最終更新: nevadakagemiya 2023年06月29日(木) 03:11:21履歴
「答える必要はない。貴方が私のマスターだ」
【元ネタ】アーサー王伝説
【CLASS】セイバー
【真名】アルトリア・ペンドラゴン
【性別】女性
【身長・体重】154cm・48kg
【肌色】薄 【髪色】金 【瞳色】紫
【スリーサイズ】75/53/76
【外見・容姿】見えない剣を携えた白銀の少女騎士。熊の耳が生えている。
【地域】ブリテン
【年代】5〜6世紀
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型、妖精、円卓の騎士
【ステータス】筋力:B 耐久:B 敏捷:B 魔力:A 幸運:A+ 宝具:A++
【CLASS】セイバー
【真名】アルトリア・ペンドラゴン
【性別】女性
【身長・体重】154cm・48kg
【肌色】薄 【髪色】金 【瞳色】紫
【スリーサイズ】75/53/76
【外見・容姿】見えない剣を携えた白銀の少女騎士。熊の耳が生えている。
【地域】ブリテン
【年代】5〜6世紀
【属性】秩序・善
【天地人属性】地
【その他属性】人型、妖精、円卓の騎士
【ステータス】筋力:B 耐久:B 敏捷:B 魔力:A 幸運:A+ 宝具:A++
乗り物を乗りこなせる能力。元々馬上戦闘に秀でた騎士であるためランクは高く、魔獣・聖獣ランク以外なら乗りこなす事ができる。
また、生前には存在しなかった自動車やバイクさえも「現代の乗騎」と見なせるため直感で乗りこなせてしまう。
また、生前には存在しなかった自動車やバイクさえも「現代の乗騎」と見なせるため直感で乗りこなせてしまう。
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる。カリスマは稀有な才能なため、一国の王としてはBランクで十分とされる。
稀有な才能だが、稀に持ち主の人格形成に影響を及ぼす事がある。王や指導者には必須ともいえるスキル。
アルトリアは本来Bランク以上のカリスマを持つはずだが、事情により僅かにそのカリスマに翳りがある。
稀有な才能だが、稀に持ち主の人格形成に影響を及ぼす事がある。王や指導者には必須ともいえるスキル。
アルトリアは本来Bランク以上のカリスマを持つはずだが、事情により僅かにそのカリスマに翳りがある。
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜2 最大捕捉:1個
幾重にも重なった風が光を屈折させることで、覆った剣を不可視にしている。
風は剣の秘匿以外に、噴出しての機動力向上や真空派を放つ遠距離攻撃なども可能。
幾重にも重なった風が光を屈折させることで、覆った剣を不可視にしている。
風は剣の秘匿以外に、噴出しての機動力向上や真空派を放つ遠距離攻撃なども可能。
ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人
アーサー王がかつて石から引き抜いた選定の剣。現代において最も有名な聖剣。
または『約束された勝利の剣』。TimelessWeapon。「最後の幻想 」。
1万2000年前の滅びに際し、星の内海で妖精たちの手によって鍛えられた神造兵装。その本質は『鍵』であるとされる。
最強の聖剣であり、滅びを払ってからは湖の乙女によって管理されていた。アーサー王は一時的な担い手である。
真名を解き放つことで放たれる極大の光の奔流はあらゆる宝具の中で最高クラスの威力を誇る。
また特性として概念や因果による防御を許さない。(その威力故に非常に困難ではあるが)防ぐには受け止めるに足る盾を用意するか、同熱量のエネルギーをぶつけて相殺するのみ。
