架空の世界で創作活動及びロールプレイを楽しむ場所です。


第一章「崩壊の足音」

2019年8月某日。Gマート椚町店
「好きなアイスをひとつだけ選んでいいよ!」と私が言うと、息子は数秒考えてチョコバーを選んだ。彼は「ほんとうにひとつしかだめなのお?」と残念がっていた。私の家計はカツカツなのだ。けどそんなこと彼には言えない。彼にはお金のことを考えて欲しくない。私は「たくさん食べたらおなか壊しちゃうでしょ」と言ったら何とか納得してもらえた。「いらっしゃいませ〜」「ポイントカードはお持ちですか?」私がいつものようにテンプレ通りの接客を受けている間、彼は本に夢中だった。私が「ほら、帰るよ!」と声をかけたその刹那、鉄の塊がガラスを割りながら弟に突っ込んだ。私は血まみれになり原型を留めていない息子の姿に言葉が出なかった。数秒後、私は状況の全てを飲み込んだ。車から血まみれになった運転手と思われる男が鉄の塊から出て同乗者にほう助されているのを意識が朦朧とするなか目にした。その男が「痛い」と言いながら。私は悲鳴をあげながら失神した。
気が付くと私は病院のような場所で身体の自由がとれない状態にあった。私の視界には男性が1人映っていた。私はすぐさま「私の子供はどうなったんですか!?」半分叫んだような声で彼に言った。すると彼は「あなたは何も知らなくていい」と言い残し部屋を出ていった。私は全身の力を込めて身体を拘束するものを振り払おうとしたが無理だった。私は怒りと憎しみで横にあった機械をなぎ倒した。
数日後、私はついに身体の拘束を解かれ自由になった。すぐさま私はあのときの証拠を集めにあのコンビニへ足を運ぶことにした。私は驚きを隠せなかった。粉々に割れたはずのガラスは元通りになっていて、店の中の商品も整然と並べられている。私はあの日を目撃していた店員を探した。私は毎日事件のあったコンビニに通い、ついにあの日の店員を見つけた。その店員に私は「あの日のことを覚えていますか?車が店に突っ込んでひとつの尊い命が奪われたんです!」と文章がめちゃくちゃになりながらも懸命に訴えた。しかし店員は、「その日はなにもありませんでしたよ」と言った。何度も問いかけ痺れを切らした店員が「なんか証拠あるんスカ?」と不機嫌そうに言った。私はそんな態度が許せなかったが、深呼吸をして理性を取り戻し、「防犯カメラ、防犯カメラを見せてもらえますか。」と言った。すると店員は「警察でもないのに防犯カメラ見せろと言われてもねぇ」と言ったが、ここで引き下がる私じゃない。何度も訴えた結果、防犯カメラを見せてもらえた。私はあの日の映像を見たが、店内では何も起こっていないのである。淡々と客が出て入っての繰り返しでいつもと変わらない光景だった。私は「おかしい…おかしいよ…」という言葉が口からこぼれた。店員はそんな私を見て、「営業妨害で訴えますよ。出ていってください。出てけよゴラァ!」と口にしたあと、私を店からつまみ出した。
雨が降る中、彼の葬式が終わった。私は家に着くなり彼の遺影の前で倒れ込むしか無かった。突然ぼそりと夫が私にこう言った。「お前が殺した。お前が殺したんだよ」と。私の目からは雷鳴とともに涙がこぼれた。
私は夫と別れることにした。私にはもう生きる希望がない。子供を失い、夫からも見放された。橋の欄干から身を乗り出そうとしたそのとき、電話が鳴った。私は電話に出ることにした。私が「もしもし」と言うと、「もしもしお久しぶり。私、今から死のうかとおもって」と言った。友達のマン・ジャロの声だ。彼女は「あんたには色々迷惑かけたね。じゃあね」と言うと電話を切った。私はマン・ジャロの家に行くことにした。彼女の母によると彼女は会社を辞め、毎日親の金でクラブへ通っているというのだ。私は彼女を探しにクラブへ向かった。私は彼女が男達に連れ去られそうになっているのを見つけた。私は「どきなさい…どきなさいよ」とナイフを男達に突きつけながら彼女を連れ出した。私と彼女はクラブから脱出することが出来た。「余計なことしないでよ!どうせ私は死ぬんだから…」と彼女が言った。私が「どうしてそんなに死にたがるの?」と聞くが、それをかき消すように踏切の音がけたたましく鳴り響く。私は無意識に、「じゃあ、一緒に死にましょう。だって死にたいんでしょう?私も死のうと思ってたの」と言って彼女の手を引っ張った。警笛を鳴らした列車がすぐそこまで迫り来る中、彼女が「嫌だ!死にたくない!」と叫んだ。私は彼女を抱えたまま線路脇に飛び込んだ。あと1秒でも遅れていたら私と彼女は死んでいた。
後日、なぜ彼女が死にたがっていたかが分かった。彼女は妊娠したものの、男側は「本当に俺の子かどうかわからない」と言って、しまいには「迷惑だ」と言ったそうだ。私は数秒考えて「堕ろすしかないと思う」と言った。彼女と私は手続きを淡々と済ませた。1週間後に手術が開始されるという。
私の息子が亡くなって1週間が経つが、ニュースにもならない。そう。あの事件はもみ消されたのである。実はあの事件の1週間後に警察署へ行っていたのだ。私はあの事件のことを一生懸命に話した。私が失神する前に見たあの男の顔。私は警察官に似顔絵を描かせた。そしてとある人物が浮かび上がる。「チョン・ボに似てますね。」警察官がそう言うと、私は誰かわからなかったので、黙ることしかできなかった。私が家に帰る途中、選挙ポスターが並べられたボードがあったので、立ち寄った。すると、1人の政治家が目に止まった。似顔絵の人物にそっくりだったからだ。「チョン・ボ?…」
「よりよいゴトロスをつくります…」通過したのは選挙カーだった。腕にギプスを付けて付き人に介抱されながら選挙カーの上に立っていた人物こそチョン・ボだった。あの日の声。そして付き人の顔も一致した。チョン・ボは私を見るなり逃げるように車の窓を閉めた。私の疑惑は確信へと変わった。
いくら店を直すことができても、人の身体はそう簡単には治らない。私は彼の人生を終了させる計画を立てた。まず社会的に抹殺することである。小さなことから調べあげ、最終的にはあの事件のことを世の中に知らしめるのだ。そして最後は物理的に抹殺することだ。復讐はなんの解決にもならないと言うが、これが息子のためになるなら手段は選ばない。

