも本当は動機があったのでは無いかと考えるまでに至る。
- ヴィルマ・フォン・シュターネンスタウヴ
敵対するマスター。
彼女の精神的な不安定さを見て取って、皮肉混じりに見下すような言動を取るが、その実追い詰められた人間ほど怖いものは無い、として警戒している。
人間的な相性は良くないので、共闘の段に至っても憎まれ口は消えない。
- 龍興不知火
成り行き上協調するマスター。
彼の思いも信念も、決して理解出来ない。
例え同じ目的を持っていても、燃え滾るような意思によって目的を選択する彼の在り方は、意思なく目的のみを遂行する静香にとって対極に位置する。
故にその道は交わらず、彼の死によっても特別な感情は抱かない。
- クリスタ・ブラウアー
敵対するマスター。
人心に疎い静香では、その本性を見抜く事が出来ない。しかして己でも不可解な程の警戒を抱く。
空虚な胸のうちに宿る小さな感情が、己と同じ空虚さを感じて疼く。
それでも空白と空白からは何も生まれず。閉じゆく戦場で女が振り返ることは無い。
- ゼノン・ヴェーレンハイト
敵対するマスター。
正体を掴む前から事態の影に潜む黒幕として最大級の警戒を抱き、最終目標と定める存在。
一転、彼の持つ選ばれし者としての挟持、
信仰を知った時には、「あーなんだ存外つまらない方だったんですね。あなたのそれは、妄執と呼ばれる類のものですよ」と一笑に付す。
神は非ず。存在したとして、誰も選びはしないのだと。思想ではなく、感情ではなく、単なる経験として女は知っている。
- コンスタンティン・ボールシャイト
敵対するマスター。
最も与し易いマスターと見て狙いを付ける。共感能力に欠ける静香にとって、解りやすく、理解しやすい相手とも言える。
尋問に至っては、苛烈で冷酷な面を発揮し、彼を追い詰める。
- オットー・スコルツェニー
取引相手。
打算による関係は静香にとって最も好むところ。過不足なく取引し、利用し合う。
戦いの最中から、ちゃっかりコネクションとして利用する事も視野に入れて接しており、戦後も遠慮なく打算による関係を続ける事になる。