3-7:疑念と決意編

初公開:2015/09/14

きのこ軍 参謀「時限の境界に関する制約は大分明らかにされてきたな。
アイムの言っていたハイブリッド案(スクリプトに荒らされている時代で歴史再改変&工場発見)を推していくべきやな」

きのこ軍 ¢「いや、僕は反対なんよ。現状で明らかにされている制約だけが全てとは思えない。
アイム君はなんとか帰ってこられたけど、今後ふとした拍子で未帰還者が出ることも考えられなくはないんよ」

たけのこ軍 791「でも、私たちが行動を起こさないと、会議所や大戦世界は、活力を失い終いには崩壊に追い込まれる。それを黙って見過ごせって言うの?」

きのこ軍 ¢「それでも反対なんよ。そもそも791さんの言うように、大戦世界がすぐに崩壊すると決まったとわけではない。
皆がわざわざ時限の境界に飛び込もうとしなくても、何か解決策があるかもしれないんよ」

きのこ軍 黒砂糖「そんな悠長なことは言ってられないのでは…」

きのこ軍 ¢「そうは思わないんよ。今までだって、僕たちはみんなで額を寄せあって、話し合いで喫緊の事態に対処してきた。
今度もきっとそうだ。今こそ全員が一致団結して会議をすることでこの騒動に対する名案が生まれ、
そして結果として兵士の安全も確保されるんよ!」

たけのこ軍 オニロ「確かにそうかもしれません…しかし、このまま現代に留まり続けてもDBは見つけられません。
ボクたちはDBを必ず見つけ、討伐しなければいけないんです」

きのこ軍 ¢「だからッ!“討伐”ではなくて“捕獲”だと言っているだろ。
集計さんもいた以前の会議で捕獲をメインに据えることは決定されていたはずだ!何度言えばわかるんだッ」

¢が苛ついたように声を荒げオニロに反論した。珍しいな、と遠巻きに傍観に徹していたアイムは、¢の違和感に誰よりも早く気がついた。

¢は会議所内で一番の現実主義者であり、理知的で客観的視点を持つ兵士だ。
集計班が理想主義者だったということもあってか、度々繰り出される集計班の突拍子もない意見に、
¢がたしなめるという会議の流れが常態化していた。

今回も会議に参加しているメンバーのほとんどが、過去に跋扈するスクリプトやDBの討伐に躍起とする中、
¢だけが声高に討伐隊派遣に反対を表明している。

熱に浮かされた兵士たちを自制させる意味で、¢は会議内で重要な役職を担っている。
常に会議兵士の考え方からは一歩引いた思考は、その主張が正しい、誤りに限らず。全員の逸る気持ちを一度抑え、
全員が冷静になる場面を¢から与えられ、そして全員を成長させる。

しかし、アイムには、今日の¢の主張は現実論とは程遠い、時限の境界突入反対に固執しすぎているように思えた。
冷静な¢が声を荒げていることが、¢自身に焦りが生じていることへの表れだ。
非常事態だからしょうがないとも言えるが、果たしてそれだけなのだろうか。

本当に会議所の兵士の安全を守るためだけに主張しているのか。
激しい意見が飛び交う議論の中、アイムは独り訝しむ。

なぜ、¢は討伐隊派遣を頑なまでに反対するのか。アイムは考える。


―― 時限の境界の制約内容が全て明らかにされてない可能性があるから? ―― 

一理ある。これに関して¢の主張は最もだ。時限の境界に係る制約の総数は明らかになっていない。
3つの制約こそ見つかれど、この制約が時限の境界に係る全てだとは到底断言できない。
つまり、これからも、討伐隊は目に見えない制約に気をつけながら行動をしなくてはいけない。


―― 現代に留まることで解決策が生まれるかもしれない? ―― 

一理ない。現代に留まり続け捜索を続くてもDBを見つける術がない事は以前に証明されている。
さらに、現代には地下部隊(現在はオニロのみだが)が留まり続け、本丸の編纂室は情報の最前戦として機能している。
現代にいる兵士の役割は、あくまで過去へ跳ぶ兵士たちの補佐に過ぎない。
全員が現代に留まり続けることは、寧ろ悪化の一途を辿りかねない。それは¢もよく理解しているはずだ。