本来は“このセイバーが扱う場合は”突き刺さっていた石も含めてひとつの宝具であり、しかしサーヴァントとして喚ばれる際はその台座と共に召喚されることはない。
また、アルトリアはこの聖剣にとっての『鞘』とされる。
アーサー王がかつて石から引き抜いた選定の剣。現代において最も有名な聖剣。
または『約束された勝利の剣』。TimelessWeapon。「
1万2000年前の滅びに際し、星の内海で妖精たちの手によって鍛えられた神造兵装。その本質は『鍵』であるとされる。
最強の聖剣であり、滅びを払ってからは湖の乙女によって管理されていた。アーサー王は一時的な担い手である。
真名を解き放つことで放たれる極大の光の奔流はあらゆる宝具の中で最高クラスの威力を誇る。
また特性として概念や因果による防御を許さない。(その威力故に非常に困難ではあるが)防ぐには受け止めるに足る盾を用意するか、同熱量のエネルギーをぶつけて相殺するのみ。
本来は“このセイバーが扱う場合は”突き刺さっていた石も含めてひとつの宝具であり、しかしサーヴァントとして喚ばれる際はその台座と共に召喚されることはない。
また、アルトリアはこの聖剣にとっての『鞘』とされる。
主武装であり、この武器のみで戦う。
有名すぎるが故に風の鞘によって刀身を不可視にして隠している。
装飾は少なくシンプルな形状。美しいかどうかでいえば美しいのだが、どちらかというと質実剛健的な美しさ。
真名解放前から概念や因果に干渉する能力があり、それらからアルトリアを守護している。
それは宙の外の法を謳う邪悪なる聖剣であるが故に。
有名すぎるが故に風の鞘によって刀身を不可視にして隠している。
装飾は少なくシンプルな形状。美しいかどうかでいえば美しいのだが、どちらかというと質実剛健的な美しさ。
真名解放前から概念や因果に干渉する能力があり、それらからアルトリアを守護している。
アルトリア・ペンドラゴン。「アーサー王伝説」という騎士道物語における王であり、円卓の騎士のひとり。
今なお英国において象徴的存在とされる救国の英雄。選定の剣を抜き、斜陽のキャメロットに最後の栄光を齎した伝説の王。
先王ウーサーの元に落ちてきた彗星を材料として人の鋳型とし、ブリテンの因子そのものをそこへ流し込んだ、人間でありながら妖精でもある存在。
王としての資質や強大な能力は勿論、「磨り減らない精神性」を重要視して調整されている。
史実では男性とされたが、この世界では男装の麗人として振る舞った。
マーリンに預けられた後はエクター卿によって養育され、15歳のときに聖剣を石より引き抜くことで王の子である証明をすることとなる。
その後は徐々に勢力を増やしながら異民族や魔物との連戦を続け、やがて先王ウーサーの跡を継いで王として即位した。
こうしてアーサー王として神秘閉じゆくブリテンに希望を示すこととなる。
永久の繁栄を約束する、自身も朽ちることなき不滅の王。
戦においては先陣を切って戦い百戦百勝。治世においては道徳と合理性を重んじ、誰にも公平な騎士の鑑としてあらゆる者の心を惹きつけた。
荒廃しかけた国がその王政によって蘇っていく様は万人に喝采をもって受け入れられたのである。
しかし、徐々にその栄光にも陰りが忍び寄っていく。
どんな慶事にもどんな凶事にも眉一つ動かさない。機械的に物事にあたり、正確過ぎる対処を行い、何事も些事とばかりに淡白な反応。
戦勝で凱旋しても、苦戦で撤退しても、華やかな宴でも、死を悼む鎮魂の場でも―――己の騎士が自身の妻を奪っていったときも。
多くの騎士にとって、騎士王に仕える光栄が騎士王という人の形をしたモノに仕える重圧に変わるのには十分な時間が過ぎていた。
同じ頃ブリテンの神秘の荒廃は更に進み、国庫が底をつく中で異民族の侵攻が更に苛烈になっていく。
民は少しずつ騎士王に期待することをやめていき、それでも尚アーサー王は奮闘した。
