• 創始者は“花の魔術師”マーリン
  • 《錬金術師》(アルケミスト:カリオストロの創始による)、《魔導師》(スペルキャスター)、《魔具職人》(エンチャンター)の三大学部があり、その中でまた分野別に細分されている。
  • 《マーリンの五階位》で測られた術者の実力ごとの階級分けがされている。
  • 魔術についてはこちら
  • 正史では二代目魔王が自身の種族の優位性を保つ為、魔術・知識関連を念入りに抹消(討滅)したことで、元の場所では影も形も残らず消失し
    生き残った魔導師たちが地方へ散らばり、それぞれ「塾」などを作って魔導を教えている。

《マーリンの五階位》

学院創始者であるマーリンが制定した術者の階級分け。
学院内でも厳格かつ厳密に扱われていて、マーリン自身が用意した魔導式《マーリンの試験》によって判定が下される。
誤魔化しも何も通用しない、あくまで本人の力量と知識によってのみこの階級は決定される。
そしてより高位にある術者の権限が絶対となる。


五階位の内訳は以下の通り:
1:《暗夜》最下位。学院に入ったばかりの新人が振り分けられる、スタートライン未満の位置。
学院から、魔力を通しやすい特殊な繊維で編み上げた黒いローブが贈られる。
2:《星屑》《暗夜》より一段階上。学院に入った後、基礎的な学習を修めたと判断された、所謂「見習い」として認められた段階。
ここに上がると、それぞれの守護星に因んだ石を象嵌した指輪が学院から贈られる。
《マーリンの試験》受験資格の壁
《暗夜》《星屑》は見習いかそれ以前であって、《マーリンの試験》を受ける段階ではない。
3:《月枝》実際に《マーリンの試験》によって決められる事になるのは、この《月枝》以上の階位のみ。
《月枝》以上の階位を持つ導師から杖を授与された《星屑》のみが試験に挑む資格を得られる。
4:《黎明》評議員への立候補資格が得られる。
この辺りになると、派閥争いなどの政治的なパワーゲームにも関わって来る。
5:《開闢》最上位。
カリオストロが《開闢》位を得た当時は、それまで百年以上《開闢》位を受けた人間はいなかった。
(評議会に在籍してる術者も《黎明》どまりであった)

※ 以上は「魔剣物語AM(アフターモーさん):ニーサンは学院の未来を救った偉人ではないかというお話」による十二英傑の時代における情報である。
※《枝落ち》=《月枝》の階級に上れない《星屑》以下の人間の通称(蔑称)。ここら辺が才能の有無を分けて来る。
※ 学院の権力者は基本、《マーリンの五階位》による階級制度を根拠にその権勢をふるっているんで、そこを否定しちゃうと学院の政治システム自体が崩壊するからねぇ。
  • 《夕星》
  • 学院で学んだ経験はなく、故に「マーリンの五階位」を正式には授与されないまま、何れかの階位を名乗る「《学院》外部の術者」
    • 学院の権力実力争いに負けた者《月枝》は止むを得ず学院から去る事になり、故郷・地方の外の世界で魔術や知識を広めている。
      この《月枝》から教えを受けた《学院》外の魔術師達が出来上がる。
      こうした階位の詐称者は、《暗夜》未満という意味で《夕星》、或いは《学院》の外で授けられた《田舎杖》と呼ばれる。*1
    • この事について学院側は、《夕星》達は正式な魔術師を名乗る為に
      結果的に学院に入学する事が多く、そこから優秀な人材を取り込んでいるので問題視していない。*2

Wアナスタシア(アフターアカザ)


基本概要(Wアナスタシア からの設定)

