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カウウルフォヌア
カウウルフォヌア大王は、中世バニラ島のトァイ・トゥンガ国のトァイ(国王)である。またフェカイ同盟の盟主でもあり、一方的にマウサナの皇帝も名乗った。
彼は野心家であり、領土拡張のために近隣諸国を侵略した。マウサナ帝国への大征服を実行し、トァイ・トゥンガ国の最盛期を築きあげた。高い軍事的才能を持ち、彼の率いる軍は無敵であった。
彼の治世、トァイ・トゥンガ国の首都ヘケタは人口50万ほどの大都市となり、その繁栄と威光は他の追随を許さないほどであったという。
しかし彼は、他の民族や部族に対する苛烈な支配で恐れられた。その対象は主にマウサナ人であったが、人間も例外ではなかった。
そのため多くのマウサナ人が奴隷として売り買いされ、過酷な労働に駆りだされた。そして、その多くが死んだ。

性格

寡黙で、あまり感情を表さない。
部下に対しても無愛想で、自分の考えを口にしないことが多い。判断は冷酷で、非情。必要ならば同族殺しすら厭わない。
そのため、彼にはマウサナ人だけでなく、あらゆる民族から畏怖されている。また、非常に残忍な性格の持ち主でもある。
彼の統治する領土には、拷問官という役職が存在する。そのため日夜、マウサナ人の悲鳴が絶えなかったという。
徹底した実力主義、成果主義に基づく人材登用で知られ、優秀な者は身分を問わず取り立て、無能は者は容赦なく宮廷から追放された。これは、彼の父である前王時代からのものである。
彼はこの政策によって、トァイ・トゥンガ国の軍事力を大幅に増強することに成功した。特に彼が目をかけていたのは、優秀な戦士団を率いる将軍たちだった。彼らはいずれも優秀で、多くの功績を上げた。
政策は大胆で、ハイリスク・ハイリターンな選択肢を好んだ。ある作戦では、トァイ・トゥンガ国の兵士1000人を敵地深くに送りこみ、敵軍に多大な損害を与えた。しかし、自軍にも多大な犠牲が出た。
ある戦いでは、敗北は免れず自身の命すら危ない状況でありながら、あえて撤退を命じなかった。結果、自軍は多くの兵を失ったが、より多くの敵兵を殺し領土の一部を占領することができた。
このような決断を下す場合、大抵は彼の独断専行によるところが大きい。側近たちが反対しても聞き入れず、強引に実行してしまうのだ。
だが、そうした大胆な行動の裏には、いつも彼なりの理論があった。 

経歴

日暦1005年、トァイ・トゥンガ国の王族として生まれる。母は従属部族の族長の娘で、父親は先代王。
幼い頃から武芸に優れ、特に槍術を得意としていた。そのため、若くしてトァイ・トゥンガ軍の正規兵となった。その後、数々の武勲を立て、20代前半にして将軍の地位まで上り詰めた。
30代の時、当時のマウサナ帝国の皇帝に謁見する機会を得た。そこでカウウルフォヌアは、マウサナ帝国の現状と今後の展望について説明を受けた。皇帝は、マウサナ帝国の統治体制や政治制度など、様々なことを語った。この時以来、彼はマウサナの地に憧れを抱き、そこを自国に併呑することを望むようになった。
その後、父王の死と共にトァイの位を継承し、マウサナ帝国への侵攻を開始した。しかし、その侵攻は失敗に終わる。マウサナ帝国軍に敗北し、多くの部下を失うこととなった。
しかし、彼はへこたれることはなく、軍を再建した。そして1046年、一方的に「新たなマウサネシア皇帝」を名乗った彼は再びマウサナに侵攻した。彼は8万とも10万とも言われる大軍を何百もの少数の部隊に分け、島国であるマウサナのあらゆる地点に攻撃を仕掛けた。これが功を奏してか、マウサナ帝国の各地を次々と占領していった。その猛攻は凄まじく、当時の皇帝ウダヤデイッタヤジュラル2世も戦死に追いやった。
そして、ついに首都へと迫ったところでカウウルフォヌアは降伏勧告の使者を送った。しかしマウサナ側はそれを拒否したため、カウウルフォヌアは自ら軍を率いて帝都に攻め入った。
だが、ここで予期せぬ事態が起きた。あとを継いだ皇帝ハルシャジュラル3世の反撃を受け、彼の軍は大打撃を受けることになった。その結果、カウウルフォヌアは一旦撤退し、軍を再編せざるをえなかった。
帝都からは撃退されたとはいえ、トァイ・トゥンガ国はマウサナの領土のいくららかを併合することに成功し、マウサナ人にとっては悪夢のような出来事であった。
晩年のカウウルフォヌアは、マウサネシアに対する領土欲を募らせていった。マウサナ人に恨みを持つ者を集め、暗殺組織を作った。またマウサナ人への憎悪を煽り立てることで、マウサナ人全体の団結力を削ぐためにプロパガンダを始めた。
自分の死後もトァイ・トゥンガ国が安泰であるよう、息子の教育にも力を入れた。貴族制や官僚制を整え、捕虜にしたマウサナ人の兵士や技術者の知識をもとに、軍の装備を更新した。効能と引き換えに略奪を停止してやった従属国を従えてフェカイ同盟を結成し、彼らの軍も戦争の際は従軍するように義務付けた。
こうしたカウウルフォヌアの働きにより、トァイ・トゥンガ国は13世紀の前半頃まで強大な力を持ち続けた。

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