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kosyoubaru 2022年08月14日(日) 18:11:01履歴
この作品はマウサネシア連邦共和国で制作・撮影された、ラピタ王国が舞台になっている反資本主義プロパガンダ映画である。
このtaleの内容は実際のラピタ王国とは何ら関係ないフィクションとなっております。
ここは「太陽の国」の隣に取り残された小国、「タピラ王国」。
この国は長年の鎖国の影響で中世のような生活水準であり、貴族や王族は遊んで暮らし、庶民と奴隷は迫害されていた……
「クソっ、また役人の野郎だ!」
「もう、うちから取るものなんてないのに!」
少年は家の柱を軽く殴り、女性は叫び声にも近い文句を言った。両者ともその表情は追い詰められている。
家の中にはもう何も置かれていない。とても貧しいため家具を買うことが出来ず、予備の服も無いのだ。
「お父さんが賦役中の事故で殉職してなければこんなことには……」
タピラ王国では、全ての成年男子は労働という形で政府への納税、つまり賦役をしなければならない。
賦役では、道路網や橋の建設、王宮や貴族の住居の建設、鉱山での採掘などをしなくてはならい。そして無給である。
「母さん!僕が出るから奥の部屋に隠れてて!」
「でもテユラ、1体どうする気なの?」
もうすぐ大人になる少年テユラは、家の外に出て役人と対面した。役人はテユラと対面するなり、高圧的に言った。
「よう。俺は徴税人だ。おれは持ってない奴から絞り取るのが大好きでなあ、これ程楽しいことはないぜ、ガハハ」
「帰ってくれ!もうオレたちの家から取るものなんてないぞ!」
テユラは家の前に立ち塞がり、必死に弁明した。
「うるせえぞガキ!金を出せ金を!帝国のために税金を払うんだよォ!」
「くっ!」
「貧乏人を虐待するのは最高に楽しいぜ、俺はこのために試験を受けて役人になったんだ。オラ邪魔だどけぇ!」
役人の男は、少年を殴ると家の中に入った。
「こうゆう壺の中に隠れてんだろ!?せいっ!」
しかし、壺の中にあったのは銅銭数枚であった。
「こんだけかよ全然足りねえなぁ!?おいそこに隠れてるのは分かってるんだぞ!」
「そ、そんな!全財産なのに!」
「ちょうどいい、お前らを連行して税金を払えなかった罪で死刑にしてやろう!せいぜい楽しませるんだな!」
「連れてくならオレを連れてけ!」
「ふん、勇気あるガキだな、気に入った。よし、こいつも連れて行け!」
「くそう!くそう!」
テユラとその家族は横暴な役人に拘束され、貴族の前に引き出された
「おらもっと締め付けろよぉ!」
「は、はぃぃぃぃ!」
貴族は半泣きの少女を犯していた。周りには犯され、そして無惨に殺された女性たちが転がっている。
「な、なんてことを!」
「黙れ!貴族様の前で生意気だぞ小僧!」
「なんだぁ?」
「女性たちになんてことをするんだ!」
「は?俺の領地には女なんて何万も居るんだよ。数人くらい『消費』しても平気なんだよぉ!」
「……あのー貴族様、この者は税金を払わず我々に反逆したのであります」
「ほう、面白い」
「ぎゃっ!?」
貴族は少女を突き飛ばすと、少女は壁に叩き付けられて気絶した。
「よし、この契約書にサインしろ。文字が書けないならこの朱印で拇印を押せ。」
貴族は部下のものに命じて、用箋挟(端にクリップを備えた硬い板状の文房具)にとめられた契約書とボールペンと朱印を手渡した。
「でもオレは文字が読めないし…」
「ああ、そこに拇印を押してくれれば、税金をチャラにしてやる」
「本当か!?じゃあ押そう」
拇印を押したテユラだったが、その瞬間、貴族は笑いだした
「ワーッハッハッハ!本当に押しやがったぞ!馬鹿だなぁ!」
「えっ……」
「今日からお前は奴隷、そして他の家族は斬首刑だあーっハッハッハ!」
「そんな!騙したな!」
「ククククク……契約書に捺印した以上はもはや取り消しは不可能……残念だったなガキ……ワーッハッハッハ!!」
「くそう!くそう!」
「今日中にお前の家族はギロチン送りだ……お前のせいで可哀想に!ワーッハッハッハ!」