  1. 《学院》とは大陸最大の学術組織であり、魔道の研究と魔術師の育成を目的としている。
    それ自体が一つの都市であり、中心に聳え立つ巨大な『塔』の周りに
    幾つもの研究棟と学生寮、そして商店や学生以外の人間(主に学生の家族等)が
    住んでいる民家が立ち並んでいる。
    1. ちなみに《学院》という呼び名はあくまで通称であり、正式な名称というものは存在しない。
      それは創設者が残した「我らは何者でもなく、そして何者にも属さない」という言葉に
      従った結果であり、その為に古くから《学院》とだけ呼び習わされるようになった。
      またその言葉が示す通り、《学院》は基本どの国家にも属さない「中立」を謳っている。
  2. 《学院》は建前上は誰でも入学する事は出来る。
    その際にも「入学金」などの金銭も殆ど必要ではなく、「最低限、魔力を扱う才能があるか」を
    確認する入学試験にさえクリアーすれば生徒の証である「黒い外套」を与えられる。
    これは「マーリンの五階位」における最下層、《暗夜》を示すモノであり、
    入学後にこれより上の階級へ上がれた者にはローブの改造が認められている。
    (尚入学者の大半は「ローブがクソダサい」と評判であり、生徒の向上心を煽る為に
    わざとそうしているのでは?とまことしやかに囁かれている)
  3. 《暗夜》となった生徒達は、先ず全員が「共通魔道理論」というカリキュラムを学ぶ。
    これは「魔術全般の基礎的・かつ共通する知識と技術」を学ぶものであり、これで決められた単位を
    取得するか、導師から許可を得た者が守護星に因んだ石を象嵌した指輪を贈られる。
    これが《暗夜》の次の階級、《星屑》を示す証であり、ここでようやく生徒は
    「魔術師」と呼んでも差し支えない段階となる(頭に「見習い」という言葉は付くが)。
  4. 《星屑》の段階に入った生徒は、それぞれの適性・及び学びたい魔術の方向性に
    合わせてより専門的な教育を受ける。
    主に《三大学部》――――錬金術師の「錬金学部」、魔具職人の「付呪学部」、魔導師の「魔導学部」、
    この中から更に必要な学科を選択し、《星屑》の次の階梯である《月枝》を目指す。
    これは即ち《学院》の意思決定機関、「最高評議会」が管理している「マーリンの試験」に
    臨むことを意味し、これによって《月枝》――――或いはそれ以上の階級――――である事を
    認められたならば、そこでようやく本当の意味で「魔術師」と名乗る資格を得る。
    《月枝》以上の階級に入った者は、《学院》から専用の「杖」を贈られる。
  • 生徒からお金ちまちま取らんでも、「大陸最古の魔術機関」だから幾らでもお金稼げるんや。>経済
  • 《学院》は国じゃあないからね、正確には。
    他の列強諸国と違って、大きな版図は持たない都市国家だけど魔導技術とその最先端を
    事実上独占している組織なのもあってお金はいっぱいあるのだ。
  • 各国の魔導士となる人材の受け入れと教育、術式の開発や提供、魔具の流通や販売、必要に応じて
    所属する術者を派遣したりと、まぁ色々と稼いでるだろうことは想像に難くない。>学院
  • 他の国もそれぞれ独自に教育機関は有しているだろうけど、それでも《学院》が最先端かつ最大規模の組織で
    あることは変わりがないし、《学院》に依存せず魔導の研究を進められるだけの国力を持ってんのは多分帝国ぐらい。

《最高評議会》

  • 《学院》の意思決定機関、《月枝》以上に予算を出したり、ナイトウォッチの管理、学園の管理等を最多に渡って統括しているが
    統治能力は無く権力争いが大半でスパイ天国も実質放置、階級の低い者達の問題を無視している。
    カリオストロの問題は一丸となって対処するが、いざカリオストロが居なくなると、派閥争いと問題が噴き出る。
  • 《月枝》以上の階位から投票権を獲得、立候補した《黎明》に投票して評議会が作られる。
    《最高評議会》に席を持っている者達は天才達や、それ以上の怪物と称されている。
    とは言え殆ど出来レースみたいなモノで、《最高評議会》の重要ポストも殆ど《九人姉妹》の本家か、或いはその血族が独占しており、
    学院長(開闢)の座が空席であった時は《九人姉妹》が最高支配者だった。
  • なので殆ど議員たちの利己的な欲や貴族的運営がなされる。
  • 学院は帝国から離れ、諸国からの目的も外され一種の箱庭。ただし学院は国家では無いので世界情勢に左右されやすく、
    世界の戦争が終わると一気に利用される。
    • 評議会の人員に席を許しているのはあくまで《九人姉妹》という権威のみで、各国の英雄級や要人が堂々と入学してくると一気に荒れ果てるほど。
      彼らは《マーリンの試練》とは別の尺度による実力を持っていて、《九人姉妹》に従う義理がないため。