滅びゆくブリテンを救うために聖杯の探索を試みるが時既に遅し。
ローマ軍撃退後、追撃軍の編成中、円卓の騎士がひとりモードレッド卿の反乱によって国は二分にされてしまう。
反乱した騎士に対する正しい対処としてカムランの丘でモードレッドを討ち果たすも、自らも致命傷を負ってしまう。
最期に聖剣を湖に返還するよう申し付け、騎士王はこの世を去ったのである。
今なお英国において象徴的存在とされる救国の英雄。選定の剣を抜き、斜陽のキャメロットに最後の栄光を齎した伝説の王。
先王ウーサーの元に落ちてきた彗星を材料として人の鋳型とし、ブリテンの因子そのものをそこへ流し込んだ、人間でありながら妖精でもある存在。
王としての資質や強大な能力は勿論、「磨り減らない精神性」を重要視して調整されている。
史実では男性とされたが、この世界では男装の麗人として振る舞った。
マーリンに預けられた後はエクター卿によって養育され、15歳のときに聖剣を石より引き抜くことで王の子である証明をすることとなる。
その後は徐々に勢力を増やしながら異民族や魔物との連戦を続け、やがて先王ウーサーの跡を継いで王として即位した。
こうしてアーサー王として神秘閉じゆくブリテンに希望を示すこととなる。
永久の繁栄を約束する、自身も朽ちることなき不滅の王。
戦においては先陣を切って戦い百戦百勝。治世においては道徳と合理性を重んじ、誰にも公平な騎士の鑑としてあらゆる者の心を惹きつけた。
荒廃しかけた国がその王政によって蘇っていく様は万人に喝采をもって受け入れられたのである。
しかし、徐々にその栄光にも陰りが忍び寄っていく。
どんな慶事にもどんな凶事にも眉一つ動かさない。機械的に物事にあたり、正確過ぎる対処を行い、何事も些事とばかりに淡白な反応。
戦勝で凱旋しても、苦戦で撤退しても、華やかな宴でも、死を悼む鎮魂の場でも―――己の騎士が自身の妻を奪っていったときも。
多くの騎士にとって、騎士王に仕える光栄が騎士王という人の形をしたモノに仕える重圧に変わるのには十分な時間が過ぎていた。
同じ頃ブリテンの神秘の荒廃は更に進み、国庫が底をつく中で異民族の侵攻が更に苛烈になっていく。
民は少しずつ騎士王に期待することをやめていき、それでも尚アーサー王は奮闘した。
滅びゆくブリテンを救うために聖杯の探索を試みるが時既に遅し。
ローマ軍撃退後、追撃軍の編成中、円卓の騎士がひとりモードレッド卿の反乱によって国は二分にされてしまう。
反乱した騎士に対する正しい対処としてカムランの丘でモードレッドを討ち果たすも、自らも致命傷を負ってしまう。
最期に聖剣を湖に返還するよう申し付け、騎士王はこの世を去ったのである。
清浄な空気を身に纏う騎士。
小柄な体格をしているためまるで少女のようで実際その通りなのだが、凛とした顔立ちは中性的なので少年のようにも見える。
金糸の髪は後ろで纏めているため見た目よりも長く、紫紺の瞳の眼光は冷たく鋭い。魔銀の鎧で自らを覆った出で立ちはトップサーヴァントの威風堂々たる佇まい。
人格もそれに相応しく、年若い外見に似合わぬ威厳と酷薄さを備えている。表情も常に氷の気配が滲む。
手にしている聖剣は風の鞘で覆っているが、身から迸る気風はいずこかの高名な騎士であることを隠せるものではない。
魔術師やサーヴァントを問わず、例え何も知らない子供が見たとしてもその佇まいに畏敬の念を感じるだろう。
英霊としての正式な霊衣は装飾が少なくシンプルだがどこか匂い立つ色気を帯びる魔銀の鎧。待機時にはこの上から銀糸のマントを羽織る。
仮に現代の服を着る機会があればこだわりはないらしく「あまり華美なものは避けるように」とだけ言ってマスターにコーディネートを任せるだろう。
何事も自分で判断して自分で決めてしまうアルトリアには珍しくマスターに判断を委ねる機会となるかもしれない。
