政治経済法律〜一般教養までをまとめます

  • 能率概念の調和
 D.ワルドーはサイモンらの能率概念を能率の客観的解釈、ディモックらの能率概念を能率の規範的解釈としたうえで、その調和を図ろうとする。*1ワルドーは、能率を考える場合には、目的の階統制の概念が重要であるという。そして、機械的・常規的な性質の能率、すなわち重要でない目的に仕える能率はあらゆる組織を通じてほぼ一定であり、より重要あるいはより究極に近い目的に仕えれば仕えるほどその能率は一定たりえなくなるのであると述べ、能率は目的の観点を考慮したとき初めて測定することができるとする。彼は、「能率の記述的ないし観客的観念は妥当であり有用である。しかし、それはただ意識的に設定された価値の枠組み内においてのみである」として、能率の規範的解釈と客観的解釈の調和を図ろうとするのである。

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