魔導学部

呪文を唱える者、魔導師(スペルキャスター)を育成する学部。「最も魔術師らしい魔術師」が多く在籍する。
擁する人員の数は間違いなく《学院》最大手であり、抱える学科の数も最多。
基本元素も基づく魔術を学ぶ「精霊学科」を筆頭に、物質を異なる空間で移動させる「召喚学科」、
文字や紋様を媒体に魔術を行使する「刻印学科」、本来は自然操作を基礎とする魔女術を
専門としているが、時流による「空戦学科」とも呼ばれる「魔女学科」、
星図を利用した儀式魔術による、未来視・過去観測を研究する「占星学科」、
精神エネルギーを操作し、特に物理的な干渉も起こす「呪術学科」、歌唱や舞踊による魔術を
研究する「音楽学科」、個人ではなくより大きな集団の単位で魔術を扱う「社会学科」がある。
  • なお「社会学科」には公には禁止されながらも未だ《学院》の闇に潜む闘資家達が密かに息づいているという……。

呪付学部

「呪付学部」―――――《学院》の財源にして金庫番。
魔法の道具(アイテム)を創造する魔具職人(エンチャンター)たちの学び舎であり研究機関。
規模としては「魔導学部」の半分以下ではあるが、此処で日々研究されている技術と
それにより造られる数多くの「魔法の品」は《学院》の財政の多くを担っている。
学科は「白竜に鱗を問うな、命を奪う禁忌となる」が合言葉の「武具学科」、
無機物ではなく有機物(魔法生物)を取り扱う「魔獣学科」、《十三始祖》や《古の竜王》が
遺した古代のアーティファクトを解析・研究する「古物学科」、
そして「魔力に頼らない、或いは僅かな魔力しか必要としない」アイテムの作成・研究を
行っていた「呪付学部」の異端学派、「機械学科」がある。
  • 尚、この「機械学科」は先ごろ「錬金学部」に移籍しており、これも学部同士の大きな軋轢の原因となっている。
  • 要するに「パルシースちゃんの手製の武器を研究するのはやめとけ、寿命使い果たすぞ」というアレである。>禁忌
  • パルシースちゃんが「はーダメだこれミスったわ」つってへし折った習作でも、まかり間違ってそれを掘り出してしまった魔具職人は人生終わる可能性がある。

錬金学部

「錬金学部」―――――最新にして最先端の「天才」の学び舎。
“開闢の錬金術師”カリオストロを中心に誕生した錬金術師(アルケミスト)の為の学部。
尚、本来ならカリオストロが学部長を務めるべきなのだが、「そういうの面倒くさいから嫌」
という本人の言葉により形式上は「空席」となっている(実際の業務は青崎燈子が請け負っている)。
まだ新設されて―――――というより、「発生して」まだまだ日も浅く、
細かく学科分けされていないのが現状である(唯一、移籍した「機械学科」は別)。
カリオストロは現在の《学院》における唯一の最高位、《開闢》の号を授かっているため、
本来であれば「学院長」資格も有しているのだが、「めんどい」の一言で無かった話となった。
「五階位の下位は上位の意思決定に逆らってはならない」という基本原則が
存在する為、《黎明》のみの最高評議会はぐうの音も出せないのである(最終的にキレるとしても)。

階位《月枝》

《開闢》の下――――《月枝》と認められた魔術師に関しては
評議会に申請する事で研究のための予算と、個人用の研究室も貸与される。
またその研究と成果が評議会に認められれば「導師」資格を
与えられ、望めば《星屑》の生徒らに教鞭を取ることも許される。
加えて、導師資格は最高評議員への投票権も兼ねている。

階位《黎明》

《月枝》の上位である《黎明》は、更に多くの権限が許される。
通常の権利(予算や研究室の貸与)は《月枝》と同等だが、評議会から
「上級導師」の認可を受けた者は研究棟一つと、自分の研究の為に
使う人員(《星屑》、もしくは導師資格を持たない《月枝》)を複数与えられる。
また最高評議会へ立候補できるのは《黎明》からであり、その為に
投票権を持つ《月枝》の確保は政治的な死活問題となっている。
それが劣悪な徒弟制度の運用等、負の側面を生んでいる。

