なぜないのか疑問だった

男冒険者×光メイメイ5



ある日の夜、明日の攻略の準備を整え寝ようとする冒険者。
自室に戻ろうとすると、時龍契士に呼び止められる。


「主、少し話があるのだけど大丈夫かしら?」


「ああ、あと寝るだけだしな。ただ眠気がやばいから手短に頼みたい」


「分かったわ、主さえ良ければの話なのだけど……」




それから数日後。


「ミルちゃんも気が利くね、温泉なんて久しぶり!」


「最近メイメイは頑張ってたからな。せっかくだしゆっくり休んでくれよ」


時龍契士の計らいで、冒険者とメイメイはとある温泉旅館に泊まることになった。
今回は二泊三日。なぜこの期間にしたのかは不明だが、ミルのことだから何か意味があるのだろう。
チェックインを済ませ、予約した部屋に案内される。
他にも多くの冒険者がここを利用しているようで、何人か見知った顔もあった。
案内された部屋は二人で泊まるのにちょうどいい広さ。そんな部屋の隅に荷物を置き、少し早めの夕食をとるために食堂へと向かった。



「風呂入るついでに売店で何か買ってくるが、欲しいのあるか?」


「んーー……じゃあお酒!」


「まあそうだろうな。了解した」


冒険者とメイメイは一旦別行動。メイメイは部屋に、冒険者は浴場に向かう。
というのも、彼らが二泊する部屋には備え付けの露天風呂がある。夕食の時間に二人でどちらを使うか決めていたようだ。
メイメイは備え付けの風呂に入浴するため、部屋に戻る。

産まれたままの姿を晒し、メイメイはタオルを片手に露天風呂への扉を開ける。
少々狭いが、それでも二人で入るには十分。一人となると広くも感じる露天風呂には、夕日に照らされ赤く染まる空が映されていた。
汗を流し、メイメイは湯船に入る。


「ふぁぁぁぁ……気持ちいぃ…」


気の抜けたような声を漏らし、身体を肩まで沈める。
日頃溜まりに溜まった疲労が全て湯に溶けていくような感覚。
最近はダンジョン潜入の回数も増え、多忙だったためこのように疲れを癒す機会もそう多くは無かった。


「……そういえば、最近マスターも忙しくて…」


「全然ヤれてないなぁ…」


しかし、彼女に溜まっているのは疲れだけではないらしい。
メイメイ以上に冒険者は多忙な毎日を送っている。
攻略のための手がかりとなるように得た情報の整理を行ったり、深夜に開放されるダンジョンにも潜入。
睡眠時間が3時間もあれば幸せ、と彼自身も言っていた。
それほど多忙で、処理する時間も無いならば溜まるのは疲労感だけではないだろう。神であるメイメイが実際にそうなのだから人間である冒険者は尚更だ。


「はぁ…マスター……」


事実、彼女も主人が忙しいことを理解しており、彼に負担をかけないよう我慢をしていた。
しかし何事にも限界というものがある。それは神々も人間も同じようだ。
玄武の少女は、性欲が満たされないもどかしい気持ちを抱えたまま沈みゆく夕日の元で湯船に浸かっていた。



入浴と更衣を済ませ、長く美しい金髪の手入れをしていると、主人が戻ってきた。
右手にはメイメイ用の酒を、左手には入浴前までに着ていた服と―――甘酒。


「まだ俺は酒飲めねえからさ、これで勘弁してくれないか…」


「むー、しょうがないなぁ…」


主が買ってきた酒はそこまで度が強くないもので、調子に乗って大量に飲まない限りは強い酔いに苛まれることもないだろう。
彼の細やかな心遣いが嬉しかった。前もって用意しておいたグラスに酒を注ぐ。
冒険者も同様に甘酒を注ぎ、彼女と乾杯。


