政治経済法律〜一般教養までをまとめます

この章のねらい

 第二章では、行政管理の主要な概念である能率性や有効性の概念について触れ、さらに一般的に官僚制といわれる、行政の組織過程を巡る議論、および組織理論の概略について述べる。
 能率性と有効性の向上は、行政管理論において重要なテーマの1つである。とはいっても、能率をどのようなものとして把握するにはいろいろな議論がある。また、能率と有効性との関係もそれほど単純なものではない。能率観の違い、有効性と能率性との対応は、最近隆盛の政策評価議論とも関連する分野であるので、十分に理解しておく必要がある。
 官僚制と行政組織については初めに近代的官僚制理論として有名なウェーバーの官僚制理論と、官僚制にまつわる病理・逆機能について述べる。官僚制は、合理性、能率性などを実現するための組織形態である一方、形式主義、権威主義といった病理現象も付随することが指摘されている。しかし、そうした病理現象も実は、官僚制の機能的側面と表裏の関係にあることを理解しておくことが重要である。
 最後に、アメリカ行政学の大きな流れの1つである組織理論の系譜を概観する。古典的組織理論とされるギューリックの組織理論、ラインとスタッフの関係などについて解説する。古典的組織理論といわれながらも、今日でも行政改革の折には、ギューリックの部門編成原理や分業の原理が引き合いに出される。現代組織理論ではバーナード、サイモン、マーチらによってさまざまに展開されている理論の概略を紹介する。
テーマ4 能率性と有効性
テーマ5 官僚制と行政組織
行政管理のまとめ

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