《アズラエルの鞄》

  1. 《学院》地下に存在する大監獄。
    主に禁術使用者を初めとした学院法の違反者や、《最高評議会》に対し
    敵対的な政治犯を収容する事を目的とした施設。
  2. 名称の由来はこの監獄を設計した《学院》の魔導師アズラエルから取られている。
    この《鞄》がどれ程の深さを有しているのか、それは直接管理を行う
    「刑吏」達ですら正確には把握しておらず、深度を増すごとに高度な術式で
    迷宮化されている為、「底」に辿り着いた者は殆どいない。
  3. この手の施設の御多分に漏れず、より深い場所に収監される者ほど「重罪」となる。
    軽度の学院法違反者に反省を促す為に、数日ほど閉じ込めておく「懲罰房」から、
    禁術使用者を「保存」する事を目的とした「永久牢獄」まで幅広い。
    施設全体に強力な魔術式が何重にも組み込まれており、特別な術式を
    施された者以外は、魔術を行使しようとしても魔力そのものが拡散されてしまい
    監獄内部での術式行使は不可能に近い。
  4. ――――――尚、未だ到達者が存在しないとされる真の「底」には、魔導師アズラエルが
    この監獄結界を成立させる為に呼び出した「未知の存在(記録上では「悪魔」とも呼ばれる)」が
    閉じ込められており、「最初に閉じ込められた“彼”がいる限り、誰も許しなくこの監獄を
    抜け出す事は出来ない」という概念的封印が施されていると言われるが、真偽は定かではない。
  5. 略してアズカバン。

《魔導書》

  1. 「魔導の秘儀が書き記された書物」
    コレそのものが特定の魔術式の塊であり、多くの場合は自力で魔力を取り込むか精製して、自動で術式を発動させる。
  2. 魔術師にとって、自分の秘儀を残す為の手段であり、相応しい者に継承する為の魔導具であり、
    自分の秘術を不埒者から守るための番人。
  3. 《鞄》の深部にいるような「迷宮支配者」共は、好んで《魔導書》を書き記す。
    地の底でも研究は出来るが、後継者は囚人ばかりなので居ない。
  4. だから自分の秘儀を可能な限り《魔導書》の形に封じ続け、
    或いは自分が朽ち果てたとしても、これを受け継ぐ者が手にする可能性に賭ける。
    そうやって《支配者》が不在になったまま生き残ってる《迷宮》から回収した《魔導書》が沢山存在する。
  • 《迷宮》の魔術的資源の一つ
  • 普通《魔導書》なんてそう簡単に解析できるものじゃ無いが。

《迷宮街シギル》

  1. 下層でも比較的浅い場所にある町
    バートリー家の本拠地である「チェイテ城」を中心に出来た最大規模の《中継地》。
    主に下層を潜るトラベラー達の拠点として使われてる。他は【囚人】が居る。
  2. 《迷宮嵐》による構造変化の影響を受けない場所でもある。

《中継地》ターミナル

  • バートリー家の管理で《中継地》同士を繋ぐ《転移門》なども設置されてる。
    《迷宮嵐》による構造変化の影響を受けない。

《囚人》

  • 率直に言って行儀の良い奴は少ない。
  • 中途半端な期間収容された囚人は迷宮街に大半は宿泊しており、《工房》《穢魔》から身を守っている。
  • 囚人達はバートリー家が定期的に出してる「奉仕活動」やトラベラーPTの荷物持ちやって稼ぐかとか。

《迷宮支配者》(ダンジョンマスター、ダンジョンルーラー)

  1. 《アズラエルの鞄》の最下層に封印される「永久刑」を受けた上で、其処に自らの《工房(ダンジョン)》を構築した禁術使用者
  2. 監獄の中では術式を発動する為に魔力を練ろうとも、この《鞄》の構造全体に刻まれた特殊な術式により、魔力が拡散・吸収されてしまう。
    許可された者以外の魔術行使は基本不可能だが
  3. 下層に永久刑を受けて封じられる禁術使用者は自分の知識と長い時間をかけて、《鞄》内部でも自らの術式を行使可能な空間を創造した。
    これが《工房(ダンジョン)》
《迷宮支配者》五つの位
  • 《工房(ダンジョン)》によって《迷宮支配者》にも格付けになる。
「男爵(バロネージ)」5から6程度の部屋数の《工房》
「子爵(ヴィスコント)」部屋数が2桁に届く規模
「伯爵(カウント)」一つの階層の半分以上を占める大型《工房》を有する
「侯爵(マークウィス)」かなりの深度まで潜らなきゃ早々お目にかかる事はない。階層一つを丸々占有する
「公爵(デゥーク)」「君主(ロード)」複数の階層に渡る超大型迷宮(メガダンジョン)の主が、最上位の《迷宮支配者》として
  • 「公爵」の研究資料とかはバートリー家から高額の賞金が掛けられているレベル。
    賞金を狙って行くトラベラーが逆に研究素材にされる事も。

