kagemiya@ふたば - 戦艦ビスマルク


「ハッハーァ!沈め、沈め、沈みやがれェ!!!オラ、オラ、オラッ!オラオラオラオラオラァッッ!!!」



基本情報

【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】戦艦ビスマルク
【異名・別名・表記揺れ】
【性別】女性
【身長・体重】151cm・40kg
【肌色】色白 【髪色】灰に赤のメッシュ 【瞳色】薄い青
【スリーサイズ】80/57/81
【外見・容姿】黒い軍服をコートのように羽織り、常に煙草を吹かせた猫耳ロングヘアの少女
【地域】ドイツ
【年代】1940年代
【属性】混沌・狂
【天地人属性】人
【その他属性】人型・艦船・擬人化
【ステータス】筋力:B 耐久:B 敏捷:D 魔力:E 幸運:EX 宝具:C

【クラス別スキル】

狂化:C


【保有スキル】

砲撃:B+

 軍艦としての攻撃スキル。火器を用いた攻撃時は筋力ではなくこのスキルのランクを参照して各種判定を行う。
 一般的な銃、弓と比べると火力、射程、攻撃範囲に秀でているが、代わりに発射音が大きく隠密行動や狙撃には向かない。
 基本的にはのものと同等だが、上述する宝具の影響によって時折ブーストが発生する。

鉄血の狂獣:B

 カリスマと威圧の複合スキル。
 ドイツの科学を結集して建造された戦艦として、そして欧州最大の戦艦としてのビスマルクが誇る威容。
 味方へはカリスマのバフ効果を、敵へは己の威圧を以て行動を阻害させる。
 欠点として、相手によっては戦意を高揚させる「挑発」となってしまう点が挙げられる。

不沈の加護:B

 彼女に纏わる逸話の具現。とある幻霊からの加護によって霊基が守られる。
 正確には加護ではなく因果律の変換。大衆の認識が与えた効果によって、彼女は「沈没」に関わる判定に対抗を行える。

【宝具】

海峡頒チ、巨星墜ツトライアンフ・フュアー・ハーケンクロイツ

ランク:C 種別:対巨宝具 レンジ:1-50 最大捕捉:1隻
 デンマーク海峡海戦にてビスマルクが放った第三斉射、及び第五斉射。
 対象が大きければ大きいほど―――物質的、概念的問わず―――砲撃の精度が跳ね上がり、対象の弱点を狙い撃つ。
 そのモノが持つ誇り、威厳、信仰、信頼……積み重ねられた“存在強度”をダメージへと変換し、質量へと変換して解放させる。
 言い換えれば「知名度特効」。相手が大物であればあるほどに当宝具の精度、火力は増幅され、その存在を崩壊せしめる。
 欠点としてこの宝具は「初弾」で命中させることが出来ず、ターンが経過し攻撃の試行回数により命中率が上昇していくという仕様を持つ。
 また発動に際しては相手の存在を揺るがしうる「霊核」に命中させねばならず、外してしまうとダメージは大きく減少してしまう。
 極めてピーキーで尖った性能を持つものの……その一撃さえ命中すれば、あらゆる苦境をも一変させてみせるだろう。

 欧州に於ける最大の海戦とされ、ビスマルクの異名を轟かせたデンマーク海峡海戦の出来事に由来する。
 当時史上最大の戦艦としてその名を知らしめていたイギリス海軍属の戦艦「フッド」……通称「強大なる艦マイティ・フッド」を一撃の内に沈めてみせた。
 正しくは第三斉射による夾叉により仰角を取り、続く第五斉射の命中弾によってフッドは大破、瞬く間に爆沈という最期を遂げた。
 この間、僅か12分。たった12分の攻防によって、欧州の―――否。世界の“海軍戦力”は大きく塗り替えられたのだ。