生前偽っていたのは性別だけではなく、実は人間の耳ではなく熊の耳が生えている。アルトリアの肉体が半分妖精のものである証。
顕にするようになったのはサーヴァントになってからでかつては人間の男ということで生涯通していた。
表情や雰囲気に違わぬ冷酷な性格の持ち主。
公明正大、清廉潔白を絵に描いたような人物ではあるが、そうであるが故にその振る舞いは傲岸不遜でもある。
正しいことを口にし、それが正しいと疑わないため、何か心変わりでもない限りは断定的。
私情を挟まない、騎士道精神に則る、相手の立場と現実の状況のバランスを取って配慮している、と言えば聞こえはいいが、だからこそ否定しにくくたちが悪い。
意見を求めず、「では○○しましょう」と勝手に決めて効率よくてきぱきと行動してしまう。そしておおよその場合それが最善の選択である。
それがマスターにとって認めがたい選択だったとしてもそれがアルトリアの中で天秤を取った結果だった場合躊躇なく実行してしまう。
正しすぎるがために誰も口を挟めない。また、問われれば理路整然と根拠の説明こそするもののアルトリアもそれについて他者の理解を求めていない。
そして公人または武人としての正しさを示す一方で私人としてのアルトリアは普通に付き合っている限りほとんど見せることはない。
誰に対しても似たような対応の仕方で、それは自分のマスターであっても変わらない。親しみのようなものを覗かせることはない。
仮に同盟相手やマスターにさえ裏切られたとしても、あくまでアルトリアは事務的な態度で接し、その状況に応じて戦ったり自己の消滅をよしとするだろう。
まるで正しい結果を演算しそれを実行し続けるロボットのよう。一応不確定要素などで目論見が外れれば素直に謝罪はしてくれる。
これらのアルトリアの人物像は生前の円卓の騎士が目の当たりにすれば「そういった面はあったがこれほどまでに頑なな方ではなかった」と口にするものである。
戦いにおいても冷徹無比。敵に対しては容赦はなく、魔術師もサーヴァントも遠慮なく斬り捨てる。
妖精炉に裏打ちされた圧倒的なスペックが売り。膨大な魔力量により斬撃を断層化させて飛ばし、精緻な剣技をほぼ無可視の太刀筋かつアーチャーの間合いで振るうという反則じみた戦い方を常用する。
当然ながら白兵戦に持ち込まれたとしても騎士王の名は伊達ではなく、アルトリアと剣の腕で競い合って勝てるサーヴァントはごく少数に限られる。
また直感や妖精炉の魔力噴射による防御、更に聖剣の加護など、守りにおいて粒ぞろいの手札を揃えており難攻不落。
攻守において隙がなく、非常に強力なサーヴァント。そのぶん燃費が悪く、聖杯戦争においてフルスペックを出せる機会というのはなかなか無い。
強いて弱点をあげるとするならば(並のサーヴァントの宝具並の破壊力なのだが)魔力投射など常時出せる最高火力を耐えられるサーヴァントが相手だと決定打に欠いてしまう。
もっとも、その場合は全サーヴァント中屈指の威力を持つ宝具が火を吹く───放つことができる状況であるならば。
誰に対しても公平であり、つまり誰に対しても冷たいアルトリアだが、隠されたその内面は冷たさとは無縁。
心の裡ではあまねく人間に対する悲嘆と憤慨が燃え盛っている。噴出させないだけでアルトリアは常にその炎で焦がれている。
理解を示そうとせず、同じ過ちを繰り返し、力をもって睨んでいなければすぐに諍いを起こし、幸福でありたいと願うのに真逆の方向へ突っ走る。
そんな人間の有様をアルトリアは心底から嘆き、怒っている。鋼の如き心が擦り切れるほどそんな人間の愚かしさを見つめ経験し続けてきたからだろう。
しかし、嫌悪はしていない。周囲に幾度となく裏切られたが、それでもこのサーヴァントは人間というものを嫌ってはいない。
それは人為的に生み出された人ならざるものがまるで貴き人間のように生まれた時から備えていた貴人たる証である。