《深度》

  1. 「どれだけ深く潜ったか」と目安
    《迷宮街》前の下層は2弱、初心者でも普通に死ぬのか人骨が転がっている。
  2. 深ければ深い程《穢魔》の強度が強く成る。深度が2桁に届くぐらいの深さになると、稀にだけど複数の階層ぶち抜くような超大型個体もいる

《迷宮嵐》ストーム

  1. 《鞄》下層でのみ発生する不規則な内部構造の変化、何処でどういう風に発生するのか予測不可能。
  2. 《鞄》の下層は基本「構造把握」不可能とされてる。どっか適当な部屋同士の位置が入れ替わるだけの場合もあれば、
    階層そのものがまったく別の深度に移動してたりと、規模もマチマチ。開いた扉の向こうが、何故か深い深度の《工房》と繋がってました、とかいう事故も
  3. 発生する前には地震に似た「予兆」がある。それを感じたら、全員なるべく固まって構造変化に巻き込まれないようにするのが鉄則。

《ダンジョントラベラー》

  1. 「監獄の放浪者(ダンジョントラベラー)」の名が示す通り、《アズラエルの鞄》の未踏深部を探索する者達。
    《鞄》はその多くが術式により迷宮化している上に、一定深度から下は
    自動的な組み換えが行われており、管理者たちですらその全容を把握出来ていない。
    その性質を利用し、一部の「保存」された禁術使用者などは自らの「秘密の工房」を
    構築しているケースも珍しくはなく、結果として未踏深部は文字通り「未知の監獄(ダンジョン)」と化している。
  2. 此処に許可を得た上で自ら潜り、魔術的資源の回収を目指すのが
    ダンジョントラベラーであり、純粋に未知の探究を望んで足を踏み入れる者から
    懲罰や刑期の「減刑」を目的に探索契約を結ぶ者、《学院》外から「買われて」潜る者など
    その動機は様々である。尚、「深い場所」ほど生還率が低いのは言うまでもない。 

《ナイトウォッチ》 

  1. 《学院》における警察的組織。《夜闇を見張る者(ナイトウォッチ)》。
    主に学院法の違反者を取り締まる事を任務としており、「五階位の上位者に対し、下位の者は
    逆らう事は出来ない」という《学院》の原則の一部例外に当たる。
  2. 彼らが従うべきは学院法と、これを管理する《最高評議会》であり、仮に階級が上位の者でも
    違反者に該当する場合は武力行使を伴う強制執行が許されている。
    その性質上、魔術の腕よりも実際の戦闘力が重視される傾向が強く、《学院》内だけで
    人員を賄おうとすると慢性的な人手不足に陥る為、メンバーの中には
    少なからず外部から雇われた傭兵的な者も存在する。
  • モーさん「連中は《学院》お抱えの戦闘部隊だからこそ、他国より高度な魔道具で独自に武装してんのが特徴だ。
    が、今言った通り、連中は決して軍隊じゃない。
    「武装」の度合いを含めた「行動許可」は《学院》の頭である《最高評議会》によって制限されてる。」
  • 《塔》とその敷地以外での魔術行使は「学院法」で禁止ないし制限されている。

《九人姉妹(ナインシスターズ)》

  • 彼女らの家は《学院》における始まりの九家、通称《九人姉妹》と呼ばれ、
    その歴史と血の積み重ねにより、代々強力な魔術師を輩出してきた名門中の名門。
  • 《最高評議会》の重要ポストも殆ど《九人姉妹》の本家か、或いは
    その血族が独占しており、学院長の座が空席である現在、
    彼らが《学院》の実質的な支配階級と言っても過言ではない。
  • 魔導においては「万人に対して平等」を謳うのが《学院》の理念ではあるが。此処に覆しようがない、【絶対的な格差】が存在する。

《聖黎十式》

  • 《九人姉妹》は、それぞれその家を象徴する「秘儀」を“花の魔術師”マーリンから継承している。
    それが何であるのかは、基本的にその家の当主含めたごく一部の血族しか把握してません。
    これが【絶対的な格差】の象徴。

