6-9. 交錯する三つの思惑編へ<<前の話 |Episode : “トロイの木馬”someone| 次の話>>6-11. 逆転への奇策編

6-10:そして若者は思い知る編

初公開:2021/05/22


【きのこたけのこ会議所自治区域 議案チャットサロン 1ヶ月前】

抹茶から招集をかけられた緊急会議の場で、someoneは自分の見通しの甘さを思い知らされた。

滝本『――オレオ王国側の交渉役は斑虎さんで決まりですね。カキシード公国側の交渉役はどうしましょう。791さんではないとすると他に誰かいますかね…?』

弱り目に祟り目という言葉が今の状況には正に当てはまった。オレオ王国側から【会議所】へ何かしらの話は来ると予想していたものの、まさかここまで早いとは思っていなかった。

さらに、両国に使者を送ることまではいい。だが、よりによって王国側の使者に斑虎が選出されるとは想定していなかった。
元々は791の提案とはいえ、話の流れを見ると滝本たちもどうも最初から彼を使者役と決めていた節がある。

オレオ王国の使者になれば、カキシード公国との一触即発の最中でも、彼は王国内に留まり続けるだろう。考えなくてもわかる、そういう男なのだ。
彼の働きにより奇跡を起こし、戦争回避まで漕ぎ着けられる可能性は僅かにあるものの、暗躍する791と滝本たちの思惑の前にはあまりに無謀な戦いとなる。

なんということだ。
これでは、一体なんのために彼を闇から遠ざけようとしてきたのかわからない。



745 :Episode:“トロイの木馬” someone そして少年は思い知る編その2 [sage] :2021/05/22(土) 20:04:46 ID:MdDuCySMo (2/16) [.209]
ここにきて、someoneの顔は一層青ざめていた。
きのこ軍兵士側の末席に座る一兵士の面持ちを気にする者など殆どいなかったが、唯一斑虎だけは心配そうな目線をこちらに送っていた。
彼はこちらの表情の機微を鋭く察知する力がある。普段から気にかけてもらい、声に出せずとも内心ありがたいと感じているが、今だけはその目をこちらから外してほしいと強く願った。

自分は失敗した。今すぐこの場から消えていなくなりたいと思った。


すっかりと心を乱されていた彼は、この後の展開を予想できるだけの余裕を持ち合わせていなかった。

791『うーん…?誰が適任だろう』

先程、斑虎に決まった際の喧騒が嘘のように、議場内は水を打ったように静かになった。
それを見越しているかのように円卓テーブル中央に陣取る滝本は臆することなく一つ咳払いをしてから、“では”と前置きした。

滝本『今度は私から提案しましょうかね。
正直なところ、私はsomeoneさんにお願いできないかと思っています。』

someone『ッ!!』

思わず言葉を失った。

全員の視線が瞬時にこちらに集まる。
さまざまな奇異の目。その中には目を丸くしている斑虎に、僅かに薄笑いをする791と滝本も含まれていた。

791『いいんじゃないかな。
聞けばsomeoneさんも公国出身だと言うし、【会議所】への貢献ぶりから考えれば当然だと思うな』

向かいの席の最上座に座る彼女はすぐに薄笑いを引っ込めると、したり顔で何度か頷いた。
本音では、公国にsomeoneを連れ帰り王国侵攻計画の最終の要とするための口実ができたと喜んでいるに違いない。
渡りに船とばかりに、彼女は滝本の提案に乗ったのだ。

議場を取り巻く空気が僅かに緩んだことを、someoneは察知した。
意見を持たない兵士たちは互いに顔を見合わせ、小声で話し合ったり何度か頷いている。
この淀んだ緩い空気のことを、斑虎は過去に“会議病にかかったようだ”と断罪したことがある。

