架空の世界で創作活動及びロールプレイを楽しむ場所です。

同志、私達は自身の誤りを正さなければなりません。これまで、我々は科学的マルクス主義に基づき共産主義社会建設と言う歴史的偉業に努めていましたが、しかし、私たち自身はイデオロギーの無謬性を確信し、その科学を信じて疑いませんでした。あれほどに科学を布教し迷信と宗教を根絶した私たちがです。
果たしてそれは真に科学的と断言出来ますか?それはおそらく異なるでしょう。
私は決して資本主義に偏向している訳ではありません。ソ連邦の崩壊は明らかに国際プロレタリア運動に大きな影響を与え、前提条件を改変させました。私たちが修正主義者と共に教条主義者を一掃したにも関わらず、私たちは教条主義者になりつつあります。
私たちは自己反省を行い、既存の社会主義国家の各イデオロギーを研究し、私たちが奉じるイデオロギーを昇華させる必要が時代によって要請されているのでは無いでしょうか?
レファル以外に現存する社会主義国家は数ヵ国存在します。それらの国々のどれ一つとして我々と同様の国家体制を採用する国家はありません。
国家を破滅の運命から救う必要があります。祖国は、彼女自身を救う新しいイデオロギーを緊急に要請しています。その為に、私達はその他の現存する社会主義各国に対する自身のイデオロギー(マルクス=レーニン主義)の優越と言う観点を放棄する必要が存在します。ひどく悲しい現実ですが、マルクス=レーニン主義は世界の物理法則のように万物を支配する定式では無いのでしょう。しかし、それは多種多様な社会主義への道が存在することを保障します。
そもそも社会主義とは、共産主義とは一体どのような概念なのでしょうか?
それは、生産手段、すなわち土地と資本(工場、工場、鉄道など)がすべての労働者の共通の財産である国民経済のシステムであり、労働と生産、そして労働の産物の流通が、他の人による社会の一部のメンバーの搾取が不可能になるように組織された社会であり、なおかつ社会労働に参加するための平等な義務と平等な権利を持つすべての労働者は彼らの労働の成果を享受する上で平等な権利を与えられた社会です。
これらの観点から、私はマウサナの特色ある社会主義の経済について考察しました。

社会主義市場経済について
おそらくマウサナと私達の間に存在もので最も大きな相違点はこの経済分野でしょう。しかし、私はこの点について私達はこれまでとは異なった見解を持っています。マルクス=レーニン主義に忠実であるならば、おそらくそれは明らかに断罪されなければならず、事実として私達はその姿勢を貫いていました。しかし、既に私達はマルクス=レーニン主義の絶対的無謬性はあり得ないと知っています。確かにマルクス=レーニン主義は今後も堅持され、なおかつ決して放棄されてはならないイデオロギーですが、社会主義への唯一の道ではないことを新しく発見しています。
世界には様々なバックグラウンドに支えられた多種多様な土地が存在します。その為に私達は世界のあらゆる部分でマルクス=レーニン主義の定式を一言一句当てはめる事は出来ませんでした。私はマウサナを見た。そこでは計画経済は全くその姿を確認することは出来ませんでした。しかし、私はその理論的裏付けを、しかもマルクス=レーニン主義に存在する定式のみで行うことに成功しています。
そもそも理想の社会主義社会、そして共産主義は資本主義による生産力の増大を基礎として発展します。ではマウサナでは?文明の外縁部に存在し、長い間発達した社会構造と生産力が発展しなかった土地では?
果たしてそのような土地で計画経済は可能ですか?残念ながらそれは大量の出血を必要とするでしょう。しかし、マウサナではそうではありませんでした。彼らは自身を低次の社会主義社会と位置付け、資本主義が定着せずそれがなし得なかった任務を資本主義の方法で、しかも社会主義の理念に可能な限り適応させていたのです。
つまり、市場経済は低次の段階に於ける生産力向上の1手段としての可能性を有しています。しかし、それは将来的には放棄されなければならないでしょう。何故なら市場経済下では人々の労働は本来の意義を喪失し、社会主義と共産主義が目指す『自由の王国』の建設ではなく『必然性の王国』になるためです。労働の必要性が要請される市場経済では最終的な社会主義建設は不可能であるでしょう。また、大前提として重要産業は国営企業、つまり全人民的所有の形態を取らなければなりません。
ここから一つの定式が発見されます。つまり、新興国等が社会主義社会の建設を開始する際に市場経済は大きな力となり、生産力が向上されたのであれば私達の祖国のように発展した社会主義社会となり、必然を伴う市場経済は計画経済に変化し、最終的に共産主義社会に到達するのです。

これらの見解は必ずしも正しい物では無いのかもしれません。しかし、彼らが私たちとは異なった方法で同じ夢を見ていることは間違い無いでしょう。
つまり、私達は歩み寄らなければなりません。彼らもまた同志です。マルクス=レーニン主義が世界の絶対的真理ではありません。例え彼らが宗教を奉じていたとしてもです。(尤も、彼らが信奉する宗教は民族や言語のように必ずしも下部構造によって組織されたものでは無いのかもしれません。)
総括すると、私は政治局の同志に他の社会主義国家との融和を進めて頂きたいのです。最早ソ連邦は崩壊し、アルセチアもブルジョワ帝国主義の恐るべき反動に直面しています。このような情勢で、私達の祖国一か国のみで国際プロレタリア運動を止揚させることは難しい。その為にも現存する社会主義国家の中でも比較的有力なマウサナとの関係の改善とより一層の強化を図って頂きたいのです。

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