政治経済法律〜一般教養までをまとめます

この章のねらい

 政治過程論は、今日の政治学の中心的分野の一つであり、また、各種の試験でも最も頻繁に出題されている分野である。何が政治過程論の範囲に含まれるかについては、必ずしも見解の一致があるわけではないが、一般的にいうと、選挙、政党、圧力団体、政治的リーダー、大衆社会といったテーマを中心に構成されている。
 現代の政治で選挙の果たす役割は決定的に大きい。政治の指導者を選び、政治の方向を決定するのは、多くの場合、選挙である。選挙は、政治過程論においても中心的なテーマにならざるをえない。選挙に関する知識は、一般に選挙制度に傾きやすいが、選挙制度の技術的な問題は、政治学よりも憲法学あるいは公法学で扱われるべきものである。政治学のテーマとしては、選挙の統合機能が重視される必要がある。
 選挙に次ぐ重要なテーマは、政党と圧力団体であるといえる。このうち、政党はかつては政治過程の主役であったが、最近はややその重要性を失いつつある。しかし、依然として選挙は政党を軸として展開されており、政党を抜きにした選挙は考えにくい。政党が後退した分だけ実質的な影響力を増大させたのは、圧力団体である。多くの国で多様な圧力団体が政治過程に巨大な影響を及ぼしているのが今日の現実である。
 政治過程において最も能動的な役割を果たすのが政治的リーダーであるとすれば、最も受動的な位置にあるのが大衆である。政党や圧力団体は、両者の中間にあって、両者を媒介とする役割を果たしているともいえる。
テーマ6 選挙
テーマ7 政党
テーマ8 圧力団体
テーマ9 リーダーシップ
テーマ10 大衆社会
テーマ11 日本の政治過程
政治過程のまとめ

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