兵器 | |
スラーヴァ Слава | |
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種類 | 主力戦車 |
製造国 | ![]() |
設計・製造者 | ハルキウ重工業 |
運用史 | |
配備期間 | 2014年〜 |
配備先 | ウクライナ陸軍 |
製造数 | 計550輌 |
主要諸元 | |
全長 | 10.8m |
全幅 | 3.5m |
全高 | 2.4m |
全備重量 | 52トン |
最大速度 | 85-95km/h(整地) 55-65km/h(不整地) |
航続距離 | 550km |
主武装 | 125mm滑腔砲KBA-5B |
副武装 | 25mm機関砲KT-25 12.7mm重機関銃KT-12.7~7.62mm機関銃KT-7.62 |
装甲 | 複合装甲 爆発反応装甲 |
エンジン | 9TD-5ディーゼル(1800㏋) |
乗員 | 3名 |
スラーヴァ(ウクライナ語:Слава)は、ウクライナのハルキウ重工業が製造する第4世代主力戦車である。無人砲塔を採用し、乗員の生残性や市街戦を考慮した構造となっている。
スラーヴァの最大の特徴として、無人砲塔を採用し3名からなる乗員は全員車体に搭乗していることがあげられる。従来の戦車では戦車長は砲塔の上からおもに肉眼や聴覚により周囲を索敵していたが、スラーヴァではこれができないので、テレビジョンや赤外線暗視システム等をはじめとする電子光学的手段で周囲を索敵することになる。戦車長が「五感」無しに周囲の状況を把握しきれない課題を緩和するために、軍用VRゴーグルを用いたリアルタイムでの周囲の把握ができるようになっている。
スラーヴァの主砲は、同車専用の新型125mm滑腔砲が採用されている。これは無人砲塔のため発射ガスを考慮する必要がないことから排煙器がないこと、発射速度が10 - 12発/分と高いこと、有効射程が8kmと長いであることが特徴である。戦車程度の大きさの目標捕捉距離は光学照準器を使った昼間で5km以上、熱画像装置を使った夜間で3.5kmほどとされる。砲手用光学照準器は倍率4倍と12倍の切り替えが可能で、 レーザー測距儀の有効射程は7.5kmとされる。これらのシステムは重複して搭載され、その他に乗員の車外視察用に360度旋回の高解像度カメラが用意されている。同戦車の主砲弾として開発された装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)は、90cm長の貫徹体からなり、射程2,000mからRHA換算で100cm相当の貫徹力を有する。この他従来戦車と同様にHEAT弾やHE弾を搭載している。これらの砲弾は起爆タイミングを調整することが可能であり、重装甲のトーチカ等への攻撃と歩兵等の軟目標への攻撃とで、起爆タイミングを変えることでき、対象物にあった効果的な攻撃をすることができる。また砲塔内には45発のすぐに使用可能な弾薬を搭載できるという。また爆発モード切り替えが可能な榴弾が用意されている。そしてT-64以来の伝統として、9M119M レフレークスM主砲発射型対戦車ミサイルが発車可能である他、この戦車では対空ミサイル発射器も標準装備している。砲弾搭載総数は45発で、うち32発を自動装填装置に格納する。副武装として25mm機関砲と12.7mm重機関銃、7.62mm機関銃があり、弾数はそれぞれ100発と300発、1,000発が装填される。これらは3つとも遠隔操作により使用される。25mm機関砲は装甲の薄い歩兵戦闘車や軽装甲車に使用される他、対空としても用いられる。また再装填用に7.62mm銃弾が1,000発搭載される。25mm機関砲と12.7mm機関銃は砲塔上に装備され、砲塔前面にも7.62mm機関銃を積載するためのスリットがある。
スラーヴァはディーゼルエンジンを使用しており、1,200馬力での走行時間は18,000時間である。 T-14は12段階の出力を出す事が可能な自動変速機を使用している。最高速度は時速80kmから90kmで、行動可能距離は500kmである。