兵士の安全を殊更に主張し、その主張の“副産物”として、現代に留まり続けることが必要だという主張が
生まれるのならばまだ分かる。
ただ、今の¢はこの二論を同列に語ってしまっている。意見の軸がぶれているのだ。
兵士の安全を守りたいのか、留まり続けたいのか。どちらかはっきりしない。

彼の中ではっきりとした軸は“DBを撃破せずに捕獲する”という信念、ただひとつだ。


――では、なぜ¢はDBを“討伐”したがらないのか? ――


アイム「…まさかッ…!」

短時間で辿り着いた自身の答えに、さすがのアイムも驚愕し咄嗟に否定の意味で首を振る。

あの¢が、そんなことはありえない。だが、しかし――


━━
━━━━

きのこ軍 ¢「いや、捕獲するべきだ」
それまで終始黙っていた¢が静かにそう告げると、部屋はシンと静まり返った。
¢の言葉には、常人には表現できないような使命感とそれをも上回る焦燥感が入り交じっていた。
集計班がチラと¢に目配りをする。二人の視線が一瞬交差する。アイムは二人のなんでもない所作が気になった。

きのこ軍 集計班「DBは討伐せずに捕獲することにしましょう。まあまずは発見が先ですがね。いったいどこにいるのやら…」

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━━━━


以前の会議での¢の発言。DB討伐論が主流を占めていた中、¢の鬼気迫る発言に会議の決着は180度方向転換した。
集計班が¢の発言を認めた意図はわからない。それでも、もし今の¢の主張を許してしまえば。

きのこ軍 ¢「このままでは埒が明かない。兵士の危険が考慮される以上、討伐隊派遣は見送るべきだ」

会議所の動きは止まり、無為な時間が流れ。そして、大戦世界は崩壊の一途をたどる。

きのこ軍 アイム「そうかい。オレはあんたの“尻拭い”をさせられるってことか、シューさん…」

まさか、大戦の未来をオレが案じる日が来るなんてな。そう心のなかで自嘲気味に笑ったアイムは、
先程まで聞く気のなかった会議に意識を向かわせた。
先程まで騒がしかった編纂室は、議論は平行線をたどっているのか、次第に静けさを取り戻しつつあった。

アイムは覚悟を決めた。
目の前に居る兵士たちに、自分自身が説かなければならない。

¢の主張を覆せるほどの論を、アイムが述べなければいけない。
危険を乗り越えてでも大戦世界を守る意思を。覚悟を。







――たとえ、目の前に居る兵士の中に“敵”が潜んでいたとしても。


きのこ軍 参謀「そこまで強く言うとはなあ。確かに¢の言うことも一理ある。
ここは少し休憩を取って、後に会議を再開ということで――」

きのこ軍 アイム「いや、その必要はないぜ参謀」

鬱屈とした空気が蔓延する中、静寂を切り裂いて、一人のきのこ軍兵士が鋭い声を発した。
希望の星。きのこ軍新参、アイムである。

きのこ軍 アイム「思い違いをしているな。全員ここに留まり続けても、オレたちには百害あって一利もない」

きのこ軍 ¢「そんなことはないんよ。きっと打開策は生まれるんよ」

きのこ軍 アイム「その逆だよ¢さん。待てば待つほど、事態は悪化する」

たけのこ軍 オニロ「どういうこと、アイム?」

オニロなら食いついてくると思ったとばかりに口角を釣り上げ、アイムはとうとうと説明し始めた。

きのこ軍 アイム「加古川さん。あんたはさっき『敗北の歴史に塗り替えられる度に、現代に居る大戦兵士の士気が下がっている』。こう言ったな?」

たけのこ軍 社長「いえてる‥‥‥」

たけのこ軍 加古川「確かにそう言った」

たけのこ軍 オニロ「つまり、多くの兵士は士気を“失いつつある”ということだよね」

きのこ軍 ¢「仮に士気が下がっているとしても、現代に居る僕らには皆を盛り上げる策を講じることはいくらでもできる!
まずは王様制とスキルMT制を復活させて兵士の期待に応え――」