何事にも無感動的なアルトリアの虚を突くとすればそこだろう。ともすれば人間嫌いになりそうなのに、彼女の人々を見つめる視線には怒りと悲しみの陰に微かな慈しみがある。
嘆くのも、怒るのも、彼らがどうでもいいものとは思っていない証拠だ。だから遠ざけはしないし、憎みもしない。いまだに己の正しさで導こうとさえする。
かつておぞましく滅びたブリテンの終焉の地、カムランの丘で慟哭に濡れた記憶は夥しい繰り返しの中ではあまりにも遠く、もう朧げにしか思い出すことができない。
でもあの時何故今の過酷を受け入れたかといえば、ブリテンの人々の■■だけは守りたかったからなのだ。
もし。万が一。ほぼあり得ないことだが───アルトリア・ペンドラゴンではなく別の霊基の仮面を被ることになるような機会に恵まれた場合。
さらにそうであることを隠さなくていい場合。その場合はアルトリアが自分自身で抑圧し、その間に擦り切れてしまったアルトリア本人の私的な面が現れる。
皮肉屋で毒舌家。「どうせ○○です」と物事にケチをつけたがるが、そのくせ馬鹿にすることなく話は最後まで聞く。
人間不信を口にし、人間など欲心のためにすぐ嘘を付き裏切ろうとするいやしい生物だと悪し様に語るが、そのくせすぐに期待したり信じようとする。
私は常に失敗してきたと言い、まるで疫病神か何かのようですと自嘲するが、そのくせ他人には親身になって接してこようとする。
何にも関心が持てず、もう何が好きで何が嫌いだったかも思い出せないと呟くが、そのくせ好奇心旺盛で新しいもの好き。
(生活のための家電売場が特にお気に入り。ハイテク家電のコーナーなどに放り込めば一日中にこにこしながら堪能しているだろう)
あまりにも長い時間を渡ってきたことで心がささくれだっていて天の邪鬼な物言いをするが、このようにお人好しだったり未体験のものに興味を示す稚気だったりが見え隠れするようになる。
また人々の和やかな営みに対して自然に微笑みを向けるような一面も。指摘すると「私は笑っていましたか?」と驚く。
かつての騎士王とは厳格ではあれどこうしたような、民を愛し、騎士を愛し、ブリテンを愛し、友との語らいを愛し、海の向こうの未知を愛し、何より皆の■■を愛する、そんな素敵な王だった。
そんな遠い遠い時間の果てに騎士王が忘れた自分を騎士王が思い出すなんてことがあれば、何かの奇跡が起きるようなこともあるかもしれない。
願いはもちろん『ブリテンの救済』───だが、聖杯戦争に呼び出されるたびにそこで生まれる聖杯が己の願いを果たすには足りないことを察してしまう。
よって喚ばれるようなことがあれば役割に徹し、あわよくば聖杯を得られるようなことがあればそれを自身が繰り返す可能性の旅の補助にする程度にしか考えていない。
なので極めて事務的かつ冷徹に振る舞うので分かりづらいが基本的にモチベーションは最低。さっさと終わらせて次に行こう、というやる気の無さである。
実際にそんな状態でもあっさり勝ってしまうほどサーヴァントとしての性能が高いこともあり、それが(生真面目故に全力こそ尽くすが)アルトリアから必死さを奪っている。
このサーヴァントが真にマスターに報いようとするとしたら、それは───
───ひび割れた硝子の心に、再び忘れかけていた最初の熱を灯す時。
ちなみに耳を触られるのが大の苦手。逆に言うと、耳を触らせてくれるのはアルトリアにとって最大限の親愛の表現。
イメージカラー:銀
特技:帳簿計算
好きなもの:なし 新しいもの(特に生活用品)
嫌いなもの:なし 耳を触られること、永遠
願い:ブリテンの救済
CV:田所あずさ
【一人称】私 【二人称】貴方/貴様/貴公/○○(呼び捨て) 【三人称】奴/奴等/○○(呼び捨て)
小柄な体格をしているためまるで少女のようで実際その通りなのだが、凛とした顔立ちは中性的なので少年のようにも見える。
