政治経済法律〜一般教養までをまとめます

  • 地方自治の存在理由
 では、今日の地方自治の存在理由はどこに求められるのであろうか。一般に地方自治は、権力の集中を防ぐために地方の問題は地方の解決にゆだねること、各地方の住民を民主主義に習熟させることの2側面を持っている。しかし今日では、地方の問題を解決するためにも中央政府と地方政府との十分な協力が必要とされる。その結果、第一の側面は次第にその意味を変えつつあるといえる。そして、それは第二の側面に注意を払う必要性を増大させている。地方の問題が国の政治と密接な関係を持つことによって、国民は地方の日常的な問題を通して国の政治を理解するきっかけをつかむことができるからである。その意味で、イギリスの政治学者J.V.ブライスの「地方自治は民主主義の最良の学校である」という指摘は、今日でもその正しさを失っていない。

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