避難所2-607
最終更新：ID:4a/1FrSAeg 2015年11月22日(日) 23:04:45履歴
Bad Apple of the Abyss 
「マスター、まだ起きてる……？」
部屋のドアがノックされ、部屋の主がそれに反応した。
「イズン？ どうしたのさ、こんな夜遅くに」
「………今日、一緒に寝てくれない？」
「……？ うん、いいよ」
疑問には思ったが、敢えて彼は聞かなかった。
イズン＆イズーナ。金髪ポニーテールと青髪ツインテールの少女達、二人で一つの女神である。二人は片時も離れることはない、はずなのだが―――
「……ぐすっ」
「……っ！？ い、イズン！？」
―――目の前の少女、金髪のイズンは突然泣き出した。
「マスター……ごめんなさい……っ！」
紅潮した少女の頬を大粒の涙が零れ落ちる。そして不意打ちという形で少年を押し倒した。
◇ ◇
「……おねえ、ちゃん」
深い湖の底、姉の姿はどこにも見えない。蒼の髪をツインテールに結んだ女神は自身より姉の心配をしていた。
完全に油断していた。湖に足を浸けていた所を、一瞬で引きずり込まれるとは。水の女神でなかったら、そのまま溺れていただろう。
�爐泙気�この我が、獲物の片割れを逃がすことになるとはな……��
水中から声が響く。声のした方角に振り向くと、そこにあったのは白銀と黄金で彩られた彫像。その眼らしき箇所が光っていた。
「それ、さ……あんたの腕、鈍いだけ……ひっ！？ ふぁあああっ！？」
イズーナの強がりを遮るように、服の下から水流が撫でた。それだけで性感帯を襲われたような錯覚に襲われ、女神は思わず嬌声をあげた。
�爐未�しおる。この湖一帯は全てが我が半身。そこに貴様は足を突き入れたのだ、我から逃れられるわけが……��
「くっ、ふぅ……お姉ちゃんが、あんたなんかに、捕まるわけ……あっ、かはぁっ！？」
敵意を見せた彼女を再びを水流が襲い、全身を感じたことのない感覚に貫かれる。
「くぅ……さっきから何よ、この水……！ 身体中、ぴりぴりしてっ……！」
�牴罎�力�爛悒屮鵐坤轡絅肇蹇璽爿瓩蓮∧源�通り敵を天国へ誘う激流。貴様のような図に乗る女を屈服させるには丁度良い力だ��
「あんたの方が、よっぽど……ほひゅっ！？ うぁ、あああぁぁああああっ！！」
彫像が言葉を紡ぎ終えたその瞬間、激流に身体の自由を奪われる。平衡感覚を失ったまま、彼女は湖面へと弾き飛ばされた。
「あっ……」
湖の上から眺める月は、憎らしいほどに綺麗だった。本来ならば姉と一緒に見ていた満月なのだろう。
しかし今は両手両足を蠢く水に掴まれ身動きがとれない。濡れた服が肌を擦るだけで女神を未知の快楽へと飲み込もうとしてくる。
�牴罎漏げ�神・ネプチューン。貴様を天国へ導く案内人の名だ、覚えておけ��
「だ……誰がっ、あんたなんか……ひぁっ、んぅうううっ！？」
叫んだ口を触手めいた水で塞がれる。形を持たない水なだけに、イズーナは抵抗する間もなくそれを飲み込んでしまった。
「んっ……んぅっ……ひぁっ！？ あぁっ、いやぁああああああっ！！」
皮膚に触れるだけでてきめんに作用する毒を摂取してしまったことで、女神の身体は一瞬で絶頂を迎えてしまった。いつの間に下着を剥ぎ取られたのか、あらわになった秘所から初めての潮を噴出する。
「あっ……あっ……♥」
「どうした、もう終わりか？」
「そ……そん、な……わけ……っ！？ な、何よそれっ！？」
無理矢理に開かれた少女の股の前、先程まで湖の底にあったはずの彫像が目の前に浮かんでいた―――
「先程名乗ったであろう。我こそが海王神である」
―――否、それは男だった。
海王神を自称する男は先程の彫像を甲冑として纏っていた。
その股間にある巨大な肉棒を、絶頂したばかりで愛液に溢れた女神の密壺にあてがう。
「我が領域に足を踏み入れたこと、存分に悦ぶがいい」
「いやっ、離してよっ！ 私の初めて、あんたみたいな奴に……っ！！」
