- イギリス・フランスvsドイツ(Guderian)[上]・ドイツ(Rommel)[下]
- イギリス先攻→Guderian(独)[上]→フランス→Rommel(独)[下]
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戦場MAP
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茶番
ヒトラーとドイツ将帥達の妄想である。
その内容は、イギリス海峡を飛行機で飛び越えイギリス本土に爆弾を落とし、空挺兵を降下させ、現地を無力化した上で海峡とその周囲の海軍力を一掃し、最後に輸送船で陸軍を送り込んで けっちょん けちょん にするというものである。
無謀さが度を超えているのには色々と事情があるが、まずヒトラーだろ、で、ヒトラーだろ、あとヒトラーもいるだろ ? それからヒトラーと、あとヒトラーと、それからヒトラーも忘れてはならない。要はヒトラーである。
斯のバカ総統はアシカ作戦を成功に導くためにいくつか方針を示した。これが達成できなければ止しとこう、という最低条件である。
これは主に主敵たるイギリス軍の無力化を示しており、細目をまとめると
・イギリス海峡に展開し得る水上戦力
・同水中戦力
・同空軍力
・イギリス海峡沿岸に展開し得る陸軍力
の全てについて、最低限、組織的戦闘能力を削ぐ必要があるというのである。
言っていることはごもっともであるが、同時に無理ゲー感が拭えないのも確かである。
ドイツは WW 1 の時に交わされたヴェルサイユ条約を破棄した後、突貫工事よろしくの体で再軍備にひた走り、戦車や戦闘機といった比較的楽に整備できる兵器を尋常じゃない速度で生産していった。
しかしながら近代の軍艦は民間のものと比較して構造が極めて複雑なため、建造にはとてつもない時間がかかる。だからさすがに戦闘機みたいに突然 4,000 機も調達するのはムリであったが、それでも悔し紛れに " なんちゃって戦艦 " 2 隻と装甲艦 3 隻を配備したり U-boat を量産したり、色々と健闘はしていた。
とは言え、イギリスは主力艦艇だけでも駆逐艦 50 隻以上、巡洋艦 20 隻以上、巡戦 / 重巡合わせて 24 隻、戦艦 8 隻、空母なんて 4 隻も保有しており、これで輸送艦を守り切るなんてとてもじゃないがムリな状態だった。
にもかかわらず、ドイツは無謀にも自国空軍を以てイギリスと戦う決断を下した。
これが、いわゆるバトルオブブリテンである。
にわかには信じられないが、彼らの頭の中ではアシカ作戦の布石となる筈だったんだそうな。
確かに当初は倍以上の軍用機を有していたので、かなーり優勢に暴れることができたのだが、結局幾ら空戦で勝っても輸送艦の航路が確保できる訳が無いのは始めなくても分かることだった。
しかも圧っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ倒的な国力差があるので、途中からは空戦でさえボロボロに打ち負かされて潰走する刃目になり、後になって考えると何がしたかったのかよくわからなくなった。
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