 英雄とされた戦艦を一撃にて沈め、連合国に多大な恐慌を齎し後世にも続く疵を与えた。
 これは戦闘に於ける彼女の戦果と、その戦果が齎した世界への影響が融合し生み出された特異なる宝具である。

祖国ノ御旗ニ倣イ掲ゲヨディー・ファーネ・ホーホ

ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:47隻
 上述の海戦により生じた追撃戦にて、総勢47隻からの集中砲火を受けて尚沈まずに耐え抜いた堅牢性。
 宝具として昇華された戦闘続行能力であり、本来なら消滅しかねない程のダメージを追ったとしても、まず「即死」する事はない。
 例え数分の命だろうと、その後に確実な消滅が待っていようと、遍く攻撃を受け止め耐え抜き沈まずに居る。
 そして致命傷を負い消滅するまでの間は―――戦闘続行の名の通り、戦闘行為が可能となる。
 物理的な事情で移動が不可能となったとしても、相手に砲撃を届けるだけの性能を保ち続けるという驚異的な継続戦闘能力。
 また戦闘の長期化に伴う疲労、精度の悪化なども発生せず、常に研ぎ澄まされた砲撃を行えるという効果も併せ持つ。
 
 自軍の誇りたるフッドを沈められた事で憤り、イギリス海軍はビスマルク追撃のため世界から艦艇を呼び寄せ部隊を結成した。
 包囲網に投じられた艦艇の数はおよそ47隻。うち戦艦7隻、正規空母2隻があり、“ビッグセブン”に名を連ねる戦艦ロドニーに加え
 欧州最大の空母であるアークロイヤル、最新鋭戦艦のキング・ジョージ5世らが編成されていることを鑑みれば、如何に彼らが憤っていたのかが理解出来るだろう。
 足止め目的の駆逐艦を正確な射撃で追い払うも、暁の水平線より現れたる“大英海軍”と会敵し、一対多の状況へ持ち込まれ戦闘開始。
 飛来するアークロイヤルの艦載機に苦しめられながら、戦艦7隻を含めた軍勢から発せられた―――およそ600発もの命中弾を受け、航行不能に。
 それでも尚浮力を保ち、海に浮かび続けていたとされ……四日間に及ぶ追撃の末、鉄血の戦艦は一隻の艦艇が放った雷撃によりその命を閉じた。
 
 しかし彼女が世界に齎した恐慌が拭われることはなく、その影響は後にの命運を分けることとなった。
 満身創痍となってなお立ち続け、沈んでなおその異名を以て恐怖を与えた。これは彼女という存在の生き様が集約された宝具とも言える。

【Weapon】

『38cm連装砲』

 正式名称は「38cm SK C/34 L/47」。
 要塞の沿岸砲にも用いられた第三帝国が誇る主砲であり、その装甲貫徹力と砲撃精度の前にはあらゆる装甲が無為に帰す。
 近距離砲撃戦に於いては大西洋一と言っても過言ではないスペックを誇るものの、砲弾重量の都合上長距離での撃ち合いは苦手。

サブ兵装

 SK C/28 15cm(55口径)連装速射砲、
 SK C/33 10.5cm(65口径)連装高角砲
 SK C/30 3.7cm(83口径)連装機関砲
 C/38 2cm(65口径)四連装機関砲
 史実に於いても砲撃が強く取り沙汰されたため、用いることはあまりない。

【解説】

ドイツ海軍に所属し、同国の象徴として君臨したビスマルク級戦艦ネームシップ。
第三帝国が建造した最初にして最後の超弩級戦艦であり、現代でも優れた戦艦の一隻として語り継がれている。
姉妹艦には「北海の孤独な女王」と呼ばれた戦艦ティルピッツ、また計画のみで終わったH級戦艦、H44戦艦が居た。
加えて計画が固まる前に頓挫した戦艦として、80cm主砲8門に24cm副砲12門を備え、64万トンの排水量を持ったH45というものもあった。
その全てがビスマルクを原型とするものであり、彼女が如何にドイツ海軍の主軸として受け止められていたかがわかる。