金糸の髪は後ろで纏めているため見た目よりも長く、紫紺の瞳の眼光は冷たく鋭い。魔銀の鎧で自らを覆った出で立ちはトップサーヴァントの威風堂々たる佇まい。
人格もそれに相応しく、年若い外見に似合わぬ威厳と酷薄さを備えている。表情も常に氷の気配が滲む。
手にしている聖剣は風の鞘で覆っているが、身から迸る気風はいずこかの高名な騎士であることを隠せるものではない。
魔術師やサーヴァントを問わず、例え何も知らない子供が見たとしてもその佇まいに畏敬の念を感じるだろう。
英霊としての正式な霊衣は装飾が少なくシンプルだがどこか匂い立つ色気を帯びる魔銀の鎧。待機時にはこの上から銀糸のマントを羽織る。
仮に現代の服を着る機会があればこだわりはないらしく「あまり華美なものは避けるように」とだけ言ってマスターにコーディネートを任せるだろう。
何事も自分で判断して自分で決めてしまうアルトリアには珍しくマスターに判断を委ねる機会となるかもしれない。
生前偽っていたのは性別だけではなく、実は人間の耳ではなく熊の耳が生えている。アルトリアの肉体が半分妖精のものである証。
顕にするようになったのはサーヴァントになってからでかつては人間の男ということで生涯通していた。
表情や雰囲気に違わぬ冷酷な性格の持ち主。
公明正大、清廉潔白を絵に描いたような人物ではあるが、そうであるが故にその振る舞いは傲岸不遜でもある。
正しいことを口にし、それが正しいと疑わないため、何か心変わりでもない限りは断定的。
私情を挟まない、騎士道精神に則る、相手の立場と現実の状況のバランスを取って配慮している、と言えば聞こえはいいが、だからこそ否定しにくくたちが悪い。
意見を求めず、「では○○しましょう」と勝手に決めて効率よくてきぱきと行動してしまう。そしておおよその場合それが最善の選択である。
それがマスターにとって認めがたい選択だったとしてもそれがアルトリアの中で天秤を取った結果だった場合躊躇なく実行してしまう。
正しすぎるがために誰も口を挟めない。また、問われれば理路整然と根拠の説明こそするもののアルトリアもそれについて他者の理解を求めていない。
そして公人または武人としての正しさを示す一方で私人としてのアルトリアは普通に付き合っている限りほとんど見せることはない。
誰に対しても似たような対応の仕方で、それは自分のマスターであっても変わらない。親しみのようなものを覗かせることはない。
仮に同盟相手やマスターにさえ裏切られたとしても、あくまでアルトリアは事務的な態度で接し、その状況に応じて戦ったり自己の消滅をよしとするだろう。
まるで正しい結果を演算しそれを実行し続けるロボットのよう。一応不確定要素などで目論見が外れれば素直に謝罪はしてくれる。
これらのアルトリアの人物像は生前の円卓の騎士が目の当たりにすれば「そういった面はあったがこれほどまでに頑なな方ではなかった」と口にするものである。
戦いにおいても冷徹無比。敵に対しては容赦はなく、魔術師もサーヴァントも遠慮なく斬り捨てる。
妖精炉に裏打ちされた圧倒的なスペックが売り。膨大な魔力量により斬撃を断層化させて飛ばし、精緻な剣技をほぼ無可視の太刀筋かつアーチャーの間合いで振るうという反則じみた戦い方を常用する。
当然ながら白兵戦に持ち込まれたとしても騎士王の名は伊達ではなく、アルトリアと剣の腕で競い合って勝てるサーヴァントはごく少数に限られる。
また直感や妖精炉の魔力噴射による防御、更に聖剣の加護など、守りにおいて粒ぞろいの手札を揃えており難攻不落。
攻守において隙がなく、非常に強力なサーヴァント。そのぶん燃費が悪く、聖杯戦争においてフルスペックを出せる機会というのはなかなか無い。
強いて弱点をあげるとするならば(並のサーヴァントの宝具並の破壊力なのだが)魔力投射など常時出せる最高火力を耐えられるサーヴァントが相手だと決定打に欠いてしまう。