建設的な意見が誰からも発せられず、一人の挙げた意見に必死にしがみつくように会議全体が進行していく。
普段は声の大きい兵士も会議になると途端に閉口し他者に迎合するのは、偏に議場の重苦しい雰囲気が問題だと、酒の席で彼が熱く語っていたことを覚えている。
そんな彼も会議中になると“会議病”にかかってしまう張本人の一人だと、当時のsomeoneは既のところで黙っていたが。

斑虎『ちょっと待ってくださいッ!俺は反対だッ!
someoneはまだ若い。幾ら【大戦】ルール策定の実績があるとはいえ、それと今回の推挙は結びつかないはずだッ!』

ただ、同じくこの空気を打破しようしたのも彼だった。すぐに立ち上がると、怒号に近い形で滝本に意見を述べた。
親友からの全力の援護に、思わずsomeoneはローブの中に顔を埋めたくなった。

にわかに騒然とし始めた議場を見て、滝本の隣りに座る、白袴姿の副議長の参謀は、彼の抗議に対し顎に手をあて優雅に考える素振りを見せた。

参謀『斑虎の言う通り、確かに見た目上はそうかもしれんなあ。
でも、長年¢が一人で担ってきた大仕事をあの若さでこなしてみせたのは、陰で相当のプレッシャーがあったはずや。

それを成し遂げたsomeoneには並外れた力量と胆力が備わっとる。
滝本はそれらを買っての発言やないか?』

きのこ軍兵士側の最上座に座る¢もその言葉に頷いた。

¢『ぼくもそう思うんよ、someoneさんが適任だと思う』

目に見えて、空気は一変した。

参加者たちは途端に¢たちに同調するように賛同の声を次々に挙げた。先程のように迷う素振りを見せない、強固な意思だ。
先程まで二つの意見がぶつかり混沌の中にいた議場は、【会議所】重鎮の発言により瞬く間に話の方向性を決定づけた。

一度の議論を経て決まった議題の方針は、参加者たちに深層心理で“話し合いをして決めたのだから間違いがない”という自信を少なからず与える。
その時点で、面倒な問題をこれ以上考えずに済むための免罪符となるのだ。だから、参加者たちは逃げるように賛同する。

参謀と¢は会議の性質を理解した上で、斑虎に反対意見を一度出させた上で、滝本の意見を擁護する決定打を言い放ったのだ。老練ながら狡猾な手だ。

そして、嫌でもsomeoneは気付かされた。
彼らは意図的に自分を公国に送り返そうとしている。

―― “someone” 
―― “もう十分” “用済み”

脳裏に先日の“リフレQト”で浮かび上がった文字がちらついた。
つまり、791への内通情報をもたらし、魔法使いとして陸戦兵器<サッカロイド>の魂の定着方法に意見を述べた段階で、既に彼らの中で自分の役目は終わっていたのだ。

カキシード公国に送ることで不穏分子の厄介払いができるだけでなく、仮にもしsomeoneが791に【会議所】の秘密を喋ろうとしても、そのときは制約の呪いで彼の生命を奪う。

