ドワーフの国
詳細
タイプ
リーダー8人の摂政会
種族山小人ドワーフ
人口10万人近い。*1
建国200年以上前。
首都東の都市「フェオ・ジュラ」
(元々の王都はフェオ・ベルカナ)
所在地アゼルリシア山脈内部
Media
登場作品web 書籍

概要

 ドワーフの国とは、アゼルリシア山脈の内部に点在する四つの都市に住んでいた、ドワーフたちの国である。
 鉱物資源と優れた技術などによって栄えた国だったが、200年前の魔神の襲撃を皮切りに、次々と都市を放棄、または廃都となって国力が衰退している。
 登場初期では、最後に残った都市、フェオ・ジュラを首都にして住んでいる。
 都市の名前は全てルーンを含んでいる。

 web版では名前のみ登場。
 ドワーフの王国がアゼルリシア山脈に存在している。*2

社会

 かつては王族がいたが、二百年前に魔神の襲撃があり、その際に王族はルーン工王以外絶えた。
 ルーン工王は、六つのルーンが刻まれた大地を激震させるハンマーを持って旅に出てしまったため、現在国に王族と国宝は存在しない。
※上記の文章は、11-147、154、291、439からの考察されたものです。

 現在はそれぞれの分野の八人の摂政会で政治を行っており、話し合いと多数決で決定を下している模様。*3
 食事はキノコや肉類がメインであり、山麓に畑を作って農作物を作っているが、種類や収穫量が少ない。*4
 木も滅多に手に入る物ではないので、熱鉱石で生じる熱を利用して暖を取ったり、坑道の補強はトンネルドクターと言われる魔法詠唱者が魔法で補強を行っている。*5
熱鉱石
 ドワーフは土の種族であり、基本的に地下に都市を築き生活している。
 そのため、空気を汚す石炭や薪を使うのではなく、熱鉱石というミスリル以上の金属で叩くと強い熱を発する金属をそれらの代わりに使っている。
 空気をキレイにするマジックアイテムは存在するが、作成にはドルイドの力が必要である。
 しかしながら、ドワーフのドルイドは非常に珍しいため、大量生産をできずにいる。
 熱鉱石はドワーフの生活に欠かせないものであり、製鉄所や鍛冶場でも大量に使われている。*6
採掘仕事
 都市の採掘所は国営。*7
 五日働き五日休む。給金は週払い制。
 仕事が何日目か記載された金属のカードのついたネックレスをぶら下げる。*8
 採掘道具を借りて、配給物の飲食物を受け取り、持参した食料品を持って、班ごとにトロッコに乗って現場へ向かう。
 採掘仕事はカロリーをかなり消費するため、配給物ではとても足りないので、ドワーフ乾パンや糖分を固めた棒五本などを補助食料に持つ。*9
 仕事が終わると、国営の鍛冶場の巨大溶鉱炉の熱を利用した温い風呂で体の火照りを取り、その後は酒場に向かう。*10

 坑道は都市を心臓部にして、幾つも掘られており、坑道にはトロッコを走らせるためのレールが敷かれ、人力の昇降機が要所ごとに設置されている。*11
 採掘仕事は危険も多いので他の仕事よりも金を稼げるため、ゴンドのような短期で働く者もいる。
 採掘量による追加手当はでるものの、それでも大金は稼げないらしい。*12
 巨大な坑道だが、警備兵の人員不足で採掘班を班ごとに守る事ができず、ドワーフ自体が元々鈍足であることもあって、モンスターに襲われたら犠牲者が出ることが多い。*13
 なお、坑道の危険を調べることが出来るトンネルドクターの数は多くないため、軽装鎧を装備した四人のドワーフの戦士たちが警護についている。*14
ルーン技術 
 ドワーフの国ではルーン技術を持つルーン工匠と呼ばれる者達がいるが、ルーン技術が栄えていたのはおよそ二百年前までであった。
 二百年前、王都が魔神に攻撃され、王族が討伐に赴いた後に外の技術である「魔法による魔化技術」が入ってきた。
 その技術は材料代こそかかるが、ルーンに比べて二倍から三倍の生産性があり、ルーン工匠の適正を持つ者の希少さも相まって、ルーン技術は時代遅れの烙印を押された。*15
 現在のルーン工匠たちの半数は、暗澹とした自分たちの状況や、先祖から受け継いできた技術の喪失などのマイナスの感情に囚われ、やけっぱちになっている。
 ルーン工匠と名乗って仕事をしている者は少なく、殆どが工房の看板をおろし、ただ日々の糧を得るだけの暗い生活をしている。*16
摂政会 *17
役職
説明
総司令官軍事や警察関係を管理している。現在は総員百名足らず。大地の大裂け目という天然の要害を利用してクアゴアを撃退してきた。
大地神殿長信仰系・魔力系を含む魔法全般を管理している。他にも、トンネルドクターなども管理していると思われる。ドルイドのドワーフは滅多にいない。
鍛冶工房長鍛冶などを始めとする生産関係を管理している。
食料産業長鍛冶で生産する物以外は食料産業長が全て管理している。
事務総長各長たちが管理していない内務全般を管理している。
酒造長ドワーフの酒好きを体現している。詳細不明。
洞窟鉱山長鉱山の発掘などを行っている。都市でもかなり発言力がある。
商人会議長昔は商人会議という別の集まりがあったが、現在は商人も交易も少なくなり、有名無実化した外務を担当している。ドワーフは帝国と国交があり、現在は二十人程度で運べる荷量だが、無限に物が入るマジックアイテムを開発中。*18