もっとも、その場合は全サーヴァント中屈指の威力を持つ宝具が火を吹く───放つことができる状況であるならば。
誰に対しても公平であり、つまり誰に対しても冷たいアルトリアだが、隠されたその内面は冷たさとは無縁。
心の裡ではあまねく人間に対する悲嘆と憤慨が燃え盛っている。噴出させないだけでアルトリアは常にその炎で焦がれている。
理解を示そうとせず、同じ過ちを繰り返し、力をもって睨んでいなければすぐに諍いを起こし、幸福でありたいと願うのに真逆の方向へ突っ走る。
そんな人間の有様をアルトリアは心底から嘆き、怒っている。鋼の如き心が擦り切れるほどそんな人間の愚かしさを見つめ経験し続けてきたからだろう。
しかし、嫌悪はしていない。周囲に幾度となく裏切られたが、それでもこのサーヴァントは人間というものを嫌ってはいない。
それは人為的に生み出された人ならざるものがまるで貴き人間のように生まれた時から備えていた貴人たる証である。
何事にも無感動的なアルトリアの虚を突くとすればそこだろう。ともすれば人間嫌いになりそうなのに、彼女の人々を見つめる視線には怒りと悲しみの陰に微かな慈しみがある。
嘆くのも、怒るのも、彼らがどうでもいいものとは思っていない証拠だ。だから遠ざけはしないし、憎みもしない。いまだに己の正しさで導こうとさえする。
かつておぞましく滅びたブリテンの終焉の地、カムランの丘で慟哭に濡れた記憶は夥しい繰り返しの中ではあまりにも遠く、もう朧げにしか思い出すことができない。
でもあの時何故今の過酷を受け入れたかといえば、ブリテンの人々の■■だけは守りたかったからなのだ。
もし。万が一。ほぼあり得ないことだが───アルトリア・ペンドラゴンではなく別の霊基の仮面を被ることになるような機会に恵まれた場合。
さらにそうであることを隠さなくていい場合。その場合はアルトリアが自分自身で抑圧し、その間に擦り切れてしまったアルトリア本人の私的な面が現れる。
皮肉屋で毒舌家。「どうせ○○です」と物事にケチをつけたがるが、そのくせ馬鹿にすることなく話は最後まで聞く。
人間不信を口にし、人間など欲心のためにすぐ嘘を付き裏切ろうとするいやしい生物だと悪し様に語るが、そのくせすぐに期待したり信じようとする。
私は常に失敗してきたと言い、まるで疫病神か何かのようですと自嘲するが、そのくせ他人には親身になって接してこようとする。
何にも関心が持てず、もう何が好きで何が嫌いだったかも思い出せないと呟くが、そのくせ好奇心旺盛で新しいもの好き。
(生活のための家電売場が特にお気に入り。ハイテク家電のコーナーなどに放り込めば一日中にこにこしながら堪能しているだろう)
あまりにも長い時間を渡ってきたことで心がささくれだっていて天の邪鬼な物言いをするが、このようにお人好しだったり未体験のものに興味を示す稚気だったりが見え隠れするようになる。
また人々の和やかな営みに対して自然に微笑みを向けるような一面も。指摘すると「私は笑っていましたか?」と驚く。
かつての騎士王とは厳格ではあれどこうしたような、民を愛し、騎士を愛し、ブリテンを愛し、友との語らいを愛し、海の向こうの未知を愛し、何より皆の■■を愛する、そんな素敵な王だった。
そんな遠い遠い時間の果てに騎士王が忘れた自分を騎士王が思い出すなんてことがあれば、何かの奇跡が起きるようなこともあるかもしれない。
願いはもちろん『ブリテンの救済』───だが、聖杯戦争に呼び出されるたびにそこで生まれる聖杯が己の願いを果たすには足りないことを察してしまう。
よって喚ばれるようなことがあれば役割に徹し、あわよくば聖杯を得られるようなことがあればそれを自身が繰り返す可能性の旅の補助にする程度にしか考えていない。