どちらに転んでも滝本たちにはこれっぽっちも痛くない。

パズルのピースがぱちりと嵌ったように、綺麗なほど“汚い”道筋が分かった瞬間だった。


これが策謀家なのか。
人を盤面上の駒のように考え、いともたやすく捨てる。

悔しくて、それ以上に何もできない自分の無力さが腹立たしくて、someoneは目を閉じ下唇を強く噛んだ。

斑虎『いや、それでも――』

someone『――わかりました。その任、引き受けます』

なおも語気を強める斑虎の言葉を遮り、someoneは静かに声を発した。
彼の小さな声を聴くためか、議場は再度静まり返った。
斑虎も同じように息を呑んだ。

斑虎『本気かよッ!?』

someoneは儚げに頷いた。

たとえ破滅へ向かうことになっても、最後まで“正義”を貫き通す。
そう背中を押してくれたは斑虎だ。

someoneは自らの正義を信じる。
正義のために最後まで全うする。

あの時、その覚悟を決めたのだ。

滝本『それは良かった。では斑虎さんとsomeoneさん、宜しくお願いします。
この世界の命運はお二人に懸かっていると言っても過言ではないのですから』

いけしゃあしゃあと語る滝本の口元の端は、僅かにつり上がっているようにsomeoneには見えた。





【きのこたけのこ会議所 会議所 大廊下 1ヶ月前】

斑虎『someoneッ!』

長い会議が終わり、策謀渦巻く場から早く姿を消したくて外に出たところを、斑虎に声をかけられた。
彼は血相を変えてこちらに向かってきた。someoneは困ったように僅かに眉尻を下げた。

斑虎『なんで抵抗しなかったんだよッ!カキシード公国の交渉役なんて、こんな仕事は面倒なだけだぞッ』

その直後、斑虎は言葉を切り少し眉を寄せた。
恐らく、勢いよく声に出したものの自分もオレオ王国の交渉役に選ばれた経緯を思い出し少し罰が悪いと思ったのだろう。
そんな目の前の親友を可愛く思い、someoneはほんの少し微笑んだ。

someone『仕方ないよ。決まったことなんだから』

滝本たちの懐に飛び込んだ時から全ては巧妙に仕組まれていた。
今はそれが全て分かってしまったのだ。諦めるわけではないが、今この時は足掻いてもどうしようもないというものだ。

斑虎『俺はまだいい。でもお前は生まれてから暫くカキシード公国に居たぐらいでほとんど祖国と関わりはないんだろ?
それに新人であるお前にこんな大役を任せるなんて、会議所はどうかしてるッ!』

何人か二人の前を通り過ぎた兵士がぎょっとしてこちらを振り返ったが、斑虎は気にせず【会議所】を非難した。
彼は昔からこうだ。おかしいと思ったことに対しては誰であろうと噛み付く。自分ではなく周りの人間が巻き込まれている時は殊更にだ。