名門九家

序列抱える「秘儀」
序列第一位《全智》の一端を司るホーエンハイム
序列第二位《王》の紫杯を掲げるイブリス
序列第三位凍てつく《三眼》を呪いと宿すロマノフ
序列第四位《天使》に愛されしファムルソローネ
序列第五位《黒鉄》の魔神を従えるヤオ家
序列第六位空を塞ぐ《翼》を背負うオーガスタ
序列第七位《秩序》の剣を担うヴァイスヴィント
序列第八位無限に連なる《檻》を鎖すバートリー
序列第九位《銀》の乙女の加護を抱くエルメロイ
  • ちなみにヴァイスヴィント家とバートリー家はそれぞれ自分とこが受け持ってる役職第一で
    特に九人姉妹間での序列争いに興味がないから基本下位安定というお家。
  • 少し前まではエルメロイが序列三位でオーガスタは序列四位だった。

辞書《真宰辞書(アンシクロペディア・ヴェルム)》

開祖マーリンの手による十の特別な《聖黎十式》術式の一つで、伝承によればそれは「神様の百科事典」だとされている。
「この世の全てを書き記した真理の書」元々は九家によって封印されていたが、
かつて学院長だった《開闢》「ロード=アヴァン=エジソン」が封印を解き、何を思って《アズラエルの鞄》の奥底に隠した。
  • Wアナ編でアズカバンでも特級に危険人物の【君主級:ベリアル】が隠し持っている。

  • 《九人姉妹》は貴族・魔術師なので。有能な後継者の育成が最優先。
  • 「《九人姉妹》の本家、或いは血族の人間は《アズラエルの鞄》の「構造把握」不可能な下層エリアには原則侵入禁止」

禁忌・禁術

《見えざる手(インビジブル・ハンド)》

リーマンショック(仮称)

本来は才能からくる魔力で研究する学院に金融危機を起こした事件。
発端は《リーマンブラザーズ(以下兄弟)》が、カリオストロの業績を研究している《月枝》未満の在学者に借金(利子付き)をさせ
彼らに研究費を出させたことだった。
これだけなら問題なさそうだが、借金には信用が必要。本来なら、ただの《月枝》に大金を借りられる信用は無かった。
しかし《兄弟》は高利貸しに対して、債務者(借りる者)の返済保証(保証人)を申し出た。
これで《月枝》が破産しても、保証人の《兄弟》が代わりに借金を払ってくれるので、高利貸しは金を貸してもいいと考える。
もちろんリスクを背負うのだから、《兄弟》は高利貸しから少しずつ保証料を取っていた。

一方《兄弟》は、借金を返すアテのある人も高利貸しへ紹介していた(「安全な客」なので、高利貸しは文句を言わずに貸す)。
ある時、そうした「返済できそうな人たち」の借金も保証を始める。
そして本来なら同じレベルで取引できない「返済できそうな債権」と「《月枝》の怪しい債券」を
弟のルイージが同じような高い信用格付けを行い、兄のマリオが同じ信用できる債権だからと混ぜ込んで売りさばく。
当然、傍目からみて「信用度が高い債権」は高価格で取引される。
《兄弟》はこうして、何もないところから“ある”を作り出していった。
例:

何事もなければ、《リーマンブラザーズ》は25万円入り、ノーリスクで事を済ませる。
《月枝》達のほとんどは独立する為にカリオストロから学び事業を立てようとするが、
カリオストロが《何か》で滞っている場合は新しいことを発表できず
借金していた《月枝》たちが実は信用できないと明らかになり、債権の価値が暴落、連鎖的に破産が起きる。

一方、《兄弟》の所業に違法行為があっても債権の混ぜ込みのみ。証拠がなく、妨害が難しい。
力技でも大陸の3分の1の土地くらいは買える富豪で更にそれを魔力に活用してくる。
借りた者は「開明派」と呼ばれ更に闘資家グループを造り、一大勢力に成りあがった。
カリオストロ自身は寝耳に水とまではいかないが、表面上は学生が借金している程度の認知。
エド辺りから《兄弟》の術式が完成すると、最終的に大陸の殆どが泡と消える可能性を聞き
本気で排除行動に乗り出す。

当時の学院闘資家のリーダー格であったリーマン兄弟と《開闢》カリオストロの決戦は
後に「ウルザの罪(リーマンショック)」と呼ばれる学院経済の大規模破壊を招き、その後の評議会からの
正式な《見えざる手》の禁術指定が下された事で学院における闘資家勢力は衰退・消滅したとか
完全に与太みたいな話が浮かんだが冷静になる。(こちら

《賢者の石》

  • 詳細不明、だが石の製造には大量の人間を犠牲にした末、莫大な魔力を引き出す効果を持つ。
    ただし消耗品で在り引き出す力は有限、「英雄級」を生贄にすれば「高品質」と呼ばれる。

創始者Q&A

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