「またこうやって二人きりで過ごせるなんてな、飲み交わしてるのは酒じゃないが」


「マスターがちゃんと飲めるようになったら飲み明かすからね?」


「支障が出ない程度でいいならな……飲み明かせるほど飲める自信はないぞ」


他愛のない雑談を交わしながら冒険者は甘酒を、メイメイは酒を。
飲料はどうであれ、こうやって過ごせることがメイメイにとっては幸せだった。

それから少し経って、互いに一本飲み干した。
あと十数分もすれば日付が変わる、せっかくの二人きりの時間とはいえ、飲酒もしたし早く休んだほうがいいだろう。


「マスター、そろそろ寝よっか?」


「まあ待てよメイメイ。明日も行っておきたいダンジョンが開かれるのは夕方だし、多少夜更かししても問題ないぞ。ところで……」


そこで一旦言葉を区切る冒険者。もう一本買っておいたらしい甘酒を取り出し、こんなことを言ってきた。


「お前さ、『わかめ酒』って知ってるか?」



「……ぅぅ、恥ずかしいよぉっ…」


「注いで飲むだけだから安心しろって」


そう言われたが安心できるはずが無い。性欲が溜まっている今の状態で、愛する相手に下半身を露出させられる。
しかも秘部に甘酒を注ぎ、それを飲むというのだ。安心しろというのが無理な話。
甘酒を注ぐために足を開かれることは無いが、既に彼女の秘唇は彼女自身の蜜によって濡れていた。


「ひゃ…っ!」


唐突に冷やされた甘酒を注がれ、ピクッと身体を跳ねさせる。
メイメイの恥ずかしい器に甘酒が溜まっていく。
半分ほど注いだだろうか、主人は一旦止める。


「あまりたくさん注ぐと零れてしまうからな、まずはこれだけ…っと」


甘酒の容器をテーブルに置き、冒険者の顔は透明な液体が注がれた彼女の器に近付く。
それから彼はしばらく眺めていたが、唐突に口を付けた。
いやらしい音を立てながら、注がれた甘酒を飲んでいく。


「ひ、あぁ……はずかし…ぃ……っ」


液体が減っていくにつれ、彼の吐息が触れる面積は増える。
さらに、徐々に冒険者の唇は彼女の秘境に迫る。
ただでさえ性欲が溜まっており、欲求不満であった彼女に、ここまでされて発情するなというのは少し酷な話だろう。
やがて注がれた液体が無くなり、冒険者は一滴も残さないと言わんばかりに器を舐める。


「っ……らめ、ぇぇっ…!」


冒険者が満足げに顔を離した後、メイメイは秘部に手を添えて身体を震わせていた。
恐らく、彼の舌遣いで達してしまったのだろう。


「……ふぅ、器がいいと美味いものがもっと美味くなるな。さてあと半分…」


「ま、まってよますたー……」


「メイメイ?」


蕩けた甘い声で休憩を求めるメイメイ。
もしかして、メイメイはわかめ酒を好まなかったか?
自分は良かったが、彼女にとっては苦痛だったか?自分は欲望のままに彼女の心を傷つけてしまったのではないか?
そんなことを考えてしまう。


「……ごめんな、嫌だったか?」


「ううん、そうじゃないの……すっごくきもちよかった、でもね……?」


どうやら自分の勝手な思い込みだったようだ。冒険者は安堵した。
しかし彼女の言葉はここで終わりじゃないようだ。彼は口を閉ざし、続く言葉を待つ。
目の前の少女はゆっくり足を、蜜壺を開き、こんな言葉を口にしたのだ。


「のみのこしはいけないなぁ、まだこんなにのこってるよぉ……?」



彼女の甘酒は、先程注いで飲んだそれより少ししょっぱく、それでいて数倍は甘い。
卑猥な音とともに自らの酒を強く啜られる彼女はもはや限界だった。
肉豆に舌が触れた瞬間、嬌声を漏らしながら潮を吹き出し、主人の顔を濡らしていく。


「ん……また派手にイったな、メイメイ」


「も、もう…ますたーばっかずるいよぉ、わたしもますたーのがほしいっ……」


痴態を見られ興奮するメイメイと同じように、責めていた主人もまた興奮していた。
股間の不自然な膨らみを隠すつもりもないようだ。
メイメイは主人の膨らみをそっと撫で、その逸物を露出させる。


「ふ、ぇ……っ?」


「…最近溜まってたからな、仕方ないな」


最後にこれを見て、触れたのはいつだろうか。そしてそのときは、こんなに大きかっただろうか。
メイメイは思考を惑わす雄の匂いを吸い込みながら記憶を辿る。
やはり彼もだいぶ溜まっていたようで、大きかった。彼女の形の良い胸で挟んでも、全ては収まらないだろう。
そんな立派なものに、メイメイは優しく触れ、唾液を垂らす。
唾液に濡らされた逸物を胸で挟み込むが、先端までは収まらない。