直接防御力としては、スラーヴァ独自の特徴として砲塔内に乗員が搭乗せず、車体前部の装甲カプセルの内に3名全員が搭乗する。この部分は鋼鉄、セラミック、合成材料でできた複合装甲である。また新型の均質圧延板装甲を持ち、必要な防御力を損なう事なく15%の軽量化に成功した。また、車体の側面前部には爆発反応装甲、側面後部にはケージ装甲を装備し、対戦車ミサイルなどの成形炸薬弾に対する防御を図っている。間接防御力としては、砲塔に乗員を搭乗させない事で乗員の生存率の向上に繋げている。また、「ヴォロナ」と呼ばれるアクティブ防護システムを装備しており、砲塔側面下部に固定式の発射機がある。これはハードキル型の防護システムであり、対戦車ミサイルの他、APFSDSも迎撃可能である。現在3000m/sまでの速さの目標物を8割の確率で撃墜可能である。
スラーヴァの主砲は、同車専用の新型125mm滑腔砲が採用されている。これは無人砲塔のため発射ガスを考慮する必要がないことから排煙器がないこと、発射速度が10 - 12発/分と高いこと、有効射程が8kmと長いであることが特徴である。戦車程度の大きさの目標捕捉距離は光学照準器を使った昼間で5km以上、熱画像装置を使った夜間で3.5kmほどとされる。砲手用光学照準器は倍率4倍と12倍の切り替えが可能で、 レーザー測距儀の有効射程は7.5kmとされる。これらのシステムは重複して搭載され、その他に乗員の車外視察用に360度旋回の高解像度カメラが用意されている。同戦車の主砲弾として開発された装弾筒付翼安定徹甲弾(APFSDS)は、90cm長の貫徹体からなり、射程2,000mからRHA換算で100cm相当の貫徹力を有する。この他従来戦車と同様にHEAT弾やHE弾を搭載している。これらの砲弾は起爆タイミングを調整することが可能であり、重装甲のトーチカ等への攻撃と歩兵等の軟目標への攻撃とで、起爆タイミングを変えることでき、対象物にあった効果的な攻撃をすることができる。また砲塔内には45発のすぐに使用可能な弾薬を搭載できるという。また爆発モード切り替えが可能な榴弾が用意されている。そしてT-64以来の伝統として、9M119M レフレークスM主砲発射型対戦車ミサイルが発車可能である他、この戦車では対空ミサイル発射器も標準装備している。砲弾搭載総数は45発で、うち32発を自動装填装置に格納する。副武装として25mm機関砲と12.7mm重機関銃、7.62mm機関銃があり、弾数はそれぞれ100発と300発、1,000発が装填される。これらは3つとも遠隔操作により使用される。25mm機関砲は装甲の薄い歩兵戦闘車や軽装甲車に使用される他、対空としても用いられる。また再装填用に7.62mm銃弾が1,000発搭載される。25mm機関砲と12.7mm機関銃は砲塔上に装備され、砲塔前面にも7.62mm機関銃を積載するためのスリットがある。
スラーヴァはディーゼルエンジンを使用しており、1,200馬力での走行時間は18,000時間である。 T-14は12段階の出力を出す事が可能な自動変速機を使用している。最高速度は時速80kmから90kmで、行動可能距離は500kmである。
直接防御力としては、スラーヴァ独自の特徴として砲塔内に乗員が搭乗せず、車体前部の装甲カプセルの内に3名全員が搭乗する。この部分は鋼鉄、セラミック、合成材料でできた複合装甲である。また新型の均質圧延板装甲を持ち、必要な防御力を損なう事なく15%の軽量化に成功した。また、車体の側面前部には爆発反応装甲、側面後部にはケージ装甲を装備し、対戦車ミサイルなどの成形炸薬弾に対する防御を図っている。間接防御力としては、砲塔に乗員を搭乗させない事で乗員の生存率の向上に繋げている。また、「ヴォロナ」と呼ばれるアクティブ防護システムを装備しており、砲塔側面下部に固定式の発射機がある。これはハードキル型の防護システムであり、対戦車ミサイルの他、APFSDSも迎撃可能である。現在3000m/sまでの速さの目標物を8割の確率で撃墜可能である。
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