きのこ軍 アイム「その一度失った“士気”てのは、いったいどこへ“向かう”んだろうな?」

¢の言葉を遮り、鋭く相手に切りこむようにアイムは周りにそう問いかけた。

たけのこ軍 社長「よのなかどうなっとるんかのう。」

きのこ軍 someone「向かう?どういうこと?」

たけのこ軍 筍魂「おもしろい、続けてみろ(王者の貫禄)」

きのこ軍 アイム「オレは師であるクソ筍魂から二つの教訓を受けた。その内の一つが、【無秩序の全は一に帰す】という訓えだ」

【無秩序の全は一に帰す】
【“生命力の流れ”は即ち“世界の理”と同化する】

難解とも取れる筍魂から残された言葉の意味を、オニロと探しだした際の訓えの一つである。
オニロは【秩序】と【無秩序】を部屋の汚さに喩え、こう表現した。

オニロ『えと、たとえば部屋がきれいな状態を秩序、部屋が汚い状態を無秩序とすれば、
必ず部屋は汚くなっていく方向に進んでいく、ていうことかな』

全ての万物は、秩序から必ず無秩序に向かって変化していく。
無秩序の要員をたどれば、それは一つの秩序から発生したものなのである。

たけのこ軍 筍魂「クソは余計だゾ」

たけのこ軍 斑虎「兵士の士気消失と、【無秩序の全は一に帰す】てのは、どう繋がるんだ?」

きのこ軍 アイム「たとえば、そうだな」

ここでアイムは席を立ち、手近な本棚から本を数冊手に持ちまた席に戻ってきた。

きのこ軍 アイム「オレは、一人の兵士の心の中には、こうした何冊もの『心の本』が存在していると思っている」

きのこ軍 参謀「なんやそれ素敵やん」

きのこ軍 アイム「兵士の関心事はさまざまだ。¢さんなら自動ツール・引きこもり、参謀ならバイク・お笑いに、抹茶ならお茶・おしっこに関心があるといったように――」

たけのこ軍 抹茶「おい待て」

きのこ軍 アイム「兵士は、関心事をそれぞれまとめた『心の本』を数冊、数十冊も胸の内に宿している。
心の本には自身の出来事、関心事が日々連々と書き加えられている。
千の兵士がいれば万とも億とも心の本は存在するかもしれない。しかし、中でも全ての兵士が持っている“共通の”本が一冊ある。
それは――」

たけのこ軍 オニロ「『大戦に関する本』」

スリッパ「なるほどッ」

きのこ軍 アイム「兵士は誰しも『大戦の本』を心の中に宿している。古参であればあるほどその本のページ数は膨大なものになっていることだろう。
また、新参である兵士も大戦に胸を躍らせているうちは、心の本には次々に大戦関連の内容が書き加えられていっていることだろう」

ちょうど、あのオリバーのようにな。と、アイムは、年表近くの空中で眠りこけているかのように静止する自動筆記ペンを一瞥した。

たけのこ軍 オニロ「素敵な話だね、アイム。つまり心の本の一頁、一頁が『兵士の士気、情熱、やる気』そのものってことだよね!さすがはアイムッ!わかりやすい!」

たけのこ軍 社長「さすが 希望の星は 違うぜーー」

きのこ軍 アイム「おまえ…折角のオレの決め台詞をッ」


心の本。


兵士が持つ関心事だけ存在するこの本は、決して最後の頁まで書き切ることはない。
頁は無限、果てなき探求心と好奇心さえあれば、その兵士における心の本は膨大な頁数で満たされ続けることになる。

本の内容はほとんどが至極些細なものだ。その折に、自らが見聞きしたモノ・コト、感じたコトなどが雑多に、
しかし一切漏れることなく連々と今この瞬間も書き加えられていっているのである。

時折、兵士は自らの過去を心の本をそっと開くことで回想し在りし日の栄華に思いを馳せ、胸を躍らせる。
また、他人の熱き思いに充てられた時などは、元気のなかった自分も「今こそ!」という気分になり、
同時に、本の執筆に取り掛かっている心の筆は激烈な速度となる。