「くそおおおおおおおおおおおお!!」
「うるせえなぁ、おいこいつを黙らせろ」
「おらよ」
役人の男は、テユラの左腕を切断した。
「ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」
「滑稽なり滑稽なり!いやぁ面白いなぁ、ワーッハッハッハ」
「あっ……がっ……」
テユラは気絶し、再び目覚めた時は既に家族は殺され、彼は奴隷となっていたのである……
「目覚めたか、新入り」
「こ、ここは」
「俺がお前の主人だ。そしてお前は俺の命令には絶対に従え。」
「お、オレの家族は!」
「ああ悲惨な最期だったなぁ、あんたのお母さんも妹さんも兵士に好き放題犯された挙句にギロチンでスパン、だ」
「うるせえ!聞きたくない!」
「主人に対してなんだその態度は!」
テユラは殴られた。そしてこれから毎日のように、彼は殴られることになるのであった……
【コラム】
《執筆者による解説》
この作品はラピタ王国のことをよく知らないマウサナ人たちが勝手にラピタ王国を想像して脚本や設定を書いているという設定であるため、史実考証はガバガバなのである。
そのためこの作品におけるタピラ王国は、ラピタ王国というより「マウサナ人が考える最悪な君主国家」というものである。
ここでは、ガバガバ要素に関してその元ネタを解説する。
閑話休題
-
ある時、テユラが泣いていると、どこからか、不思議な声がした。
『困っているのですか?』
「うん……片腕にされたから、役に立たないって毎日殴られるんだ……」
『では、私が治しましょう』
「え、そんなこと出来るの!?」
『なぜなら私は神ですから』
「神……!!」
テユラは周りを見回したが、誰もいない。しかしテユラは確信して言った。
「神だって!?ならなぜ母さんたちを助けなかったんだ!それでなぜ俺だけ助ける!答えろ!」
『………』
「おい!」
『仕方ありませんね……実は私はあなた達が知っている神とはまた別の神なのです』
「どうゆうことだ」
『この地域を管轄していた神は、見るだけで何もせず、下界の不幸を娯楽として楽しんでいたのです……』
「そんなの信じられるか!じゃあなぜお前はここに!」
『私が最高神なので、問題の神を追い出して、一時的に直接管轄しているのです……』
「………なぜ助けた」
『せめてものお詫びです。』
「あんたの名は?」
『太陽の神、とだけ伝えます。それでは。』
テユラは不思議と納得したが、しかしまだ腹の虫は収まらず、さらに質問しようとしていが、それ以降質問の返答はついになかった。
しかし、朝起きると彼の腕は元通りに再生していたのである。
あれから3年、テユラは徴兵されたが、奴隷出身なので虐めを受けることになった……
しかし、同じ奴隷出身の仲間たちと知り合い、なんとか助け合って生きることができた……
「俺の父親は9歳の時に国王に虐殺された。俺は国王を恨む」
「国王は、どのような人物なんだ」
「ああ、奴はどうしようもない。毎日女を使い捨てにして、金の風呂に入り、自分だけが豊かに暮らしている。しかも奴は娯楽で国民を処刑している」
「国王!なんてひどい奴なんだ!」
「ああ、国王は人間のクズだ。奴は生きる価値がない!」
「国王はタヒねえ!」
「しかし、それならなぜ反乱が起こらないのかな、国王を恨む人は多いのに。」
「それはな…」
ある奴隷出身の男が、テユラにこっそりと耳打ちをした。
「国王は各地を監視させて、反乱の兆しが無いか探っている。もし反乱が発生すればこれは駅伝によってすぐに国王に伝わり、街道網を使って数千の兵士が直ぐに送り込まれてくるのだ...」
「な、なんと恐ろしい...一体どうすればよいのだ...」
「ふむ...奴らが到着する前に先回りして道路網や街道の駅を破壊し、奴らの進軍と情報伝達を邪魔すれば、あるいは...」
そうこうしているうちに、兵士の一団は目的地に到着したのである。
「兵士たちよ!山の蛮族共を倒し、タピラ王国を統一するのだ!1人でも多く山猿を殺せ!」
指揮官が大声でそう命令し、これは戦場全体に伝わった。
