政治経済法律〜一般教養までをまとめます

  • アメリカの政治制度
 行政部の最高責任者が議会によって選ばれるのが議院内閣制であるのに対し、それを国民が直接に選ぶのが大統領制である。*1大統領制の代表的な例はアメリカである。アメリカの大統領制では、立法部と行政部とはまったく独立しており、大統領は議会に対してではなく、直接国民に責任を負う。したがって、大統領は議会に対してではなく、直接国民に責任を負う。したがって、大統領は議会に対してではなく、直接国民に責任を負う。したがって、大統領は議会を招集・解散する権限を持たず、議会は大統領と政策を異にする場合でも大統領をその職から退かせることはできない。大統領は議会に対して直接法律案を提出できず、教書(message)を送って必要な法律の制定を要請しうるにとどまる。ただ、議会が大統領から見て望ましくない法律案を可決したときには、大統領は拒否権を発動してそれを拒むことができる。行政部の各省長官は、大統領によって任命され、大統領に対してのみ責任を負い、議員の兼任は認められず、議会とはまったく無関係である。
 このような大統領制は、権力分立の原則を徹底させたもので、多数派であれ少数派であれ、一部の勢力が権力を独占して専制的に統治することを防いでいる。しかしその反面、政治が能率的に行われず、複雑な抑制均衡の制度を通して政策が立案・決定され、かつ執行されるので、責任の所在が不明確な自体が生じることもある。したがって、こうした制度の下では、政党が統治の機能を十分に果たし、かつ自党の政策に対して責任ある態度をとることが要求されるが、アメリカの政党は連邦制の影響を受けて地方分権的性格が強く、またイデオロギー的同質性のゆえに、二党間の政策上の差異も明確ではない。その結果、今日のアメリカの政治においては、政府に必要とされる指導能力を調達しえない場合が生まれやすいといった問題がある。

図 アメリカの政治機構*2

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