彼は自分の“正義”を昔から体現し続けている。そんな姿が今となってはとても眩しく感じる。

someone『あまり感情的になってもよくないよ、斑虎。与えられた仕事はこなさないと』

someoneは冷静に斑虎を諭すように話した。自分を落ち着かせるための言葉でもあった。

someone『すぐに791さんとここを発たないといけないんだ。暫く会えなくなるね』

斑虎『俺もだ。今晩にはもう出発だ。でも791さんも水臭いよな。お前を推薦するんなら、自分が交渉役になってくれたっていいのにな』

彼女の話になると少し声を潜める彼が可笑しくて、someoneは少し笑ってしまった。
たとえ真相が分かっていたとしても、親友と話している今だけは笑っていられる。

someone『僕は791さんと一緒だから平気だよ。寧ろ、斑虎の方が大変じゃない?一人だから』

斑虎『これを放置プレイと言うんだろうな』

二人はそこで言葉を切り笑いあった。
彼に会えるのも今日が最後だと思うと、せめて目一杯笑わないといけないと思った。

斑虎『気をつけてな、someone。まあ互いに交渉役だから逐次連絡は取り合うし、その内協議の場でも顔を合わせるだろうが、暫くは会えなくなる』

斑虎の差し出した手を見て一瞬固まった。
彼の純真で純白に満ちた手を、自らの黒ずんだ手で汚したくなかったからだ。

だが、すぐにその思いを振り払い彼の手を握ると、自分とは違う戦士特有のゴツゴツとした手のひらから、何か言葉にはし辛い熱い思いを感じた気がした。

心の中の正義の火が一度だけ大きく跳ね、勢いを増した。
そんな気がした。

someone『…うん。斑虎も気をつけてね』

絶対に791や滝本の思い通りにはさせず、【会議所】を正しい方向に導いてみせる。

そしてその渦中にいる斑虎と一緒にまた再会してみせる。
その思いを抱き、someoneは彼の手を再度強く握り返した。

斑虎『じゃあ準備があるから行くな。次に会う時は両国間の協議の時かな?楽しみにしてるぜ』

斑虎は握った手を離すと、すぐに踵を返し自らの職場に戻っていった。
その背中を暫くぼうと眺めていたが、すぐにsomeoneは一息ついた。


someone『…やれやれ。仕事が増えるな』

小さな声で呟いた言葉は強がりだった。
しかし、絶望的な状況に身を置くこの身を鼓舞するには十分な言葉だった。





【きのこたけのこ会議所 someoneの自室 1ヶ月前】

その夜、someoneは出発の準備をそこそこに切り上げると、残していた魔法研究を完成させるために、まずは紙くずで散らばっていた床を掃除し、その後巨大な魔法陣を書き上げた。
魔法陣の構想自体は既に数ヶ月前から完成してたものの、試す機会もなく今日まで至ってしまったのだ。

someone『できた…』

そこで床から顔を上げると、someoneはもう戻って来られないだろう自室内を一度見渡した。

部屋は相変わらず汚いものの、汚いなりに年季が入り感慨深い。斑虎には受け入れられないだろうが、この汚さは年月の痕跡と自分の軌跡を表しているのだ。
床に転がる大量の紙屑は、魔法研究の過程で大量に消費されたものだ。
最初は僅かに持ち込んだ魔法書を載せていた書棚も、今ではぎっしりと埋まり、溢れた本が床から何層も積み上がり、一端の図書室のような体を呈している。
床の一角にある座布団だけポッカリと綺麗なのは、そこが斑虎の特等席だからと知っている。


三年前、初めてこの地に足を踏み入れた時にはまさかこのような事になるとは露ほど思っていなかった。
あの時は不安で、無味乾燥と思い込んだ世界に嫌気も差していた。791に裏切られ、会議所自治区域に送り込まれた時も、僅かな期待も打ち砕かれ、世界の色は褪せ外の風景は白黒に映った。

それを救ったのは他ならぬ斑虎だった。
彼との出会いが自分を大きく変えた。同時に、世界に色がついた。

【大戦】に触れ、【会議所】に触れる中で魔法研究以外のやりがいを見つけた。
斑虎という親友ができ、会議では自分の考えたルールが採用され、そのルールで【大戦】で数百万もの人間が一喜一憂している様子を目の当たりにした。
いつしか会議所自治区域という土地を真の故郷だと思うほどに、望郷への思いは育まれた。

自らを突き動かすこの“正義”の原動力がたとえ師への憎しみからくるものだとしても、【会議所】を、斑虎を守るためならばしかたないと思った。
そのために、今から大仕事を成さなければいけない。

someoneは一度深く息を吐くと、群青色のローブのフードを目深に被り、ホコリまみれの床に両手を付いた。

someone『魔の理に従い、偉大なる生命の源流を此処に召喚する。
己が願いを胸に刻み、此の身を魔の理に捧げる。我が名はsomeone』

詠唱を始めると、白のチョークで書いた魔法陣がバチバチとどこからともなく音を立て始め青く光り始めた。
詠唱手順は全て暗記している。後は待てばいい。

someone『己の姿を見るは、生命の源流を投影した己自身なり。此処に願うッ。
太古に潜む古の力を秘めたる傑物たちよ、我の願いを聞き届け給えッ!』

稲光のように魔法陣は激しく点滅し、同時に眩い光にも包まれ始める。
フードの中で、someoneは必死に詠唱を続けた。

someone『我願うは、熱き正義の火を踏襲する自らの化身。熱き血潮を分け与える赤き炎ッ。
生命の大樹よッ、魂を成し我のもとへ光となりて結集せよッ!