「山猿?」
「山岳の蛮族共のことだ」
(未完)
このtaleの内容は実際のラピタ王国とは何ら関係ないフィクションとなっております。
ここは「太陽の国」の隣に取り残された小国、「タピラ王国」。
この国は長年の鎖国の影響で中世のような生活水準であり、貴族や王族は遊んで暮らし、庶民と奴隷は迫害されていた……
「クソっ、また役人の野郎だ!」
「もう、うちから取るものなんてないのに!」
少年は家の柱を軽く殴り、女性は叫び声にも近い文句を言った。両者ともその表情は追い詰められている。
家の中にはもう何も置かれていない。とても貧しいため家具を買うことが出来ず、予備の服も無いのだ。
「お父さんが賦役中の事故で殉職してなければこんなことには……」
タピラ王国では、全ての成年男子は労働という形で政府への納税、つまり賦役をしなければならない。
賦役では、道路網や橋の建設、王宮や貴族の住居の建設、鉱山での採掘などをしなくてはならい。そして無給である。
「母さん!僕が出るから奥の部屋に隠れてて!」
「でもテユラ、1体どうする気なの?」
もうすぐ大人になる少年テユラは、家の外に出て役人と対面した。役人はテユラと対面するなり、高圧的に言った。
「よう。俺は徴税人だ。おれは持ってない奴から絞り取るのが大好きでなあ、これ程楽しいことはないぜ、ガハハ」
「帰ってくれ!もうオレたちの家から取るものなんてないぞ!」
テユラは家の前に立ち塞がり、必死に弁明した。
「うるせえぞガキ!金を出せ金を!帝国のために税金を払うんだよォ!」
「くっ!」
「貧乏人を虐待するのは最高に楽しいぜ、俺はこのために試験を受けて役人になったんだ。オラ邪魔だどけぇ!」
役人の男は、少年を殴ると家の中に入った。
「こうゆう壺の中に隠れてんだろ!?せいっ!」
しかし、壺の中にあったのは銅銭数枚であった。
「こんだけかよ全然足りねえなぁ!?おいそこに隠れてるのは分かってるんだぞ!」
「そ、そんな!全財産なのに!」
「ちょうどいい、お前らを連行して税金を払えなかった罪で死刑にしてやろう!せいぜい楽しませるんだな!」
「連れてくならオレを連れてけ!」
「ふん、勇気あるガキだな、気に入った。よし、こいつも連れて行け!」
「くそう!くそう!」
テユラとその家族は横暴な役人に拘束され、貴族の前に引き出された
「おらもっと締め付けろよぉ!」
「は、はぃぃぃぃ!」
貴族は半泣きの少女を犯していた。周りには犯され、そして無惨に殺された女性たちが転がっている。
「な、なんてことを!」
「黙れ!貴族様の前で生意気だぞ小僧!」
「なんだぁ?」
「女性たちになんてことをするんだ!」
「は?俺の領地には女なんて何万も居るんだよ。数人くらい『消費』しても平気なんだよぉ!」
「……あのー貴族様、この者は税金を払わず我々に反逆したのであります」
「ほう、面白い」
「ぎゃっ!?」
貴族は少女を突き飛ばすと、少女は壁に叩き付けられて気絶した。
「よし、この契約書にサインしろ。文字が書けないならこの朱印で拇印を押せ。」
貴族は部下のものに命じて、用箋挟(端にクリップを備えた硬い板状の文房具)にとめられた契約書とボールペンと朱印を手渡した。
「でもオレは文字が読めないし…」
「ああ、そこに拇印を押してくれれば、税金をチャラにしてやる」
「本当か!?じゃあ押そう」
拇印を押したテユラだったが、その瞬間、貴族は笑いだした
「ワーッハッハッハ!本当に押しやがったぞ!馬鹿だなぁ!」
「えっ……」
「今日からお前は奴隷、そして他の家族は斬首刑だあーっハッハッハ!」
「そんな!騙したな!」
「ククククク……契約書に捺印した以上はもはや取り消しは不可能……残念だったなガキ……ワーッハッハッハ!!」
「くそう!くそう!」
「今日中にお前の家族はギロチン送りだ……お前のせいで可哀想に!ワーッハッハッハ!」
「くそおおおおおおおおおおおお!!」
「うるせえなぁ、おいこいつを黙らせろ」
「おらよ」
役人の男は、テユラの左腕を切断した。
「ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」