詰まる所、自らが積み重ねてきた本の一頁一頁が、当該の関心事への士気であり、やる気であり即ち情熱なのである。

たけのこ軍 山本「でも、それじゃあ。古参であればあるほど心の本の頁数が多くなるというのは必然。
頁数が多いほど士気も断然高まるということになるのでは?」

きのこ軍 アイム「ところがそうはならないよ山本さん。
言った筈だ、万物事象は必ず【秩序】から【無秩序】に変化していく、と」

本は手入れをしなければ劣化していく。否、手入れをしてもいつか必ず劣化していく。

書物で劣化が始まるのは硬い表紙部ではなく、紙でできた頁本体である。
時間が経てば経つほど、紙やそこに書かれた文字は色褪せていく。紙は染み、埃が飛び、カビが生え、蜘蛛の巣を貼る。

目を凝らさないと読めない程度の視認度までに落ちた頁に対する興味は減り、頁をめくる回数は次第に減少していく。
兵士の関心事への情熱は低下していく。そして、完全に心の本の文字が色褪せ、中身が風化してしまった時、
兵士は一切のやる気を喪失するのである。


たけのこ軍 社長「か  い  め  つ」

たけのこ軍 オニロ「心の本の手入れを怠れば―すなわち関心事へ注目を払っていなければ―、
心の本は朽ちていく。兵士は士気を失う」

きのこ軍 ゴダン「なるほどなあ。日々失われつつある士気を、必死につなぎとめているのが会議所の役目でもあるわけか」

兵士のやる気の有無は、心の本の“読むことができる”頁数の多さに左右される。アイムはそう語っている。

たけのこ軍 791「うん、よくわかったよ。でも、その失われた士気とアイムが言わんとしていることの関係がまだよくわからないな」

きのこ軍 アイム「万物事象が【秩序】から【無秩序】へと向かうのは抗うことのできない自然則だ。

しかし、もしその変化の速度を急激に早めている“邪魔者”がいたとしたら、どうする?」

その“邪魔者”は平時から、人々の心に巣食うゴミやチリといった穢れをこよなく愛する生物だった。

たけのこ軍 オニロ「【秩序】から【無秩序】への急激な変化。有り余る士気から、士気の消失。
つまり、兵士の士気を急激に低下させている…」

たけのこ軍 791「世界から消えてしまったはずの兵士の“士気”を…邪魔者が掻き集めようとしている?」

たけのこ軍 オニロ「そして…そんなことをしようとする奴は唯一…」


全員「――DBッ!!(ジジイ!)』

アイムは全員の声に呼応するように、手に持った本を開き、勢い良く手に掛けた頁ごと引きちぎった。

たけのこ軍 オニロ「なにをするんだアイム!貴重な本なのに!
あっ、ていうかそれボクが密かに書いていた小説本じゃないかッ!ヒドイよッ!」

きのこ軍 アイム「士気は、情熱は、正しく心の本の“頁(ページ)”だと、オニロは言った。
こうして引きちぎられた頁はその兵士から失われ、結果的にそいつ自身の士気は低下する。
その頁を、【手当たり次第DBが喰らっている】と考えたらどうだ?」

スリッパ「手当たり次第、DBは兵士の心の本の頁を喰らい続けている。度重なる歴史改変がその行為を可能とさせる。
兵士の士気が、あいつにとっての“餌”だというんだな?だから平時よりも大幅に士気が下がり、その分DBが増長する」

たけのこ軍 埼玉「だとしたら、DBは、現代で失われた筈の兵士たちの士気をどこかで喰らい続け、
この瞬間も強大化し続けているということたま?」

たけのこ軍 オニロ「あぁ…折角中編まで書いてたのに…」

きのこ軍 黒砂糖「加古川さんが言っていたように、歴史改変と現代兵士の士気喪失は一定の相関があるのは明白」

たけのこ軍 ビギナー「つまり、こちらが時限の境界を使わずに現代に留まれば留まるほど、
歴史改変は行われDBは強大化し続ける…そして強大化したDBは現代に帰還し世界を乗っ取る。それが奴の狙いか…」