今ここに顕現せよ、【使い魔】よッ!』


突如、どこからか発生した爆裂音とともに、someoneは勢いよく吹き飛ばされた。
書棚に背中が当たり、本がバラバラと勢いよく上から落ちてきた。

someone『…ッ』

まるで稲光が部屋に落ちたような突然の衝撃に、頭がくらくらする。
召喚後の衝撃や反動を記した書物は無かったが、ここまでの衝撃とは思っていなかった。
数秒呻いたsomeoneだったが、本来の目的を思い出し、すぐに本をかき分け起き上がった。


果たして部屋の中心には、手のひらよりも一回り大きい程度の白いテリアがちょこんと座っていた。
魔法陣の中心で、子犬は先程の衝撃などどこ吹く風といった具合に前足で耳を掻いていたが、本の山からひょっこりと顔を出したsomeoneに向け涼しい顔を向けた。

『お前さんかい?オレを呼んだのは?』

子犬は口を開くと、間違いなくそう言葉を発した。
予想していたより低い声でそれと相まって相当な落ち着き様だと感じた。
目つきが鋭く近寄りがたい気も発しているのは、かつてのNo.11を少し彷彿とさせる。

someone『君が【使い魔】か…?』

埃を払い近づいてきた術者に、子犬はジッと見上げたまま目線を外さずに向かい合った。
術者を値踏みする色が、そのヘーゼルカラーの眼の光の中に含まれていた。

『ああ、そうさ。いま、ここで呼んだだろう?
それにしてもこの部屋は汚いな。ご主人にとって、掃除とは生きていく上で花への水やりよりも後回しにする行いらしいな』

大層生意気な口をきく犬だと感じた。
見た目はテリアそのものだが、口を開けば飲み屋にいる親父よりも口も態度も悪そうな気配を放っている。

魔法陣の紋章内や詠唱時に、術者は【使い魔】の風貌や性格の希望をある程度含ませる。ただそれはあくまで希望なので、魔法陣を通じて創り上げられたものが希望通りになるとは必ずしも限らない。
完成度は術者の魔法力や環境に左右されると言われているものの、詳しいことは未だ分かっていない。

someoneの場合は、自らには無い情熱的な性格を宿すようにしたが、どうも狙った方向性とは違う【使い魔】が顕現したようだ。

someone『助けてほしい。時間がないんだ』

気を取り直して、切実に訴えるsomeoneの顔を子犬は目を細めジッと見つめていたが、ふっと一度息を吐き目線を反らした。

『ご主人。まずはあんたの名前を。そして次におれの名前を教えてくれ』

someone『僕の名前はsomeone。そして君の名は――』

そこで言葉に詰まった。名前なんて考えていなかったのだ。

迷った挙げ句に視線を辺りに彷徨わせると、足元に先程まで倒れていた本の山から転げ落ちていた二冊の本の表紙が見えた。

【降霊術大全】、【呪歌の詠唱について】という題の本だ。

降“霊”術と呪 “歌”。

あまり彼を待たせてもいけないだろうという思いで、someoneは咄嗟に本の題から名前を拝借することにした。

someone『君の名は、霊歌(れいか)。今日から霊歌だ』

霊歌『おう。よろしくなご主人』


そこで初めて、霊歌はニヤリと笑った。



6-11. 逆転への奇策編へ。
Episode : “トロイの木馬”someoneへ戻る。

フリーエリア

*軍名生成チェッカー

軍名を決める時にランダムで勝手に決めてくれます。 単語を二つ無作為に組み合わせて表示します。
ボタンを押してください。
java scriptで運用。

フリーエリア2

フリーエリア

*スキル制 使用スキルチェッカー

スキル制ルール 専用で、自分の使用可能スキルを確認できます。

入力フォームに自分のIDを貼り付けてください。
ページが飛んで使用可能なスキルが表示されます。
java scriptで運用。

ID:


アクセスカウンタ
(マウスを近づけると一週間の推移がわかる)

フリーエリア

フリーエリア

メンバーのみ編集できます