「貴様はこれより我が為の女となる。歓迎しよう、盛大にな―――！！」
「たすけてっ！！ お姉ちゃんっ！！ マスターっ！！ たすけ―――」
その願いはついに届かない。少女の恐怖は、処女膜の貫通によって悲鳴へと変わった。
「―――っ、いやああぁあああああっ！！」
必死に抵抗しようにも身体は動かない。それどころか身体は易々と凌辱を受け入れ始めていた。
「あっ、やっ、だめぇっ！ 動かっ、ないっ、でぇええっ！！」
乳房を覆った水に揉みしだかれ、乳首を摘まみ上げられる。身体中の性感帯という性感帯を、を海王神の操る水によって完璧に刺激される。
「……なんだ、もう屈服したのか？」
「だ……だれ、が……あんた、なん……か………にぃっ！？ いやあぁぁあああああっ！！」
「そうだ、もっと抗え。貴様のような女が快楽の海に溺れて逝くさまを見るのは本当に面白い！」
少女の乳首とクリトリスも、今やまるで自ら凌辱を望んでいるかのように硬く膨れ上がり存在を主張する。それらに媚毒の混じった水触手をあてがえば、女神の意識は絶頂へと追いやられていく。
「あはぁっ！！ ちくび、くりとりす、ひっぱっちゃらめぇっ！！ ついっ、ちゃっ、やぁあああっ！！」
「さあ、一回目の射精だ！ 存分に受けとるがいい！」
「ひっ……！？ やだっ、中にださないでっ！！ わたっ、しぃっ！！ こわれるっ！！ いかさ、れ、しゅぎっ、てぇええっ！！」
ラストスパートだ、と海王神は腰をより深く打ち付ける。女神は逃げようと必死に身体をよじらせるも、余計に膣を刺激して結局イカされてしまう。
「こわれたっ！！ わらひっ、もうこわれっ！！ こわれひゃからぁああっ！！ やだっ、やだやだやだっ！！ またっ、またいくっ、いっやっ、あっ、あっだっめっあっいっ―――」
唇を奪われて、乳房を揉みしだかれて、乳首を吸われて、秘豆を摘ままれて。彼女への行動一つ一つが、すべて絶頂へと直結していた。
そしてついに―――
「―――やあぁあああああっ！！ あああぁああっ、ああぁぁああああぁああああああっ♡」
―――精液という最高の劇薬に、イズーナの意識は一瞬で刈り取られた。
◇ ◇
双星の女神、その片割れが行方不明になった湖の奥底。
「……あっ……あはっ……♡」
白銀と黄金でできた彫像に裸のまま抱きついて、淫らに身体をよじらせる青髪の少女がいた。
「ちがうっ、ちがうのぉっ……♡ わらひっ、あなたのものに、なんかぁっ……♡」
彼女が待ち望み続けた救いの手は、ついに現れなかった。イズーナの身体は快楽の激流に壊され、その心さえも溶かされようとしていた。
�燹帖蝶擁�の片割れ、か��
それを退屈そうに眺め、覚醒ネプチューンは独りでに呟いた。
�爐垢泙覆ぁ▲ぅ此璽覆茵５�様はこのネプチューンが責任を持って正妻へと受け入れよう��
彼女は�牾擁�の片割れ�瓩覆匹任呂覆ぁ�初めからターゲットは一人、このイズーナだけであった。
�爛悒虱佑陵佑兵仕平爾気蓮⊇�ならば誰でも持っているのだろうか……��
主との恋のために自らの妹を壊すよう頼んできた金髪の女性、イズンのことを思い出す。……ということは、双子の妹である目の前の彼女も、きっとそういうことなのだろう。
�燹帖弔修ΔいΔ海箸�。してやられたな。こういった形で我を封印するとは��
目の前で快楽に喘ぐ少女を外に出すわけにはいかない。真実を知れば、きっと彼女は心まで壊れてしまうから。
�燹帖通滅鬚ぁ０貔孤佞�合ってやるぞ、イズーナよ��
「だっ……だれ、が……♡ あ、あなた……なん、か……っ！？ やっ、らめっ、またイッ……ふひゃあああああんっ♡」
�爐修海泙埜世Δ覆藥妬�ない。今日は何分耐えられるか、見せてもらおう��
少なくとも、しばらく退屈することはなさそうだ。腐りかけた黄金の林檎を手に、海王神はか弱き少女で遊び始めた。
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