「ん、しょ…おっきぃ……」


「っ……!」


双丘による柔らかな圧力。それだけで彼も達したようだ。
生臭く、粘ついた、白く濃い欲望を顔に浴びる。
普通なら不快な感触、気持ち悪い匂い。しかし彼女にとってはそれらも全て愛おしい。


「んへへ、おいしいなぁ…」


「メイメイ、そろそろ限界っぽい」


「わたしもだよ、下のお口にもほしくなってきちゃった」


先程達したばかりだというのに大きさの変わらない逸物と、それを欲するように蜜を垂らし続ける秘唇。
主人の上に跨がると、唾液で濡らされた逸物に少女の愛液が滴る。


「あんまりいたいのは…いやだよ……?」


「分かった、痛かったらすぐに言えよ…」


冒険者の欲望が、健気な少女の奥を一気に叩いた。



「は、ぁんっ……あっ、あぁぁっ…!」


「っく、やっぱり…お前の中は、気持ちいいっ…」


欲望のままに腰を激しく、それでいて優しく叩き付けられる。
あまりに大きいそれが膣内を出入りし、少女に強い快楽を与え、漏れる嬌声も蕩けていく。
ピストンが激しくなるにつれ、冒険者の逸物を逃がさないように締まりも強くなった。
メイメイが感じるように、冒険者もまた感じていた。


「メイメイ…っ、そろそろ…!」


「ん、ふぁ…ますた、ぁぁっ……ちょーだいっ…!」


冒険者は自らの従者に、限界が近いことを伝える。
それを聞いたメイメイは本能的に彼の腰を足で捕まえ、所謂"だいしゅきホールド"の体制をとる。


「メイメ、イ……っ!」


「ぁぁっ、きちゃう"ぅ……っっん"ん"ん"んぅぅぅ…!」


脚だけでなく腕でも主人を捕まえ、襲い来る強い快楽に耐える。
自らを慰めても満たせなかった欲求を、熱く、濃い主人の欲望が満たしていく。
その全てを受け止めることは難しかったのだろう、交わり合う箇所から濃い白濁が溢れていく。
それでも、メイメイは満足げで蕩けた表情を主人に向け、そっと口付けを交わす。


「っ……ふぅ、んは…」


「んく…大丈夫かメイメイ、ちょっとやりすぎたか…?」


「だいじょぶだよ、きもちよかったし……嬉しいよっ…♪」


荒くなった呼吸を整えさせるように、欲望のまま抱いた少女の身体を優しく抱き締める。
そのまま掌を背中に回してゆっくり撫でると、メイメイは嬉しそうな声を漏らす。
普段は天真爛漫そのものの少女が自分だけに見せる淫らな姿。その姿は、自分だけの物にしてしまいたいと思わせてしまうほどに愛らしい。
やがて呼吸も普段通りに落ち着き、ゆっくりと引き抜かれる逸物。
栓を失った壺からは、濃く粘ついた液がぼたぼたと零れ落ちていた。



露天風呂で互いの身体を綺麗に洗い、衣服も整える。
布団が蜜や白濁で汚れてしまったので、今夜はもう一つの布団で寝ることになりそうだ。


「マスター、もういいの?」


「飲み過ぎヤり過ぎは身体に毒、ってな。それに二泊三日だぞ?」


今になって時龍契士の思惑が分かってきた、これを見越しての宿泊期間か。
溜まりに溜まった二人の欲望を発散し、再びリフレッシュした状態で冒険を続けるには十分な期間だと言える。
余計なお世話だと思いつつも今回ばかりは心の中で感謝し、目の前の少女をそっと抱き寄せる。


「じゃあ…お休み、メイメイ」


「お休みなさい、マスター……♪」


同じ布団に入り、就寝の挨拶を交わして眠りにつく冒険者。
対するメイメイは、自らを包み込んでくれる主人の温もりを全身で感じていた。
先に眠った冒険者に軽く触れる程度の口付けをし、メイメイもまた眠気に任せて瞳を閉じた。

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