なので極めて事務的かつ冷徹に振る舞うので分かりづらいが基本的にモチベーションは最低。さっさと終わらせて次に行こう、というやる気の無さである。
実際にそんな状態でもあっさり勝ってしまうほどサーヴァントとしての性能が高いこともあり、それが(生真面目故に全力こそ尽くすが)アルトリアから必死さを奪っている。
このサーヴァントが真にマスターに報いようとするとしたら、それは───
───ひび割れた硝子の心に、再び忘れかけていた最初の熱を灯す時。
ちなみに耳を触られるのが大の苦手。逆に言うと、耳を触らせてくれるのはアルトリアにとって最大限の親愛の表現。
イメージカラー:銀
特技:帳簿計算
好きなもの:なし 新しいもの(特に生活用品)
嫌いなもの:なし 耳を触られること、永遠
願い:ブリテンの救済
CV:田所あずさ
【一人称】私 【二人称】貴方/貴様/貴公/○○(呼び捨て) 【三人称】奴/奴等/○○(呼び捨て)
パーシヴァル:配下の騎士
無数の可能性を渡り歩いたこの騎士王にとって、パーシヴァルもどこかのキャメロットにおいて王を裏切った騎士に他ならない。式に代入される数値以上の何物でもなく、特別な感慨は持たない。
ブリテンを崩壊に導く因子を洗い出すために意図的に謀殺したことさえある。そのことを悔いてもいないし、再び敵として立ちはだかるならば他の円卓の騎士と同様に一切の容赦なく斬り捨てるだろう。
───というのはある出会いを経ていないアルトリアの場合の話。少なくとも平行世界の分岐の一つ、月で発展する新世界においてパーシヴァルが出会うのはその道程を終わらせたアルトリアだ。
ブリテンに対する未練を断ち切ってるせいか、あくまで表面上は冷ややかながらパーシヴァルのことを己の配下の騎士としてそれとなく気遣う。
あらゆるものが凍てつく氷雪の大地において、同道を希うパーシヴァルへ「好きにしろ」と冷たく言い放ちつつも当たり前のようにその聖剣の護りの中に彼女を入れて保護しているのがその証左である。
凍土の秘密を解くべく彷徨う彼らの旅はあるきっかけによって大きく発展し、やがてはひとつの真相へと辿り着くことになる。
在り方に近似するものを持つためかこのアルトリアもまたこのパーシヴァルの特殊性を見抜いているが、個人的な評は「明るいのが良い」とだけ。淡白というより違いに興味を持ってないというのが正しい。
無数の可能性を渡り歩いたこの騎士王にとって、パーシヴァルもどこかのキャメロットにおいて王を裏切った騎士に他ならない。式に代入される数値以上の何物でもなく、特別な感慨は持たない。
ブリテンを崩壊に導く因子を洗い出すために意図的に謀殺したことさえある。そのことを悔いてもいないし、再び敵として立ちはだかるならば他の円卓の騎士と同様に一切の容赦なく斬り捨てるだろう。
───というのはある出会いを経ていないアルトリアの場合の話。少なくとも平行世界の分岐の一つ、月で発展する新世界においてパーシヴァルが出会うのはその道程を終わらせたアルトリアだ。
ブリテンに対する未練を断ち切ってるせいか、あくまで表面上は冷ややかながらパーシヴァルのことを己の配下の騎士としてそれとなく気遣う。
あらゆるものが凍てつく氷雪の大地において、同道を希うパーシヴァルへ「好きにしろ」と冷たく言い放ちつつも当たり前のようにその聖剣の護りの中に彼女を入れて保護しているのがその証左である。
凍土の秘密を解くべく彷徨う彼らの旅はあるきっかけによって大きく発展し、やがてはひとつの真相へと辿り着くことになる。
在り方に近似するものを持つためかこのアルトリアもまたこのパーシヴァルの特殊性を見抜いているが、個人的な評は「明るいのが良い」とだけ。淡白というより違いに興味を持ってないというのが正しい。
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