哀しき悪役の一覧

ヒポポタマスヴァイトメア

喰らう夢の嗜好:『戦場の記憶』

個人名:ブレストン

カバ型中級ヴァイトメア。

とある上級ヴァイトメア専属の用心棒を務めており、中級ヴァイトメアだけあって高い戦闘能力を秘めており重厚な鎧に身を包んでいるが必要に応じて鎧をパージする事で軽量化し着用時の倍のスピードで動く。

武器の金砕棒を振り回して敵を薙ぎ払う接近戦のみならず第二の口から吐き出される体内にて圧縮された水の砲弾での遠距離攻撃もこなし隙がない。

寡黙且つ冷徹、そして過激なまでの忠誠心の塊のような性格であるため他者が『主』の名を出しただけで有無も言わずに相手を必要以上に痛めつけ本気で殺しにかかるほど激昂する。そして主に言い寄るカリウス/スネイルヴァイトメアのような軟派野郎は蛇蝎の如く嫌っている。口癖は『潰す』。

喰らう夢の嗜好は路地裏などで行われるようなチンケな喧嘩などとは次元の違う本物の殺し合い…軍人や傭兵がありとあらゆる紛争地域にて経験してきた戦場の記憶を求める。しかし軍人や傭兵といった特殊な人種が容易に見つからないだけあって相当な偏食家の類いであるが本人曰く『飽くなき闘争を繰り広げてきた本物の戦士の夢こそ我が糧に相応しい』とのこと。

夢に入り込むや否や宿主の意志とは無関係に本人が最も思い出したくない凄惨な戦場の舞台を再現しては武器を手渡し『戦え！！』と怒号を響かせ悪夢の世界へ放り込む。中には重度のPTSDを患って戦意などとうに消失した者もいるがそういう者にも容赦なく望まぬ戦いを強要する。

やがて一通り満足したブレストン/ヒポポタマスヴァイトメアに夢を喰われた宿主は忌まわしき記憶が脳裏にフラッシュバックしたと同時に強烈な猜疑心に苛まれ周りの者が全て自分の『敵』と思い込み、まるで夢の続きをするかのように現実でも銃火器を手に一般人を射殺・爆殺し戦火を拡大していく。