- 水無月サクヤ
聖杯戦争に現れたあり得ざる8人目であり、同時に自身がなるはずだった8人目の例外枠を奪い取った少年。
聖杯戦争を通じて聖永は彼が容易に脱落しないよう陰ながら助言し、その裏で彼のサーヴァントであるセイバーを奪い取る準備を進めていた。
自身の関知していないところで発生した自身のクローンであり、聖永が唯一個人的に執着する相手。
といってもほとんどシステムと化している聖永にとって「自身の刻印を移植し次の代へ速やかに移行しうる素体」という機械的な認識。それが9割以上。
残り1割にも満たないほんの僅かの感傷は結局最後まで語られることはなく、しかし楡ルートにおける最期のみその意思をサクヤは感じ取るのだった。
- セイバー
聖永が得るはずだったサーヴァント。より正確に言えば、聖剣のような大火力の宝具が扱えるサーヴァントの中からたまたま選ばれた1騎。
本来の計画では聖杯戦争開始と同時に8人目の例外枠を用いてこのサーヴァントを召喚、無数の令呪による強引な大火力の連発でまたたく間に聖杯戦争を集結させる予定だった。
兵器として以外の運営を聖永は望んでおらず、奪取した際には令呪で強制的に命令へ従わせている。
- ブリュンヒルト・マントイフェル
- 『マレフィキウム』
聖永が直接あるいは間接的に働きかけたマスターたち。実のところなんの感情も抱いていない。
計画のために必要だったから接触しただけ。たちが悪いのは、全員に対して嘘はひとつもついていないこと。
誠実そうに振る舞ったのも説明義務を果たしたというだけであり、全ては最終的な計画のために利用したに過ぎなかった。
- 漆黒の魔女
8人目のマスターとしての例外枠を得るためのマスタープログラムを聖杯戦争直前に奪い取っていった魔女。あるいは人でなしに成り果てたもの。
この聖杯戦争が始まる1年以上も前から魔女は聖永の計画を嗅ぎつけて内偵を行っており、聖永もこれを察知して警戒していた。
そういう水面下での闘争が存在したのだがそれは語られることのない物語である。
- とある木板
聖永がこの聖杯戦争を成立させるに至った重要なピース。「何故あの聖杯戦争に特定のジャンルのサーヴァントが複数騎いたのか」という問いへのアンサーとなる。