架空の世界で創作活動及びロールプレイを楽しむ場所です。



マウサネシアン・カヌー (Mausarnesian canoe) は、主にマウサネシア連邦共和国などで用いられるカヌーの一種。
安定性を増すために、カヌー本体の両脇にアウトリガーとも呼ばれる浮子が張り出した形状をしている。
この浮子のことはマウサネシア語でa:ma(アーマ)と呼ばれ、この形式の船のことをta:ka(ターカ)と呼ばれる。

マウサネシアンカヌーの起原はよく分かっておらず、オーストロネシア文化から伝来したという説があるが、定説は無い。

構造

船体

三胴船で、普通は主船体と、主船体から張り出した横桁に取り付けられた2つの小さなアウトリガー船体(または「フロート」)で構成される。
材料としては、歴史的には軽くて丈夫な、パンノキの木材が使用されていたが、現在においては強化プラスチックを使う場合が多い。

マウサネシアのカヌーは、板材同士を植物の根や柳の枝などの柔軟な素材で縫い合わせたり縫い付けたり縛ったり結んだりしたタイプの縫合船である
普通の船は竜骨のような枠材で構造を作るが、縫合船は船の外板そのものが構造になるモノコックである。

マウサナセイルとは、ラテンセイルの前部を切り落としたような形状の縦帆であり、ラグセイルの1種である。
一見横帆のようでもあるが、形状は上端よりも下端の方が長い不等四辺形であり、マストがヤードに対して極端に前寄りに固定されている点が横帆と大きく異なり、帆の向きを変えれば逆風でもジグザグ前進できるのが特徴である。
大きな特徴は、木綿や麻でできた帆を多数の竹などでできている骨組みで支えていることである。
緊急時にもブラインドのように簡単に巻き上げることができ、風に関係なく帆の形を維持でき安定した揚力を発生させることができる。

製法

まず舷側板を作り、それに穴をあけ、ココヤシの繊維で作った紐を通して縫い合せ、木釘で船体の骨格に打ちつける。
その後防水加工として、瀝青や魚油などを船体に塗り、ココヤシの紐で船首材、船尾材、梁、柱を縫合せて完成する。
瀝青とはタール状の粘土で、固まると強度が出るため防水剤に使われた。材木はパンノキとココヤシが使われた。


歴史


古代のシングルアウトリガー船から発展した物で、風下時のタッキングの不安定さを解決した。
ただし、小グリヤ諸島のオーストロネシア人(ラピタ人など)の間では、ダブルアウトリガーは開発されず、代わりにシングルアウトリガーとカタマランが使用された。

ダブルアウトリガーの軍船は古代から近世まで、マウサネシアで広く使われた。
これらは近代に、カーリスト人によって「プロア」と呼ばれることが多かった。

近世になるとマウサナ船の船大工はクリンカービルト(鎧張り)や鉄釘といったカーリストの造船技術を取り入れるようになった。
マウサネシアンカヌーは現在でも製造、使用されているが、帆だけを動力とするのではなく、船外機や船内機を動力として用いている機帆船が多い。

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