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第三次ギアピット戦争は、かつてガルメディニア大陸で有力な部族であったギアピット族の居住地をデニエスタ帝国が征服した戦争である。三度にわたる征服戦争はデニエスタ帝国の勝利に終わり、ギアピット族は完全に絶滅した。
ギアピット族の指導者べギマを描いた絵画

戦争へ至る道のり

デニエスタ帝国の勝利で第二次ギアピット戦争が終結し、戦争後に結ばれた講和条約でギアピット族は居留地の剥奪を宣告される。ギアピット族の残党たちは、彼らの聖地に集まって最後の抵抗を試みた。ギアピット族残党の指導者であるベギマは、他の指導者たちを説得して戦闘の準備を整えた。
しかし、そのときすでに、ギアピット族の集落にはデニエスタ帝国とそれに同盟する部族の兵士が集まっていた。戦いが始まるとすぐに、ギアピット側の戦士のひとりが誤ってベギマを射殺してしまう。ギアピット族は降伏を拒否して戦闘にもつれ込み、第三次ギアピット戦争が開戦した。

双方の戦力

ギアピット族は当時のガルメディニア大陸でも有数の有力部族であり、現代の学者は人口を9万人から80万人の範囲で推定している。この範囲のいずれの数値であったにせよ、ギアピット族はヌナブト先住民で最も人口の多い部族の一つであった。ギアピット族は戦士と奴隷からなる少なくとも2万人の戦力で戦争に臨んだ。
一方、第三次ギアピット戦争に投入されたデニエスタ軍は4万人から5万人の間と推定されており、そのうち4000人は火器で武装していたと考えられている。

戦闘の経過

デニエスタによる包囲

デニエスタ軍はギアピット族の集落へ侵攻し、東西から二度にわたって塹壕を越えようと試みたものの、いずれも失敗に終わり、ギアピット族の集落を囲む防壁に取りつくことさえできなかった。結局、ギアピット族は集落を守る防衛陣地の構築に成功したため、デニエスタ軍もそれ以上の攻撃を断念せざるを得ず、長期戦に持ち込んでギアピット族を消耗させる戦術を採用した。
こうして、ギアピット族にとっては絶望的な膠着状態が生まれた。ギアピット族は防壁の内側に身を潜めつつ少数で出撃してゲリラ戦を展開し、デニエスタ軍の補給線を攻撃して物資の供給を絶つことで敵の士気を削ごうとした。その一方で、しばしば数千人規模の戦士を防壁の外へ送り、デニエスタ軍に損害を与えることを狙って戦った。
こうした戦いが続く中で、デニエスタ帝国軍は徐々に兵力をすり減らしていった。また、ギアピット族のゲリラ活動によって補給線が寸断されたため、兵士の疲労や飢えによる衰弱が進み、兵士たちの間には疫病が発生し始めた。それでもなお、デニエスタ軍は粘り強く戦い続けたものの、ついに力尽きて撤退した。

ニカタ族の壊滅

デニエスタ軍はギアピット族の集落に対する固い包囲を緩い封鎖に転換し、近隣の他のギアピット族を支援する部族を一掃しようとした。ニカタ族はギアピット族の傘下にあったため、デニエスタ軍の攻撃を受けた。デニエスタ軍がニカタ族の集落へ迫ると、ギアピット族の軍勢が救援に現れた。
ギアピット族はニカタ族への攻撃を阻止するために総力を結集したが、このときすでに多くの戦士を失っていた。ニカタ族はギアピット族の援軍とともに集落に立てこもって徹底抗戦したものの、ついには数の差に押されて敗北を喫した。

ギアピット族の最後

デニエスタ軍は本陣をギアピット族の集落の近くに戻した。これに対してギアピット族の8000人の戦士が集落を出て、デニエスタ軍の正面に布陣した。3日間の睨み合いの末に両軍は激突し、激戦の末、ギアピット族は壊滅した。この戦いでギアピット族は死者6800人を出し、デニエスタ軍も5000人が戦死したと言われている。
戦いの後、デニエスタ軍は集落内になだれ込んだ。ギアピット族の残った戦力は果敢に抵抗したが、デニエスタ軍が放火したため集落は完全に破壊された。
この戦いに勝利したことで、デニエスタ帝国はガルメディニア大陸における支配領域を大幅に拡大した。

戦争の意義

ギアピット族を壊滅させたこの勝利により、デニエスタ帝国の侵略戦争は一段落した。ギアピット族は虐殺され、生き残った僅かな者たちも他の部族やデニエスタ人に同化され遅くとも1世紀後には絶滅した。の中で最後となった。戦争はデニエスタ
ギアピット族の敗北により近隣の部族はデニエスタの強大さを痛感し、次々と帰順した。その結果、ガルメディニア大陸全土において、デニエスタ帝国は強大な軍事力を背景にして他の部族や民族を次々と従属させていくことになった。その過程の中で、デニエスタ人はヌナブト先住民の言語や文化を破壊し、固有の宗教を否定して、自分たちの都合の良いように先住民の歴史を書き変えてしまった。
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