第二章「クライシス」

チョン・ボの悪事をチョン・ボが通っていた高校の教師に聞いた。彼がコンビニで万引きをしたということを私に教えてくれた。早速社会的抹殺のネタにしよう、その時だった。ラジオから流れてきたのは衝撃の内容だった。
速報です。Noppoグループが倒産しました。
ゴトロス第二の企業グループが倒産したのである。このことはゴトロス国民に衝撃を与えた。すぐに国民の生活にも影響が出た。ゴトロス連邦銀行が引き出し制限をしたのである。これに対して市民は財産権の侵害だ。と抗議しデモを行っている。人々の怒りは膨らみ、銀行の建物やATMが破壊されるという事態に陥っている。当然ながら富裕層にも影響が出ており、チョン・ボも例外ではなかった。
「我がグループは終わりです…もう無理だ…」秘書が言った言葉にチョン・ボの堪忍袋の緒が切れた。「無理は嘘つきの言葉だ!」と秘書に言い放つ。「あれもこれもあのガキを轢き殺してから上手くいかなくなったんだ。」チョン・ボがそういうと、あの日の現場を撮影した写真を机の上に出した。「この写真を出されたくなければ2000万カールを出せ」と書かれた封筒と共に。「あのときの目撃者は全部買収したはずなんだが…誰が撮ったんだ!」チョン・ボが怒鳴る。

(未完)…(「🍊 ・ω・)「🍊

主題歌

Ariana Grande - 7RINGS
https://youtu.be/QYh6mYIJG2Y

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