WW2を通してみても類稀な戦歴を持ち、欧州戦線では間違いなく“最強”とされることの多い一隻。
海軍強国である大英海軍の誇りたる巨艦を一撃にて沈め、総力を投じた追撃戦を四日間繰り広げ、数百発もの砲撃を耐えて浮力を保った。
短いながらに色濃い艦生を遂げ、その生き様は後の欧州や米国、北海にまで影響を及ぼしたのだ。
日本が誇る史上最大の戦艦「大和」、アメリカ合衆国の技術の粋を結集した最後の戦艦「アイオワ級」と並び称される、第三帝国屈指の戦艦である。

上述のように、デンマーク海峡海戦及びビスマルク追撃戦にて多大なる戦果を齎した。
この直接的な武勲、及び後世に齎した影響力が形を取って、英霊として座に登録されたものだと推測される。

【人物・性格】

粗暴にして野蛮。目的のためならば手段を問わず、あらゆる障害を撃ち砕く戦闘狂。
精神構造は極めて単純であり、自分の歩む道を阻むなら撃ち飛ばし、そうでなければ関わらない。1か0かの二択。
戦いに生き戦いに沈んだその史実から、戦闘行為以外の事柄に興味を示さず、自ら率先して行うことは無い。
バーサーカーというクラスが与えられたことからもわかるように、この戦艦ビスマルクという英霊は根底から「戦いのためだけ」に生きている。
戦艦として……兵器としては正しい在り方なのだろうが、人の形を持ち魂を宿した存在としては極めて歪な人物である。

荒々しい雰囲気を漂わせているものの、身内に対しては幾分か雰囲気が柔らかくなる。
とはいえ第三者が見て察せられるようなものではなく、態度の差異は実の妹か行動を共にした随伴艦、及び飼い猫くらいなものだろう。


イメージカラー:燻された灰銀
特技:自主トレ、紙タバコを巻くこと
好きなもの:自分と妹、あと猫
嫌いなもの:イギリスの二枚舌ども
天敵:あのクソジョンブル野郎
願い:聖杯戦争で暴れられればそれでいい

【一人称】オレ 【二人称】お前、あんた 【三人称】あいつ、あの野郎

【因縁キャラ】


戦艦ティルピッツ:妹
 姉妹でありながら、史実に於いては共に肩を並べることの無かった妹。
 その戦歴は真逆。ビスマルクが混沌に満ちた、硝煙と炎の艦歴であるならば、彼女は己の存在を抑止力として目に見えぬ戦いを繰り広げた。
 しかし、両者は「ただの一隻で大英帝国と渡り合った」という戦果を持つ。そして奇しくもその戦果こそが、彼女達を英霊足らしめている鎹なのだ。
 戦い以外に興味を示さないビスマルクが唯一“私情”を見せる唯一の相手。彼女と過ごしている時だけは、年相応の……姉としての表情を覗かせる。
 彼女の願いであれば、本来ならば断固として拒むであろう「待機」も、「だらけて過ごす」こともしてみせる。

 「ハ、ハ!久しぶりじゃねえかティルピッツ!お前がこんな激務の“英霊”なんぞに選ばれるとは、妙なこともあるもんだ!」
 「オレはお前と一緒に戦いたい……なんつっても、お前は聞いちゃくれねえか?しょうがねえなあ、丁度敵もいねえみたいだし、少しくらいは黙っててやるか!」


黒猫オスカー:飼い猫?
 自身とともにあり、自身の命運を分けた飼い猫……というよりも、“分身”。
 彼がサーヴァントとして現界するにあたって自身の霊基を少し分け与えているため、性能としても“分身”といって差し支えない。
 時折ビスマルクは黒猫を連れているが、それはこの黒猫オスカーを「召喚」しているため。とはいえ、スキルも持っていないので言葉は発せない。
 正確にはビスマルクという霊核に付随する幻霊であり、そういった意味でもやはり飼い猫……ペット?に近い存在なのだろう。