きのこ軍 アイム「そういうことだ」

悲観にくれる会議所勢。待てば待つほど、世界の大勢は悪化の一途を辿る。
そうした気持ちを予め見越していたうえで、アイムは逆転策を語る。

きのこ軍 アイム「ただ、失われた頁を貯めこんで成長を続ける醜悪な“掃除機”も――」

いつの間にかテーブルに置かれていた抹茶人形をぶっ叩くと、人形の下敷きになっていた紙は衝撃で俄に宙に浮いた。
その紙をアイムは力を込めてしっかりと掴む。

きのこ軍 アイム「本体をぶっ叩けば、頁を吐き出し元の所有者に戻る。つまり、失われた士気は元通りになる、てことだ」

アイムは言葉を切り、ぐるりと全員を見回す。大勢は決した。
¢の慎重案支持から一転、会議所は、無茶をしてでもDBの企てを阻止しないといけないという立場を明確にした。

やりきった思いでアイムが頬を緩めようとしたその時――


??『まさか、加古川の発言からDB騒動の企てを看破するだけでなく、慎重案を破棄するまでに至るとは。
末恐ろしい兵士だ、この世界の『秘密』を暴く一歩手前までたどり着いた推測力は、記憶を失っていても流石の一言。だが――』


瞬間、アイムは何処からか向けられる鋭い視線を感じ、背筋を寒くした。


慈愛。悲愴。冷淡。

全てを見透かしたかのようにアイムに突き刺さる“複雑な感情”を伴った其れは、
会議所の反応を見て浮かれかかっていたアイムの心を瞬く間に冷静にした。

瞬時に視線の出処を探す。円卓テーブル内で、ほとんどの兵士は他者の意見に耳を傾け時折口を出し、
アイムを気にかけているものなどいない。
ほとんど居ないはず―――


きのこ軍 ¢と目が合うことさえなければ、アイムは先の視線をまやかしだと思い込んでいただろう。


¢とアイムの視線は交錯したまま、両者ともに離れない。
¢は言葉を発さず、ただアイムをじっと見つめている。

きのこ軍 アイム「――どうやら話し合いは終わったようだな。
¢さん、オレの提案していたハイブリッド案―時限の境界を利用しスクリプトを破壊しながら、スクリプト工場も捜索し破壊する―でいいか?」

編纂室内は静まり、皆の視線が¢に注がれる。
長い間を置いて、¢は表情を変えないまま一回だけ頷いた。

きのこ軍 ¢「――僕はそれでいいんよ」

会議所はこの日、DB討伐に向けて大きな“賭け”へと打って出た。


小さな猜疑心はやがて大きな疑念へと変わる。
アイムは未だ¢を真の敵と見なしていない。だが、一度盛り始めた疑惑の種たる篝火はなかなか鎮火しない。
少しでも疑い始めた相手は完全な味方には成り得ない。これが世間の常識であるし、アイムにとっての常識でもあった。

DBへの打開策を見つけ熱意に燃える会議所兵士勢とは裏腹に、小さな疑念がアイムの中で燃え盛りつつあった。


ちなみに。

たけのこ軍 オニロ「竹内さんは集計班さんに呼ばれたということですけど、どうしてここに?」

竹内「それがワシにもさっぱりとわからん!ハハハッ」

たけのこ軍 社長「わんわんわしわん」

きのこ軍 黒砂糖「見ないうちに、すっかりと老けこんだな竹内さん。まだあの頃の動きは健在かい?」

竹内「もう身体を動かさなくなって久しいのお。老いぼれの日課といったら朝の散歩と昼過ぎのティータイムよ」

たけのこ軍 抹茶「…その腰に携えた長剣は」

竹内「もう何十年も抜刀してないのお。おそらく錆びて鞘から抜くこともできんじゃろ。腰の重りとしてはよう役立ってるな。ハハハッ!」

きのこ軍 アイム「おい、どうすんだよこの老いぼれ」


3-8. 幕間編へ。
Chapter3. 無秩序な追跡者たちへ戻る。
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