軍事力

 総司令、大参謀、そして百人足らずのドワーフ兵がいる。
 国力の低下で人員不足でありながらも、大裂け目という天然の要害によってフェオ・ジュラは守られている。*19
 クアゴアが百匹単位で攻めてきたとしても、大裂け目にかけた吊り橋と、そこから一直線上に設置した砦からの攻撃で、現在の総司令着任後から十年間は、侵攻を完全に防ぎきっていた。*20
 そのため、吊り橋と砦があれば大丈夫という慢心が生まれ、国力の低下も原因の一つだが、防衛に力を注いでこなかった。*21
 かつての王城には鎧の像の姿をしたゴーレムがいたらしく、フロスト・ドラゴンと戦っている。*22
ドワーフ兵
役職
説明
戦士系の者たち砦を警備する者。重要人物(トンネルドクターなど)の警護。坑道の要所などに配置されている。装備は軽装鎧や槍、弩等が記述にある。
魔力系魔法詠唱者*23軍には三名の最強の魔術師が所属している。第三位階の<雷球>や、第二位階の<雷槍>を使用している。
ライディング・リザード*24騎乗動物(トカゲ)。全長三メートル以上ある巨大蜥蜴ジャイアント・リザードの一種で伝令に使われている。平時は馬として重宝している。
地系・軍基地 *25
役職
説明
大裂け目フェオ・ジュラ西側に広がる巨大な裂け目。縦六十キロ以上、横幅は一番狭くても百二十メートル以上、深さは探査チームを二度にわたり未帰還にした天然の要害。
吊り橋大裂け目に苦労して作った吊り橋。
大裂け目前の砦吊り橋の先に作られた砦。一直線であることを利用して、クアゴアの弱点である雷攻撃である<雷撃>と同じような効果のあるマジックアイテムを配置して迎撃してきた。*26
駐屯地大裂け目前の砦の先にある洞窟の駐屯地。砦からは緩やかな螺旋を描いた坑道でつながっている。
ミスリルとオリハルコンを合わせた扉最終防衛ライン。敵の侵攻を止めることは出来るが、それ以上のことができなくなる。
摂政会議場基地のある場所。詳細不明。*27
地表部の砦軍基地と人間用の宿泊施設を兼ねている。フェオ・ジュラ建設当時は、人間との本格的な貿易も考えていたらしく、ドワーフよりも身長の大きい人間が不便なく暮らせるようになっている。*28

主な都市

  • フェオ・ベルカナ
    • 元王都。二百年前の魔神の攻撃で放棄され、現在は街がクアゴア占領されて、王城は竜王オラサーダルクの一族の塒になっている。
  • フェオ・ジュラ
    • 東の都市。現首都。
    • 大裂け目という要害に守られている。
  • フェオ・ライゾ
    • 南の都市。五年前にゼンベルが訪れた都市。*29
    • フェオ・ジュラの近くでクアゴアを見かけるようになったので、三年ほど前に住民はフェオ・ジュラに避難して、一時的に放棄された。*30
  • フェオ・テイワズ
    • 西の都市。二匹のフロスト・ドラゴンの戦いに巻き込まれて廃都になった。

関連項目

  • アインズ・ウール・ゴウン魔導国
    • 突然国交を開きたいと来訪した平地を治めるアンデッドの王。
  • バハルス帝国
    • 規模は小さいが貿易相手。エルフと違ってドワーフは帝国の法律で守られている。
  • スレイン法国
    • web版では諍いがあるらしい。*31 書籍では不明。
  • ???(人間の巨大な国)
    • かつて山脈周辺を支配した人間国家。ルーン技術の黄金時代に取引があった。通貨に国王の横顔が彫られている*32

その他

  • 「ドワーフの国」「ドワーフの王国」と書籍は表記ゆれがある。web版は王国で統一されている。
  • ストーンネイル工房というルーン工房がある。*33

どなたでも編集できます