「滑稽なり滑稽なり!いやぁ面白いなぁ、ワーッハッハッハ」
「あっ……がっ……」
テユラは気絶し、再び目覚めた時は既に家族は殺され、彼は奴隷となっていたのである……
「目覚めたか、新入り」
「こ、ここは」
「俺がお前の主人だ。そしてお前は俺の命令には絶対に従え。」
「お、オレの家族は!」
「ああ悲惨な最期だったなぁ、あんたのお母さんも妹さんも兵士に好き放題犯された挙句にギロチンでスパン、だ」
「うるせえ!聞きたくない!」
「主人に対してなんだその態度は!」
テユラは殴られた。そしてこれから毎日のように、彼は殴られることになるのであった……
【コラム】
《執筆者による解説》
この作品はラピタ王国のことをよく知らないマウサナ人たちが勝手にラピタ王国を想像して脚本や設定を書いているという設定であるため、史実考証はガバガバなのである。
そのためこの作品におけるタピラ王国は、ラピタ王国というより「マウサナ人が考える最悪な君主国家」というものである。
ここでは、ガバガバ要素に関してその元ネタを解説する。
- 賦役
- 役人
- 銅銭
- 「女なんて何万も居る」
- 契約書
- ギロチン
閑話休題
-
ある時、テユラが泣いていると、どこからか、不思議な声がした。
『困っているのですか?』
「うん……片腕にされたから、役に立たないって毎日殴られるんだ……」
『では、私が治しましょう』
「え、そんなこと出来るの!?」
『なぜなら私は神ですから』
「神……!!」
テユラは周りを見回したが、誰もいない。しかしテユラは確信して言った。
「神だって!?ならなぜ母さんたちを助けなかったんだ!それでなぜ俺だけ助ける!答えろ!」
『………』
「おい!」
『仕方ありませんね……実は私はあなた達が知っている神とはまた別の神なのです』
「どうゆうことだ」
『この地域を管轄していた神は、見るだけで何もせず、下界の不幸を娯楽として楽しんでいたのです……』
「そんなの信じられるか!じゃあなぜお前はここに!」
『私が最高神なので、問題の神を追い出して、一時的に直接管轄しているのです……』
「………なぜ助けた」
『せめてものお詫びです。』
「あんたの名は?」
『太陽の神、とだけ伝えます。それでは。』
テユラは不思議と納得したが、しかしまだ腹の虫は収まらず、さらに質問しようとしていが、それ以降質問の返答はついになかった。
しかし、朝起きると彼の腕は元通りに再生していたのである。
あれから3年、テユラは徴兵されたが、奴隷出身なので虐めを受けることになった……
しかし、同じ奴隷出身の仲間たちと知り合い、なんとか助け合って生きることができた……
「俺の父親は9歳の時に国王に虐殺された。俺は国王を恨む」
「国王は、どのような人物なんだ」
「ああ、奴はどうしようもない。毎日女を使い捨てにして、金の風呂に入り、自分だけが豊かに暮らしている。しかも奴は娯楽で国民を処刑している」
「国王!なんてひどい奴なんだ!」
「ああ、国王は人間のクズだ。奴は生きる価値がない!」
「国王はタヒねえ!」
「しかし、それならなぜ反乱が起こらないのかな、国王を恨む人は多いのに。」
「それはな…」
ある奴隷出身の男が、テユラにこっそりと耳打ちをした。
「国王は各地を監視させて、反乱の兆しが無いか探っている。もし反乱が発生すればこれは駅伝によってすぐに国王に伝わり、街道網を使って数千の兵士が直ぐに送り込まれてくるのだ...」
「な、なんと恐ろしい...一体どうすればよいのだ...」
「ふむ...奴らが到着する前に先回りして道路網や街道の駅を破壊し、奴らの進軍と情報伝達を邪魔すれば、あるいは...」
そうこうしているうちに、兵士の一団は目的地に到着したのである。
「兵士たちよ!山の蛮族共を倒し、タピラ王国を統一するのだ!1人でも多く山猿を殺せ!」
指揮官が大声でそう命令し、これは戦場全体に伝わった。
「山猿?」
「山岳の蛮族共のことだ」
(未完)
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