 「しっかしなあ。そのシンジュクとやらがンな人外魔境だったんなら、オレも行ってみたかったぜ?いやまあ、行ってるっちゃ行ってるけどよ。猫の姿じゃあ、なあ?」


戦艦シャルンホルスト:同僚
 第三帝国の戦艦。デンマーク海峡海戦においては、彼女が修理中ということもあって戦場を共にすることはなかった。
 自身と同様大英帝国を相手取って立ち回り、巧みな戦術で翻弄した白亜の戦艦。戦い方は違えど、その戦果に賞賛を送っている。
 尚、肉体と中身が異なっている点には気がついていないようで、実際に会っても「少し雰囲気変わったか?」程度に留める。

 「ハ、ハハ!すまんすまん!、だがまあ、そう言うなよシャルル!アイツも言っちまえば幽霊みたいなもんだ、間違えるのも無理はねぇだろ?」
 「……気にしちゃいないさ。お前さんが無理に出張ってたとて、オレはオイゲンと一緒に帰してたよ。イギリスの野郎と戦うのはオレ一人だけでいいって事だ!ハ、ハハハ!」

戦艦グナイゼナウ、戦艦シャルンホルスト:同僚二人……二匹?二隻?
 第三帝国の戦艦たち。また知らないのが混ざってる……。
 シャルンホルストに関しては上述の通りで、グナイゼナウに対しては作戦直前の爆撃に依る負傷を案じていたりする。
 ……尤も彼女らに意識はなく、ただ要素のみが取り出されている状態となっている。故にあまり深く言及することもないだろう。

 「にしても……オスカーのやつもUボートのやつらもお前らも、ドイツ海軍ウチはいつからわくわく動物ランドになったんだよ?」

U-96:同僚
 世界の海に潜み、連合国を恐怖に陥れた潜水艦達の集合体。
 ビスマルクと関わりが深いものといえばU-81……そしてU-556だろうか。
 前者は仇敵アークロイヤルを雷撃にて仕留めた潜水艦。そういった繋がりもあり、よく大量の狼に囲まれながら彼らを愛でる様子が目撃される。

 「よーしよしよしよしよしよしッ!偉いぞUボート!おっと、お前は……96か!お前がこいつらのリーダーとは、随分と出世したなあ!よしよしよしよし!」


プリンツ・オイゲン:随伴艦
 デンマーク海峡海戦にて戦線を共にし、ビスマルク追撃戦に際しては彼女と別れた。
 ビスマルクが「相棒」と呼ぶのは後にも先にもオイゲンただ一隻であり、万全の信頼を寄せている相手。

U-556:随伴艦
 ビスマルクと関わりの深い一隻。ビスマルク追撃戦の際、援護に駆けつけたものの魚雷の不足により攻撃を加えることが出来なかった。
 彼が万全であったなら、ビスマルクの命運は変わっていたかも知れない。故に深い悔恨があるのか、群霊から飛び出して申し訳無さそうに尻尾を下げる。


戦艦ロドニー:敵
 自身の敵とも呼べる戦艦。彼女が「嫌い」だという人物像は、概ね彼の人物像と一致する。
 が、彼に対して抱いているのは「めっちゃムカつく」という感情のみで、そこに憎しみや復讐心、怨恨といったものは無い。
 ただもう一度出会ったなら、お返しとして顔面に一発ブチ込んでやりたい。ただそれだけの、極めて単純な関係性であったりする。

 「おう、おうおうおう。此処でまでテメーのツラを拝めるとは、僥倖だぜ二枚舌のクソジョンブル野郎……ちっとツラ貸しな!そのスカした性根、このオレが叩き直してやるぜ!」

【コメント】

艦泥勢に特別な感情もなくただ戦いたいだけの戦闘狂がやってきたぞっ